気づけば子どもが何時間もタブレットやスマホを見ている。だから「ゲームを止めさせればいい」という話ではありません。大人が「子どもとゲーム」の関係にどう向き合うか。30年前に「ゲームは1日1時間」と唱えた高橋名人に聞きました。(全4回中の4回) オックスフォード大学が解き明かしたゲームの影響 ── ゲーム会社ハドソンの社員で、「16連射」で子どもたちの憧れだった高橋名人。社員時代、早い段階からゲームと子どもの関係について考えていたそうですね。 高橋名人:はい。そのままにしておくと、子どもは5~6時間と、平気でゲームで遊んじゃいますからね。 「ゲームは1日1時間」と私が言ったため、「名人がこう言っているんだから、1時間にしておきなさい」と、子どもに言う親御さんも多かったんです。 ── 最近はスマートフォンもありますから、より簡単にゲームできる環境になりました。 高橋名人:かなり幼少期から、iPa