参院予算委員会で民主党の石井一氏の質問に答える森本敏防衛相=27日午前、国会・参院第1委員会室(酒巻俊介撮影) 森本敏防衛相は29、30の両日、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備先となっている沖縄県と、一時駐機中の山口県を訪問する。4月にモロッコで起きたMV22オスプレイの墜落事故について、防衛省は米側の事故調査結果を独自に分析し、事故は副操縦士の人的ミスが原因で機体に問題はないとする報告書をまとめており、地元自治体にその内容を説明する。 森本氏は26日、野田佳彦首相と官邸で会談し、専門家による防衛省の分析評価チームがまとめた報告を説明した。米側の事故調査結果に沿った内容で、森本氏は地元自治体にオスプレイの試験飛行や本格運用に理解を求める考えだ。 6月に米フロリダ州で起きた墜落事故については、今月末に米側から日本に伝達される見通し。防衛省は改めて確認作業を進め、9月上旬にも
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイに試乗した。機体の揺れや回転翼の音は、想像していたよりも小さい。最大の特徴であるヘリコプターモードと固定翼モードの転換も、いつ回転翼を動かしてモードを切り替えたのか気づかないほどスムーズだった。 3日夕(日本時間4日朝)、ワシントン郊外の国防総省。ヘリパッドにオスプレイが降りてきた。ずんぐりとした胴体と大きな主翼が際立っている。 機内に入ると天井や側壁にはむき出しのケーブルがはう。側壁に沿って跳ね上げ式の座席が左列に12席、右列には13席並ぶ。 「死傷者や民間人の退避も重要な任務だ」と隣に座った海兵隊員。担架は12床収容できるという。 座席に腰を下ろす。向かいの人の足との間にはサッカーボールが1つ入るぐらいの余裕はあるが、航空自衛隊のC1輸送機に比べればはるかにコンパクトだ。 「バシャ、バシャ」。回転翼が空気をたたくような音が少し大きくなったと気
【ワシントン=佐々木類】森本敏防衛相が米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの試乗を終えたことで、米政府は10月の米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へのオスプレイ配備に日本側の理解が進むことに期待感を強めている。 「私は何度もオスプレイに乗った。(戦地の)アフガニスタンと同様、ワシントン市内からニューヨーク市など(大都市)の上空も飛んだことがある」 パネッタ米国防長官は3日午後、森本敏防衛相との共同会見でこう述べ、オスプレイの安全性を強調。同時に、「日本政府からオスプレイの安全性への懸念が示された際、われわれはすぐに協力的、建設的な態度で対応した」とし、日本政府が安全を確認するまで飛行を自粛する配慮を示していることに理解を求めた。 リッパード国防次官補は森本防衛相の試乗が決まった先月下旬、日本側当局者に「オスプレイの高い飛行能力をお見せする」と自信満々に表明している。それだけに、森本
【ワシントン=半沢尚久】森本敏防衛相は3日午後(日本時間4日未明)、米ワシントン郊外の国防総省でパネッタ国防長官と会談し、平成9年に改定した「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)を見直す方針で合意した。再改定を視野に検討に入る。前回は朝鮮半島有事を想定して改定したが、今回は中国の海洋進出を踏まえ、「対中」で日米共同対処能力を向上させる狙いがある。 会談で両氏は「急速に変化する安全保障環境に対応していくため、防衛協力のあり方を検討していくことが重要」との認識で一致。その上で、ガイドラインは改定から10年以上経過しており、「研究・議論していくことが重要だ」として再改定を視野に検討に入る方針で合意した。 森本氏は会談後、記者団に「どう見直すかは(日米とも)準備ができていない。どういう目的で何を見直すのかはこれから詰める」と述べた。 前回の改定では朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、周辺事態での日米
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