はじめに 私はこれまでにアルバイトやTA (Teaching Assistant)を通して小学生、中学生、高校生、大学生にプログラミング教育をしてきました。また、予備校に通って一浪して大学に入学したという経歴もあります。これらの経験から、「教育とはどうすべきか」「学ぶのに必要なものは何か」「プログラミング学習の特別な点はなにか」などを自分なりに悟りました。 本記事ではこれらのことを踏まえながら、「プログラミングが上達しない人の傾向」や「よく陥るエラー」などを紹介しつつ、プログラミング教育者がすべきことのヒントを示せたらいいかなと思います。 ※本記事はプログラミング教育のハウツーをまとめたものではありません。 プログラミングが上達しない人の傾向 検索力が低い、検索の仕方を知らない、知ろうとしない 調べる癖がない、分からなかったことを分からないままにしていても生きていられる 説明文を読まない、
ICT教育推進のためプログラミング教育が必修化され、教育関連企業も教育現場の要望に応えて様々な教育ツールのラインナップがされるなか、地図でプログラミングという一風変わったプログラミング教育を開発、提案するのが地図業界の老舗ゼンリンだ。5月12日から14日まで東京ビッグサイトで開催された教育関連業者のための展示会「教育 総合展(EDIX)東京」内の「第2回 STEAM教育 EXPO」に同社の製品「まなっぷ」が出展されていた。地図の会社が作った教育ツールとはどのようなものかレポートする。 「第2回 STEAM教育 EXPO」ゼンリンブースより 地図業界の老舗であるゼンリンは、その蓄積された地図データを元に様々なITビジネスを展開、カーナビゲーションから、位置情報を活用したIoTソリューション、行動支援サービスやエリアマーケティング、デジタルサイネージまで幅広い分野で業務展開しており、そんな同社
はじめに N高等学校のプログラミング教育の担当者としてもう4年経った、元々ニコニコ生放送の開発者だった @sifue (吉村総一郎)です。 この4年間、本当に沢山の生徒たちとの出会いがありました。 N高に出会ってプログラミングを学び、自らの人生を切り開いていった生徒たちがいました。将来に対して希望を失っていた生徒が、最後は自信を持って大学に進学するのを見届けてきました。小さなコミュニティの中で尖っていたため社会に馴染めずにいた若者が、プログラミングの力で社会を良くしようと社会に巣立っていくのも見届けてきました。これからも彼らの人生がより実りあるものになり、また多くの人たちを助け、社会をより良いものにしていってくれることを切に願っています。 このエントリーについて このエントリーは、N高等学校アドベントカレンダー1日目の記事です。 このエントリーでは、この4年間で試行錯誤のうえ至ったプログラ
だてに「プログラミング教育の最前線」というタイトルになっていない。最前線はエキサイティングで身も蓋もなくてもの悲しいものだ。出てくる具体例、現場ならではのリアルなものが多くて面白い。情報処理学会の月刊誌だが、紙版もKindle版も1号ずつamazonで買えるのでオススメ。 ・プログラミング教育の流れから始まったコンピュータ的思考が、結局は「フローチャートをみんなで書く」ようなカリキュラムになり、先生がフローチャートの意味を理解できてないのでまともな指導ができず、「なんとなくプログラミング教育が必要だから」みたいなお題目のもと換骨奪胎していく ・実際に機材を購入する各地方自治体の教育委員会の中には、注文ルートがファックスと指定代理店しかなく、市価で2000円程度のmicro:bitが納品時に6000円になるところもある ・CoderDojo等の市井のプログラミング教室が広がり、小学生が親のた
いまやプログラミングは、チャットGPT(自動生成AI)にリクエストすれば、ソースコードが打ち出される時代に・・・。 文科省が義務教育に導入している「プログラミング教育」は大半が完全に時代遅れになる可能性も・・・。 新年度に入って本連載の出稿頻度が下がっています。 理由は5月20日から東京都美術館で開催される「芸術と科学の新しい挨拶」展と、オープニングの演奏会の準備で、ほとんどすべての時間を取られているからで、今回はまずそのご紹介から始めたいと思います。 タレントを「ミュージシャン」と称して売り出すビジネスと無関係に、私自身一職人で仕事しているため、時間が足りなくなっています。 ご紹介するこの展覧会は、日本で初めて、興味本位ではなく真面目に遊ぶと大学入試レベルの学力増強に直結する「アート&サイエンス」新潮流のエギジビションとして開催するものです。 特に学齢のお子さんをお持ちの親御さんには、ご
今年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育で、都道府県で準備状況にばらつきがあることが判明した。文部科学省が9日に発表した教育委員会対象の調査によると、埼玉県などは管内の市区町村教委の全ての小学校で教員が研修や模擬授業などを実施。一方、福島県などでは管内の2割以上の教委が「最低限必要な指導体制の基礎が整っていない」(文科省)とされ、1学期からのスタートに向け、黄色信号が点滅している。 【表】プログラミング教育に関する主な意見 「もともとプログラミング教育に精通した職員がいない中で、4月からは英語や道徳の教科化が始まる。とても手が回らない」 福島県会津美里町教委の担当者がこう打ち明ける。福島県では同町のほか、1割以上の教委が管内のすべての学校で模擬授業などを「実施していない、(今年3月末までに実施する)予定もない」と回答。一部の学校しか実施しない教委も合わせると、2割以上が準備不足の
こちらの記事を読みまして、なんとなくでは私も仕事でプログラミング教育の先生をやってきて分かった内容について書いていきます。 しかしながら、私は小学生1~6年生までしかプログラミング教育についての経験しかありません。残念ながら中学生、高校生、大学生となるとなにも経験がないので、「こうすればよいのでは?」という仮説レベルでしかないです。 ですが、小学生の教育については私はそれなりに3~4年ぐらいかな?経験があるので(まだその程度なのでなんともって感じもあるんですが)、現時点で思うところを書いていこうかなと。 1.低学年、中学年、高学年で発達段階や、個人の能力や知識の差大きいこと 私の経験ではまず初期のころは、小学1年~6年生合同で、プログラミング教育をやっていましたが、学年を超えてのクラスは非常に難しかったのは覚えています。 考えてみれば当然なのですが、小学1年生だと漢字がわからなかったり、算
catpower.hatenablog.com 教える者は教えられる者 さて、以前記事に書いたとおり、夏休みに 一族の小学生にプログラミング教育を行いました。 そこでまず思ったことは、 「教える者は教えられる者」 であるという事です。 言っている意味はわかりますか? ------------------------------------------------------------- 要するに、「教える者」は「教える」と同時に 多くの事を「教わっている」という事です。 そこには「上下関係」ではなく、 お互いに「敬意」が存在します。 教師と生徒の間には「敬意」がないと、 学びにはならないでしょう。 お互いに「敬意」を持ちながら、 学べる事は幸せな事です。 もしそうでないなら、学ぶ意味は無いでしょう。 --------------------------------------------
いよいよ今年から、小学校でプログラミング教育が必修化されます。 プログラミング教育に対する関心も高まっていますが、そんななか、「子どもにプログラミングを教えたいが、知識も経験もない」というような悩みを抱えている親御さんや学校の先生たちも少なくないはず。 そこでご紹介したいのが、『プログラミングをわが子に教えられるようになる本』(郷和貴 著、プログラぶっく 監修、フォレスト出版)です。 この本は、「子どもにプログラミングを教えたい」と思っている親御さんや、「急遽、教えないといけない立場になってしまった」と悩んでいる学校の先生が、プログラミング経験やコンピューターの知識がゼロでも、パソコンやタブレットを持っていなくても、幼稚園から小学生の子どもたちに自らプログラミングの基礎を教えられるようになる画期的な1冊です。 (「超画期的な教材との出会いーー『はじめに』にかえて」より) ベースになっている
Nightwish - Élan (OFFICIAL VIDEO) 今回はメタルと言うより、ポップス寄りです。 ああ、フロール・ヤンセンのキュートな歌声で ノックアウトされたよ。 ほら、途中で某ジョニー・デップにそっくりな奴が キーボード引いているでしょう。 彼がNightwishのリード・ソングライター及び キーボーディストのツォーマス・ホロパイネン。 海賊っぽい格好したら多分、ジョニー・デップと 見分けつかないかもね。 はっきり言って、ツォーマス・ホロパイネンは天才だよ。 天才の証として、たまに暴走するんだよね。 それ故に、彼は僕に希望と失望を投げつけてくる。 ヤレヤレ。天才は厄介だよ。 プログラミング教育 今年も一族の子供達に 僕がプログラミング教育を行った。 プログラミング教育と言うよりは コンピュータ学習会だ。 去年行った、僕のプログラミング教育が 評価されたのだろう。 いや、す
プログラミング教育は「プログラミング言語を学ぶものでなく、プログラミング的思考(論理的思考)力を学ぶもので、思考を整理したり手順を考えたり・・・」とある小学校の校長先生の話を「学校だより」で知ったのがこの記事のキッカケです。 個人的にはプログラミングやシステム開発などIT関連の実務とマネージメントに何十年も関わった。その経験がプログラミング教育に少しでも参考になればという思いで自分なりに題材を考えてみました。 ただ、私自身が文部科学省の意図を正しく理解していないかも知れないので的外れの題材であるならばご容赦願いたい。 文部科学省のプログラミング的思考力の定義 プログラミング教育の狙い 今の時代、情報リテラシー(情報活用能力)は必須 コンピュータ・システム開発手法 プログラミング教育例:掃除を効率化して早く帰宅しよう 「掃除を効率化して早く帰宅しよう」の実現プロセス プログラミング的(論理的
注目が集まるプログラミング教育。プログラミング言語「Ruby」作者まつもとゆきひろさんは「プログラミングは楽しむべきものであって、強制されるようなことがあれば本末転倒ではないか」と語ります。 【もっと写真を見る】 まつもとゆきひろさん 記者撮影 注目が集まる子どものプログラミング教育。専門家はどうあるべきだと考えているのでしょう。プログラミング言語「Ruby(ルビー)」作者のまつもとゆきひろさんは、プログラミングはあくまで楽しむものであり、強制されるようなことがあれば本末転倒ではないかと話します。 ●マシになったプログラミング教育 ── まつもとさんは6年前、小中学校でのプログラミング教育について問題点を指摘されていましたね。 成績がつくプログラミング教育にはいまだに否定的です。まずプログラミングの楽しさを知らない人が教えるのは難しいし、すべての学校にプログラミングの楽しさを知っている人を
この記事について 自分の子供にプログラミング教育をさせるために色々と調べて実践した記録です。 家族情報 ぼく:3x歳。妻子持ち。 娘氏:現在小学2年生。 前置き:プログラミング教育とは まず、前提として小学校で始めるプログラミング教育とは、「プログラマーを育てる」わけではないということに留意します。 あくまでも、問題を解決する上で大切である「基礎的な考える力」を養うことが目的です。 Hello Worldを表示したり、電子回路でLチカすることはゴールでもなければ通過点ですらありません。 問題の定義やゴールを理解し、そこに対してどのような理論で展開すれば辿り着けるのかを考える力をつける ことが目的ですので、ざっくりというと「論理的思考」を育てることになります。 論理的に考えさせればいいので、プログラミング教育はデジタルを使う必要はなく、 なんならトランプみたいなカードを使っても教育はできます
2歳児くんの保護者をしています盛田諒ですこんにちは。2020年度から小学校でプログラミング教育が必修化。「どうしたらいいの?」と不安に思っている親御さんも多いと思いますが、それは実際に授業をする小学校の先生たちの多くも同じよう。小学校ではいま来年度からの授業開始に向けて、手探り状態のまま、あわただしく準備が進んでいます。現場を取材しました。 ●子どもたちが「暗号解読」 茨城・鉾田北小学校は10月10日、6年生を対象に、総合的な学習の時間を利用して「暗号解読アプリをつくる」というプログラミング体験の公開授業を実施しました。6年2組はアプリをつくること、6年1組はつくったアプリを発表して、自動化の進展について考えを深めることが目的です。 まず6年2組では子どもたちが宇宙人となり、自分たちの星におけるオリジナルの数字を0~9まで考えます。次にオリジナルの数字を書いた紙をパソコンのカメラで撮影し、
煽るプログラミングスクール 現状の働き方に不満を持ち、わらにもすがる思いでエンジニアやフリーランスを目指し、高いお金を払ってプログラミングスクールに通い、途中で挫折し、IT業界の悲惨さを知り、再びドロップアウトする。 そんな人たちを見ているといたたまれなくなる。 最近のプログラミングスクールは、「3ヶ月でフリーランスになれる」だとか「時給4000円」「誰でもできる」「転職成功率98%」「未経験でも月40万円以上」「自宅で仕事ができる」などと誇大で美味い話を言って、未経験者に甘い夢や希望を抱かせて入会や受講を煽ったり、IT業界への転職を扇動したりしているが、果たしてそれが本当に彼らのためになるのか、業界や社会のためになるのか、甚だ疑問に思う。 目次 胡散臭いプログラミングスクール界隈 狙われるプログラミング業界 人手不足という甘い誘惑 プログラマ定年説の真意 フリーランスの蔓延と価格競争 お
Apple、プログラミング教育のEveryone Can Code拡大、無料講座も 2019 11/21 Appleは11月21日、プログラミング教育カリキュラム「Everyone Can Code」をリニューアルしました。Apple Storeでは、プログラミングに関連した「Today at Apple」のセッションも開催されます。 世界で親しまれる「Everyone Can Code」 Appleは、より多くの小中学生がプログラミングに親しめるよう、世界の5,000以上の学校で利用されている「Everyone Can Code」を完全に再設計して公開しました。 新しい「Everyone Can Code」には、教師のためのリソース、生徒のためのガイド、改訂されたSwift Coding Clubの教材などが含まれます。 「Everyone Can Code」のカリキュラムは、スケッチ、
定期的にイベントを開催していると、たまに子ども達の保護者から、 「将来を考えると今からプログラミングをやっておいた方が良いですよね?」 とか 「プログラミングはいつから始めると良いですか?」 というような質問を受けます。 この様な質問を受けた場合、私は次のように答えることにしています。 「子供が興味を持ったらやらせてあげて下さい、興味が無いのにやる必要はないと思います。」 と。 「部品を作るプログラマ」と「部品を使うプログラマ」 私は、将来的にプログラマ(プログラミングする人)は「用意されている部品を組み合わせて実際の業務に活用する」プログラマと、そこで使われる「部品を作って提供する」プログラマに分かれていくと考えています。 そして、大多数の人は「用意されている部品を組み合わせて実際の業務に活用する」プログラマになると思っています。 車に例えると、「車を使って仕事をする人」と「車を作ったり
「業界のトレンド」といわれる技術の名称は、“バズワード”になることが少なくありません。“M2M”“ユビキタス”“Web2.0”、そして“AI”。理解不能な技術が登場すると、それに“もっともらしい名前”を付けて分かったフリをするのです。このように作られた名前に世界は踊り、私たち技術者を翻弄した揚げ句、最後は無責任に捨て去りました――ひと言の謝罪もなく。今ここに、かつて「“AI”という技術は存在しない」と2年間叫び続けた著者が再び立ち上がります。あなたの「分かったフリ」を冷酷に問い詰め、糾弾するためです。⇒連載バックナンバー 「GAFA」を育てたのは私(たち)である 「GAFA(ガーファ)」とは、Google, Apple, Facebook, Amazonの、米国のIT(情報技術)関連企業大手4社の頭文字をとって名付けられた造語です。独自のインターネットサービスの基盤(プラットフォーム)を持
忙しくてなかなか参加できなかったのだが、会社で課外活動としてやっている「サッカー部」に久しぶりに参加した。 「サッカー部」とは、RoboCupという世界最大のロボットサッカー大会への出場を目指して日々鍛錬する人々の集まりである。基本的に社員はおらず、外部の有志と外部コーチを招いて日々鍛錬を重ねている。 今年の日本大会では苦戦したが、思いのほか善戦した。スタート当初は小学生ふたり、業務プログラミング経験のない社会人4人のチームだったはずが、日々研鑽を繰り返すことで少しずつ前進していく。 ロボットのサッカー理論についての論文を手分けして翻訳して発表する、という活動を行った際、中学1年生の蓼沼くんは単に論文を翻訳するのではなく、論文の引用元と比較して「どこがどのように進化したのか」というところまで論じて大人たちを驚かせた。 小学生の陸くんはRoboCupシミュレーションリーグの対戦を管理する専用
この記事を書いている時期は夏休み前の2019年7月21日。 外を出歩くとプログラミングの夏休み教室の広告。 スマホにもプログラミング教習の通知が飛んできたりしていました。 こちらはスマホに東急ハンズから送られてきた通知から、飛んで行った先のWebサイト とはいえ、一般的な家庭では、家庭内で自習勉強するためのプログラミング環境が整わないのではないでしょうか。 さて、一方私はFF14というゲームをやっています。スクウェア・エニックス社のオンラインゲームです。 実はプログラミング勉強・プログラミング教育ができる環境が整っています! Windows PCやPS4の環境さえあればプログラミング体験ができるってすごくないですか? しかも、プログラミング体験をするだけならFF14のフリートライアルだけで期間無制限で体験できます。 www.finalfantasyxiv.com もちろん体験だけなので、プ
公開授業後の質疑では「何を基準に児童を評価すればいいのかが分からない」「(要領にある)プログラミング的思考の定義とは何なのか」などの意見が出た。 古川教諭は「評価」について「難しくておもしろいゲームを作るのが授業の目的ではない。目標にたどり着くまでの問題を解決する能力を見ていきたい」と説明。「プログラミング教育により一足飛びではなく物事を順序立てて思考する素地をつくれる。育んだ力は他の教科にも生かせると思う」と「プログラミング的思考」を語った。 必修化で保護者の関心も高まっている。 佐賀市開成のプログラミング教室「GLOTEC(グローテック)」では昨年末から入会の問い合わせが増えている。同市の神野小3年、右近太羅君(9)を昨春から通わせている母寿子さん(38)は「本人が好きなことだし必修になるなら、なおさら始めさせようと思った」と話した。 だが、本来プログラミングは学校教育になじむものなの
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