オーストラリアのサウスオーストラリア州などで大規模な森林火災が発生し、重いやけどをした野生のコアラが消火を続ける消防士に救助される事例が相次いだ。ほかの野生動物やヒツジなどの家畜も犠牲となり、救助されたコアラの一匹は「ジェレミー」と命名され「幸運だった」と報じられた。 火事は2日に同州で発生。約1万2500ヘクタールと40軒近くの住宅を焼いたが、7日にはほぼ鎮火に近づいた。死者は出ていない。 ジェレミーは6日、同州アデレードヒルズで両手足をやけどして弱っているところを消防士が発見。水を与えられ、野生動物の研究センターに運ばれ、治療を受けている。7日にはさらに6匹のコアラが救助された。 気象当局によると、同国は昨年、過去3番目に暑い年だった。担当者はこうした気象条件から、森林火災のシーズンが早まった可能性があるとみている。(共同)