(ブルームバーグ):麻生太郎財務相は26日、参院財政金融委員会で企業の内部留保について「月割りで2兆円ずつ増えていっているのはやはり異常だ」との認識を示した上で、追加課税に関して「ぜひこういったものは慎重に検討していく必要があるんだと思う。問題意識は共有している」と答弁した。 西田昌司氏(自民)が「民間企業でこれだけ内部留保が多いのは異常だと思う。それに対する追加課税の仕組みがあってもいいと思うが、麻生財務相はどうお考えなのか」と質問したのに答えた。 麻生財務相は、2012年度末に304兆円あった内部留保が1年間で328兆円まで約24兆円増えたことに触れ、「どう考えても極端だ」と指摘。「本来なら、配当とか賃金とか設備投資に回らなければならないものを回さずじっとしていたというのは、やはりデフレだからだ」と述べた。 大胆な金融緩和など安倍晋三政権の下で進んだ円安で過去最高の利益を更新する