濱口 竜介(はまぐち りゅうすけ、1978年12月16日 - )は、日本の映画監督・脚本家。早くから独特の演出手法が注目されていたが[1][2]、『ドライブ・マイ・カー』(2021)や『悪は存在しない』(2023)などの作品が国際的に高い評価を受け、日本人では黒澤明以来はじめて米アカデミー賞と世界三大映画祭のすべてで受賞を果たした映画監督となった[3]。 経歴[編集] 学生時代[編集] 神奈川県川崎市生まれ[4]。父は建設官僚で国土技術政策総合研究所所長などを務めた濱口達男[5][6][7]。祖父は洋画家の浜口喬夫[5]。祖父・喬夫の叔母・寛子は寺田寅彦の二番目の妻にあたる[5][8][9][注 1]。 父親の仕事の関係で幼少期は転校が多く、3歳から5歳までイランで過ごしている[10][11]。千葉県立東葛飾高等学校を経て東京大学文科三類に入学した当初は映画への関心はなく、当時総長を務めて