奈良県大淀町の町立大淀病院で出産時に意識不明になった妊婦が19病院で相次ぎ転院を断られ、死亡した問題で、このうち10病院は「ベッドが満床」という理由で受け入れを断っていたことがわかった。 ほとんどは、緊急で高度な産科医療を担うはずの拠点病院。医師不足や、中規模病院の産科からの撤退などの影響で、拠点病院に妊婦が集中し、肝心な時に受け入れが困難になる実態が背景にあった。 「『拒否』ではない。受け入れたくても、不可能なんだ」。ある病院の関係者は、苦渋の表情を浮かべる。 読売新聞の調べで判明した19病院は、奈良県内2か所と大阪府内が17か所だった。搬送要請を受けた時、満床か収容予定の患者が既に決まっていた病院は10か所。うち大阪市立総合医療センターなど5病院は新生児集中治療室(NICU)が満床だった。 妊婦は大淀病院で、妊娠中毒症による「子癇(しかん)発作」と診断されており、同センターは「子癇では
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