中国の程永華駐日大使は25日、都内のホテルで開いた大使館主催レセプションで「釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)に関わる係争と、日本政府の島の購入行動によって厳しい局面にあることを深く憂慮している」と述べ、日本政府の尖閣国有化を批判した。日本の政財界要人を集めた会合で日本政府を直接批判するのは異例だ。 程氏は「古い世代の指導者が合意した重要な了解事項と共通認識も忘れてはならない」とも述べ、中国政府が存在すると主張する尖閣領有権の棚上げ合意に基づき、同島の現状変更を認めない考えを強調した。 レセプションは国慶節(中国の建国記念日)と日中国交正常化40周年を記念する趣旨の案内状が関係者に送られたが、大使館関係者は「40周年ではなく、国慶節を祝うために行われた」と述べた。レセプションには約1200人が出席した。