緑色蛍光たんぱく質(GFP)の試薬を手に講演する下村脩さん=名古屋市千種区の名古屋大で2009年3月26日、竹内幹撮影 家族ぐるみで親しかった馬渕一誠・東京大名誉教授 「本当の研究は、妥協なき闘いであることを身をもって示した方だった」。19日、長崎市内で90歳で亡くなった2008年にノーベル化学賞を受賞した米ボストン大名誉教授の下村脩(しもむら・おさむ)さん。下村さんの研究姿勢について、長年親しかった馬渕一誠・東京大名誉教授は、そう表現する。 下村さんの研究の典型的なエピソードが、「家族総出のクラゲ集め」だ。
By Bodo M. Stern and Erin K. O’Shea Howard Hughes Medical Institute Chevy Chase, Maryland Summary Life scientists feel increasing pressure to publish in high-profile journals as they compete for jobs and funding. While academic institutions and funders are often complicit in equating journal placement with impact as they make hiring and funding decisions, we argue that one of the root causes of th
**日本のイノベーション政策の中に科学はない ー科学にも実用志向が求められるようになりました。生命科学は薬剤設計に反映しやすく、基礎と応用が両立しやすい分野です。 「生物学が医学に従属してしまった。医学に役に立たない生物学は存在しないことになっている。生物学は動物を扱う学問と思っている学生は多く、その学生にとっては植物を扱う研究は生物学に位置づけられていない。日本の教育の偏った部分なのだろう」 「科学にとってサポーターの存在は重要だ。天文学はとても多くのファンがいる。宇宙に憧れ、宇宙やその成り立ち、基礎物理を知りたいという思いが研究を支えている。そして人間は生き物であり、自分の存在を知りたいと願う人は多いはずだ。なぜ生物が生きているのか、その成り立ちやメカニズムに迫る研究は多くの人が興味を持つ。本来、生物学はものすごい数のファンがいて良いはずだ」 「一方で、人間に結びつかない生物学を意味の
投稿日 2017/12/27 WED CATEGORY プレスリリース 生体調節研究所・生体膜機能分野の佐藤美由紀准教授と細胞構造分野の佐藤健教授の研究グループは,徳島大学・先端酵素学研究所・藤井節郎記念医科学センターの小迫英尊教授との共同研究により,受精後に父親由来のミトコンドリアを選択的にオートファジーに導く因子を発見しました。 詳しくはこちらをご覧ください。
九州大学大学院医学研究院医化学分野の梅山大地学術研究員(現:理化学研究所)と伊藤隆司教授は、細胞内におけるタンパク質-DNA相互作用の全体像を捉える新しい方法を開発しました。 私たちの身体を形成している様々な細胞は、基本的に同一のゲノムDNAを持っていますが、ゲノム中の遺伝子を取捨選択して使うことによって、それぞれの個性を発揮したり環境変化に適応したりしています。この取捨選択を行うのがDNAに結合する転写因子やヒストン等のタンパク質です。したがって、ゲノムの働き方を包括的に理解するには、ゲノムDNA上のタンパク質結合部位を網羅的に明らかにする必要があります。そのために、細胞から単離した核にDNA切断酵素を働かせる方法が用いられています。しかし、これらの方法は、操作が煩雑な上に、核を単離する過程でDNAとタンパク質の相互作用が失われる危険性も有しています。 これに対して、梅山博士と伊藤教授は
どの指標をとっても退潮の一途 「なにを今さら」と大学などで研究している人たちは思っただろう。それに対して、一般の人たちは、「えっ!そうなのか」と驚かれたに違いない。 英科学誌ネイチャーに、日本の科学研究がこの10年間で失速していることを指摘する特集が掲載された。 ブレーキがかかった、などという生やさしい状況ではない。飛行機ならば今すぐ手を打たないとクラッシュしかねない失速状態にまで追い込まれていると言われたのだ。 論文データベースScopusによると、15年までの10年間に、世界中では論文数が80%増加しているのに、日本からの論文は14%しか増加していない。 特に、コンピューターサイエンス、私が関係する生化学・分子生物学、そして、驚いたことに、日本の得意分野といわれる免疫学で、その傾向が顕著である。 数が減っても質が保たれていればまだしもなのだが、ネイチャーが選定した各分野の超一流雑誌への
基礎生物学研究所の研究者らに、ノーベル賞のレプリカメダルを披露する東京工業大の大隅栄誉教授=岡崎市の同研究所で 大隅良典・東京工業大栄誉教授(72)はノーベル医学生理学賞を受賞しても「ちっとも偉くない」と語った。研究者のあるべき姿について、以前からこう考えていたからだという。 <大隅> 研究者はね、はぐれものでいい。自分が成功物語として語られるのは、とっても嫌なんです。たまたま、そうなったと思っている。著名な科学者でも、いいかげんな人はいっぱいいる。偉人扱いして、祭り上げるのはやめた方がいい。非常に人間くさい。人間活動のひとつとして、科学者はあるんだと思う。
昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授(72)。12月にスウェーデンであった授賞式には今回の酔談の参加者、吉森保・大阪大特別教授(58)、水島昇・東京大教授(50)も同行した。
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