【ウラジオストク=半沢尚久】野田佳彦首相は8日午後(日本時間同日昼)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪問中のロシア・ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。北方領土問題をめぐり双方の立場を改めて主張。今秋に次官級協議を開き、年内にも予定される首相のロシア訪問に向け、領土交渉を実務的に継続していくことを確認したとみられる。 首相とプーチン氏の会談は6月のメキシコ以来で2回目。 会談の冒頭、プーチン氏は「(日露間の)貿易が拡大している」と言及。ウラジオストク郊外の液化天然ガス(LNG)基地の建設や紙パルプ工場の建設での協力を念頭に、「日本の企業が極東地域をはじめロシア市場に進出している」と述べ、経済・エネルギー分野での協力拡大の意義を強調した。 首相は「ロシアがアジア太平洋地域に関心を高く持つようになったことを歓迎している」と応じた。 その後、両首脳立ち会いのもと、オ