各中央委員の略歴は基本的に新華社資料を使った。ただし、公式資料が入手できない一部の中央委員については、互動百科などの情報を参考とした。 それにしても最近はこの手のサイトが充実している。やはり中国人にとって人事情報はかくも貴重なのだ、と妙に納得させられた。 今回筆者が作ったデータベースは、生まれた年月、学歴、就職後20~30代を過ごした地方または単位(職場)、その後の経歴、現職、特定の姻戚関係や人脈などを書き込んだ。そのうえで、様々な角度から分析を行うのだが、今回この「角度」をどうするかが最も悩ましかった。 当然、中国で公開される人事情報には、日本の「国会便覧」のごとく各政治家の所属派閥などの詳細が明記されることはない。それどころか、中国国内なら周知の人脈や姻戚・人間関係すらも、一部の例外を除き、ほとんど掲載されない。これが中国公開情報の限界である。 だから、これから申し上げることは公開資料