切手というモノを、ちょっと違った角度から眺めてみると、あなたの知的好奇心をくすぐる新たな発見がイロイロあるのです。そんな切手の面白さを綴っていこうと思っています。 中国外務省の趙立堅報道官は、きのう(22日)、ヴァティカン(ローマ教皇庁)との間で、中国国内の司教の任命権問題をめぐる暫定合意を2年間延長したと発表しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます) これは、1990年にヴァティカンが発行した“北京・南京教区300周年”の記念切手のうち、北京最大のカトリック建築である西什庫天主堂(北堂)を取り上げた1枚です。 16-17世紀にかけて、イエズス会は海外への布教を積極的に行いましたが、その一環として、1582年、イタリア出身の宣教師マテオ・リッチが広東に入ります。リッチは科学知識を武器に布教に努め、1601年には明の皇帝(万暦帝)への謁見を果たし、北京での