先日、ふとしたきっかけでしましま先生*1がこちらの論文について触れられているのを見かけたのでした。 これは推薦システム分野におけるNN研究の再現性について検証した2019年の論文で、近年のトップ会議*2に採択されたNN手法18個に対して再現を試みたところ、「reasonableな」努力で再現できたのはわずかに7個に過ぎず、その中でも1個は論文中で主張されたベースラインを超えることは出来なかったと報告しています。 ただ、この報告はNN研究における再現性に関する議論のあくまでも一例であり、実際コロナ禍以前から「論文中ではSOTAを達成と書いているのに同じ実装をどう組んでもSOTAに達しない」みたいな業界噂話はそこかしこで耳にしたものでした。しかしながら、実際のソフトウェアやアプリケーションとしてそれらのNN手法が用いられて、尚且つその結果として何かしらの不具合でも起きない限りは、機械学習業界の