東京電力は10日、定期点検中の柏崎刈羽原発5号機で、原発のブレーキにあたる制御棒2本が、過剰に引き抜ける動作不良を起こし、他の制御棒9本にも同様の不良につながる異常があったと発表した。 東電によると、今年5〜6月、5号機に185本ある制御棒を1本ずつ、各15センチだけ引き抜く動作確認試験をした。問題の2本は45センチ抜けてしまった。 5号機の制御棒は水圧で動かす。異常な2本は、水圧伝達装置の弁の動きが遅く、本来より長時間、制御棒に水圧が伝わった。弁の中に変質した油がたまり動きを妨げていた。他にも9本の弁に、同様の異常があった。 東電は問題の弁11個を全て交換した。同様に水圧で制御棒を動かす同原発4号機も、今後、点検する。 制御棒の引き抜け異常では、福島第1原発(1978年)や志賀原発(99年)で臨界事故が起きた。東電は「制御棒は1本だけなら、完全に抜けても原子炉は臨界にならない。動作確認は
原子力関連施設が近くにある新潟、静岡、岩手各県沖の海水や魚から、東京電力福島第1原発事故由来とみられる微量の放射性セシウムが検出されたと、文部科学省が3日発表した。同原発のある太平洋側ではない日本海側で検出されたことから、大気中に放出された放射性物質が河川や降雨で流入したとみられる。文科省は「体内に取りこんだとしても健康影響のないレベル」としている。 調査は、全国の原発と青森県の核燃料関連施設の周辺海域で毎年実施している。 それによると、中部電力浜岡原発のある静岡県の御前崎沖で、昨年5月に海水1リットル当たり9.1ミリベクレル、同12月にカレイの一種から1キロ当たり2.0ベクレルが検出された。 また、東電柏崎刈羽原発のある新潟県の佐渡島南東沖では、昨年5月に乾燥した海底土1キロ当たり31ベクレル検出された。青森県の核燃料関連施設の周辺調査地になっている岩手県山田町沖では、同5月に海水1リッ
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