ルーシー・デズモンド 作者: 松尾清貴出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/08/29メディア: 単行本 クリック: 12回この商品を含むブログ (19件) を見る津原泰水、古川日出男に続く鬼才の登場かもしれません。 帯で大森望が十年に一度の恐るべき衒学ミステリ巨編とか現代版『虚無への供物』がどうとかほざいてたんで読んでみました。んでまあ、奇書。ラノベで奇書探すよりこれ読もうってくらいは奇書。小栗虫太郎並みのすんげえテンションで薀蓄を暴走させながら本格ミステリをやるっていうベタな奇書。ひたすら物語論として読めるので個人的に読み応えありまくりでした。しかも結論が終わってる。人によっては絶望の確認なんかさせるなとブチ切れること必至。オイラの2006年のベストはこれで決まり。趣味的な感覚で単純に憧れる。こういう小説書いてみたい。 たぶん読んだ人はほとんどが大塚英志っていう名前が頭に浮かぶ