長崎県対馬市上対馬町で、地元の写真愛好家、江藤幸治さん(55)が珍しい白いツバメを撮影した。突然変異とみられるが、専門家は「白は目立つので自然界で生き残ることが難しく、ツバメではあまり聞いたことがない」と驚いている。 江藤さんは8月30日午前、知人からの「珍しい鳥がいる」という知らせを受け、上対馬町鰐浦の海岸で黒いツバメに交じって飛ぶ白いツバメを撮影した。 地元で生まれ育った江藤さんも白いツバメは初めて。「その後は見たという話も聞かない。台風の前後だったからたまたま対馬に避難したのかも」と話している。 長崎県西海市の動植物園「長崎バイオパーク」の伊藤雅男副園長(51)は「うまく対馬で繁殖してくれたら、また見られることもあるかもしれない」と期待している。