ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大教授の山中伸弥さん(50)の“一番弟子”で、京都大iPS細胞研究所の高橋和利講師(34)に、ニューヨーク幹細胞基金が9日(現地時間)、幹細胞研究で優れた業績を上げた若手研究者に贈る「同基金・ロバートソン賞」を贈ると発表した。賞金は20万ドル(約1560万円)で、日本人では初めての受賞となる。
ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大教授の山中伸弥さん(50)の“一番弟子”で、京都大iPS細胞研究所の高橋和利講師(34)に、ニューヨーク幹細胞基金が9日(現地時間)、幹細胞研究で優れた業績を上げた若手研究者に贈る「同基金・ロバートソン賞」を贈ると発表した。賞金は20万ドル(約1560万円)で、日本人では初めての受賞となる。
「家族がいなければ続けられなかった」。再生医療の切り札とされるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発し、ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大教授の山中伸弥さん(50)は9日、妻の知佳さん(50)とともに記者会見、支え続けた家族に感謝の言葉を贈った。休むことなく走り続ける夫を、薄給の助手時代から見守ってきた知佳さんとの“二人三脚”の受賞に祝福の声が相次ぐなか、「これからが勝負」と山中さん。医療にかける夢と希望が広がった。 「どうでもええやないか」。山中伸弥さんは妻で医師の知佳さんとのなれそめを友人たちから聞かれるたび、照れ笑いを浮かべて言葉を濁すという。 2人は中学・高校の同級生。友人らによると、大阪教育大付属天王寺中時代に出会い、高校1年から交際が始まった。柔道やラグビーに汗を流す文武両道の秀才だった山中さんに劣らず、知佳さんも英語クラブの部長を務め、英語弁論大会で優勝するほどの才媛。関西
山中伸弥京都大教授のノーベル医学生理学賞受賞決定について、田中真紀子文部科学相は9日、閣議後の会見で「研究環境の整備や予算など、研究支援に一層努力していきたい」と述べた。 田中文科相は「資金で苦労しているとうかがっているので、クリアできるよう応援できるといい。初めて3年前に京都大の研究現場を見た時、国家をあげて協力していけば、世界の人類の幸せに結び付くと実感した」と話した。 前原誠司国家戦略担当相は「受賞を契機に若い人たちが科学技術に関心を抱き、科学技術活動全体の裾野が広がることを期待している」と述べた。前原氏は同日朝、電話で山中教授にお祝いの言葉を伝え「政策面でバックアップしていかないといけないので、アドバイスをしてほしい」と要請したという。「科学技術の伸ばすべき分野にはしっかりとお金を入れていかないといけない」と強調した。
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)は、一夜明けた9日午前、妻で医師の知佳さん(50)とともに京大(京都市左京区)で記者会見し「学生や仲間に恵まれたことが、受賞につながった」とあらためて感謝の言葉を述べた。 知佳さんは「こんなにたくさんの方に喜んでいただけることがうれしい。連絡を受けてから、ぼうぜんとしている。ありがとうございました」と話した。 山中教授は会見冒頭で、受賞の感想について「昨日も感謝と責任と申し上げたが、2つの気持ちを強く持っている」と話し、「報道対応の後(9日未明に)研究室に行くと、学生が変装して待っていてくれた。彼らがいないとiPS細胞はできなかった」とした。 山中教授は知佳さんと一緒に大学に到着し、会見に先立ち京大職員から花束を贈られた。
日本から四半世紀も遠ざかっていたノーベル医学・生理学賞が、「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」研究で世界をリードしてきた京都大学教授、山中伸弥さんに贈られることになった。東日本大震災と政治の混乱で沈みがちな日本社会に、何よりの朗報だ。「科学立国」の牽引(けんいん)役となろう。 うれしいことに近年、日本人のノーベル賞が恒例化しつつある。4年前には物理学賞と化学賞で4人、一昨年は化学賞で2人の受賞者を出している。それに続いての快挙である。日本の基礎科学の底力を世界に示すことになった。 ≪輝く独創性と挑戦精神≫ 山中さんの研究グループは5年前に、あらゆる組織や臓器に変わり得る万能細胞を、ヒトの体細胞から作り出すことに成功した。 拒絶反応のない臓器移植をはじめとする再生医療の実現に道を開き、医薬品の試験精度を飛躍的に高める研究だ。傷病や難病に苦しむ世界の人々の希望につながる文句なしのノーベル賞である
山中伸弥京都大教授のノーベル医学・生理学賞受賞を受け、前原誠司科学技術政策担当相は8日夜、都内で記者団の取材に応じ、「大変うれしく思っている。iPS細胞が一日も早く実用化され、難病に苦しむ方々の命を救うことを心から期待している」と述べた。 山中氏と5、6年来の交際があるという前原氏は「関西人らしく気さくで、常に人を笑わせてくれる精神の持ち主。私と同じ50歳で、わがことのようにうれしい」と祝福。 さらに「iPS細胞の早期の実用化をバックアップしたい。そのためには予算と人材育成が必要だ。山中教授に続く人たちを育てないといけない」と語り、政府として今後の研究を後押ししていく考えを表明した。ノーベル医学・生理学賞に山中伸弥教授 日本人で2人目
【ロンドン=内藤泰朗】スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学生理学賞を、体のあらゆる細胞に変わる能力を持つ「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を世界で初めて開発した山中伸弥京都大学教授ら2人に授与すると発表した。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く