天敵に襲われた時に動物が自分を守るために行う「死んだフリ」。腹を出して動きを止め、相手が興味を失って去っていくのを待つ、生き物の生存戦力だ。 捕食者が寄生虫を恐れて、または本能を刺激されなくなると考えられており、とても有効な手段だと考えられている。この「死んだフリ」を極めた生き物がいる。 スネーク界の名優・ダイスヤマカガシ ダイスヤマカガシ(Natrix tessellata)は、名前の恐ろしさとは異なり、毒のない無害なヘビだ。市松模様の美しさから、海外ではペットとして飼育している人もいるようだ。 このダイスヤマカガシの中には、敵に襲われるとただ動きを止めるだけではなく、シューシューと音を立てながら悪臭を身にまとい、時には身体を糞便でまみれさせ、時には口から血をにじませる名優ぶりを見せるそうだ。 263匹のダイスヤマカガシを調査 セルビアのベオグラード大学の研究者らは、263匹の野生のダイ