ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • リキッドバイオプシーとは、がんの検査と治療に大きく貢献

    米ニューヨークのメモリアル・スローン・ケタリングがんセンターでみられる標準的な血液サンプル。リキッドバイオプシーにより、患者のがんやその治療法に関する貴重な情報を明らかにすることができる。(PHOTOGRAPH BY STEPHAN ELLERINGMANN, LAIF/REDUX) がんの検査では普通、患部の組織を切り取って調べる「生検」が行われる。だが、生検は体に負担がかかり、医療費も高額で、結果が出るまで4週間ほどかかることもある。患者が進行性のがんにかかっている場合は、特に問題だ。 そこでこの20年間、科学者たちは血液などの体液を使ってがんを調べる「リキッドバイオプシー(液体生検)」の開発に取り組んできた。血液なら簡単に、かつ何度も採取できる。標準的には、腕から7.5~10ミリリットルの「末梢血(血管を流れる普通の血液)」を採取して、1週間ほどで検査結果が得られるため、治療のスケジ

    リキッドバイオプシーとは、がんの検査と治療に大きく貢献
    prna79
    prna79 2023/04/08
    “現在、リキッドバイオプシーの一番の欠点は、がんを検出する感度が低い点だ…リキッドバイオプシーが現在最も役立つのは、がんの痕跡が最も多く残る治療の段階だと、ゴールドコーン氏は説明する。”
  • 卵1万5000個! 巨大オムレツ祭りに行ってみた、フランス

    巨大オムレツづくりを見物する人々。フランス南西部のベシエールで撮影。(PHOTOGRAPH BY REMY GABALDA, GETTY IMAGES) フランスはフードフェスティバルが充実しており、マントンのレモン祭りからロスコフのタマネギ祭りまで、各地であらゆるべ物を祝う。しかし、フランス南西部ベシエールの巨大オムレツ祭りほど野心的なものはなかなかない。 3日間にわたって開催されるこの祭りは、ディナー、イースターエッグハント(卵探しゲーム)、パレード、パフォーマンスなどから成り、イースターの翌日の月曜日に壮大な料理を作ってクライマックスを迎える。1万5000個の卵を使った2000人分の巨大オムレツだ。(参考記事:「20年ぶりに開催!世界屈指のワイン祭り、スイス」) 以前、筆者(フランスのに詳しい旅ライターのキャロライン・ボイド氏)がこの祭りを訪れたときは、到着した時点で、すでに主催

    卵1万5000個! 巨大オムレツ祭りに行ってみた、フランス
    prna79
    prna79 2023/04/08
    “イースターの翌日の月曜日に壮大な料理を作ってクライマックスを迎える。1万5000個の卵を使った2000人分の巨大オムレツだ。” 山形の巨大芋煮なべみたいなのはやはり世界にあるんだな。
  • 「サメカメラ」で世界最大の海草藻場を発見、バハマ諸島

    海草藻場は数百キロから数千キロにわたって広がっていることもある。太陽の光が届きやすい澄んだ海では、スキューバダイバーでも調査できない深さに生える場合がある。そこで、海洋科学者のオースティン・ギャラガー氏の研究チームは、ダイバーよりも潜水が得意なイタチザメにカメラを取り付けて、バハマ諸島の海に広がる海草藻場を調査することにした。 すると驚いたことに、ここには世界のどの海よりもはるかに多くの海草が生えていることがわかった。 膨大な量の映像から、バハマの海草藻場の面積は、少なくとも6万6000平方キロメートル(ほぼ東北地方の面積に相当)はあることが明らかになった。この結果からすれば、世界の海草藻場の面積は、これまでに記録されていたよりも41%拡大することになる。しかし研究者たちは、この海域の海草藻場はもっと広く、ポルトガルの面積に匹敵する9万2000平方キロメートルはあるだろうと考えている。この

    「サメカメラ」で世界最大の海草藻場を発見、バハマ諸島
    prna79
    prna79 2023/03/29
    海藻と海草。海藻は胞子生殖する藻類。海草は種子をつくる種子植物。どちらも海洋の生産者。
  • 【動画】サメの胸を正確無比に切り裂き、肝臓だけを食べるシャチ

    シャチがホホジロザメを狩る様子を初めて記録した映像。ほかの4頭のシャチがいる前で「スターボード」がサメの肝臓を取り出している。(解説は英語です) 2023年2月、南アフリカのケープタウンの海岸に19頭のエビスザメの死骸が打ち上げられた。打ち上げられた死骸はすべて同じ状態だった。胸をざっくりと裂かれ、そこから肝臓を吸い出されていたのだ。ほかの臓器は無傷だった。 海岸の近くに住むアリソン・タウナー氏は、サメを殺した犯人がすぐにわかった。まるで外科手術のように正確無比なやり方は、「ポート」と「スターボード」と呼ばれる2頭のオスのシャチの特徴的な手口だ。ポートの背びれは左に、スターボードの背びれは右に曲がっているので、2頭はすぐに見分けられる(ちなみに「ポート」は英語で左舷、「スターボード」は右舷を意味する)。2頭は少なくとも2015年からこの方法でエビスザメやホホジロザメを襲っていて、今回も2日

    【動画】サメの胸を正確無比に切り裂き、肝臓だけを食べるシャチ
    prna79
    prna79 2023/03/29
    サメの肝臓だけを食べるシャチの話。遡上するサケの皮だけを食べるヒグマの話を思い出した。
  • 金星の火山は活動中、探査中に火口が拡大、30年前の画像から発見

    NASAの金星探査機「マゼラン」が1990年代に収集した観測データから作成された火山「マアト山」のシミュレーション画像。(PHOTOGRAPH BY NASA/JPL) 科学者たちは半世紀も前から、金星の火山が噴火しているところを観察したいと夢見てきた。この底知れぬ高温の天体は硫酸の雲に包まれているが、過去の探査ミッションによって、表面に多数の火山があることが明らかになっている。 そして今回、約30年前に使命を終えた金星探査機が記録していた表面地形のデータから、貴重な情報が得られた。金星表面の火口が8カ月の間に変形、拡大し、溶岩があふれる様子がとらえられていたのだ。 研究結果は2023年3月15日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。論文の著者の1人である米アラスカ大学フェアバンクス校の惑星科学者ロバート・ヘリック氏は「噴火により溶岩湖が形成されたのだと思います」と語る。 ヘリック氏らは

    金星の火山は活動中、探査中に火口が拡大、30年前の画像から発見
    prna79
    prna79 2023/03/25
    “地球や木星の衛星イオの火山は、常に噴火している。火星の火山が噴火するのは数百万年に1度ぐらいかもしれない。それでは金星の火山は?” 金星の火山活動についての記事。
  • 蛍の光、交尾していないメスだけ瞬かず、ヘイケボタルで発見

    夏場に美しく光って風情があり、日人に愛されているホタル。代表的な種の一つであるヘイケボタルが交尾のため、チカチカとした光の瞬きを活用していることが分かった。草に止まったオスと、交尾を済ませたメスが瞬く一方、まだ交尾していないメスは瞬かない。オスはそれを目印に相手を探す。中部大学、慶応大学の研究グループが観察と実験で突き止めた。発光による求愛の仕組みの理解は、ヘイケボタルの保全につながるという。 チカチカ…の意味を追う ホタルの成虫はお尻の光らせ方で、互いが同じ種であることや異性であることを見分けている。7~8月頃に水田や湿原で見かけるヘイケボタルは、草に止まっているオスの光が、1秒程度のボワッとした光の中に4~5回程度のチカチカした瞬きを見せる。しかし、その意味は分かっていなかった。 そこで中部大学応用生物学部の大場裕一教授(発光生物学)らの研究グループは、愛知県東浦町の水田で野生のヘイ

    蛍の光、交尾していないメスだけ瞬かず、ヘイケボタルで発見
    prna79
    prna79 2023/03/25
    “大場教授は「オスは、たばこの火だろうが車のウインカーだろうが、光へととりあえず飛んでいく。そこから交尾できる相手かどうかを吟味するという、2段階を踏んでいる」と説明する。”
  • 食塩に実は隠れた甘さ、塩化物イオンによる味覚を発見

    塩(塩化ナトリウム)はナトリウムイオンと塩化物イオンが結びついている。このうち、ナトリウムイオンは口の味細胞にある塩味の受容体に結合し塩味として感じられるが、一方の塩化物イオンは甘味やうま味の受容体に結合していることが分かった。岡山大学などの研究グループが、メダカやマウスの実験で発見した。ヒトにも、同様に塩化物イオンが結合するタイプの受容体があるという。 ヒトの口の中には甘味、うま味、塩味、苦味、酸味を起こす物質と結合する受容体がある。それぞれの味を起こす物質と対応する受容体の構造が、鍵と鍵穴の関係のようにぴたりと結合して味を識別する。こうして甘味受容体は砂糖、塩味受容体はナトリウムイオンを感知する。糖は塩味受容体には結合しない。この仕組みはヒトや魚類など脊椎(せきつい)動物に共通するという。 ヒトはみそ汁に近い0.8~1%ほどの濃度の塩水はおいしい塩味として感じるが、その10~20分

    食塩に実は隠れた甘さ、塩化物イオンによる味覚を発見
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    prna79 2023/03/23
    “ナトリウムイオンは口の味細胞にある塩味の受容体に結合し塩味として感じられるが、一方の塩化物イオンは甘味やうま味の受容体に結合していることが分かった。” 塩味ってNa+の味なんだ。
  • 300万年前の「意外な」石器を発見、作者はヒト属でない可能性

    科学者たちはケニア南西部のニャヤンガ遺跡を発掘し、300点以上の石器を発見した(写真は発掘調査開始前の2014年に撮影したもの)。(PHOTOGRAPH BY T.W. PLUMMER, HOMA PENINSULA PALEOANTHROPOLOGY PROJECT) 考古学者たちがケニア南西部のニャヤンガ遺跡で特徴的な石器を発見した。石器は最も古くて300万年ほど前のものと考えられる。オルドワン技術(旧石器時代初期にアフリカ東部で発達した道具製作の伝統)を用いた石器としては世界最古のものだ。 さらに意外だったのは、これらの石器がパラントロプス属の化石と共に発見されたことだ。パラントロプス属は、現生人類を含むヒト属とは異なる系統の初期人類である。 この発見は、私たちヒト属以外の初期人類も石器を使っていたという説を裏付けると同時に、オルドワン技術の始まりが、これまで考えられていたよりも数十

    300万年前の「意外な」石器を発見、作者はヒト属でない可能性
    prna79
    prna79 2023/03/18
    “この発見は、私たちヒト属以外の初期人類も石器を使っていたという説を裏付けると同時に、オルドワン技術の始まりが、これまで考えられていたよりも数十万年も早かった可能性を示している。”
  • ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か

    画家のステラ・ビオラーノ氏による2009年の油絵『虹の橋』。「私の感じでは、『虹の橋』は広大で美しい場所、広く開かれていて混雑することなく、あらゆる生命が幸せに、永遠に生きられる場所につながっています。クライン=リーキーさんは、そんな希望のメッセージを作ってくれたのです」。ビオラーノ氏はそう話している。(PAINTING BY STELLA VIOLANO) ペットを亡くした経験がある人なら、『虹の橋』という詩を知っているかもしれない。動物たちの天国で愛するペットと再会する姿を詠んだ詩は、シンプルだが胸に響く内容になっている。この詩は、ペットを失った飼い主に向けて、動物病院から贈られたり、ソーシャルメディアのメッセージに掲載されたりしている。 たくさんの人々に感動を与えてきた『虹の橋』の作者はこれまで不明とされてきたが、今回、有力な手がかりが見つかった。英スコットランド在住の82歳の女性、

    ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か
    prna79
    prna79 2023/03/18
    “たくさんの人々に感動を与えてきた『虹の橋』の作者はこれまで不明とされてきたが、今回、有力な手がかりが見つかった。英スコットランド在住の82歳の女性、エドナ・クライン=リーキーさんだ。”
  • ネアンデルタール人とは、どんなヒトだった? なぜ絶滅したのか

    DNAの証拠を用いて作られたネアンデルタール人の女性の復元像。私たちの古代の祖先であるネアンデルタール人は、現生人類と似ているが、目の上が張り出しており、目と歯が大きい。科学者たちは、当初考えられていたよりも彼らは知的だったと考えている。(PHOTOGRAPH BY JOE MCNALLY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 1856年、ドイツのネアンデル渓谷で、石灰岩を採掘していた作業員たちが骨の化石を発見した。当初、クマの遺骨だと思われたそれは、実は歴史を変える大発見だった。少なくとも40万年前~4万年前に生き、その後絶滅してしまった古人類の祖先だったのだ。 同じような化石は以前から発見されており、研究者たちは、19世紀初頭に発見されて以来、誤認されてきたほかの初期の化石も、人類の親類であることにすぐ気付いた。この発見は、新たな進化論を追求しようとする科学者たちに勇気

    ネアンデルタール人とは、どんなヒトだった? なぜ絶滅したのか
    prna79
    prna79 2023/03/16
    “ホモ・サピエンス発祥の土地であるアフリカ以外の地域に住む人類のDNAの最大4%は、ネアンデルタール人のDNAに遡ることができるのだ。この事実は、ネアンデルタール人と現生人類が交雑していたことを示している。”
  • 「公海」とはどんな場所なのか、海賊や犯罪から生物多様性まで

    シャチなど多くの海洋生物は公海を移動して暮らしている。国連の新条約により国際的に管理される海洋保護区の設置が可能になり、各国の統治が及ばない海域で暮らす生物を保護できるようになる。(Photograph by Brian Skerry, Nat Geo Image Collection) 「公海」は、誰のものでもなく、どの国の統治も及ばない広大な海域だ。海に面している沿岸国の基線から200海里(約370km)までの「排他的経済水域(EEZ)」の先であり、世界の海洋のおよそ3分の2、地球の表面積の約半分を占めている。 人々が公海を目にすることはあまりない。しかし、そこには命があふれている。すでに1000万種以上の生物が見つかっているが、その深みにはまだ無数の、謎に満ちた未知の生物が暮らしている。 2023年3月、国連政府間会合で、公海を共同で保護できる新条約案に各国が合意したのもそのためだ。

    「公海」とはどんな場所なのか、海賊や犯罪から生物多様性まで
    prna79
    prna79 2023/03/15
    “2015年に発表された研究によると、公海での漁業が禁止され、魚の数が増えれば、隣接する排他的経済水域にも波及効果が及び、漁獲量が18%増える可能性があるという。”
  • マルチバース、パラレルワールド、異世界の科学的根拠

    宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の画像。CMBは、ビッグバンの直後に放出された宇宙で最も古い光であり、観測可能な宇宙の果てになっている。科学者たちは、この壁の向こうにあるものについて、いくつかの仮説を立てている。(IMAGE COURTESY WMAP/NASA) 観測可能な宇宙の果ての、さらにその向こうには何があるのだろう? 私たちの宇宙は、もっと大きな「マルチバース(多元宇宙)」の1つにすぎないのだろうか? こうした問いかけから生まれた映画は多い。第95回アカデミー賞で最多の7冠に輝いた“エブエブ”こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』からスーパーヒーローが活躍するマーベル映画の『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』まで、SF作品はマルチバースの間の刺激的な関わりに満ちている。しかし、一部の宇宙論研究者にとって、マルチバースはファンタジーやフィクシ

    マルチバース、パラレルワールド、異世界の科学的根拠
    prna79
    prna79 2023/03/15
    “マルチバースが…うまく説明できるように見えても、マルチバースの実在を示唆する直接的な観測は行われていない。今のところ、マルチバースの概念を裏付ける証拠は、純粋に理論的・哲学的なものしかない。”
  • 依存症の万引き、店内風景を誤って学習、薬物と同様の仕組みか

    悪い結果を分かっているのに、一時の充足感のために万引きを繰り返すケースは、窃盗症によるものが少なくないという。その場合、行動依存症の一種と考えられるが、仕組みの科学的な解明はほとんど行われてこなかった。刑罰を与えても止められず、また、効果の限定的な治療法しかなかった。 例えばアルコール依存症では、飲酒時に居酒屋や自宅の卓などの場所を関連付けて不適切な学習をしてしまう結果、そうした環境が引き金となって強い欲求が起きる。同様に窃盗症でも、手がかりの刺激に対する不適切な学習があり、行動や脳の活動が変化している可能性がある。 そこで研究グループは、窃盗症患者11人と健常者27人の協力を得て実験をした。スーパーマーケットの店内風景、陳列された品と文房具、全く無関係の屋外、それぞれの写真や動画を示し、視線の注視などの特徴や瞬き、瞳孔の変化、脳の活動を測定し、結果の組み合わせのパターンを比較した。

    依存症の万引き、店内風景を誤って学習、薬物と同様の仕組みか
    prna79
    prna79 2023/03/15
    “精神障害「窃盗症」。店内の風景のような視覚の手がかりを不適切に学習して認識し、行動してしまうとみられることが実験で分かった…覚せい剤やアルコールなどの薬物依存症と同様の仕組みとみられる。”
  • 病気のリスクを下げる食事とその仕組み、健康で長生きするために

    抗酸化作用をもつ成分を含む品をとることは、慢性炎症を抑える最善の方法の1つだ。(PHOTOGRAPH BY LUCHEZAR, GETTY IMAGES) 私たちの体には、人生のさまざまな時期に、さまざまなことが起こりうる。それを厳密に予測することはできないので、病気のリスクを最小限に抑える健康的なライフスタイルを送ることが重要になる。 例えば、決まった時間に事をすることで、ものの感じ方や暮らし方が変わるだけでなく、がんや心臓病やホルモンバランスの乱れなどを予防したり軽くしたりすることができる。以下では、自分は病気のリスクが高いと思う人にもそうでない人にも役立つ、健康で長生きするための事のヒントを紹介する。(参考記事:「生活の小さな変化で寿命が48分延び、環境負荷が33%減る」) がんのリスクを下げる がんは私たちの人生をあっという間に変えることもあれば、ごくゆっくりと変化させるこ

    病気のリスクを下げる食事とその仕組み、健康で長生きするために
    prna79
    prna79 2023/03/15
    “そのため、「この食品を食べればがんが治る」とか「がんを完全に予防できる」などと言うことはできないが、ある種の栄養を取ったり避けたりすることで、がんのリスクを下げるのに役立つことはわかっている。”
  • 奈良のシカ、1000年以上前に祖先から分岐、独自の遺伝子型が判明

    福島大学共生システム理工学類の兼子伸吾准教授と理工学研究科大学院生の高木俊人さんや山形大学、奈良教育大学のグループによると、ニホンジカは古くから狩猟対象だったが、春日大社(奈良市)などでは古来信仰対象だった。現在では貴重な観光資源だが、奈良のシカの由来に関する遺伝的研究はほとんどなく、周辺地域のシカとの遺伝的違いも不明だった。 このため研究グループは奈良公園周辺のほか、京都、三重、和歌山の4府県の野生のシカ294頭分の筋肉や血液を収集。DNAを抽出し、母から子に伝えられるミトコンドリアDNAの遺伝子型(ハプロタイプ)などを分析した。ミトコンドリアDNAのハプロタイプ解析は同一種の集団分化を調べるときの有力な研究手法だ。 その結果、紀伊半島内ではミトコンドリアDNAのハプロタイプが18種確認されたが、奈良公園のシカは他地域では見られない1種だけが検出された。さらに、父親と母親の双方から伝わる

    奈良のシカ、1000年以上前に祖先から分岐、独自の遺伝子型が判明
    prna79
    prna79 2023/03/08
    “世界遺産にも登録されている春日大社は768年創建とされている。奈良のシカが独自の系統として分岐した推定年であり、恐らく飛鳥時代だったと思われる時期とほぼ重なる。”
  • 絶海の火山に珍しい溶岩湖、南太平洋マイケル山を初踏査

    マイケル山は、南大西洋の英領サウスサンドウィッチ諸島にある活火山だ。(PHOTOGRAPH BY RENAN OZTURK) 南極大陸から北へ約1600キロ、南大西洋に浮かぶサンダース島は、英領サウスサンドウィッチ諸島の一部を構成する。英国人火山科学者のエマ・ニコルソン氏は、その島にあるマイケル山の頂上に立ち、火口の縁から中をのぞき込んだ。クレーターの底までは見渡せないが、そこには煮えたぎる溶岩の海が隠されている。ニコルソン氏の手元のスクリーンに、上空を飛ぶドローンが撮影した溶岩湖が映し出されている。 2022年11月、ニコルソン氏はナショナル ジオグラフィック協会の探査チームとともに初めてマイケル山に登頂し、溶岩湖の存在を確認した。この発見と、そのときに行われた調査は、世界中で増え続ける火山研究に役立てられる。 科学者たちは、火山が発するシグナルやパターンの読み取り方、そのうちのどれが噴

    絶海の火山に珍しい溶岩湖、南太平洋マイケル山を初踏査
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    prna79 2023/03/08
    「サンダース島から最も近い人類がいる場所はどこかというと、国際宇宙ステーションです。それほどここは遠い島なのです」「サンダース島に上陸した人の数よりも、月に行った人の方が多いんです」
  • がん、コロナ、結核…病気のにおいを嗅ぎ分ける動物たち

    森のにおいを嗅ぐビーグル犬。新型コロナウイルス感染症やがんといった病気の兆候を嗅ぎ分ける優れた嗅覚をもつ生物は、イヌ以外にも複数存在する。(PHOTOGRAPH BY JOHNER IMAGES, GETTY IMAGES) 何度もキッチンに入り込んでくるアリにうんざりさせられたときには、いったん落ち着いて、彼らがもつ並外れた知覚力のことを思い浮かべてみてはどうだろうか。 あの小さなアリたちには、がんなどの病気の兆候を探知する能力がある。実はアリ以外にも、イヌ、ネズミ、ミツバチ、さらには小さな線虫まで、人間の病気のサインを嗅ぎ分けられる生き物は多い。 彼らの驚くべき能力を紹介しよう。 乳がんを探知するアリ ヨーロッパ全土で一般的に見られるヤマアリ属のアリFormica fuscaは、尿に含まれる乳がんのにおいを訓練によって識別できるようになる。 2023年1月25日付けで学術誌「英国王立協

    がん、コロナ、結核…病気のにおいを嗅ぎ分ける動物たち
    prna79
    prna79 2023/03/08
    興味深くはあるけどRCTの結果が出てからだな。
  • 欧州で人気、カエル料理の陰に「極めて残酷」な数百万匹の取引

    フランス、リヨン近郊の養殖場のカエルたち。フランスではカエルの脚肉は人気の材だ。EUは、トルコ、アルバニア、インドネシアなどで殺された数百万匹の野生のカエルを輸入している。(PHOTOGRAPH BY JEFF PACHOUD, AFP/GETTY IMAGES) ヨーロッパの人たちは、カエルの脚肉料理をこよなく愛している。しかしそれは同時に、カエルにとって脅威でもある。最新の研究によると、かつてはヨーロッパ内で調達していたカエルの脚肉は、今や世界中から大量に調達されているという。 ヨーロッパの野生のカエルは1980年代までに取り尽くされ、地域によっては完全に姿を消してしまっているため、EUは現在、ほとんどの種類のカエルの取引を禁止している。しかし、ヨーロッパ人のカエルの脚肉への需要に変わりはなく、業者は外国から合法的にカエルの脚肉を輸入することで、その需要を満たしている。 カエルの脚肉

    欧州で人気、カエル料理の陰に「極めて残酷」な数百万匹の取引
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    prna79 2023/03/08
    “EUは、カエルの脚肉の世界最大の輸入地域でありながら、その取引が持続可能であることを確認するための明白な措置をとっていないと、アルテール氏らは批判する。”
  • 【動画】危急種のナガスクジラ、1000頭の大群に遭遇した

    見渡す限りの海面をナガスクジラの群れが埋め尽くし、その吐く息によって水平線はかすんでいた。 2022年1月、極地探検クルーズ船「ナショナル ジオグラフィック・エンデュアランス」号の乗客と乗員は、南極半島の近くでこの神秘的な光景に遭遇した。商業捕鯨によってナガスクジラが絶滅の危機に追い込まれてからは、観測されることのなかった規模の大群だ。(参考記事:「【動画】巨大クジラが300頭を超える「大宴会」、撮影に成功」) 「コロネーション島の北を航行していた私たちを出迎えたのは、信じられないような光景でした。水平線のあちらこちらでクジラたちが潮を吹き上げていたのです」と、動物学者のコナー・ライアン氏は語る。ライアン氏は、クルーズ旅行会社「リンドブラッド・エクスペディションズ」が運航する「ナショナル ジオグラフィック・エンデュアランス」号の専属博物学者でもある。 「近づくにつれ、私たちは、クジラたちが

    【動画】危急種のナガスクジラ、1000頭の大群に遭遇した
    prna79
    prna79 2023/03/01
    “1000頭単位のクジラの群れが集まることがありふれた光景になるのか、あるいはまぐれ当たりのような幸運な出来事になるのかは、今後…私たちがナンキョクオキアミの漁を適切に管理できるかどうかにかかっている”
  • 「ガスコンロじゃないほうが良い」科学が示す二つの理由

    ガスの燃焼によって排出される物質は、室内に蓄積して健康に有害な濃度に達し、呼吸器系疾患をもたらすリスクが高い。(PHOTOGRAPH BY MIGUEL ANGEL FLORES, GETTY IMAGES) 調理には炎を使うのが当たり前だと、シェフのアマンダ・コーエン氏は信じていた。ところが、マンハッタンの小さな一角にレストランをオープンしたとき、ガス管が引かれていなかったため、仕方なくIHクッキングヒーターを導入することにした。 すると、そのあまりの使いやすさに今ではすっかりIH派になり、「もう二度とガスコンロには戻れません」とまで言うようになった。その後、広い店舗スペースに移転したときには、ガス管が引かれていたにも関わらず、わざわざIHコンロと電気オーブンを設置した。 同じような経験をしたのはコーエン氏だけではない。同業者のエリック・リパート氏や、ソーシャルメディアで人気のシェフ、ア

    「ガスコンロじゃないほうが良い」科学が示す二つの理由
    prna79
    prna79 2023/02/25
    “ロンドンのコルドンブルー料理学校から全米各地のケータリングキッチンまで、IHは業務用の厨房でも定番となっている。” そうなんだ。知らなかった。