西宮伸一駐中国大使(60)が16日朝、死去した。政府関係者が明らかにした。西宮氏は13日午前、東京都渋谷区の自宅近くの路上で倒れ、都内の病院に搬送され治療を受けていた。政府は後任の人選を本格化する。 西宮氏は11日付で駐中国大使に任命された。駐中国公使の経験もあり、民間出身の丹羽宇一郎氏の後任として、沖縄県・尖閣諸島国有化により悪化している対中関係の立て直しが期待されていた。丹羽氏との引き継ぎをして、10月中旬にも赴任する見通しだった。
3カ国同時 政府は20日、藤崎一郎駐米大使(65)を退任させ、後任に佐々江賢一郎外務事務次官(60)を起用する方針を固めた。外務次官の後任には、河相周夫内閣官房副長官補(59)を充てる方向で調整している。すでに退任が固まっている丹羽宇一郎駐中国大使(73)の後任には西宮伸一外務審議官=経済担当(60)、武藤正敏駐韓国大使(63)の後任には別所浩郎外務審議官=政務担当(59)をそれぞれ充てる方針。 米中韓の主要3カ国の大使を同時に交代させるのは異例だ。外務次官として米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題や、同飛行場への垂直離着陸輸送機オスプレイMV22配備問題に実務面で取り組んできた佐々江氏を駐米大使に起用することには、民主党政権できしみが生じた日米関係を立て直す狙いがある。 一方、丹羽駐中国大使は平成22年6月に菅直人内閣の岡田克也外相(当時)の主導で、伊藤忠商事相談役から起用された。
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