ときにロックに、ときにメロウに、ときにジャジーに――。様々な表情の音楽を発信し続けるエゴラッピン(EGO-WRAPPIN’)が、今年結成20年を迎えた。ボーカルの中納良恵さん、ギターの森雅樹さんが、それぞれの音楽のルーツや出会いを振り返る。(文 中津海麻子) ◇ 兄ちゃんの影響でヘビメタとか聴いてました(森) ばあちゃんに演歌を披露してましたね(中納) ――幼いころの音楽の原体験をお聞かせください。 森 3つ上の兄が中学校に進んだとき、「NEW HORIZON」っていう英語の教材に合わせて英語のテープを聞くからと、親にダブルデッキを買ってもらったんです。兄ちゃんは「NEW HORIZON」を聞かずしてヘビーメタルばっか聴いてました。で、兄ちゃんの友だちが家にやってきて演奏したりするのを見て、めっちゃおもしろそうやな、と。 兄ちゃんの友だちの中にスケボーをやっている人がいて、その人はメタルで