SNSの誹謗中傷といえば、2020年に亡くなった木村花さんを思い出す人も多いだろう。テレビ番組『テラスハウス』出演をきっかけに多くの誹謗中傷を受けた花さんは自死し、大問題となった。 マンガ『しょせん他人事(ひとごと)ですから』(白泉社)を監修する弁護士・清水陽平氏は、花さんの母・木村響子さんの代理人も務める。実際の訴訟、支払遅延の問題、本人死亡後の情報開示請求の複雑さについて聞いた。(全3回の2回目/1回目を読む) ◆◆◆
もちろん、そうしたnoteに書かれているのは、往々にしてデタラメだ。特にマーケティングに関して書かれているものなんて、その最たる例だろう。もはやフィクションでありポエムだ。しかし、残念なことに、そういうnoteを買ってしまう読者が、一定層いるのだが。 ここが変だよ『Web3の教本』 話を戻そう。なぜ『いちばんやさしいWeb3の教本』が情報商材レベル、いや、それ以下なのか、理由は内容にある。 新しい概念やモノを説明するにあたって、旧来のそれを否定的に論じるのはよくあることだが、本書に関しては、著者がまるでWeb2に、特にGAFAにいじめられでもしたのかというくらいにGAFAを叩きまくっている。 それが、とことんズレまくっているというか、そもそも間違った知識を振りかざしながら叩いているので、始末に負えない。
〈そのとき統一教会が接近した政治家の一人が安倍だった〉 一方、新世事件からまもなく自民党は総選挙に敗れ下野する。民主党に敗れたのは麻生政権時代だが、その前に政権を投げ出した安倍氏の責任も厳しく批判された。 〈第一次政権までの安倍は統一教会と距離を置いていたと複数の議員関係者は証言していた。にもかかわらず、民主党政権で下野して以降、安倍は急速に統一教会と近づくことになった。それはなぜだったのか。 安倍の後援会関係者は、やはり政権奪回、票のためだと見ている。 「晋太郎さんは3回目の選挙で落選していて、晋三さんはその苦労を知っている。選挙で負けたらただの人以下、だから勝たないといけないというのが晋三さんのポリシーでした。民主党政権のときに、とにかく政権を取るために統一教会を使った」〉(同前) 「統一教会は安倍にとって『雨天の友』だった」 森氏は「統一教会は安倍にとって『雨天の友』だった」とみる。
「祖父は会社経営」「家を全然出たがらない子」 「まだ幼い頃に父が亡くなり、母方の祖父が住む家に引っ越してきました。1人、まだよちよち歩きの妹がいて、よく祖父と家の隣にある空き地で、ラジコンで遊んでいた姿を覚えています。祖父は会社を経営していて風格のある人でしたが、この時ばかりは柔和な顔をしていて微笑ましい光景でしたよ。家の中にも妹のことを呼ぶ声が聞こえてきてね……。 だけど、お兄ちゃん(山上容疑者)のことは見た記憶がないんです。何でも後から聞いた話では、引きこもりだったらしく、家を全然出たがらない子だったようです。父親に先立たれた後、頼りの祖父も亡くなり、母は隣町へと引っ越しました。苦労を重ねる生活だったと思います」
この「反論する安倍さん」の数日後に出た朝日新聞と読売新聞の記事が面白かったのだ。まず朝日。 『「アベノミクス批判するのか」安倍氏怒りの電話 許せなかった言葉』(朝日新聞デジタル6月2日) 《5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合後、安倍氏(67)は、自らの派閥に属する越智隆雄・元内閣府副大臣(58)の電話を鳴らした。「君はアベノミクスを批判するのか?」。声は怒気をはらんでいた。》 越智氏は「批判はしていません」と言ったが、安倍氏は「周りはアベノミクスの批判だと言っているぞ」と迫ったという。 さらに読売ではこんな記事が。 『政権占う「安倍・麻生・菅」…政策・人事 影響力健在』(6月5日) 《「私と麻生さんがやってきたことを否定するんですか」 5月23日、元首相の安倍晋三(67)は議員会館の自室に呼んだ元財務相の額賀福志郎(78)に険しい表情でこう迫った。》 今度は額
今季から北海道日本ハムファイターズの監督をつとめる新庄剛志氏(50)が2006年にドーピング(薬物使用)検査の結果、陽性反応が出ていたことが、ジャーナリスト鷲田康氏と『文藝春秋』の取材で明らかとなった。06年当時、日本ハム球団代表だった小嶋武士氏が事実関係を認めた。 ◆◆◆ 06年4月18日オリックス戦でシーズン第2号本塁打を放った新庄監督は、「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニフォームを脱ぎます打法」と、突然、現役引退を表明する。実は、この劇的な引退宣言の裏で、薬物問題が起きていた。 「覚醒剤成分の検出」との衝撃的な報告 日本のプロ野球界では、2006年からドーピング検査がスタート。ただし、初年度は日本野球機構(NPB)と選手会の間で、違反行為が見つかった場合も氏名非公表、罰則なしとの合意がなされていた。 「開幕直後にNPB初のドーピング検査が行われ、その対象となったのが日本ハ
『新しい教養としてのポップカルチャー マンガ、アニメ、ゲーム講義』(内藤理恵子 著)日本実業出版社 「自己啓発としての『ドラゴンボール』」「スライム倒して300年経たないと幸せにならない氷河期世代」。 宗教学者である内藤理恵子さんの新刊『新しい教養としてのポップカルチャー』の目次には、目を引くような文言が並ぶ。本書は、マンガ、アニメ、ゲームという“ポップカルチャー”を、教養のスタンダードとして位置付ける試みだ。 内藤さん自身、ポップカルチャーの“沼”にハマっているという。 「小学生までは勉強ができたのですが、私立中学に入学してみると、周囲は自分より勉強もスポーツもできる子ばかり。アイデンティティが崩壊し、別の居場所を求めるようになりました。そして出会ったのが、世界の宗教文化をモチーフにしたゲーム『真・女神転生』シリーズ。ファンクラブに入会し、夢中で追いかけたことをきっかけに宗教学に興味を持
新型コロナウイルスは感染者だけでなく、陰謀論者も急増させているようだ。 ワクチンに反対して接種会場に無断で侵入したとして、警視庁公安部は思想団体「神真都(やまと)Q」のメンバーとみられる4人を4月7日、建造物侵入容疑で逮捕。9日には、東京都内にある本部などを家宅捜索した。 「『コロナは存在しない』『マスクは害』などとする反ワクチン・反マスク論を軸に“信者”を集め、各地で接種に反対するデモ活動をノーマスクで行っていました。3月15日には東京ドームの接種会場で『中身も判らないのに何を打とうとしているんだ!』と叫ぶなどして、警察官とやり合っていた。当局も警戒を強めており、とうとう逮捕者が出たという経緯です」 結成は昨年末とされ、東京ドームで揉み合った3月15日には一般社団法人として登記された。法人登記簿の目的欄には「子どもの健全育成」や「社会貢献活動」などと書かれているが、一体、どんな面々が集ま
《そこで期待したいのが、元首相・安倍晋三だ。北方領土問題では結果こそ出せなかったが、27回もロシアのプーチン大統領と会談。「シンゾー」「ウラジミール」と呼び合う仲までになった。(略)無論これほどの関係でもゼロ回答となった日ロ会談の経緯から見たら、無意味だという向きもあるかもしれない。》(2月16日) それでも付き合いがあるなら「外交の安倍の行動力に期待したい」とコラムを締めていた。ゲンダイも政界地獄耳もいじわる! 「外交の安倍」とはなんだったのか もちろん本気で安倍元首相の外交力に期待する人だっているだろう。では「外交の安倍」とはなんだったのか。あらためて過去記事を振り返ったら面白いのではないか? それが今回のテーマである。 毎日新聞は2019年に『「安倍外交」ここがすごい? “応援団”に聞く』(6月3日)という特集をやっていた。斬新な切り口だ。 というのも当時アメリカのトランプ大統領が来
「爽彩(さあや)に帰ってきてほしい。今もそれしかないです。でも無理なんですよね……。本当は一周忌の法要もやりたくないです。爽彩が亡くなったことを認めないといけないことになってしまう気がして。でも、供養をしないと爽彩が天国で幸せになれないかもしれないから。こうやっていつも気持ちが矛盾するんです」 昨年2月13日に自宅から失踪し、翌月に北海道旭川市内の公園で凍った状態で発見された当時中学2年生の廣瀬爽彩さん。一周忌を前に爽彩さんの母親が文春オンラインの取材に、現在の心境について声を詰まらせながら語った。文春オンラインではこれまで爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、昨年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始したが、いまだ調査は道半ばだ。 爽彩さんの身に何が起きたのか。真相解明の一助にな
「文春オンラインの記事が辛すぎて、最初は最後まで読むことができませんでした。私も子どもたちに『学校でこの事件の話は出ているか』と聞いたりもしました。本当にあってはならない事件です」 2021年12月29日、旭川市の今津寛介市長は文春オンラインの独占取材にこう答え、「イジメ問題の真相究明」に尽力する姿勢を示した。 2021年3月に北海道旭川市内の公園で凍った状態で発見された当時中学2年生の廣瀬爽彩さん。文春オンラインではこれまで爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、今年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始したが、いまだ調査は道半ばだ。 ※本記事では3つの中学校が登場します。X中学校は、廣瀬爽彩(さあや)さんがイジメを受けた後に転校した学校。Y中学校は2019年4月から9月まで、イジ
◆ ◆ ◆ 全国の約1500人が計約20億円の被害に 大阪府警など8府県警は10月、東京都杉並区の投資関連サービス会社「Rawbiz」社長・山田大紀容疑者(26)と妻の山田笑花容疑者(30)ら23~30歳の男女6人を、国に無登録で仮想通貨の交換業を営んだとして資金決済法違反容疑で逮捕した。 8日には、実際には価値がない独自の仮想通貨「アークキャッシュ」などへの投資を被害者たちに持ち掛け、代わりに「ビットコイン」を騙し取ったとして詐欺容疑で再逮捕されている。 逮捕された山田笑花容疑者 本人のインスタグラムより 2020年7月以降、全国の約1500人が計約20億円の被害に遭っており、仮想通貨を悪用した巨額詐欺事件の様相を深めている。社会部記者が解説する。 「大紀容疑者らは、『まだ無名の仮想通貨だが、1年以内に取引所に上場すれば価値が10倍以上になる。自分も投資している』などと嘘の投資話を被害者
旧神岡鉱山(岐阜県飛騨市)の地下に建設されたKAGRAは、重力波を捉える装置で、昨年2月から本格的な観測を始めた。 「重力波とは、非常に重い天体が加速度運動する際に生じる時空の歪み。観測することで宇宙の成り立ちやビッグバン発生のメカニズムなどを解明できるとされます」(科学部記者) 2012年に〈世界の学術研究を先導する画期的な成果を挙げる大型プロジェクト〉として、文科省の「大規模学術フロンティア促進事業(2013年度~2022年度)」に採択されたKAGRA計画。以降、日本学術会議が3年ごとにまとめるマスタープランを踏まえ、文科省がロードマップを策定してきた。 O3で8~25MPcを目指す(19年版のシナリオペーパー) 文科省研究振興局によれば、投じられた税金は建設費164億円、運営費26億円。計190億円に及ぶ。 KAGRAはこれまでシナリオペーパーで、欧米の研究機関と共同で行う〈O4観測
死亡原因欄に推測で書かれた「統合失調症」の病名 「死体検案書の死亡原因欄に実際はかかっていなかった『統合失調症』の病名が記入されていたのです。遺族側が解剖した病院に確認すると『服用していたPTSDの薬から道警が病名を推測して伝えたものを、医師がそのまま書いた』と答えたそうです。死体検案書はその後遺族の指摘を受け、訂正されました」 厚生労働省は死体検案書について、客観的事実の正確な記入を求めている。「なぜ、警察は“推測”で間違った病名を伝え、病院もまた警察の言葉を鵜呑みにしてしまったのか」と、遺族は疑問に思ったという。 廣瀬爽彩さん 実はこうした捜査機関への“疑問”を、遺族は爽彩さんが失踪した今年2月13日直後から何度も抱いてきた。爽彩さんの捜索にも携わった親族が明かす。 「爽彩が失踪した当日、母親は駆けつけた旭川東署の警察官から『些細なことでもいいので、何かなかったですか?』と聞かれたそう
今年3月、北海道旭川市の公園で凍った状態で発見された廣瀬爽彩(さあや)さんの遺族の代理人が8月18日、市内で記者会見を開き、遺族の手記を公開した。 文春オンラインでは、これまで、爽彩さんが凄惨なイジメを受けていたこと、失踪直前までそのイジメによるPTSDに悩まされていた事実などを報じてきた。これらの報道を受け、今年4月旭川市はイジメが実際にあったかどうか再調査を開始した。遺族は今回公表した手記の中で、「爽彩に何があったのか、真相を明らかにして欲しいと願っています」と改めて訴えた。 真相解明の一助になることを願い、当時の記事を再公開する。(初出2021年4月18日、肩書き、年齢等は当時のまま) ※本記事では3つの中学校が登場します。X中学校は、廣瀬爽彩(さあや)さんがイジメを受けた後に転校した学校。Y中学校は2019年4月から9月まで、イジメをうけた時に在籍していた学校。Z学校は、加害者生徒
「ジェルみたいなものをお股に塗られ、機械みたいな物をお股にあてられました。被告人は自分の性器を持ってお股のあいだにいれようとしてきました。私は足などで抵抗しました」 法廷内に響いた被害少女の声は、ビデオリンク方式により別室から配信されたため、表情こそ見えないが確かに震えていた。自身が受けた性暴力の恐怖について訴える少女の声を、白いポロシャツ姿の被告人は前を向き、表情を変えることなく聞いていた。 ※写真はイメージ ©istock 今年3月から大阪地方裁判所某支部で行われている刑事裁判の4回目の公判が6月2日に行われた。町工場社長のヤマモトシュウジ被告(50代、仮名)は「強制わいせつ」と「強制性交」の罪に問われている。この事件の被害者は、ヤマモト被告の愛人の娘で、当時小学生だった女子児童である。
法廷闘争の末、全国約8万の神社を束ねる“総本山”が断罪された――。 内部告発を理由に懲戒解雇されたのは不当だとして、宗教法人「神社本庁」(渋谷区)の元部長(61)らが処分の無効を訴えた訴訟。東京地裁は3月18日、「懲戒権の行使に客観的な合理性はなく、社会通念上相当性を欠く」と原告の訴えを認める判決を言い渡した。 「神社本庁が15年10月に1億8400万円で売却した職員寮が即日転売され、後に3億円以上に値上がりした疑惑が発端でした。元部長らは同様の案件が複数あり、売却先が同じ不動産業者で随意契約だったことを問題視。『不当に安く売却したのは背任行為に当たる』などとした内部告発の文書を配布したのです。これに対して神社本庁は17年8月、元部長を懲戒解雇し、裁判になっていました」(神社本庁関係者) 元部長(左)は会見で「主張がほぼ全面的に認められた」 ©共同通信社 内部告発で「疑惑の張本人」と名指し
19歳で罪を犯した永山は22年間の獄中生活の後、そして40歳で死刑が確定された。しかし、ここで坂本は憤りながらもこんなふうに思っていた。 「最高裁の判決は驚きましたよ。刑務官は永山本人を見ているわけですから、こんなことがあっていいのかと。でも私も含めて現場の刑務官は、永山則夫は死刑が確定しても執行はされないだろうと思っていました。遺族に償いをし続けていたこういう死刑囚はかつていなかったわけです。そんな人間を相手に、死刑執行はしない、できないですよ。 犯行当時、19歳で責任能力があるか無いか。ネグレクトを受けていた彼の知的レベルは中学生くらいですよ。そして今は40歳だと言われてもそのほとんどは獄中ですからね」 永山は自らの小説の印税を被害者遺族に送るだけではなく、社会の最下層で教育を受けずに労働を余儀なくされているペルーの子どもたちのための基金に使っていた。貧困に置かれ、無知の涙を流した自分
買収資金とは直接関わりはないが、自民党本部から参院選の時期に1億5000万円が夫妻側に振り込まれていたことも問題になった。克行被告が菅首相や安倍前首相にそれほど食い込んでいた証左だ。 現金買収は選挙違反の中でも罪が重い。克行被告は罰金刑以上の有罪が確定で、案里被告は自身が有罪になるか、連座制の対象となる克行被告らの結果次第で、失職することになる。配布したと検察が主張する金額からも、克行被告は罰金刑どころか実刑判決となる可能性が高い。 河井案里被告 ©AFLO 河井夫妻は法廷で何を語るのか——。 裁判の行方に注目が集まっていたが、河井夫妻の初公判が開かれるに至ったのは、7月8日の起訴から実に48日後の8月25日だった。公選法には、裁判が長引き選挙の効力が確定しない状況を少しでも短くするため、起訴から30日以内に初公判を開き、100日以内に判決を出す「百日裁判」の規定があり、夫妻にも適用された
東京から新大阪を目指して東海道新幹線の「のぞみ」に乗っていると、風の速さで過ぎてしまう通過駅の存在を意識することはほとんどない。だいいち、「のぞみ」が停まらないとはいえ、やはり新幹線。静岡なり浜松なり小田原なり、それなりに知名度の高い駅が多い。だから、東海道新幹線にナゾの通過駅などないのだ……と思っていた。ところが、ひとつあった。三河安城駅である。 三河安城駅と聞けば、ピンとくる人も多いだろう。「のぞみ」が名古屋駅に近づいてくると流れる車内放送――「この電車は三河安城駅を定刻通りに通過しました。次の名古屋駅にはおよそ9分で到着します……」というアレだ。名古屋で降りるときはこの車内放送を聞いて、「ああ、そろそろだな」とリクライニングをもとに戻して荷物をまとめて降りる準備をする。だから三河安城駅は「のぞみ」ユーザーからの知名度がかなり高い。
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