橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会の「維新政治塾」に、国家公務員や地方公務員が参加していることが物議を醸している。次期衆院選の候補者養成機関となる維新政治塾に公務員を受け入れる一方、大阪市は今月、市職員の政治活動規制条例を施行。公務員の政治活動を厳しく律しており、橋下維新の姿勢に「ダブルスタンダード」との批判も上がっている。 維新政治塾には約880人が参加。講義のほか、候補者選抜を目的とした討論や、衆院選公約のベースとなる「維新八策」の策定に向けた議論も行われ、9月には塾生が大阪市内で街頭演説をする予定だ。 橋下氏は昨秋の大阪市長選で市職員が平松邦夫前市長の支援態勢を組織ぐるみで敷いていたと問題視。7月市議会で、職員の政治活動規制条例案が維新、公明、自民各市議団の賛成多数で可決成立した。条例では、多数の人に政治的意見を述べることなど、罰則規定のある国家公務員並みに10項目の政治活動を禁止。違