―― ファンが作るサイトとして始まり、佐野さんのアーティスト活動の半分を一緒に過ごしてきた「Moto's Web Server(MWS)」。一体どんな進化を遂げてきたのでしょうか。 今井 MWSの15年を振り返ってみると、最初の6年でMWSは今のインターネットでの音楽、動画配信や音楽ダウンロードなどは、ほぼやり尽くしています。その後は規模が大きくなるか、技術的に簡単になるかぐらいの差ですね。 宮田 1996年、佐野さんの日本武道館の公演をライブ配信したんです。持ち寄り機材でウェブカメラで取り込んでは画像をポンポン出すプログラムを組んで。音声はリアルオーディオでエンコードして流す。 15年前にあったユーストリームの原型 佐野 1996年12月16日。「Fruits Punch」という公演でした。企業の力でなく自分たちでやる。おそらく日本で初めてのインターネット生中継だったと思います。 持ち寄
佐野元春――。 言わずと知れた日本を代表するロックシンガー。そしてインターネットを通じて先駆的な試みを続けてきた人物としても知られる。国内の有名アーティストとして初めての公式ウェブサイト「Moto's Web Server(MWS)」を開設。初の楽曲の有料デジタル配信も実施した。 その姿勢はデビュー30周年を迎えた今も変わらない。今年3月にはイベントの模様をユーストリーム、ツイッターを活用して中継し、話題を集めた。 国内のCD出荷は11年連続でマイナス成長。今年創立100年を迎える日本最古のレコード会社のコロムビアミュージックエンタテインメントは1月、ネット企業「フェイス」の出資を受け、傘下に入った。エンターテイメント産業全体が大きな業態転換を迫られている。 音楽とインターネットの最先端を走り続けてきた佐野氏の目には今、どのような風景が映し出されているのか。MWSを通じて佐野氏のインターネ
目の見えない子どもたちの撮った写真展を見に行った。無邪気に笑う校長先生、おどける兄弟、大きな口を開けて笑うおばあちゃん。みんな幸せそうだ。どうすればこんな写真が撮れるのだろう。 子どもの説明が写真の下に書いてあった。「校長先生が話しかけている声を頼りにとりました。校長先生はいつもダジャレを言っていて、おもしろいです。ボクはこの写真をとるとき、みんな楽しそうに給食を食べているんだろうなぁと思いました」 目の見えない子がレンズを向けたとき、校長先生の心にやさしい春風が吹いたようだ。写真は撮る人だけのものではない。撮られる人の心や、写真を見る人の想像力も加わってできる瞬間芸術なのだ。 芸術やコミュニケーションってそういうものかもしれない。ポエトリー・リーディング(詩朗読)についてミュージシャンの佐野元春さんに聞いたことがある。「ボクにとって詩は自分の中で完結するのではなく、身体を伴ってリーディン
佐野元春というミュージシャンは、僕にとって特別な存在である。 できれば、自分の好きな人には「僕が佐野元春が好きなわけ」をわかってもらいたいと思う。それがわかれば、だいたい僕がどういう人間なのかわかる。 が、それがうまくいった試しはない。 今回も同じような失敗をするのかもしれないと思う。 それでも、僕が佐野元春を語ろうとするのはなぜか? 高校時代、僕は激しく飢えていた。そのとき、佐野元春に出会った。そして、僕は「ひとりぼっちじゃない」と思った。 佐野元春は信じるに足る数少ないアーティストの一人である。彼の音楽を追い求めていくことで、いろんなことを得ることができると思う。 そういうものを必要としている人は、きっといっぱいいるはずだ。僕はそういう人たちに向けて書く。 【目次】 ■ Style Of Cool ■ 佐野元春の生意気な高校時代 ■ 当時、最
On YouTube - 佐野元春 'ナポレオンフィッシュと泳ぐ日' の時代 1989年、佐野元春 with The Heartlandは、全国55公演にもおよぶ長いツアー、さまざまなライブイベント、テレビ出演など、精力的な活動を繰り広げていた。そして20年の時を経て、当時の映像がYouTubeに続々集結してきている。以下、MWSがオススメする“Must-watch!”な映像を集めてみた。なお、YouTubeは映像が削除されるケースもあるので、視聴はお早めに。 ライブ・フッテージ タイトル:愛のシステム 曲:愛のシステム ジャンル:ライブ 説明:市販ビデオ「ナポレンフィッシュツアー '89」より RATE:★★★★★ タイトル:Motoharu Sano 1989 曲:愛のシステム ジャンル:ライブ 説明:音楽番組「ez」より RATE:★★★★★ タイトル:新しい航海〜ナポレオンフィッシ
佐野元春の主宰レーベル「DaisyMusic」が、YouTube上にオフィシャルチャンネルを開設した。 このチャンネルでは、「君が気高い孤独なら」「世界は誰の為に」といった最新楽曲のビデオクリップ&メイキング映像をはじめ、1997年のアルバム「The Barn」のプロデュースを手がけたジョン・サイモンからのメッセージ、ビート作家ジャック・ケルアックの生地を訪れたショート・ドキュメント映像などが公開されている。 インターネット創生期から、積極的にウェブを使った活動を進めてきた佐野元春。動画による配信はこれまでにも自身のサイトにて行っていたが、これからはYouTube上でさらにワールドワイドな展開を見せてくれそうだ。
10月29日夜、都内某所で「佐野元春 ブロガーミーティング」と題した会合が行われた。これは著名なブロガーを集めて、佐野元春が自身の活動についてプレゼンテーションを行うというクローズドなイベント。 ブロガーミーティングではスタッフを中心として、MWSの歴史や、DaisyMusicの活動、佐野元春の最近のトピックなどについて、多岐にわたるプレゼンテーションが行われた。終盤にはブロガーと元春によるフリートークの時間も。 大きなサイズで見る 佐野元春は、1995年のインターネット創生期から積極的にウェブを使った活動を進めてきた”もっともインターネットにリベラルなアーティスト"としても知られている。この夜のイベントは、そんな元春を中心にブロガーたち10数人が集まり、アットホームな雰囲気の中で進行した。約2時間半にわたるプログラムの中から、この記事では佐野元春自身によるプレゼンテーションの様子をレポー
佐野元春氏がブロガーと対話するという「佐野元春ブロガーミーティング」にお声がけ頂き、参加してきました。 10人くらいのブロガーが集まったでしょうか。ゆったりとした空間でくつろぎながら、最初に「MWS(Moto’s Web Server)」のこれまでの活動の説明を聞き、そしていよいよ佐野元春氏の登場です。 少し遅れてしまったので気づかなかったのですが、すぐそばの柱の陰に座ってらして、いきなり自分の近くから登場されたので驚いてしまいました。 そして「佐野元春からみなさんへ」ということで、佐野元春氏が設立したレーベル「DaisyMusic」に関する話が始まりました。 以下、佐野元春氏の話の概要をまとめたものです。 ///////////////////// なぜ20数年間も契約していたレーベルを離れなくてはいけなかったのか。レコード会社と仲良くしてレコードをリリースすることはできなかったのか。
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