今回のキーワードは,神経合併症(髄膜脳炎,急性出血性壊死性脳炎,ギランバレー症候群),感染性をもつもの,中和抗体力価,マスクの効果と限界,中間宿主としてのネコ,有望な新規治療薬(回復患者血漿輸血,ヒドロキシクロロキン,抗寄生虫薬)です.社会的離断の期間を短縮する3つ方法について,イエール大学の研究者らが言及しています.①無症状感染者,軽症者を特定するための積極的なPCR検査と接触者の追跡+早期隔離(専用施設が必要),②家庭での感染を減らすこと(武漢では,ほとんどの感染が家庭内で発生した→早期発見し,家庭でなく,専用施設での隔離する),③集中治療室の在院日数を20~30%短縮する治療の開発(医療システムの維持に大きな効果をもたらしうる)です(JAMA. April 06, 2020).PCR検査数の増加と専用施設での隔離は対応可能な課題だと思います. ◆神経合併症(1).髄膜脳炎を呈した24