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  • 【令和6年版】「報道の自由度2024」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

    さて、毎年恒例、「報道の自由度ランキング」のお時間がやってまいりました。2020年から観測し始めてはや5年目(過去記事参照ベースで言えば7年目)。毎年不自由さを感じる今日この頃ですが、果たして今年はどうだったのでしょうか。 過去記事はこちら。 www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net www.netlorechase.net 朝日新聞の報道 2023年との違い 日本の海外で影響力低下 今日のまとめ 朝日新聞の報道 おととしは記事にすらしない、去年は金太郎飴のように唱え続けていた「SNS上の攻撃」が消え、「政治的圧力やジェンダー不平等」(でも企業の圧力は書かない)という書きっぷりでしたが、さて、今年はどうなっているのか… 同NGOは日本の状況について、「伝統の重みや経

      【令和6年版】「報道の自由度2024」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
    • 抱っこひも外しの報道に関する一考察、「注意深くなる、というのが話のポイントだよ、たぶん」 - ネットロアをめぐる冒険

      抱っこひも外しが話題になっており、メディアでも多く取り上げられていました。 お母さんが赤ちゃんを胸に抱く「抱っこひも」の背中のバックルを外す「いたずら」が横行しているという。SNSでいくつもの体験談が投稿されている。「混雑しているバスで、途中から乗ってきたおばさんが、お母さんの抱っこひもの背中のバックルを外した」「カチッと音がしたら、娘が落ちてきて慌てた。知らない女の人に、抱っこひものバックルを外されてた」 「抱っこひも」近づいて背中のバックル外し!イタズラか?「赤ちゃん落ちそうになった」とお母さん真っ青 : J-CASTテレビウォッチ ツイッターで元々バズっていましたが、それがワイドショーにとりあげられ、より広範囲に拡散された、という感じです。 今日の記事、結論から書けば、発端となったツイートについては、不正確(正誤が判定できない)な情報が含まれています。ただしこれは、「当該ツイートが作

        抱っこひも外しの報道に関する一考察、「注意深くなる、というのが話のポイントだよ、たぶん」 - ネットロアをめぐる冒険
      • 暴力とアンパンチのやなせたかし史、カソウテキの行方 - ネットロアをめぐる冒険

        いわゆる「アンパンチ論争」は、意外に各方面へ広がりをみせました。 大人気アニメ「アンパンマン」は、主人公のアンパンマンが、悪さをするバイキンマンを「アンパンチ」でやっつけますが、この場面を見た乳幼児が「暴力的になる」と心配する親の声がネット上で見られます。アンパンチでバイキンマンをやっつけ、「めでたしめでたし」とする話の流れが、「暴力で物事を解決すること」をよしとする考えを植え付けないかという意見です。逆に「全く影響ない」とする声もあります。 「アンパンチ」で暴力的に? 心配する親も…メディアの暴力シーンは乳幼児にどう影響? | オトナンサー 上記がおおもとの記事ですが、ここまで反響を呼ぶとは執筆者も思わなかったでしょう*1。 この手の話は何も最近のものではないな、と思ったので、私も、過去のやなせたかしの発言を載せて呟いた*2のですが、これも思ったより反響がありびっくりしました。ただ、私は

          暴力とアンパンチのやなせたかし史、カソウテキの行方 - ネットロアをめぐる冒険
        • 安倍首相は「責任は私に」を49回言ったのか、もっと熱くなれよ! - ネットロアをめぐる冒険

          閣僚の辞任は日常茶飯事ですが、こんな毎日の記事が話題になっていました。 誰もがまたか、とウンザリしたことだろう。菅原一秀前経済産業相に続き、今度は河井克行法相の辞任である。第2次安倍晋三政権発足後、不祥事や失言での閣僚辞任は9人(健康問題をのぞく)。そのたびに首相が繰り返す「任命責任は私にあります」はもう聞き飽きた。なぜ首相は「任命失敗」を繰り返すのか。 「責任は私に」49回 なぜ安倍首相の「任命」は失敗続きなのか - 毎日新聞 安倍首相が「49回」も、「任命責任は私にあります」と言っていた、という記事です。細かいところが気になる私は、「ほんとに49回言ってるの~?」と思ったので、そこんところ、調べてみました。まあ、こういう記事にするということは、どうやら49回ではなさそうだなと勘のいい読者諸賢はお分かりかとは思いますが、「安倍バンザイ!」の人も、「打倒安倍!」の人も、その主張には1ミリも

            安倍首相は「責任は私に」を49回言ったのか、もっと熱くなれよ! - ネットロアをめぐる冒険
          • 「日本に震度10級の地震」という動画は存在しない、「念のために」は誰のため - ネットロアをめぐる冒険

            今日は鮮度が命の記事なので、ぱぱっと書きます。 こんな注意のツイートが回ってきました。 生島ヒロシさんから、緊急のお知らせが来ました。 「日本に震度10級の地震、と言うタイトルの動画が来たら、絶対に開けないでください❗️すぐに削除して下さい。 実際の動画ではなくスパムウイルスですが、携帯電話にある送金機能など、銀行業務の情報を引き出すそうです」 との事です。要注意です。 — 湯川れい子 (@yukawareiko) 2020年2月5日 記事を最後までお読みにならない方のために結論から書けば、このツイートの内容は、デマと言ってよいでしょう。既に何人も指摘されてはおりますが、少し細かく検証したいと思います。いつものことですが、Twitterの日時や言葉は多少変えてます。 *** 情報の発生 現在、twitter上の検索で引っかかる最古のツイートは、2月5日のお昼ごろのものです。「!」マークのあ

              「日本に震度10級の地震」という動画は存在しない、「念のために」は誰のため - ネットロアをめぐる冒険
            • 大統領選の投票用紙は追跡できるのか、世界の終りとインテリジェンス・インボーランド - ネットロアをめぐる冒険

              マクルーハンの続きも書きたいんですが、今日は時流に乗ってアメリカ大統領選の話。まー、いろんな話がありすぎて、選び放題という感じなのですが、この話題。アノニマスポストなのは許してちょうだい。 篠原常一郎氏「C国で印刷した偽投票用紙がカナダ経由で大量にトラックで各地に運ばれていた。そのトラックは既に押さえられています」「実は本物の投票用紙にはGPSのチップが埋められていて、投棄された物はすぐに見つかります」 https://t.co/vHe0Du01J7 — アノニマス ポスト ニュースとネットの反応 (@anonymous_post2) 2020年11月6日 「投票用紙にはGPSのチップが埋められてい」るとのことで、バイデン氏が不正投票に関与した投票用紙はすぐに不正がばれてしまうだろう、というようなお話になっています。 なかなか、ネットロア的に面白い流れだと思ったので、このお話のあれこれを検

                大統領選の投票用紙は追跡できるのか、世界の終りとインテリジェンス・インボーランド - ネットロアをめぐる冒険
              • コロナ感染を苦に自死を選んだ人がいるのか、怒りは悲劇を好む - ネットロアをめぐる冒険

                【4/23 0:55追記】 山口県の例を追記しました。 元ツイートは載せませんが、4月21日付のつぶやきで、以下の情報がバズってました。 ①隣県(佐賀・大分・熊本*1)で ②40代の男性がコロナの陽性になる。 ③大分県で感染する。 ④妻子にも感染 ⑤近所から嫌がらせを受け自殺する 結論から書けば、行政が発信する情報の中において、上記の情報に合致する感染者はいませんでした。慎重に書くなら、①~⑤の情報の全てかもしくは一部に誤りが含まれています。以下、差しさわりのない範囲で詳細を書きます。今日は短いです。 【目次】 40代男性の感染者はどれぐらいいるか 合致する人物はいない 不確かな情報をRTしない 「コロナで自殺」の系譜 今日のまとめ *** 40代男性の感染者はどれぐらいいるか 佐賀、大分、熊本が出している感染者状況について全て調べました*2。4月22日現在、3県が発表している件数は121

                  コロナ感染を苦に自死を選んだ人がいるのか、怒りは悲劇を好む - ネットロアをめぐる冒険
                • ネットロア検証さんで話題の「安倍首相G20撮影騒動」リツイートの有名人の記録(だいぶ増補) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                  www.netlorechase.net という話題があり、300以上のブクマがついてますね。 ちなみに、日刊ゲンダイはマジもんの記事にしている。 www.nikkan-gendai.com 世界中の孤独を独り占めしたような光景だった。28日大阪G20サミットの開幕時、安倍首相は各国首脳を1人ずつ出迎えた後、集合写真の撮影までの間、ほとんど誰にも相手にされなかったのだ。 議長の安倍首相はひな壇中央に陣取ったが、バラバラに集まった各国首脳は誰も話し掛けない。並んで現れたトランプ、プーチン両大統領は会話に夢中で安倍首相など眼中になし。安倍首相は習近平国家主席とトランプとの握手をボーッと見つめるだけ。 アチコチで談笑が始まる中、安倍首相はその輪に加われず、愛想笑いを浮かべ、周囲をオロオロと見渡すのみ。撮影が終わると、居心地の悪い空間から逃げ出すように我先に次の会場へ向かった…(後略) ところで、

                    ネットロア検証さんで話題の「安倍首相G20撮影騒動」リツイートの有名人の記録(だいぶ増補) - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                  • 「破局噴火」はどうして広まったか、学術用語に歴史あり - ネットロアをめぐる冒険

                    トンガの噴火は、その地理的条件から情報が圧倒的に少なく、いろいろと不確かな情報が出回っていました。 その中でも、「破局噴火」はトレンド入りするほどそこここでささやかれていましたね。 「破局噴火」のTwitter検索結果 - Yahoo!リアルタイム検索 しかしながら、時間が経つにつれ、この「破局噴火」という語が不正確であることが指摘されだしました。今回は、どうしてこのように広まっていったのか、そこらへんの経緯を記録的に残していこうと思います。簡単に結論を書くと、「2chのデマみたいです!」と、「英語の”Supervolcano"の訳語として相応しいかもしれない経緯」です。 【目次】 1月15日午後3時ごろ 噴火の情報 午後3:11 「破局噴火」の初出 午後6:09 NHK速報 午後8:24 バズったツイート 午後9:24 5ちゃんのスレッド 午後10:02 朝日新聞の記事 午後10:13ご

                      「破局噴火」はどうして広まったか、学術用語に歴史あり - ネットロアをめぐる冒険
                    • 【補足】鬼滅の作者の話題についてもう少し丁寧に見ていく - ネットロアをめぐる冒険

                      流行りにのるもんじゃないと思ったのですが、先日書いた記事について、 www.netlorechase.net Twitter上の検索は、「女性」だけではなく、侮蔑語も入れた方が引っかかるだろうし、実際にそういう発言はある、という旨のご指摘をいくつか頂きました。私もそれは確かにそうだと思いましたので、もう一度詳しく検索をし直しました。 結果としてはあまり変わらないのですが、今日までの流れを見ていて私も思うとこはあったので、それも含めて簡単に補足したいかと思います。 「鬼滅の作者」トレンドの簡単な経緯 前回の記事を読みたくない人向けに簡単に経緯を記すと、以下の感じです。 ①5/16 0時以降  文春の「“女性作者”の素顔と“まもなく連載終了”の事情」というタイトルの記事が出る ②5/16 文春以降 「女性だったんだ」「女性だと思った」「そんなの昔から言われてた」などのツイートが出始まる ③5/

                        【補足】鬼滅の作者の話題についてもう少し丁寧に見ていく - ネットロアをめぐる冒険
                      • オーストラリアで狂犬病ワクチンは「禁止」されているか、不確か祭り - ネットロアをめぐる冒険

                        愛知県で狂犬病の発症者が出たニュース*1に合わせて、こんな情報を見ました。 ・オーストラリアでは狂犬病のワクチン接種が禁止されている。 ・理由は、狂犬病が入ってきたらすぐに感染がわかるようにするため。 ・発症した犬がいたら地域の犬は処分される*2。 結論だけ書くと、上記の情報は「おおむね正しそうだけど真偽不明もある」なんですが、今日は、こういう話のときにどうやって私が調べているか、という「検証指南」みたいな感じで記事を書いてみようかと思います。とてつもなく長くなったので、そんなの興味ないよという人は、いつも通り「まとめ」だけ読んでください。 【目次】 ①日本語で検索しよう ・単純なキーワード検索 ・初出を調べる ・バイアスをとる ②英語で検索しよう ・Wikipediaを活用する ・検索の候補を活用する ③公的機関を検索する ④検索範囲を絞っていく ・サイト内検索を行う ・重要そうなキーワ

                          オーストラリアで狂犬病ワクチンは「禁止」されているか、不確か祭り - ネットロアをめぐる冒険
                        • イタリアでは70歳以上は安楽死させられているのか、俺たちはサカナじゃない - ネットロアをめぐる冒険

                          少し時間が空きましたが、今日はこの「元木昌彦の深読み週刊誌」という記事を検証します。 こうした状況では、「患者を選別せざるを得ない」というのだ。ベルガモでは、70歳以上の集中治療室の受け入れを全て断っている。そこの医師は「人工呼吸器の数が足りない以上、若く、助かる見込みの高い患者を優先する」と語っている。 ミラノで生活するヴィズマーラ恵子は「地元の新聞では、一部の病院で、『70歳以上の患者さんに対しては、大量のモルヒネを投与して安らかに逝っていただく』措置を取っているという内容が報じられています」。新手の「姥捨て山」が、コロナの名のもとに堂々と行われているということである。 新型ウイルス蔓延「イタリア凄惨」70歳以上の重症者はモルヒネで安楽死、葬式禁止で棺山積み : J-CASTテレビウォッチ 私はこの編集者を存じ上げませんが、「深読み」とは名ばかりの、浅薄な記事の書き方に思うところがあり

                            イタリアでは70歳以上は安楽死させられているのか、俺たちはサカナじゃない - ネットロアをめぐる冒険
                          • 【令和4年版】「報道の自由度2022」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                            今年も「報道の自由度ランキング2022」が公表されました。 rsf.org これは毎年、国境なき記者団(RSF)が発表する、各国のジャーナリズムの自由度を公表するものです。 ところが、日本の報道機関は、あまりこれを正確に伝えていません。 各紙ひどいといえばひどいんですが、特に朝日は突出していて、2018年の「報道の自由度ランキング」の記事から、「記者が「反愛国的」なことを書くと「SNS上で攻撃される」」という内容のみを金太郎飴のように毎年書き続けています。RSFが毎年指摘している「スポンサーのご機嫌うかがいによる自己検閲」や「記者クラブの排外的課題」についてはいっさい書こうとしてないんですね。「報道の自由度ランキング」について書けば書くほど、日本の「報道の不自由さ」が明るみに出るという、なんとも残念なおはなしになっているわけです*1。 そんな感じなので、5月3日にRSFが今年のやつを公表し

                              【令和4年版】「報道の自由度2022」の報道の仕方から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
                            • ネットロアをめぐる冒険 on Twitter: "MITの研究は「ソーシャルディスタンスは意味がない」を「発見」した訳ではありません。屋内のエアロゾル感染を検討した際に、モデルとして空気が均一に混合された場を「仮定」したため、そのモデルが結果的に「ソーシャルディスタンス」が働いて… https://t.co/rCvv6tpW5Z"

                              MITの研究は「ソーシャルディスタンスは意味がない」を「発見」した訳ではありません。屋内のエアロゾル感染を検討した際に、モデルとして空気が均一に混合された場を「仮定」したため、そのモデルが結果的に「ソーシャルディスタンス」が働いて… https://t.co/rCvv6tpW5Z

                                ネットロアをめぐる冒険 on Twitter: "MITの研究は「ソーシャルディスタンスは意味がない」を「発見」した訳ではありません。屋内のエアロゾル感染を検討した際に、モデルとして空気が均一に混合された場を「仮定」したため、そのモデルが結果的に「ソーシャルディスタンス」が働いて… https://t.co/rCvv6tpW5Z"
                              • 奴隷制度廃止記念日に黒人の少年は白人に傘を差したか、深淵をのぞくものは - ネットロアをめぐる冒険

                                ゾマホンさんのこんなツイートを目にしました。 奴隷制度廃止記念日だって 笑笑 pic.twitter.com/FWoMSQxHwh — ゾマホン・スールレレ / Zomahoun Souroulere (@ZSouroulere) August 24, 2019 奴隷制度廃止記念日に、黒人の人に傘を持たせているという絵面が確かに皮肉に見えます。 見えますが、果たしてこれをリツイートした人の中に、本当にこれが「奴隷制度廃止記念日」の写真か確かめた人はどの程度いるのでしょうか?そして、傘を差す彼の立場を知っている人は? 今回は、見た目だけでいろいろ判断しない方がよいというお話です。 *** いつの写真か 結論を書けば、この写真は確かにフランスの奴隷制度廃止に関する日のものです。 これは、2006年に制定された「journée nationale d'abolition de l'esclava

                                  奴隷制度廃止記念日に黒人の少年は白人に傘を差したか、深淵をのぞくものは - ネットロアをめぐる冒険
                                • チコちゃんと「この差ってなんですか」の関係を調べてみる、情報ロンダリング・ロンリネス - ネットロアをめぐる冒険

                                  ずいぶん昔のツイートなんですが、当ブログでも扱わせて頂いているチコちゃんの話題。 「この差って何ですか?」でバイキングとビュッフェの違いをやっているが、先日「チコちゃんに叱られる」でもやっていたネタ。 この二つの番組、ネタ被りが頻繁にある気がする。恐らく間に入っているネタ提供者が同じ。 そのために「やぶ医者は養父市出身の名医から」という特殊なガセまで被る。 — 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) April 2, 2019 NHKの「チコちゃんに叱られる」とTBSの「この差って何ですか?」のネタがたびたびかぶっているという話。でも、本当にそんなにかぶってるんですかね? たぶん、日本国民のほとんどが興味がないと思うんですが、左でも右でも上でも下でも、政治の話題から今日の献立まで、とりあえず気になることは調べたくなる(そして言いたくなる)私の悪いクセですので、ご

                                    チコちゃんと「この差ってなんですか」の関係を調べてみる、情報ロンダリング・ロンリネス - ネットロアをめぐる冒険
                                  • 「戦争は外交の失敗」と誰が定義したのか、要約は口にあまし - ネットロアをめぐる冒険

                                    ふらっとTLに流れてきて(誰だったかは忘れてしまった)、ちょっと調べてみようかなと思ったので、今日も「この名言誰が言った」のコーナーです。 坂本龍一が語る日本...WEB限定ノーカット版2(14/03/30) 上記の動画の1:13あたりから切り取られた動画がTwitter上で取り上げられており、坂本氏の言う「戦争は外交の失敗」という表現が話題になっていました。Twitterでは最近*1流れてきましたが、このインタビュー自体は2014年3月29日に、「ポータル ANNニュース&スポーツ」で放送されたものです。 さて、彼はこんな風に語っています。 「戦争は外交の失敗である」と定義されてます。だから、よくね、攻めてきたらどうすんだということを言う人がいますけど、攻められないようにするのが、日々、するのが外交の力なんですよ。 私は内容にはあんまり興味がないのですが、「戦争が外交の失敗であると定義さ

                                      「戦争は外交の失敗」と誰が定義したのか、要約は口にあまし - ネットロアをめぐる冒険
                                    • 「マスクに母乳パッド」で複雑な気持ちになったこと - ネットロアをめぐる冒険

                                      なんだか雑談系ブログのタイトルみたいですが、ちょっと気になったので、「マスクに母乳パッドを入れる」という話についてつらつら書いてみます。 togetter.com ある関西のワイドショーで、「マスクに母乳パッドを入れると化粧が落ちない」という情報を女性芸人が発言して、母乳パッドが品薄になった、というものです。SNS上では、「妊婦のものを奪わないで」というような意見で一致していました。 私としてはその流れに異論を唱えるつもりはないのですが、ただ、「テレビが放送した→品薄になった」という流れは、そこまで単純なものなのか、というところにモヤモヤしたものを感じたので、そのモヤモヤを書いてみます。 *** 番組の内容 当該番組は、4月18日に放送された関西テレビ制作の「胸いっぱいサミット」にて放送されたものです。いわゆる「アベノマスク」が届く話に関連して、女性芸人が手作りマスクについて話す、というも

                                        「マスクに母乳パッド」で複雑な気持ちになったこと - ネットロアをめぐる冒険
                                      • 「アヒル軍団」はバッタ退治に派遣されない - ネットロアをめぐる冒険

                                        コロナばかりでイヤになっちゃっているのか、こんなほっこり(現実はそうではないものの)ニュースが世界をかけめぐりました。 2020年2月27日、中国メディアの観察者網は、パキスタンで発生している蝗害(こうがい=イナゴ・バッタ類による被害)対策で、中国から大量のアヒルを送ることになったと伝えた。 パキスタンのバッタ被害対策に中国が10万羽「アヒル軍」派兵 - ライブドアニュース ツイートもしましたが、結論を書けばこの話は、構想の段階であり、パキスタンの状況と合わせても現実的ではないということになります。以下、検証をまとめました。 *** 中国圏・英語圏のメディアから 色々な記事を読んでいくと、どうやら中国語圏の初報は、浙江省紹興市のローカルメディアである越牛新闻の2月26日のようです。既に元記事は存在しないため、キャッシュから拾います。 本网讯 “绍兴鸭子,今年将出国灭蝗!”昨天晚上,浙江省农

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                                        • ダイヤモンドプリンセスに乗船していた英国人は帰国を拒否されていない - ネットロアをめぐる冒険

                                          こんな記事を目にしました。 英ガーディアンは19日、英政府が新型コロナウイルス感染問題で横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号から下船した英人乗客の帰国を拒否する可能性があると伝えた。 英政府、ダイヤモンド・プリンセス乗船の英国民の帰国を拒否:日経ビジネス電子版 結論から書けば、これは見出しの誤訳というか、意味のとりづらい日本語で、正確には、「勝手に下船をした場合、避難用の飛行機に乗ることは難しくなる」という外務省の声明であり、見出しにあるように、帰国が拒否されているわけではありません。以下、元記事などを引用しながら検証します。 イギリス外務省の声明 イギリスの外務省(FCO)は、プレスリリースとして、2月18日付で以下の声明を出しています。 "Given the conditions on board, we are working to organise a flig

                                            ダイヤモンドプリンセスに乗船していた英国人は帰国を拒否されていない - ネットロアをめぐる冒険
                                          • 「報道の自由度2020」をめぐる報道の記事から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険

                                            さきほどツイートでも呟いたのですが、字数の制限もあったので、一応記事でも残しておきます。 調査対象の180カ国・地域のうち、日本は66位(前年67位)だった。日本の状況について、東京電力福島第一原発といった「反愛国的」テーマを扱ったり、政権を批判したりする記者がSNS上で攻撃を受けていると指摘した。 報道の自由度、日本66位:朝日新聞デジタル これだと、「国境なき記者団」は、SNS上の脅威が日本の報道の自由を脅かしていると指摘した、としか読めません。しかし、この書き方は少々ミスリードだと思いましたので、以下詳細を書きます。 *** 朝日が報じないこと 世界報道自由度ランキングは、毎年「国境なき記者団(以下RSF)」が、アンケートなどを元にして決めているランキングです。まあ、批判もある調査ではありますが、今回はそこらへんは割愛します*1。 さて、今回の報道自由度ランキング2020のレビューと

                                              「報道の自由度2020」をめぐる報道の記事から不自由を見る - ネットロアをめぐる冒険
                                            • ビリー・アイリッシュはなぜダボダボの服を着るのか、昨日の私と今日の私は違うけど同じ - ネットロアをめぐる冒険

                                              ビリー・アイリッシュ(以下BE)をご存じですか。 私はご存じなかったのですが、ただいまはなまる急上昇中の歌手なんですね。彼女のこんなエピソードがたいへんバズっておりました。 有名な話だけど、ビリーは巨乳で「性的な対象としてみられないためにダボっとしたファッションに身を包んでる」というネット民の解釈に対し、「私がオーバーサイズの服を着てるのは、アナタが私の胸を見て気まずい思いをしないため😜」と反論した話がとてもイケてて好き pic.twitter.com/mzdwCO1KQt — 月子 (@gerorogokaku) 2020年1月28日 私は基本的にこの手のエピソードはまず出所を調べているのですが(見つかったら満足して終わり)、確かにBEはこの話はしていたのですが、彼女の発言を時系列に眺めていくと、このエピソードをちゃんと理解するためには、ツイートだけでは伝わらないのではないかと思い、記

                                                ビリー・アイリッシュはなぜダボダボの服を着るのか、昨日の私と今日の私は違うけど同じ - ネットロアをめぐる冒険
                                              • WHOは日韓の渡航制限に何と言ったのか、悪即斬! - ネットロアをめぐる冒険

                                                すっかり悪者になっているWHOですが、この発言も少々話題になっていました。 【日韓の入国制限争い WHO戒め】https://t.co/p3g1ka747o WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏は6日、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、日韓相互の入国制限について「渡航制限を巡る政治的な争い」と戒めた。規制は「有効ではない」という考えを示した。 — Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2020年3月6日 このツイートのリプ欄を見ると、WHO憎しのコメントで溢れかえっているので、そもそも記者会見でWHOは何を言ったのか調べてみました。「発言は切り取られていて…」ということでもなく、まあ、各社出している記事の通りと言えば通りなんですが、どうも反射的な反応が多く、そんなに責めなくても…と思ったので、暇つぶしにでも読んでください。 WHOはどう答えたか さて、このやり

                                                  WHOは日韓の渡航制限に何と言ったのか、悪即斬! - ネットロアをめぐる冒険
                                                • 【追記】イラッとしたら誰かをイジメればいいという研究は存在するか、私をほっとかないで - ネットロアをめぐる冒険

                                                  【7月3日追記】 くだんの『イラッとしたときのとっさの対応術』を読んだので該当箇所に追記しました。なかなかひどい本でした。 みなさんはイラっとしたときはどうしてますか。私はたくさん睡眠をとることにしていますが、こんなツイートがバズってました。 御糞上司がこんなものを読んでて気になったので借りたら衝撃的な内容が書いてあった こんなの書籍にして良いのかよ…… pic.twitter.com/yvdtlJo4ks — 🍺TP (@TPniconico) June 6, 2019 画像部分を書きだすとこんな感じです。 たとえば、職場でイラッとしたときなど、後輩をちょっぴりイジメるくらいならいのことは、やってもいいのではないかと思われる。 米国カンザス大学のスコット・エイデルマン博士は、同一集団内にイジメる人を作るのはグループのためであると述べている。 みんなでよってたかって、ひとりをイジメるのは

                                                    【追記】イラッとしたら誰かをイジメればいいという研究は存在するか、私をほっとかないで - ネットロアをめぐる冒険
                                                  • 「日高の遺書」のはじまりを探す、あなたの人生は物語 - ネットロアをめぐる冒険

                                                    日高の遺書をご存じでしょうか。全て引用すると長くなるので、遺書についている但し書きのようなものを掲載します。 昭和四十五年六月、北海道日高管内某町の国道で、三十八歳の会社員が酒酔い運転で追越しをかけ、対向車と正面衝突し相方も死亡した。 この酒酔い運転の家族は、妻(三十二歳)と五歳及び三歳になる二人のこどもがおり、それまで明るい平和な生活を送っていたが、この事故により一瞬にして幸せな生活が崩れ去り、前途を悲嘆した妻は警察署長宛に遺書を残し、可愛い二人の子供を道連れに自殺した。 自然大好き・島原 日高の遺書 より*1 「遺書」には、被害者にお金を払えないため、加害者の妻が子供を道連れに心中をする、という内容が書かれています。 ところが、この遺書、内容があまりに悲惨であるが故にか、その真偽について疑うむきも多いです。Googleでも日高の遺書、といれると「フィクション」というサジェストが出る始末

                                                      「日高の遺書」のはじまりを探す、あなたの人生は物語 - ネットロアをめぐる冒険
                                                    • コロナウイルスに最初に警鐘を鳴らした医師の「遺書」はウソっぽい - ネットロアをめぐる冒険

                                                      最初にコロナウイルスの肺炎に警鐘を鳴らした一人とされ、2月7日(6日)に亡くなった李文亮医師の遺書が公開されたという話があります。 李氏には妻と5歳の息子がいて、今年6月に妻が第二子を出産予定だった。李氏が死去した7日、妻がSNSで声明を発表した。 〈 私は付雪潔、襄陽出身で李文亮医師の妻です。私はどなたからも寄付を受け取りません。ネット上で流れている、私が援助を求めているという情報は、事実ではありません。 李文亮医師と私たちに手篤くしていただいた社会各界の方々に感謝します! 同時に、私は李文亮の「私は去る」という原稿を完成させます! 涙なしには読めない…武漢肺炎に最初に警鐘を鳴らした医師の「遺書」(近藤 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/5) ところが、既に指摘している方がいらっしゃるとおり*1、どうもこの「遺書」はウソくさいというのがホントのところのようです。 簡単に「遺書」が

                                                        コロナウイルスに最初に警鐘を鳴らした医師の「遺書」はウソっぽい - ネットロアをめぐる冒険
                                                      • 2019年版ヤジ議員ランキング、石を投げるなら - ネットロアをめぐる冒険

                                                        もう1カ月経ってしまいましたが、こんな記事を読みました。 6日の衆院予算委員会で、国民の範たるべき安倍晋三首相が、またも閣僚席から国会議員にヤジを飛ばしたのだ。これまでも物議を醸した首相のヤジや不規則発言だが、国会会議録を調べると出るわ出るわ、今年だけでその数、20回超……。 やまぬ安倍首相のヤジ 今年だけで不規則発言20回超「民主主義の危機」 - 毎日新聞 安倍首相のヤジ(不規則発言)が、今年だけで「20回超」(記事内では26回)あったというものです。記事は相変わらずの有料記事ですが、政治評論家の森田実氏の「これほど品格に欠け、民主主義を揺るがすような発言が相次いだことはなかった」というコメントを載せ、安倍首相のヤジが特別多いという印象で記事は構成されています。 この記事を書いた記者は、私が以前指摘した「任命責任を49回言った」という*1杜撰な記事を書いた方なんですが、こういう数字をマク

                                                          2019年版ヤジ議員ランキング、石を投げるなら - ネットロアをめぐる冒険
                                                        • 「生誕祭」は生きている人に使ってはいけないのか、不死身のあなたへ - ネットロアをめぐる冒険

                                                          先日ちらりと流れてきたブログに、「”生誕祭”という言葉は故人だけに使うという話の根拠はないのではないか」、というエントリがありました。私も、「生誕祭」というのは、いわゆる歴史上の人物のお祝いに使うイメージなんですが、最近はそうでもないんですね。 togetter.com 2017年にも、あるツイッターの「生誕祭って言って推し殺さないで!」というツイートで話題になっています。 私が読んだエントリは、辞書的な「偉人に使われる」という意味から、「故人」に結びついたのではないか、と推論していましたが、ちょっと面白かったので、私も調べてみました。 【目次】 辞書の意味 生誕の用例 生誕祭の用例 「生誕」は日本で生まれた言葉なのではないか 「生誕」は中国語にある なぜアニメキャラに「生誕祭」を使うのか 今日のまとめ *** 辞書の意味 「生誕祭」の語自体はどの辞書にも載ってはいませんので、「生誕」の語

                                                            「生誕祭」は生きている人に使ってはいけないのか、不死身のあなたへ - ネットロアをめぐる冒険
                                                          • 唾液量は人種によって違うのか、あいまいな情報のわたし - ネットロアをめぐる冒険

                                                            最近TLに「欧米人はアジア人と比べて唾液量が多い」という話が回ってきて、ほえーと調べてみたら、こんなサブウェイの逸話を見かけました。 またパン生地についても「欧米人と違い、日本人は唾液が少ない」ことから1999年に国内専用の「しっとり生地」を採用するなどして新規顧客の獲得に成功している サブウェイ - Wikipedia それってどうなんですかねえ、と思って調べてみました。 *** 2011年の放送の話だが… Wikipediaにも脚注として載っていますが、この話は2011年10月23日のガッチリマンデー!!の中で放映されたそうです。 そう、サブウェイが考えた作戦は、とにかく「日本にあわせる」というもの。 最初に目をつけたのが、パン。 アメリカから輸入して使っていたパンは、なぜか「硬くてパサパサしてる」と、日本では評判が良くなかったんです。 でも同じパンを使っている本国アメリカでは、そんな

                                                              唾液量は人種によって違うのか、あいまいな情報のわたし - ネットロアをめぐる冒険
                                                            • 【追記・訂正】ソクラテスは「無知は罪なり…」と言っていないのか、踏み越える人 - ネットロアをめぐる冒険

                                                              【1月11日追記】 情報を頂きまして、なんとこの名言の引用元(らしきもの)がわかりましたので、「変遷」の項に追記します。これが事実だと、私の推測のほとんどが誤りになり、なんとも恥ずかしい記事になりました。また、「知は空虚なり」のギリシャ語などの引用に誤りがあったのでそちらも訂正します。 また、内容としては、プラトンの他の著作である「プロタゴラス」などにも似たような記載があるとのことですが、内容を確認できていないので確認したら追記します。 さあ、今日はみなさんお待ちかね、名言シリーズ*1です。 先日、Twitterのトレンドに「無知の知」が入っていて、急に知能指数があがった感じだったのでびっくりしたのですが、そんなソクラテスの格言として、以下のものが紹介されていました。 無知は罪なり 知は空虚なり 英知持つもの英雄なり 無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なりの意味 - 無知は罪なり

                                                                【追記・訂正】ソクラテスは「無知は罪なり…」と言っていないのか、踏み越える人 - ネットロアをめぐる冒険
                                                              • 「許可をもらうより、後で謝った方が楽」とは誰が言ったのか - ネットロアをめぐる冒険

                                                                さて、今日は名言シリーズ。 "If it's a good idea…go ahead and do it. It is much easier to apologize than it is to get permission.(良い考えだと思うならさっさとやっちまいな。許可を貰うより後で謝る方が簡単なんだよ) プログラム言語『COBOL』を開発した米国海軍准将グレース•ホッパー、通称Amazing Hopperの言葉。 pic.twitter.com/e63PVPE5HL — Shogo Numakura 沼倉正吾 (@ShogoNu) 2020年3月6日 大変楽なことに、この「It is much easier to apologize...」の名言については、既に遡って調べているサイト*1があり、リンクを紹介するだけでもよいかなあと思ったのですが、日本ではほとんど話題になっていない

                                                                  「許可をもらうより、後で謝った方が楽」とは誰が言ったのか - ネットロアをめぐる冒険
                                                                • WHOはなぜ成田空港の写真を使ったのか、RTピープル - ネットロアをめぐる冒険

                                                                  みなさんお元気ですか。私は最近どうも疲れ気味で、色々な資料*1を借りてきては読み込むのですが、いまいち記事を書く気になれなくて、全てが放置されています(長めの近況報告)。 とはいっても、何か書かないと死んでいると思われそうなので、とりあえず目についたツイートからそこそこ面白そうなのをいくつかピックアップして、選んだのがこちらの記事。 世界保健機関(WHO)は1月30日、中国発の新型肺炎を、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と認定した。決定文を載せたWHOのホームページには、大きな写真が添えられている。(中略) 調べると、写真映像代理店ゲッティイメージズが1月24日に配信した写真である。説明には成田国際空港とある。 春節の旅行客が新型肺炎の感染を世界に広めたのは否めない。それにしても新型肺炎への緊急事態宣言に際し、もともとの感染源である中国以外の国の写真を載せるとは。 WHOという機

                                                                    WHOはなぜ成田空港の写真を使ったのか、RTピープル - ネットロアをめぐる冒険
                                                                  • ゴミ箱のドリンクホルダーはなんのため、リサイクルのドイツ幻想 - ネットロアをめぐる冒険

                                                                    さて、お休みしてたぶん、なるべく更新していきます。 こんな写真を載せたツイートがちょっとだけバズっていました。 https://m.facebook.com/lodzkiepromujedesignthinking/photos/a.699792060167482/2227405524072787/?type=3&source=57&paipv=0より ツイートでは、このゴミ箱についたドリンクホルダーをノルウェーのもの*1とし、 「デポジットで生計を立てているホームレスの人がゴミ箱を漁らなくてもよいようにするため」 という内容のコメントがつけられています。 私はあまのじゃくなので、調べてみたところ、「確かにそうだけど、世の中はそう簡単ではない」という結論が得られたので、短く記事にします。 【目次】 写真の初出を探す 始まりはドイツか 世の中うまくはいかない 今日のまとめ 写真の初出を探す

                                                                      ゴミ箱のドリンクホルダーはなんのため、リサイクルのドイツ幻想 - ネットロアをめぐる冒険
                                                                    • 中国から投票用紙が送られてくるのはなぜなのか、神の子どもたちはいつまでも踊る - ネットロアをめぐる冒険

                                                                      今日はツイッター速報なるアカウントから。 【悲報】 米大統領選、郵便投票の用紙、中国のSF Expressが発送したことを確認し、衝撃を受けた https://t.co/E7VESARGe8 — ツイッター速報〜BreakingNews (@tweetsoku1) 2020年11月7日 開票作業のライブ中継中に、「SF Express(順豐快遞)」という封書が映って、「中国の工作だ」みたいな話で一部の界隈が盛り上がっていました。 私も呟きましたが、一部思い違いもあった*1ので、改めて記事にしたいと思います。 米国内では郵政公社以外は認められない(かも) さて、各種バイラルメディアがソースにしているのは台湾の自由時報。 美國媒體《今日美國》(USA Today)4日在網站中直播選務機關的計票作業,喬治亞州亞特蘭大的計票人員,被拍到從選票堆中拿起1個中國「順豐快遞」(SF EXPRESS)的郵

                                                                        中国から投票用紙が送られてくるのはなぜなのか、神の子どもたちはいつまでも踊る - ネットロアをめぐる冒険
                                                                      • なぜ眠りたいときに羊を数えるのか、図書館はあまりにも遠い - ネットロアをめぐる冒険

                                                                        先日「おさるのジョージ」を見ていたら、ジョージが黄色い帽子のおじさんに「寝れないときは羊を数えるといい」とアドバイスをもらって、実際の羊を数えにいく、というエピソードをやっていました。 その時にふと思い出したのですが、「なぜ羊を数えるのか」という理由に、「Sheep」と「Sleep」の語音が似ているから、という説を以前きいたことがありました。 「眠れないときに羊を数えると良い」という方法の発祥の地はイギリスと言われています。現地では “one sheep, two sheep……”と数えていくのですが、この「羊」の意である“sheep”(シープ)が、「眠り」の意である“sleep”(スリープ)と音感が似ており、脳が「眠れ」と言われているように錯覚するとのこと。 「羊を数えると眠れる」 日本人には効果がなかった? - ライブドアニュース 上記記事では「有力な説」の1つとしてあげているのですが

                                                                          なぜ眠りたいときに羊を数えるのか、図書館はあまりにも遠い - ネットロアをめぐる冒険
                                                                        • 2019年努力とアクセス数反比例記事リスト、よいお年を - ネットロアをめぐる冒険

                                                                          早いもので、もう年の瀬ですね。 今年は全部で38の記事を掲載しました。大体1か月に3~4回更新したことになります。書く材料はいくつもあるので、更新頻度をあげたいのですが、現実との兼ね合いもあるので、今の書き方ではこのぐらいが限度ですねえ。急に更新頻度があがったらいろいろ察してください。 私は俗人なもので、書いた記事のアクセスが増えれば大変機嫌よく一日を過ごします。逆に、苦労をして書いたのに、あんまり読まれていないと、「これだから日本人は…」などと世の中を憂いたりしています(うそです)。 というわけで、今年はそんな風にして努力とアクセス数が反比例した過去記事を供養として(口惜しさとともに)お示しして、一年のまとめにしようかなと思います。ドラマの総集編みたいなものなので、お暇な方だけどうぞ。 抱っこひも外し www.netlorechase.net これは神奈川県内のバス会社ほぼ全てに連絡をと

                                                                            2019年努力とアクセス数反比例記事リスト、よいお年を - ネットロアをめぐる冒険
                                                                          • 【検証中】小池百合子はマニキュアを塗りながら被災者を追い返したのか、ゆりこくん、東京に巣食う - ネットロアをめぐる冒険

                                                                            最近話題になっている『女帝 小池百合子』(文藝春秋 以下『女帝』)の中の、こんなエピソードが話題になっています。 地元・芦屋の女性たちが阪神淡路大震災の陳情に行くと小池氏は指にマニキュアを塗りながら一度も顔を上げずに応じ、 「もうマニキュア、塗り終わったから帰ってくれます? 私、選挙区変わったし」。 (2ページ目)『女帝 小池百合子』は真の東京アラート…「マニキュア、塗り終わったから帰ってくれます?」 | 文春オンライン 非常に強烈なエピソードで、twitterでも取り上げられてバズっていましたし、ほうぼうのメディアでも引用されていました。 しかし、天邪鬼な私としては、このエピソードは果たしてどの程度事実に沿っているのか、少々疑問に思いました。残念ながら、今回の記事では明確なソースも否定するソースも出てきません。内容の真偽というよりかは、私のスタンスは、「ノンフィクションとメディアの付き合

                                                                              【検証中】小池百合子はマニキュアを塗りながら被災者を追い返したのか、ゆりこくん、東京に巣食う - ネットロアをめぐる冒険
                                                                            • 9.11後に「イマジン」は規制されていない、敵は本当にあるのかブルータス - ネットロアをめぐる冒険

                                                                              【4/14 一部英語訳を訂正】 今日気になったツイート。 9.11後にジョン・レノンの『イマジン』が放送規制されたとき、クラシック音楽をやってきた母は「芸術は役に立たない道楽と思われているかもしれない。でも戦争が始まれば、政治家は真っ先に何をするか? 本を焚き、歌を禁じ、芸術を操る。それは芸術の本当の力を知っているからなのよ」と言った。 — 水晶🤲🧼🚰 (@voix_de_cristal) 2020年4月12日 このことについてはSnopesが既に検証していて*1、結論だけ書けば「イマジンを含めどの曲も放送規制の義務はなかった」なのですが、ツイートするにはいまいち文字数がまとめられなかったので、手短に記事にしたいかと思います。 *** 会社は「禁止」を否定している このウワサは以下のようなものです。 In the wake of the September 11th terroris

                                                                                9.11後に「イマジン」は規制されていない、敵は本当にあるのかブルータス - ネットロアをめぐる冒険
                                                                              • サザエさんのGW回は炎上していないのか、君が読む物語 - ネットロアをめぐる冒険

                                                                                少し時間が空いてしまいましたが、今日は、この前の「サザエさん」のGW回の話です。 この日の放送で「G.WのBプラン」として、主人公の磯野家がゴールデンウィークにレジャーに行く計画を立て、別の話では一家で動物園を訪れたという展開に対し「不謹慎だ」などの声が上がった。それに対し「アニメはアニメ」「みんなストレスたまってるな…」などの声も相次いだ。 「サザエさん」実社会がコロナ禍の中でGWのレジャーは不謹慎との声も/芸能/デイリースポーツ online 既に記事タイトルは差し替えられていますが、当初は「「サザエさん」がまさかの“炎上”…実社会がコロナ禍の中でGWのレジャーは不謹慎と」というものでした。 これに対し、「アニメにまで文句をつけるなよ」といった声がある一方、「そもそも”炎上”などしていないのではないか」といった形の声も同じようにあがっていました。 「炎上」を疑う向きのいくつかの記事を読

                                                                                  サザエさんのGW回は炎上していないのか、君が読む物語 - ネットロアをめぐる冒険
                                                                                • オリコンのアンパンチ論争の記事の重箱の隅をつつく - ネットロアをめぐる冒険

                                                                                  この前、アンパンチ論争をやなせたかしの思想から考えてみる、という記事を書きました。 www.netlorechase.net そしたら、その2日後に、なんだか似たような記事が出ました。 www.oricon.co.jp ちょっと前にバズッた私のツイートの内容がそのまま掲載されていたり、「アンパンマンの正義」がやなせの戦争体験から生まれたことであることや、「善と悪のバランス」の話など、あまりにも似通った部分が多く、「くそ!パクられた!」と思ったのですが、よく読んでみると、これを書いた記者はどうやらちゃんと原本にあたってそうであり、同じ本を読んだら似た結論になるのは仕方がないかな…と、鷹揚に思ったりしました。 ただ、どうもこの記事は少々誤りがあることや、出典の明記の少なさ、ちょっと補足したいなあというところがあったので、記事にしてみました。正直かなり重箱の隅をつつく意趣返しの記事なので、あんま

                                                                                    オリコンのアンパンチ論争の記事の重箱の隅をつつく - ネットロアをめぐる冒険