メッツのオマー・ミナヤGMが自分の右腕ともいえるトニー・バナザード育成担当の解任を発表した。バナザード氏は南海、ダイエーの二塁手として3年間日本でプレーしていたから覚えているファンもいるだろう。帰国後は選手会に職を得て、2004年に友人のミナヤGMに引きぬかれ、フロント幹部になっていた。 解任の理由はバナザード氏のやりすぎだ。成績不振の2Aチームに乗り込み、「情けない連中」と怒り、自分のシャツを引き裂き、「かかって来い」と挑発したこと。チームの抑えの切り札フランシスコ・ロドリゲス(Kロッド)を移動のバスの中で口汚くののしったことなどが挙げられた。 その解任発表の記者会見でミナヤGMは脱線した。バナザード氏の一連の言動は球団の極秘調査の対象になっていたのだが、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙のアダム・ルビン記者がすっぱ抜いた。盟友を切る羽目になったミナヤGMは感情が抑えられなかった。「ルビ