プレスリリース 研究 2018 2018.06.18 機械学習により熱電変換性能を最大にするナノ構造の設計を実現~環境発電への貢献に期待~ 東京大学大学院工学系研究科の塩見淳一郎教授(物質・材料研究機構 情報統合型物質・材料研究拠点 兼務)、山脇柾大学院生、大西正人特任研究員、鞠生宏特任研究員の研究グループは、JST戦略的創造研究推進事業において、ベイズ最適化と熱電物性計算を組み合わせて熱電変換材料のナノ構造を最適設計することに成功しました。 環境発電などの応用に向けて、熱電変換への期待が高まっていますが、変換効率の向上には、電気伝導率とゼーベック係数(熱電能)が大きく、熱伝導度が低い材料が必要となります。ナノ構造化によってこれらの相反する要求の実現を目指した研究が盛んに行われていますが、これまでの研究には経験的に構造を選択して、それを評価するアプローチが多く、構造を「最適設計」する手法は