ロシアの東シベリアで地下にある永久凍土の融解が進み、その影響で地表のカラマツが枯れて森林が減少していると海洋研究開発機構などが発表した。 北極海周辺が温暖化して凍土が解けているとみられ、土壌に含まれる水が増え、根の生育環境が悪化するらしい。森林減少によって、さらに温暖化を加速させる恐れがあるという。 東シベリアのヤクーツク周辺で、50メートル四方のカラマツ林を追跡調査。2006~11年の間に約15%のカラマツが枯れたことを確認した。周辺では地下の永久凍土が解けており、流れ出した水が集まりやすい谷状の地形の場所で集中的に枯れていた。凍土が解けると、細菌の活動が活発になり湖沼などからの温室効果ガス放出も増える。