【ニューヨーク=桑原雄尚】訪米中の玄葉光一郎外相は25日午前(日本時間同日深夜)、ロシアのラブロフ外相とニューヨークの国連本部で会談し、民主党政権下では初めてとなる12月の野田佳彦首相のロシア訪問に向け、北方領土問題に関する次官級協議を10月中旬に東京で開催することで合意した。日露両国間で安全保障分野での協力を進めることでも一致した。 玄葉氏は会談後、記者団に対し、首相訪露の際に北方領土問題も含めた合意文書を交わす方向で調整していることを明らかにした上で「領土交渉の進展を図りたい」と語った。 首相は今月8日にロシア・ウラジオストクで行われた日露首脳会談で、北方領土問題について「静かで建設的な環境の下、双方受け入れ可能な解決策を見いだす必要がある」と述べ、首脳、外相、次官の3つのレベルでの協議を提案、プーチン大統領も同意した。 日露外相会談は、7月に黒海沿岸の保養地ロシア・ソチで行われて以来
【ウラジオストク=半沢尚久】野田佳彦首相は8日午後(日本時間同日昼)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪問中のロシア・ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。北方領土問題をめぐり双方の立場を改めて主張。今秋に次官級協議を開き、年内にも予定される首相のロシア訪問に向け、領土交渉を実務的に継続していくことを確認したとみられる。 首相とプーチン氏の会談は6月のメキシコ以来で2回目。 会談の冒頭、プーチン氏は「(日露間の)貿易が拡大している」と言及。ウラジオストク郊外の液化天然ガス(LNG)基地の建設や紙パルプ工場の建設での協力を念頭に、「日本の企業が極東地域をはじめロシア市場に進出している」と述べ、経済・エネルギー分野での協力拡大の意義を強調した。 首相は「ロシアがアジア太平洋地域に関心を高く持つようになったことを歓迎している」と応じた。 その後、両首脳立ち会いのもと、オ
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