真夜中にケーキを焼く話 時を超えて味わうケーキ ふと目が覚めた真夜中。不甲斐なさを打ち消したくて、私はケーキを焼きます。一人の夜を少しでもあたたかい気持ちで過ごせるように。あなたに贈る、真夜中のレシピです。手紙を添えて、お届けします。(漫画・コラム、午後) こんばんは、午後です。 今回は1番始めに描いたパウンドケーキの話について、お話ししたいと思います。 焼き菓子の中で一等好きで、最も作ってきたケーキであったため、パウンドケーキを初回の題材に選びました。物心ついた時からパウンドケーキが大好きだったのですが、その理由について熟考すると、とあることを思い出しました。今夜は少し、私の思い出話にお付き合いいただければ幸いです。 幼稚園児〜小学生の期間、よく祖母の家に連れて行かれていました。祖母は少し気難しい人でしたが、孫である私と妹をたいそう可愛がってくれ、会う度にたくさんのお菓子を与えてくれまし