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フミコフミオの検索結果161 - 200 件 / 886件

  • 妻に「やらないか」と言ってみた。 - Everything you've ever Dreamed

    オリオン座流星群の影響で宇宙パワーが高まった僕は、大いなるものに突き動かされるようにして有史以来絶賛レス状態にある妻を誘っていた。ダメ元である。ちなみに僕らのレスは、一回もいたしたことがない完璧に美しいものだ。 「無理です」リビングの健康ソファに座り、算盤から目を離すことなく即答する妻。妻は最近、ボケ防止のために算盤をはじめている。拒否される理由が見当たらないので即座に女の子の日と推定。デリケートな話題だ。言葉を選ばねばならぬ。頭ではわかっているものの、あの日来たことの名前を僕らはまだ知らない。仕方なく、テレを隠すように英語で「ユー、メンス?」と訊くと「ノー、メンス」。 妻は固辞の理由を「意味がないから」とした。納得いかない。「意味って何だ?確かに金にはならないよ。しかし金にならないのを理由としていたさないのは、いかにもマネー資本主義に毒されすぎてやしないかね」詰め寄る僕に対して、「キミ、

      妻に「やらないか」と言ってみた。 - Everything you've ever Dreamed
    • ブログが妻にバレました。 - Everything You’ve Ever Dreamed

      「もしかしてあなたはフミコフミオですか?」 突然の妻からのメールは僕を震撼させるに十分なものであった。妻は友人からの指摘で亭主の正体を知らされ、内容を確認したらしい。身の回りのことを書いている日記なので、身近な人が見れば、そりゃ、バレる。妻の画像も少しだけ掲載されているし。妻のメールは、絵文字やアラフォーには読解が厳しい表現が多用されていて眺めているだけで疲れるので電話。「フミコフミオという人のことを知っているかな?」いちど使ってみたかったZガンダムの名台詞。最近夫婦で観直しているのだよZガンダム。「プライベートや私の画像や裸ネクタイ画像をああいう形でインターネットに公開した馬鹿な人です…恥ずかしくないの?」と妻。正確な評論だな。恥ずかしくないと思っていた行為でも、あらためて他人から真顔で恥ずかしいと指摘されると恥ずかしく思えてくるから不思議だなあ。恥ずかしい。恥ずかしさのあまり顔が赤い彗

        ブログが妻にバレました。 - Everything You’ve Ever Dreamed
      • 例の公務員への残業代に疑問を持つ人たちの正義が恐ろしい。 - Everything you've ever Dreamed

        「湘南国際マラソン大会に出場する社長を自主的に参加しよう!」と会社から言われたのは昨年に続き二回目だ。開催日は日曜日=休日なので、黙殺しようと思ったが、総務や人事が「業務命令ではないが不参加の場合、別件で不利益を被ることがあるかもしれないしないかもしれない」などと不吉なことを言うので参加せざるを得ない。 己の趣味と健康のためだけに激走する社長へ、私たちはあなたを応援に来ていますよ、己の会社内の立場を守るためだけに大声でアピールする。使用者と労働者。二種類の生き物がもがき、苦しみ、必死に生きようとする姿は実に美しい。自主参加なので手当はなく、あるのは出欠確認のみ。別の言い方をすれば社長を慰労するために派遣されるボランティア。 ボランティアといえば、災害対応で残業をした公務員への残業代の金額がニュースになっていた。市議会の一般質問に対する市の答弁で残業した公務員に支払う多額の残業代が明らかにな

          例の公務員への残業代に疑問を持つ人たちの正義が恐ろしい。 - Everything you've ever Dreamed
        • ブログが総務部長にバレた課長がスーツを脱ぎ捨てて会社の暗部を告発するよ - Everything You’ve Ever Dreamed

          インタビュアー(以下淫) みなさんこんにちは「プロレタリアで好きにして」の時間です。今週も素敵なゲストをお招きしてお話をうかがっていきたいと思います。それでは自己紹介をお願いします。 フミコフミオ(以下フミコ) あ、ども。営業部で課長をやっている36才です。趣味は通帳記入です。 落ち着いた口ぶりで語るフミコフミオ氏 見た目は普通のサラリーマンと変わらない 淫 何があったか話していただけますか? フミコ 思い出すだけで気分が悪いのですが昨日総務部長から近くの喫茶店へ呼び出されたんすよ。 淫 なるほど フミコ その総務部長ってのが、ま、地味なハゲ中年なんですが、どれくらい地味かわかりやすくいうと、あれね、Jポップ(苦笑)におけるガーネット・クロウ的なポジション(苦笑)といえばいいのかな。名探偵コナンでしか曲を聴けない的なね… 淫 なるほど地味ですね フミコ で、その地味な総務部長が妙なことをい

            ブログが総務部長にバレた課長がスーツを脱ぎ捨てて会社の暗部を告発するよ - Everything You’ve Ever Dreamed
          • 組織的な熱中症対策を頑張ってみた。 - Everything you've ever Dreamed

            殺人的な暑さが続いているので、営業部の責任者として対策を打ち出すことにした。営業畑で20年ほど働いてきたけれど熱中症対策については「何とかならないねーの?」とずっと不満に思っていた。というのも、他部署と違って仕事の大部分を個人の裁量に任せている営業部の熱中症対策というと、水分を多く取ろう、休憩を入れよう、という注意をうながすくらいの、それぞれの判断に任せたものでしかなく、組織としての対策はまったくといっていいほどなされていなかったからだ。 ▲「営業中の風景(神奈川県某所)。気温34度日陰なし。もちろん1人。こんなところで熱中症で倒れたら確実に死ぬわ…」 炎天下で判断力が低下している環境で個人に正しい判断を求めるのはなかなかの無理ゲーではないか。実際、熱中症で倒れた同僚の営業マンを何人も見てきた。ましてや今年の夏は記録的な暑さ。各地で死者も出ている。営業職という仕事が個人の裁量に任せる部分が

              組織的な熱中症対策を頑張ってみた。 - Everything you've ever Dreamed
            • フミコフミオというおっさんにディスられた - LIABLIFE(リアブライフ)

              何の気なしにツイートしたんで正直わすれてた。そしたら今日「いいね」がついた。フミコフミオ本人から。「うわぁ〜カマしてきやがった!!w」なんて笑いながら内心(器でけーんじゃん。そっかそっか。)なんて思ってたんだが、その後がよろしくなかった。

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              • お風呂のドアが壊れて開かなくなって浴室に全裸で閉じこめられても警察と管理会社はどうする事も出来ないという体験談

                カラスマ%ナチュラル・ボーン・うっかり @KARASUMA13 【お願い】ダメだ。お風呂のドアが閉まって出られない。鍵も壊れてあけられない。誰か起きている人、助けてくれないか。 2021-03-16 00:55:33

                  お風呂のドアが壊れて開かなくなって浴室に全裸で閉じこめられても警察と管理会社はどうする事も出来ないという体験談
                • 昇給申請書を出してきた自称仕事出来るマンをリストラしたった。 - Everything you've ever Dreamed

                  先日、たまたま入った地元の中華料理屋で、「昇給申請書」なる忌々しい書類のことを思い出してしまった。というのもその店で先輩と思われる店員が後輩店員に対して、何回も言わせんなろーッ、そうじゃないろーッ、つって厳しい指導をしている光景が、昇給申請書を僕に思い出させたのだ。間違いだらけの仕事出来るアッピール、客商売なのだから見えないところでやれ、というのが率直な感想だ。仕事愛だか、師弟愛だか、知らないしどうでもいいが、五目チャーハンを食べている目の前でそんなマスターベーション見せつけられても、飯がマズくなるだけだ。かつて、その店員によく似た人物が昇給申請書を上げてきたことがあった。セルフ昇給申請書。思い出すだけで忌々しいその文書は、前の会社にいたとき、自称仕事出来るマンから僕に上がってきたものだ。それを受領したとき、驚きながらも、面倒くさそうな近未来の到来を予想して、きっつー、と呟いてしまったのを

                    昇給申請書を出してきた自称仕事出来るマンをリストラしたった。 - Everything you've ever Dreamed
                  • 私たちの国を覆う気持ちの悪さ - Everything You’ve Ever Dreamed

                    なぜ、ただシンプルに「復興を支援しよう」とだけ言えないのだろう。テレビ、ラジオ、新聞雑誌インターネットといった媒体で流される東日本大震災支援の言葉には、信じてる、信じよう、頑張ろうという言葉が並び、さらには、ひとつになろう、手をとりあおう、空は繋がっている、と続くときもある。そして締めはニッポンコール。そういうものを見せられるたびに違和感と若干の気持ちの悪さを覚える。信じる、信じないというのは心や気持ちの問題だ。信じるも信じないも本人の自由。はっきりいえばこの国の力を信じる必要なんてない。必要なのは困っている人たちへの支援だ。人には思いやりの心というものがあって、今まさに被災地の人が悲しみとつらい状況のなかで暴動も起こさず秩序を守って示している。それは人間の持つ強さだ。ナニクソ。負けてられない。生きなきゃという。がむしゃらで。必死な。僕はそんな人間の強い力を信じて僕なりのやり方で支援してい

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                    • 僕の「昭和」が死んだ。 - Everything you've ever Dreamed

                      最近「昭和」がバカにされすぎ。「昭和(笑)」とオチに使われるのをよく見かけるし、部下に注意したら「部長みたいな昭和の働き方はできません」と笑われた。「昭和はこんなものじゃないぞー」とやりすごしたが、僕は昭和を知らない。大卒で就職したのが1996年(平成8年)で、昭和は僕が中学3年生のときに終わっていた。つまり僕は昭和の働き方を知ってるマンの資格を満たしていないのだ。 「昭和」はいつからこんな扱いをされる存在になったのだろう。昭和は「あの頃は良かったね」といわれる憧憬の対象だったはず。昭和への郷愁を感じさせる映画「ALWAYS 三丁目の夕日」は大ヒットした(観たことないけど)。たしか「週刊/昭和時代」も刊行されて、初回は特別価格で、付録はタンツボ(白/陶器)だったと記憶している。 僕は、たぶん、昭和の働き方にどっぷり浸かっていた世代と、直接、十分な時間を一緒に働いた経験をもつ最後の世代だ。新

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                      • 社長と対立しました。 - Everything you've ever Dreamed

                        査定の件で、ボスと対立してしまった。これまで問題にならなかったボスとの意見の相違が明らかになったので、この対立をポジティブにとらえたい。営業部を任されている僕が査定する対象は、一部の事務スタッフを除けば営業スタッフとなる。会社の業績がいいので、基本的には全員プラス査定がボスの考え方で、その点について異存はない。だが、基本プラスであれ、営業スタッフ(営業職)として会社の業績にどれだけ貢献したのか、査定しなければならないと僕は考える。ウチの営業部は案件ごとにメンバーの組み合わせとリーダーを変える変動チーム制を採っている。だから部署全体でうまくいっているときは、ほとんどの営業スタッフが数値を達成できる。だが、中にはリーダーを任されて負け案件が続いてしまう者もいる。不運なのか、実力不足なのか、わからない。だがそれは事実でありその者の結果だ。僕は、冬季賞与に当たって、そういう者を低く評価した。いくら

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                        • 上司がキレちゃった。 - Everything You’ve Ever Dreamed

                          真夏に四月バカがあるとは今の今まで僕は知らなかった。営業二課課長である僕の上司にあたる営業部長が会社に来なくなった。最後に姿を見たのは僕とやりあった聴聞会だ。そのとき部長は、事業のひとつから手を引かされたのにもかかわらず、僕を徹底的に殲滅したと思ったらしく、「俺は明日から夏季休暇をとる」と胸を張って宣言していた。以来、出社拒否。五日ほど経過したときは、まあ部長はカレンダーも、数字も、読めないから仕方ないね(ウチの夏季休暇は三日間)、部長の妨害がないから仕事もサクサク進むし、顧客から部長へのクレームもなくていいねとみんなで笑っていた。 一週間後、部長から連絡がはいった。 部長は、身体に石がつまったので入院する、石が全身に飛び散らないよう手術しなければならないと告げた。脳が石ころ化しているのはわかっていたがまさか身体まで…愛人がいるらしいからアチラは石のようなんだろうが…だがしかし…と絶句と鼻

                            上司がキレちゃった。 - Everything You’ve Ever Dreamed
                          • 42歳、中途採用面接で見事にキメる。 - Everything you've ever Dreamed

                            平成28年2月26日、課長の肩書を捨てる覚悟の転職活動もいよいよ佳境。絶対にしくじってはならない大本命の面接である。そこで気合を入れるため、僕はとっておきの勝負パンツをはくことにした。おろしたてのブリーフ、ギリギリのサイーズ。色は赤。戦国時代の赤備え、宇宙世紀の赤い彗星、赤は戦士の色だと歴史が証明している。戦場の小さな応接室、面接官は2名。和やかな雰囲気に騙されないよう用心しながらソファーに腰掛け、自己紹介、職務経歴。アホのような感謝の連呼も、日々成長出来る私アッピールも、SNSでの無駄な人脈づくりを語ることも今日はしない。相手が求めている堅実なリーダー像に合致した手堅い受け答えを完璧に遂行。足を大きく広げ、両ひざに掌を置き、ぐいと前に乗り出し、力強い目線で相手を射抜く。このままいけば見えてくる勝利。出てくる余裕。溢れる希望。足のあいだの床に一瞬視線を落として見つけてしまう絶望。視界に飛び

                              42歳、中途採用面接で見事にキメる。 - Everything you've ever Dreamed
                            • 本牧埠頭、1995年、夏。 - Everything you've ever Dreamed

                              1995年の初夏から秋にかけて、横浜の本牧埠頭の倉庫でアルバイトをしていた。当時、僕は法学部に通う大学生で、たまたま学生課の掲示板で目に留まったのが本牧の倉庫会社のアルバイトだった。時給は1000円。すでにバイトをしていたファミレスや蕎麦屋の時給が700円台だったので、何も考えずに飛びついた。家庭の事情でお金を稼ぐ必要があったからだ。もちろん、うまい話はないのは知っていた。時給の高さはハードなアルバイトの裏返しだと覚悟していた。どれだけ酷い仕事であっても「数か月耐えればいい」「無理なら逃げればいい」と割り切って面接に臨んだ。お金を目的にはじめたアルバイトだったけれども、あの1995年の夏は、お金には換えられない意味を持つ大切な時間になったのだ。 面接5分で採用決定。研修や教育はなし。「今から行ける?」と作業服を着た社員に車に乗せられ連れていかれた倉庫で「見よう見まねで覚えて」と言われて放り

                                本牧埠頭、1995年、夏。 - Everything you've ever Dreamed
                              • あの夏、いちばん静かな罪 - Everything you've ever Dreamed

                                たぶん僕たちは、インターネットに魅せられ、引き裂かれた最初の世代で、Rちゃんはインターネットで僕の心を引き裂いた最初の女性だ。Rちゃんと初めて会ったのは18年前、1999年の夏。取引先主催の夏祭り(強制的に模擬店をやらされた)で少し話をしたのが初めての会話。「焼き鳥ください」「ウチの会社の新人さん?タレにする?塩にする?」「タレでお願いします」「ごめん塩しかないんだ」今だから言える。そのときの塩対応が僕の第一の罪だったのだと。当時、僕は新卒4年目の営業マンで20代半ば、Rちゃんは高卒で入ってきたばかりの経理ガール18歳。職場では交通費の精算で週に1回か2回、顔を合わせるくらいの関係でしかなかったけれど、僕は彼女の、長めの前髪をヘアピンでとめて露出したおでこが醸し出す妙な色気に、いつしかノックアウトされていた。お近づきになりたいというピュアな気持ちから、ナメクジのようにジリジリと接近をはかり

                                  あの夏、いちばん静かな罪 - Everything you've ever Dreamed
                                • 「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」と妻がきいてきます。- Everything You’ve Ever Dreamed

                                  結婚して丸二年になる嫁さんが、食事の前、僕に「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」ときくようになって久しい。全体的に謎である。ご飯と味噌汁を二項対立のようにとらえているのも妙だ。ご飯が食事全体を指すのか、白米(炊飯済)を指しているのかもよくわからない。実際、僕が「ご飯」といっても「味噌汁」といっても食卓に並ぶ食事が変わるわけではない(代替の食事は用意されていない)。 きっと、抽象的で深遠な意味が含まれているのだろう。全部言葉にしなければいけないというわけではないけれど、肝心な事ははっきりとした言葉にしてもらいたい。僕がいかなる答えを出したあとでも同じようにふふふと笑う嫁さんも正直不気味だ。2カ月間。ほぼ毎日。「ご飯がいい?味噌汁がいい?」→答え→うふふ、というやり取りは続いた。 耐えられなくなった僕は嫁さんに質問の真意をたずねてみた。すると「答えはあなたの心の中にあります」とジェダイマス

                                    「ご飯にする?それともお味噌汁にする?」と妻がきいてきます。- Everything You’ve Ever Dreamed
                                  • 消費税増税分、価格に転嫁できません。 - Everything you've ever Dreamed

                                    消費税増税に伴う値上げに応じない取引先との交渉に駆り出された。 本来、僕の仕事は新規開発営業で、既存の取引先との折衝は他の部署の人間が担当しているのだけれど、昨年から引き続く人材流出と、消費税増税対応で追われているのと、面倒くさい仕事は水の如く下々に落ちてくる社風のせいで、僕のところに大役が回ってきたというわけ。僕が勤めている食品会社は社員食堂の運営もやっている。具体的な社名は控えさせてもらうけど富士山のある県にある一流企業の社員食堂の販売価格の交渉で、僕が取引先の担当と面談することになった。会社からは増税分の値上げを勝ちとることと契約の継続を命じられた。そんな三月末日であった。 担当者は「利益を共有出来ない取引はしないんですよ」と開口一番に言った。「なるほど。確かにそうですよね」と相手に合わせるようにいってから、僕は増税分の価格アップを提案した。すると、担当者は心配そうな顔で「国が決めた

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                                    • 離婚の原因は僕だってさ。 - Everything you've ever Dreamed

                                      離婚の原因は僕にあるらしい。おかしい。確かに僕はEDのくせに毎晩酒を飲んでばかりの外道。だがそれが離婚の原因になるとは到底思えない。なぜならこの離婚は僕自身のものではないから。離婚するのは僕より年長の部下である。この文章は、他人の離婚という極めてプライベートかつデリケートな問題ということもあり、オブラートに包んだような記述になるが最後までお付き合いいただけたらオブリガードなのである。 週末、居酒屋。当該同僚がいきなり「離婚することになった」と切り出してきた。彼は、三人の子供の親権は手放すことになった、マンションも車も…と付け加えると、墓のような、寂しい顔をし、空っぽの胸を生ビールで充たすかのようにダイソン掃除機のような勢いで中ジョッキを空にした。かけるべき言葉が見当たらない。が、訊きたいことは山ほどあるし、他人事だからね、すかさず原因を聞き、返事を促すように中ジョッキを喉に流し込む。中ジョ

                                        離婚の原因は僕だってさ。 - Everything you've ever Dreamed
                                      • 「YAZAWAの勘」のスゴさについて。 - Everything you've ever Dreamed

                                        こんな記事を読んだ。ロックンローラー矢沢永吉さんがチケットを完全電子化するらしい。なぜ?という問いにYAZAWAは「勘」と即答したという内容だ。 blogos.com 僕はこれは全人類にとっての教訓になる!といたく感動したのだけれど、妻は「ただの勘ですよね…」とピンとこなかったご様子。そこで僕が「YAZAWAの勘」がどう凄くて教訓になるのか妻にプレゼンをした。これはそのときの話のまとめである。 先ほども述べたが、この記事を読んで、僕はYAZAWAのロックな姿勢に感動した。見習いたいと思った。同時に、「YAZAWAのように俺たちも【勘】で動けばウマくいくのだ!」と勘違いする人も少なからずいるだろうな、とも思った。勘をただの思いつきと誤解している人たちである。おそらく妻もそうだ。だがそれは違う。「勘」の一言でまとめてしまっているが、YAZAWAは1.問題(「チケットを欲しい人がいても不正をする

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                                        • ガチガチの競合他社に転職いたします。 - Everything you've ever Dreamed

                                          僕はこれまでインターネット上に公開されてきた転職・退職エントリーを「ただの自慰行為」として激しく批判してきた。その僕がこのように転職・退職エントリーを書いている。なぜか。他人の自慰を見せられるのは不快だが、自慰をするのは気持ちがいい、それを公衆の面前でするのはもっといいことに齢43にして気付いてしまったからである。よくよく考えてみると、僕の人生は自慰の連続のようなものであった。不快極まりないと思うが僕の自慰にお付き合い願えたらこんなに嬉しいことはない。転職・退職エントリーを研究したところ、どれも個性と自尊心と偽善に満ちあふれ、型にはめたように「感謝」「学び」「実績」「これからの目標。夢・希望」という要素にまとめられていたので、僕もそのセオリーに沿って書いてみたい。 感謝 退職エントリーには感謝を口にしなければならないという暗黙のルールがあるらしい。なぜ、第三者が閲覧しているワールドワイドウ

                                            ガチガチの競合他社に転職いたします。 - Everything you've ever Dreamed
                                          • 推定50代独身男性の結婚に対する幻想を完全破壊しようとして遭遇した想定外の事態に心が折れかけました。 - Everything you've ever Dreamed

                                            先週末、前の職場の同僚と飲みに行った。老夫婦が二人で切り盛りしてるような居酒屋のカウンター席に並んで座った、今、振り返ってもしょうもない酒だった。同僚は僕より年上の男性で、正確な年齢は存じ上げないが、50~65歳くらいだと思う。退職後、派遣会社に登録して働いていたはずだが現在何をしているのか知らない。知りたくもない。だから彼が「俺、今さ…」と切り出そうとしたときは「仕事の話はヤメましょう」といって話を打ち切った。苦楽をともにした、世話になった、という実感はない。仕事ぶりがイマイチな彼のおかげで、苦労するのも、世話をするのも僕の役割だったからだ。ビールを飲みながら彼は言った。「自分は努力してきたが政治家と社会が悪いせいで今のようなていたらくだ」「バブル崩壊後の不安定な雇用状況のせいで収入も少なく貯金もない」「ストレスの多い現代社会のせいで酒もタバコもやめられない」「世の中のせいで婚期を逃して

                                              推定50代独身男性の結婚に対する幻想を完全破壊しようとして遭遇した想定外の事態に心が折れかけました。 - Everything you've ever Dreamed
                                            • 妻が出ていった。 - Everything You’ve Ever Dreamed

                                              妻が家を出て一週間が過ぎた。理由は姑とのトラブルと推測されるが、検証と気持ちの整理のために日記という体裁でここにまとめておこうと思う。正直いって理由がわからず、不安でたまらず、若干改善が見られていたEDに影響が出かねないので、先達のご意見やご指導を頂戴できれば幸いである。 妻にとって母との同居は想像以上にストレスフルであったようである。妻は僕と2人でいるとき時々「楽しいけど息苦しいときもあるよー」と息苦しさの原因を明かさずに漏らしていた。原因が母にあることは想像にかたくない。否、母以外に考えられない。母の無言の重圧。それに尽きると僕は思っている。 たとえば家事。妻が家を出る直前の我が家の主な家事、炊事、洗濯、掃除を平日は母、休日は妻が担当していた。母は時折「休みの日にシノちゃんが家事をやってくれて助かるわ」と言い、妻は「オカーサマが仕切ってる台所や洗濯機を使わせていただき恐縮ですー」と言う

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                                              • まるでコーヒーのおかわりを頼むように、妻は「離婚しましょう」と言った。 - Everything you've ever Dreamed

                                                「離婚しましょう」奥様は言った。水曜午後8時。国道沿いのファミレス。道路に面して並ぶボックス席に、僕ら以外に客はいなかった。ヘッドライトが線になって右から左から僕らの前を通り過ぎていく。僕らは、お互いに、言うべき言葉を不発弾のように抱えていた。目の前には冷めたポテトフライとまだ温かいホットコーヒー。沈黙を破ったのは奥様だ。「離婚しましょう」まるでコーヒーのおかわりを頼むような言い方だった。 他人事みたいに言うなよ、と僕は言いたくなったが堪えた。感情を丁寧に排除することで、一時の感情に流されず、理性と意志で下した判断であることを、聞き手にわからせる意図が言葉から垣間見えたからだ。そして「別れを重いものにならないようにしたい」という気づかいが痛いほどよくわかったからだ。彼女はコーヒーカップを両手で包んでいた。何か大事なものを守っているように見えた。それが二人の過ごした時間であったらいい。 「も

                                                  まるでコーヒーのおかわりを頼むように、妻は「離婚しましょう」と言った。 - Everything you've ever Dreamed
                                                • Hagex氏と株式会社はてなへ殴り込みにきました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                  今日はHagexことハゲ子(id:hagex)と株式会社はてな東京オフィスにやってきました。他ブログサービスへの移籍も辞さない覚悟で、「女子大生・ギャル利用者を増やすための企業努力」等シビアな要求を叩きつけます。招かれたのではなく、こちらから突撃する、武闘派な二人でございます。おほほほほほほほほ。(所要時間1分) ハゲ子作成の直訴状 (追記)株式会社はてなにユーザー目線で直訴してきました。女子大生利用者の増加、僕はマジだったのですが…。ネタだろ?と言われそうなので、とりあえず証拠にソフマップ風なハゲ子の画像をアップしておきますね。俺たちはガチだぞ!

                                                    Hagex氏と株式会社はてなへ殴り込みにきました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                  • 妻から若い男を紹介されて漏らすほど動揺した。 - Everything you've ever Dreamed

                                                    二週間ほど前、妻が若い男を紹介するといってきたとき僕に沸き起こったのは、嫉妬でも怒りでもなく烈しい後悔であった。こんなことになるなら妻が働きに出るのを許さなければよかった。こんなことになるなら「私は裕福な暮らしをしたい」と妻が言いだしたとき、強くぶっておくのだった。そんな烈しい後悔だった。 「キミの給料では足りない」「人形のお洋服が買えません」妻が僕の収入への不満を理由にパート仕事を始めると宣言したとき、僕は反射的に妻に対して右手を振り上げていた。悲しかった。月一万八百円の小遣いでのやりくり。現場にヘルプで入って朝5時からのマッシュポテトを作り。常態化した12時間労働。小生意気な学生バイトから「ポテトマッシャー」「ユニットリーダー」という蔑称で呼ばれる日々。そんな非人間的でダリぃ日々に耐えてこられたのは、ダーリン、君がいるからだよ。そんな僕の想いは無に帰したのだ。 これは嘘だ。悪夢にちがい

                                                      妻から若い男を紹介されて漏らすほど動揺した。 - Everything you've ever Dreamed
                                                    • 僕の会社における働き方改革とそれを動かす闇の力について。 - Everything you've ever Dreamed

                                                      僕は現在、食品関係会社の営業開発部長として働いている。先日、早朝部長会議が行われ、社長から「現状の給与や待遇を維持しつつ、現在8時間の所定労働時間を7時間へ短縮するための研究をしろ」と指示が出た。簡単に短縮できそうだが、よくよく考えてみるとなかなか難しい。取引先との調整が不可欠であるし、社長から《1.会社全体同時に》《2.事業に支障なく》《3.速やかに(来期)》という3条件が出されたからだ。即座に出た「会社の管理部門だけであれば速やかに実施が可能」という意見に対しては、社長はフェアではないと却下した。「経理や総務に携わる人間から導入したら、他の部署は面白くないと思わないか?」「出来ることから取り掛かるのは大事だが、その前提にはフェアさがなければならない。管理部門から導入はフェアではない」と社長。すげえ。僕が前に勤めていたブラッキーな会社で「フェア」なんて言葉を発したら、その瞬間、足下の床に

                                                        僕の会社における働き方改革とそれを動かす闇の力について。 - Everything you've ever Dreamed
                                                      • フミコフミオについて教えてほしい

                                                        アイツの話って創作っすよね? 教えてパイセン! by 2017年度春入村予定のはてなー

                                                          フミコフミオについて教えてほしい
                                                        • 財政が大変厳しく…と役人はいった。 - Everything You’ve Ever Dreamed

                                                          鳥インフルに感染したかもしれないといって会社を休んだ部長の代理で、とある自治体の事業説明会に出席した。案件は職員向け福利厚生施設=職員食堂を兼ねたレストランだ(市民も利用可能だが存在をしられていないので実質職員食堂)。実は二年前同じ案件の説明会に出席したのは僕だったりする。 二年前の説明会。自治体の担当者は冒頭で財政が緊迫しており条件はよくないが公共機関の福利厚生という意味合いをご理解してぜひ企画競争に参加していただきたいという意味のことをいった。公共の福利公正をやる意味合いとはなんだろう?わからない。意味不明だ。配布された要綱と仕様書をみるかぎり相当に厳しい条件だったので即座に辞退の二文字が浮かんだ。実際そのときやっていた業者は厳しい条件にたえられず一年でギブアップしていた。 会場の前のほうに役人が六人座っていた。うち一人だけが司会進行と質疑応答をこなし他は…、何のためにいたのだろう?こ

                                                            財政が大変厳しく…と役人はいった。 - Everything You’ve Ever Dreamed
                                                          • 若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                            人間は自分の聞きたいことしか聞かない生き物だとあらためて思う出来事があった。隣の部署に所属する比較的若手の社員が、以前から交際していた女性と結婚すると報告してきたのだ。挙式はやらないらしい。で、同僚の皆さまと飲んでいるとき、ささやかながら彼のお祝いのパーティーをやろうではないか、来月12月は忘年会もあるから11月中に、という話になり、賛成する強い理由はないが、反対する理由も特にないので、なんとなく、いいね、いいねと中ジョッキを傾けていたら、どうぞ、どうぞ、って感じで幹事になっていた。 数日後、「祝!比較的若手氏結婚!」と毎日顔を合わせている本社スタッフ全員にパーティーをアナウンスした。比較的若手氏には本社メンバー全員に声をかけると告げた。大失敗であった。「申し訳ないですが…」といって欠席表明する人が続出したのだ。寂しい気持ちになった。なぜ、仲間の門出を喜べないのか。ワン・チームじゃないのか

                                                              若手に頼みごとをしたら「これは仕事ですか?」と言い返されました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                            • 仕事は出来るけど残念な人がキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed

                                                              仕事は出来るけれども他部署からクレームの絶えない部下がいる。営業部なので仕事が出来る=ノルマを達成しているという意味だ。今年の営業成績はトップ。だから営業部員としての評価には文句なく二重マルをつけている。だが、人事考課となると営業スキルだけではない。他部署との調整や協調の項目があるのでそこはマイナス評価せざるをえない。勿体ない。営業マンは程度の差こそあれ、基本的に自分の関わってきた仕事が気になる生き物である。僕にはわからない感覚だが、自分の取った仕事を「子供のようなものだ」と評する先輩もいた。もちろん仕事を取ってくるだけで丸投げするタイプもいるけれども、そういう感覚では、よほどスーパーな営業マンでないかぎり、これからはやっていけないと思っている(それはまた別の話なので詳しくは割愛)。自分が関わった仕事が気になるスタンスは大切だけれども、関わり方を間違えてしまうと、営業職として優れていても、

                                                                仕事は出来るけど残念な人がキツすぎる。 - Everything you've ever Dreamed
                                                              • 年の瀬だけど乳首が取れかかっている

                                                                28歳女。飲食店勤務。年の瀬だけど乳首が取れかかっている。佐村河内風に言えば、3年前から少しずつ取れかかっていた。28年間、舐められもせず、吸われもせず、一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べてきた私がなぜこんなことになったのだろうか。今流行の妖怪のせいだろうか。一大事~なのは確かである。そんな思いを抱えながら、これまで保湿クリームを塗ってニプレスを貼り、どうにかこうにか凌いできた。ニプレスを剥がすとき、私はいつも『三つ目がとおる』の写楽保介を思い出す。これは私の第三の目なのだ。そう思うことで少しだけ強くなれた。しかしニプレスを剥がして出てくるのは痛々しい乳首。『三つ目がとおる』というより『乳首が取れる』である。そんな私の乳首も今年に入りとうとう限界に近づいてきた。干しぶどうを通り越して今や落ちかけの線香花火、最後の一葉、あるいはクリフハンガーである。薄皮一枚でどうにかぶら下がる様は、この

                                                                  年の瀬だけど乳首が取れかかっている
                                                                • 「好きなことを仕事にする」ということはなぜ気持ちいいのか。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                  僕は2007年の春にツイッターをはじめた。はじめたきっかけは忘れてしまった。たぶん女の子にモテるためとかそういう類のどうしようもないことだろう。それから2017年までの10年間タイムラインを眺めてきて学んだことはほとんどないけれど、強いて挙げるとするならば「世の中に反対している人は世の中が変わってもずっと反対し続けていること」、「好きなことで生きていこう」「すばらしい!」的なやり取りは見た目を変えながら繰り返されていること、以上二点くらいのものだ。実際、好きなことが仕事に出来たらそれはとても素晴らしいことだ。ベストな生き方のひとつであるのは間違いない。僕だって好きなことで生きてみたい。たとえば、唾を遠くへ飛ばしたり、昼も夜もバットを振り回したりすることでお金を稼いでみたかった。残念ながら現在ではそんなことは仕事になりえない。生まれるのが早すぎた。だが、裏返してみれば、好きなことを仕事にする

                                                                    「好きなことを仕事にする」ということはなぜ気持ちいいのか。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                  • 退職カードを切って会社に戦いを挑んでみた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                    今夏、部長に昇進し、課長時代よりも大きな責任を負って仕事をしているわけだが、《会社の経営が良くなるまでしばらく昇給は見合わせ》という非人間的な扱いを受けている。しかも、規程どおり課長手当はカットされてしまったので、結果的に課長時代よりも手取りは減ってしまった。アホか。バカバカしくなったので会社に直談判することにした。課長手当を、取り戻す。これは金のためではない。プライドの問題だ。僕の課長手当は年18,000円。月に換算すると1,500円、1日当たり75円。きっつー。決して金のためではないことがよくわかると思う。本意ではないが「退職」のカードを切ることにした。「社長、今のままでは私は辞めざるをえません」「理由は?」ハードな仕事と貰っている金が見合わない、1日75円削られたらやり繰り出来ない等々あれこれ理由を話した。正義は自分にあると信じて。するとボスは動じることなく、デスクの上で腕を組み直し

                                                                      退職カードを切って会社に戦いを挑んでみた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                    • 起業のために大学を辞めた君を僕は信じてる。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                      大志を抱いて大人たちに逆らって挑戦する若者たちのしくじりを目にするのはいつも悲しい(^ ^)。やりきれない。歴史は繰り返されるものでございまして、レールのひかれたツマラナイ人生を拒絶して起業のために大学を中退した石田君(仮名)が居候先の大学生から追い出されるという悲劇が起こってしまった。きっつー。追い出された理由は、ダーイシがグータラしていてエナジーを感じられないし家事もやらないから、らしいがそれが家主大学生の主観的な観察結果にすぎないこと、「それ見たことか」の大合唱が僕をますます悲しくさせた。世間は石田君(仮)のスタンスに対して懐疑的であるが、僕は彼がただグータラしていたわけではないと推測している。僕は彼が完全ノープランで中退したとは思っていない。プランやアイディアというものは表に出した時点で陳腐になり模倣される。彼はそれを避けるために表面的にはノープランを装っているだけだ。もし、そうで

                                                                        起業のために大学を辞めた君を僕は信じてる。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                      • 部下が事故を起こしました。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                        先日、部下が仕事中に事故を起こした。その部下は50代前半の温厚な男性で仕事ぶりは真面目、数か月前、「生活に困窮しているので待遇を改善してほしい」と申し入れてきたのが記憶に新しい。 世間はそれをワークライフバランスと呼ぶんだぜ - Everything you've ever Dreamed そのとき僕は、「『生活が苦しい』という理由で給与をあげるのは無理」とはっきりと断ったのだ。僕が評価するのはあなたの生活苦ではなくあなたの仕事だけだ、と。事故はいわゆる自爆事故というやつだ。住宅地の狭い路地でバックしてるときに車をコンクリート壁に擦ってしまったらしい(壁は無傷)。僕への報告は遅かった。外出先から社に戻った僕のもとへ総務課長が飛んできて事故の発生を知らされた。「規則で事故が起きたら真っ先に総務へ連絡となっているので、直属の上司の僕への連絡はそのあとだろう…」と高をくくっていたら、いつになって

                                                                          部下が事故を起こしました。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                        • そういえば20年もレールに沿った人生を送っている。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                          レールに沿った人生なんてイヤだ、大学なんて無駄だから潔く退学して起業するよ、つって4ヶ月で中退した若者のブログが話題になっていた。僕は他人がどんな人生を送ろうと自分に影響がないかぎりどうでもいい。なので記事に対する反響の大きさに驚いている。なぜ、それほど赤の他人の選択に熱くなれるのか。反響は、世間知らず、勿体無い、といったマイナス評価が多かったように見えた。僕の元大学生に対する評価は少々異なる。僕のそれは「真面目な若者」だ。揶揄ではない。その真面目さが仇になるのではないかと心配しているくらいだ。僕ならレールに沿った人生を放棄したらわざわざ起業して働くなんてことは考えない。真面目すぎる。せっかくドロップアウトするならポケモンGOを使った詐欺を計画したりパチンコで稼いだりすればいいのに。僕はもう働きたくない。今、働いているのは生活のためであって出来ることなら働きたくない。大富豪の家に生まれてい

                                                                            そういえば20年もレールに沿った人生を送っている。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                          • 私の異常なお見合い または私は如何にして心のタガを外しアナルパールの話をお見合いでするようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed

                                                                            正月に話を持ちかけられて以来、「無理」「駄目」「嫌」「眠い」「多忙」といって断り続け、一時は逃げ切ったと思っていたのだが、母の執念たるや侮りがたく、「私の顔を立てろ」「誰が産んだと思ってる?」「金返せ」「親不孝者」という脅迫めいたメールを昼はスナック、夜はデニーズから、昼夜問わずドコモへ執拗に送り続けてくるものだから、日を追うごとに僕の精神は衰弱し、判断力は失われ、酒に逃げ、泥酔し、うっかり一度だけ「うるせーわかった」と返事をしてしまい、こないだの日曜はお見合い。相手は母の友人の25歳の娘さんで、漫画の格好をするのが趣味、らしい。コスプレ?他に情報はないのかと訊ねると母はふふと不穏な笑みを浮かべ、一枚の写真を一瞬見せ「あとは当日のお楽しみ」などとふざけたことを言うので眠れない夜が始まる。 で、当日。エクセレントなことに母と母の友人とその娘は待ち合わせの時間に待ち合わせ場所の喫茶店に到着して

                                                                              私の異常なお見合い または私は如何にして心のタガを外しアナルパールの話をお見合いでするようになったか - Everything You’ve Ever Dreamed
                                                                            • 客が殺人で捕まった。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                              20数年前、新卒で入社して1年目の秋に、香辛料を扱っている会社の担当を任された。代理店業務だ。海外から輸入した香辛料の原料を、指定された日時に工場へ納品する仕事。取引相手の会社はS県に本社があり、商品はI県にある現場にコンテナで届けていた。僕が入社した時点で、すでに長く、安定して、続いていた仕事で、大きなトラブルが起きたこともなく、取引額もそれほど大きなものでなかったので、無駄に大きな仕事を抱えた部署のなかで、新人が任される初めての仕事としてうってつけだった。 仕事上、会話といえるものは、I県にある現場の担当者との電話での連絡や打ち合わせがあったくらいで、S県にある本社にいる社長その他と話をする機会は限られていた。それでも月に何回かは商品の入荷予定の確認で話していた。仕事自体はベリー・イージーで、基本的なことはすぐに覚えてしまった。引き継いでから数か月間、トラブルは何もなかった。「はいっ。

                                                                                客が殺人で捕まった。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                              • 店で「いただきます」を言ったら、部下から「恥ずかしい」と否定された理由が斬新すぎた。 - Everything you've ever Dreamed

                                                                                ちょっと前になるが、飲食店で食事をして店を出たとき、部下の人から「やめてくださいよ~。恥ずかしいな~」と言われた。自慢できるような人生を送ってはいないが、税金や社会保険料は払っているので若者から恥ずかしいと言われる筋合いはない。理由を尋ねると部下氏は、僕が食事を食べる前に「いただきます」、食器を下げられる際に「ごちそうさま」を言ったことが、恥ずかしいと言った。うそーん。そのとき僕はまあまあムカついて部下氏とは今後食事に行かないと決め、この問題を終わらせたのだった。 この話題を他の人にしたとき「上司だったらちゃんと教育しなきゃダメじゃない?」と指摘されたり、自分でも何が恥ずかしいのか納得できなかったりして、熱すぎた放屁のあとパンツが汚れているかどうか気になるような感じでムズムズ気になりだしてしまった。たまらず部下氏に質問すると「ビジネス的な視点からです」と予想を裏切られる回答が返ってきた。そ

                                                                                  店で「いただきます」を言ったら、部下から「恥ずかしい」と否定された理由が斬新すぎた。 - Everything you've ever Dreamed
                                                                                • 転職終わったよー! - Everything you've ever Dreamed

                                                                                  僕には理解できないのだけれどイイ話は出来るだけ早くワルイ話はなるべく後回しに伝えようとする傾向が世間一般にはあるように思われる。つまり〆切期限以前に帰ってくる返答というのは基本的にポジティブなものでしかありえず、それが早ければ早いほどポジティブ度は上昇する。一昨日、面接の最後に「安心してください。お返事は来週ということになっておりますが、出来るだけ早めにいたします」と言われた。実質的内定通知である。そして私事で恐縮なのだが先ほど午前9時すぎに予定よりも5日も早い返答が来た。とはいえ転職活動のなかで数少ない勝者と多くの敗者(僕のことだ)を目の当たりにしてきた今の僕に浮ついた気持ちはまったくない。ただ、数か月にわたるハードな転職活動を振り返り、終わった…という実感があるだけだ。 「お待たせして申し訳ありません。思った以上に選考に時間がかかってしまいまして…。今日お時間いただけますか?」条件等の

                                                                                    転職終わったよー! - Everything you've ever Dreamed