札幌市内で4~6月、1人暮らしの生活保護受給者43人が、誰にも知られず自宅で「孤独死」していたことが28日、札幌市のまとめで分かった。 生活保護を受給しケースワーカーの定期訪問を受けていても1人暮らしの場合、急な体調の変化などに周囲が気付くことの難しさを示した調査結果。札幌市は「年100人以上が孤独死している可能性がある。地域全体で見守ることが重要」としている。 市によると、死亡のため保護費の支給を打ち切った人のうち、親族がすぐに気づき手続きしたケースを除いた数。性別や年齢、死因は分析していないが、高齢者が多い。 43人のうち、37人は家賃滞納で様子を見に行った大家らが発見し、6人はケースワーカーや民生委員らが気付いた。
札幌市中央区の円山動物園に、市内の男性の遺産1000万円が寄付された。男性は母を亡くした雌のチンパンジー「レディ」を案じて園に通い続けていたことから、園は基金を設立し、動物の遊具の充実などに役立てる考えだ。 男性は1月に67歳で亡くなった札幌市の元高校教師、工藤桂一さん。定年退職後、年間300日以上通い、午前9時の開園から午後4時ごろまで応援するように見守り続けたという。 一昨年秋、工藤さんは肺がんと診断された。手術は成功したが、脳梗塞を併発した。最後に動物園を訪れたのは昨年7月2日。入院していた病院の医師や看護師がボランティアで付き添い園内を車いすで回った。独身の工藤さんは生前、友人に「遺産は動物園に」と頼んでいた。飼育員の祐川猛さん(43)は「とてもありがたい。レディにも気持ちが伝わるよう何かを残したい」と話している。
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