まるで花のシャワー!和気公園のフジの花が見ごろ 16日の鹿児島県内は薄い雲が広がりましたが、晴れて気温も上がりました。その気温の上昇に伴って、こちら…
6月23日、国立感染症研究所は国内初、そして世界初となる「オズウイルス感染症」の症例を報告しました。 オズウイルス感染症とは、どのような感染症なのでしょうか? オズウイルスとは?オズウイルスはオルソミクソウイルス科トゴトウイルス属に属するウイルスです。 このウイルスが見つかったのは比較的最近のことであり、2018年に愛媛県のタカサゴキララマダニというマダニからオズウイルスが見つかったことが報告されています。なお、このオズウイルスは現時点では日本以外の国では見つかっていません。 オズウイルスは、アメリカで報告されている重症のマダニ媒介感染症であるバーボンウイルスなどと近縁のウイルスであり、マウスに感染させると重症化することが分かっていました。 また、この後行われた疫学調査では、山口県、和歌山県、三重県、大分県、岐阜県、千葉県のイノシシ、サル、シカなどの動物がこのオズウイルスの抗体を持っている
いろいろな病気を媒介するマダニ 私は学生時代から野山で昆虫を探してきた。だんだんと調査地は広がり、今では世界中のあちこちにでかけて、昆虫採集をしている。その分、危険な生き物に出会う機会も多い。海の生き物について触れるとキリがないので、ここでは陸域の生き物について、いくつかの経験をお話ししたい。 まずは日本である。日本の野山ほど世界的に安全な場所は多くない。いや、これはもはや過去形かもしれない。その前提もだんだん崩れている。 今、日本の野山で何が一番怖いかというと、それはマダニ類である。ヤマトマダニ、フタトゲチマダニ、タカサゴキララマダニなど、身近にもさまざまなものがいる。 そもそもの始まりは温暖化や植林政策に起因するシカやイノシシなどの大型哺乳類の増加で、そういう動物から吸血するマダニ類が増え、哺乳類の活動場所の広がりとともに、人間が刺される機会も増えた。 マダニ類はいろいろな病気を媒介す
マダニにかまれたあと、発熱などの症状が出た男性から、新たなウイルスが検出されたことを国立感染症研究所が明らかにしました。患者は一時、歩けなくなるなど、全身の状態が悪化したあとで回復しましたが、研究所では、患者がさらに見つかる可能性があるとして、検査体制の確立が必要だとしています。 国立感染症研究所によりますと、北海道で去年5月、山菜採りにいった40代の男性が、マダニにおなかをかまれていたことに気がついて取り除きましたが、その4日後から39度台の熱が出たほか、両足に痛みが出て歩けなくなり、入院したということです。 男性は、白血球や血小板が減っていたほか、足の筋肉に炎症が起きるなど全身の状態が悪化しましたが、治療の結果、回復し、退院したということです。 北海道大学や国立感染症研究所などが血液などを調べたところ、これまで報告されたことがない新たなウイルスが見つかったということです。 ウイルスは、
感染症「つつが虫病」の患者が5月上旬、宮城県で確認された。つつが虫病はかつて北日本の日本海側で見られる風土病だったが、今は北海道、沖縄を除く全国で発生。年間300~500人が発症し、数人が亡くなっている。東北では春から秋にかけて患者が多い。病気の特徴や予防のポイントをまとめた。 【写真】ヒゲツツガムシ ■野外では長袖、長ズボンで 山形県衛生研究所によると、つつが虫病は病原体(リケッチア)を持つツツガムシの幼虫に刺されることで発症する。ツツガムシは体長0・2~0・5ミリで、山林や原野、河川敷などに生息する。 刺されるのは、衣服で隠れた皮膚の柔らかい部分が多い。5~14日程度の潜伏期間を経て38~40度の高熱、全身の倦怠(けんたい)感、頭痛など風邪のような症状が現れる。 発熱から2~5日後には、全身に粟(あわ)粒ほどの赤い発疹が広がり、刺された部分に近いリンパ節が腫れる。刺し口には1センチほど
マダニが媒介するウイルスによる感染症と診断されたネコが、これまでにおよそ280匹いたことが国立感染症研究所などの調査で分かりました。発症は2月から5月に集中していて、飼い主に感染するケースもあることから、ダニの予防薬を使うよう呼びかけています。 マダニが媒介するSFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は発熱や下痢などを引き起こす致死率が高いウイルス性の感染症で、2013年に国内で初めて確認されて以降、去年までに西日本を中心に573人が感染し、75人が死亡しています。 SFTSについて国立感染症研究所などのグループが全国の動物病院を通じて調べたところ、去年10月までの3年7か月の間にネコは20府県で279匹、イヌは9県で12匹が発症していたことが分かりました。 ネコではおよそ70%が死んでいて、さらにネコにかまれるなどして飼い主や獣医師など10人が感染し、このうち1人が死亡したということです。
厚生労働省は去年、茨城県内で心筋炎で死亡した70代の女性について、マダニが媒介すると考えられている「オズウイルス」というウイルスによる感染症と診断されたことを発表しました。 このウイルスに、人が感染して発症したり、死亡したりしたケースが確認されたのは初めてで、厚生労働省はウイルスの特徴や症状などについて、引き続き、調査や研究を行うことにしています。 厚生労働省によりますと、去年夏ごろ、茨城県の病院で発熱や倦怠感を訴えて受診し心筋炎で亡くなった70代の女性の患者について、入院時に右足の付け根にマダニがかみついていたことが確認されていたことなどから、検査を行ったところオズウイルスによる感染症と診断されたということです。
タイトルの通りです。こんな記事が話題になっていました。 「新型ブニヤウイルス」というウイルスに感染し、中国で7人が死亡していることが分かりました。 中国で「新型ブニヤウイルス」7人死亡…60人が感染 聞きなじみのない言葉で、また「新しい」ウイルスが中国で発見されたのか、と思いますが、ちょっと事情が違いそうなので、短くまとめました。 【目次】 「新型」だけど、報告は2009年 日本でも報告されている 中国ではどの程度広がっているか テレ朝はどう報じたか 今日のまとめ 「新型」だけど、報告は2009年 「新型ブニヤウイルス」で軽くググってみると、こんなページが見つかります。 SFTSは2011年に中国の研究者らによって発表されたブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新しいウイルスによるダニ媒介性感染症である。 重症熱性血小板減少症候群(SFTS) 中国語のWikipediaによれば、20
イノシシなど野生動物が、人里に平然と現れるようになった。(写真:Panther Media/アフロイメージマート) 私は仕事がら、各地の山村を訪れることが多いが、幾度か同じ地区を訪れて感じるのは、どんどん過疎化が進んでいる……というより、集落から人が消えていることだ。 今に始まったことじゃない、ということはわかっている。山間集落の過疎化が進むと住民が高齢者数人しかいない限界集落と呼ばれるようになり、やがて住民ゼロの消滅集落への道を進む。 その理由は、農林業の衰退、子どもたちの進学、働く場のなさ、高齢化、自然災害、買い物の不便さ、病気・通院の都合……いろいろ挙げられる。いずれも間違いではない。それぞれの理由が複合的に山間集落の住みにくさを加速していると思う。 が、もう一つ大きな理由がある。私の感触では、それが直接の原因になって集落から出て行く人が多い。 それは、獣害だ。 獣害とは、主に野生動
今月19日。マダニが媒介する感染症「SFTS」=「重症熱性血小板減少症候群」について、国立感染症研究所はヒトからヒトに感染したケースを国内で初めて確認したと発表しました。 国立感染症研究所によりますと、2023年4月、SFTSに感染した90代の患者を診察した20代の男性医師が、最初の接触から11日後に発熱し、その後、SFTSと診断されました。 ウイルスの遺伝子検査で90代の患者と同じウイルスと考えられることなどからヒトからヒトへの感染と診断。SFTSのヒトからヒトへの感染は中国や韓国では報告されていますが、国内で確認されたのは、初めてだということです。 90代の患者が入院中、医療従事者は感染対策をとっていましたが、医師は診断される前の診察で手袋をしておらず、また、その後に患者が死亡して処置をした際もマスクや手袋などはしていたもののゴーグルを着けていなかったということです。医師の症状はすでに
日高の様似町に生息するマダニの標本を使ったピンバッジなどのグッズが人気を集めています。 様似町のアポイ岳には「オオトゲチマダニ」や「シュルツェマダニ」など体長1ミリほどのマダニが生息し、登山者からは「かまれた」という報告が多く寄せられています。 町民でつくる団体「アポイ岳ファンクラブ」はマダニの生態を知ってもらい被害を減らそうと、おととし8月から標本を樹脂で覆ったピンバッジやキーホルダー、ネックレスなどを製作して販売しています。 これらのグッズは、虫の愛好家や学術関係者の間で人気が広がり問い合わせが増えているということです。 アポイ岳のふもとの観光施設やインターネットサイトで1500円から2000円で販売されているほか様似町のふるさと納税の返礼品にもなっています。 グッズを製作した町の学芸員、水永優紀さんは「おもしろ半分で売り出してみたら反響がすごかった。マダニについて正しい知識をもってほ
致死率が30%といわれている、マダニを媒介とする感染症「SFTS」。 2020年まで静岡県内では感染者が確認されていなかったが、2021年に入ってからは3人の感染が相次いで判明した。 感染を防ぐために、私たちはどのように注意すればいいのか? マダニを探す静岡県環境衛生科学研究所の鈴木秀紀さん この記事の画像(7枚) 静岡県環境衛生科学研究所の研究員・鈴木さんと訪れたのは、藤枝市の草むら。 ここには多くの “マダニ” が潜んでいる。 県環境衛生科学研究所 鈴木秀紀さん: 葉っぱの裏などにいます。気づかずに咬まれてしまうこともあります。山林だけだと思われがちですが、都市部の公園などにも生息しています マダニが媒介する危険な病気とは なぜ専門家がここまで恐れるのか。 それはマダニに咬まれることで感染する危険な病気があるからだ。 「重症熱性血小板減少症候群」。 通称「SFTS」は、ウイルスに感染し
北海道でマダニにかまれたことでかかるウイルス感染症が新たに見つかった。2014~20年に少なくとも7人が感染したとする調査結果を、北海道大などのチームがまとめた。チームは「エゾウイルス」と命名し、感染に注意を呼びかけている。 【写真】「地球上最悪の侵略的植物」淡路島で繁殖 チームによると、2019年5月、山でマダニにかまれた札幌市に住む男性(41)が39度以上の熱が出て、一時入院した。20年7月には同市内の男性(59)がハイキング中にマダニのようなものにかまれ、発熱。2人は血液中の白血球や血小板が減少したほか、かまれた部分の周辺に強い痛みが続いたり、食欲不振になったりした。詳しく調べると、新たなウイルスに感染していることがわかった。 北海道で14年以降にダニを介して感染症になった可能性がある248人の血液を分析したところ、5人がこのウイルスに感染していたことが判明した。論文が今月、英科学誌
マダニが媒介する感染症で、悪化すると死亡する恐れのある「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染者の増加傾向が続いています。感染地域は西日本が中心でしたが、東日本へじわじわと広がりつつあります。野山や草むらでマダニにかまれるだけでなく、感染したネコやイヌとの接触で飼い主や獣医師らにうつる感染ルートも確認されています。マダニは春から秋にかけて活動が活発化するため、厚生労働省などが注意を呼びかけています。 (榊原智康) SFTSは、ウイルス性出血熱の一つで二〇一一年に中国で初めて報告されました。国内では一三年に山口県で初めて確認されています。主に野山や草むら、畑などで、SFTSウイルスを保有するマダニにかまれることで感染します。動物へも感染し、イヌやネコのほか、野生のタヌキやイノシシ、シカなどからもウイルスの抗体が見つかっています。
茨城県土浦市で今月、73歳の男性がマダニが媒介する感染症にかかり、その後死亡していたことが分かりました。茨城県内でマダニが媒介する感染症で死者が出たのは初めてで、県は山林や草むらに入る場合十分に注意するよう呼びかけています。 男性は腹部にマダニにかまれたとみられる傷があり、県の衛生研究所が検査した結果、マダニが媒介する感染症の1つ「日本紅斑熱」に感染していたことが分かりました。 茨城県内でマダニが媒介する感染症で死者が出たのは初めてです。 県によりますと亡くなった男性の親族が「男性が山林に入っていくのを見たことがある」と話しているということで、このときにマダニにかまれた可能性もあると見て、感染経路を詳しく調べています。 茨城県はマダニが多く生息する山林や草むらでは、長袖や長ズボン、それに帽子や手袋などを着用して肌の露出を少なくすることや、マダニを目視で確認できるよう、明るい色の服の着用を呼
「ライム病」はマダニが媒介する感染症です。 日本でも北海道などの一部の地域で流行しています。 ライム病とはどんな病気なのでしょうか? ライム病はマダニから感染するライム病はボレリアという細菌による感染症であり、シュルツェマダニなどのマダニから感染します。 皆さんはマダニをご覧になったことはありますでしょうか。 これがライム病を媒介するシュルツェマダニです。 筆者の手のひらを駆け巡るシュルツェマダニ(筆者撮影) これは成虫なのでまだ大きい方ですが、若虫や幼虫となると小さくて肉眼で確認するのがやっとくらいの大きさです。 硬貨と比べるとこれくらいの大きさです。 マダニの大きさ(CDC LYME DISEASE: What you need to knowを筆者が翻訳) マダニは動物の血を吸って成長するので、動物が生息している場所に潜んでいます。 具体的には野生のイノシシやシカなどがいる森の中など
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マダニが媒介するウイルスによって発熱や下痢などが引き起こされる感染症、SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」を発症した患者数が、全国で122人となり、統計を取り始めてから最も多くなりました。専門家は、温暖化でマダニの生息域が広がっていることによる影響を指摘しています。 SFTSは、マダニにかまれることで感染し、発熱や下痢などの症状を引き起こします。 特効薬がないこともあり、専門家によりますと、致死率がおよそ10%に上るとされています。 国立感染症研究所によりますと、ことしの患者数は10月8日の時点で、全国で122人となり、統計を取り始めた2013年以降、最も多かった去年の年間の患者数の118人をすでに上回りました。 都道府県別では、 ▽山口県が最も多く13人 次いで、 ▽宮崎県が12人 ▽大分県が11人などと、 西日本が多く、 ▽神奈川県でも1人となっています。 SFTSに詳しい長崎大学の
先日、ジャスティン・ビーバーさんがライム病に罹ったというニュースが報道されました。 歌手ジャスティン・ビーバーさん、ライム病を告白 記事の中では、ジャスティン・ビーバーさんは様々な症状に悩まされていたとのことですが、ライム病とはどういった病気なのでしょうか。 ライム病はマダニから感染するライム病はシュルツェマダニなどのマダニから感染します。 皆さんはマダニをご覧になったことはありますでしょうか。 私くらいの感染症医になると趣味でマダニを採集し飼育しているのですが、これがシュルツェマダニです。 筆者の手のひらを駆け巡るシュルツェマダニ(筆者撮影)これは成虫なのでまだ大きい方ですが、若虫や幼虫となると小さくて肉眼で確認するのがやっとくらいの大きさです。 硬貨と比べるとこれくらいの大きさです。 マダニの大きさ(CDC LYME DISEASE: What you need to knowを筆者が
マダニが媒介するウイルスによって発熱や下痢などが引き起こされる感染症、SFTS=重症熱性血小板減少症候群を発症した患者数が、ことしは全国で92人となり、2013年に統計を取り始めてから最も多くなりました。専門家は、発症したペットから感染することもあるとして注意を呼びかけています。 特効薬がないこともあり、厚生労働省によりますと、国内では致死率がおよそ20%に上るとされています。 国立感染症研究所によりますと、全国から報告された患者数は、ことしは今月20日までに92人と、統計を取り始めた2013年以降で最も多くなりました。 都道府県別では、 ▼山口県で11人、 ▼徳島県で9人、 ▼島根県、長崎県、宮崎県、鹿児島県で8人などと、西日本を中心に報告され、先月、宮崎県で70代の男性が死亡するなど、ことしは少なくとも3人が死亡しています。 また、統計を取り始めて以降、合わせて16人が犬と猫から感染し
「神の使い」として、地元住民や観光客に親しまれる奈良公園のシカ。しかし、そんなシカの身体には、感染症などを引き起こす可能性がある「マダニ」がついているという投稿が話題になっています。奈良を訪れた際には、シカとどう接すればいいのでしょうか。奈良でシカの保護活動をする愛護団体に話を聞きました。 奈良公園のシカ(画像提供:えねるさん/@enelusan) 奈良公園を中心に生息する野生のシカは国の天然記念物に指定されています。シカの保護活動を行う一般財団法人奈良の鹿愛護会の調査によると、奈良公園に生息するシカは2022年度で1182頭。そのうち204頭がオス、747頭がメス、231頭が小鹿です。 奈良公園にはシカ目当てに国内外から多くの人が訪れ、観光客がシカに鹿せんべいをあげる光景はおなじみのものになっています。しかし、そんな奈良公園のシカについて、Twitter上ではこんな投稿が拡散されています
クリイロコイタマダニの口部。走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影後に着色。クリイロコイタマダニは、イヌの疾患を媒介する動物の中で世界的に最も重要なものの1つ。米国ではヒトの病原体を媒介するマダニがまん延し、マダニ媒介感染症が増加している。こうした疾患の中には、診断や治療が困難なものもある。(PHOTOGRAPH BY STEVE GSCHMEISSNER, SCIENCE SOURCE) ニコール・マラコウスキーさんはパワフルな女性だった。米空軍士官学校を卒業後、F-15E戦闘機のパイロットとしてイラクに派遣され、第333戦闘飛行隊長を経て、空軍のアクロバット飛行チーム「サンダーバーズ」初の女性パイロットとなった。既婚者で双子の母親でもある。 異変が始まったのは2012年、夏かぜのような症状とともに発疹が出たときだった。軍医はクモに噛まれたのだろうと診断し、外用クリームを塗って抗生物質を処方し
野山に生息し、ヒトや動物の血液を吸って生きるマダニ。今回は、できる限り被害を防ぐ方法をお知らせしたいと思います。ぜひ前回の「基礎編」(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20220530-OYTET50037/?from=yh)も併せてご覧ください。 皮膚に口器を刺し込んで吸血しているマダニは、十分に血を吸って満腹(飽血状態)になるまで離れません。少々、引っ張っても取れませんし、入浴しても落ちません。たばこやライターの火を近づけるといった方法を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょうが、マダニが取れる前に皮膚をヤケドするので、避けてください。無理に引っ張るとマダニの口器の部分がちぎれて、皮膚の中にそのかけらが残り、違和感やしこりが長く残ることがあります。 一つの方法として、先の細いピンセットでマダニの頭部をつまんでゆっくり引っ張ると、うまく取れる場合が
マダニの一部が媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの人への感染が山口県で確認されてから今年で10年となる。国立感染症研究所の調べによると、感染は西日本各地に広がり、関東や北陸へと“東進”を続ける。野生動物が運ぶマダニとの接触機会が多くなる農作業中の感染が半数以上を占める。死者は3割に上り、感染研は危機感を募らせる。 <ことば> SFTSウイルス 2009年以降、中国などで確認されている。日本にいるマダニ約45種のうち、全国に分布するフタトゲチマダニと東北以南に生息するタカサゴキララマダニの媒介が確認されているが、両種にはウイルスを持たない個体もいる。感染すると高熱が出て、免疫力が低下する。 SFTSは2000年代以降、東アジアでだけ感染報告が相次いでいるが、理由は解明されていない。日本では13年に狂犬病やマラリアと同じ感染症法の「4類」に指定されたが、ワクチンは開発途上にあ
マダニは家の中で発生するツメダニやイエダニと違い、イノシシやシカといった野生動物にくっついています。森林や草地にもいて、静岡県内では、茶摘みの時期にマダニが繁殖のため活発に動くことから、茶農家がマダニに刺される被害に遭うことが多いとされます。 【写真を見る】マダニに刺されると肉が食べられなくなる?! 原因は人間にない「アルファギャル」 マダニによる一番怖い被害は、日本紅斑熱やSFTS=重症熱性血小板減少症候群への感染です。静岡県内でも4月22日には60代女性が、26日には50代女性が日本紅斑熱に感染したこと発表されています。 マダニが媒介する病原体に人が感染すると、発熱などの症状が出て、最悪の場合、死に至ることもあります。2024年3月にはSFTSの人から人への感染も国内で初めて確認されました。 ■まさかの「肉アレルギー」に これらは、とても危険で気をつけないといけない病気で、マダニに刺さ
アフリカ、ウガンダのモルンゴレ山で、コウモリにマラリアやジカ熱といった感染症の兆候がないか調査する研究者。(PHOTOGRAPH BY WILLIAM DANIELS, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 森の中で1匹のダニが、人の背丈ほどもあろうかという高さの草をよじ登る。そして、前脚を目いっぱい伸ばし、誰かが通るのを待っている。こうした草むらにハイカーが入れば、ダニはハイカーの体に必死にしがみつき、最適な場所に移動する。そして、皮膚にかみつき、口器を突き刺すのだ。ダニがライム病の原因となる細菌を保有していれば、病原菌が体に入り込み、ハイカーは「人獣共通感染症」になる。(参考記事:「研究室 致死率30%の新興ウイルスが日本に定着している!」) 人獣共通感染症(ズーノーシス)とは動物から人に感染する病気の総称だ。米国立衛生研究所(NIH)によれば、全世界の死因の16%近くが
アレルギーとして一般的な例は、そばや小麦粉、甲殻類などが挙げられますが、中には赤身の肉を食べるとアレルギー症状が出てしまう人もいます。赤身肉アレルギーの患者の多くは、マダニにかまれることでアレルギーを発症するとされており、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)は「約45万人のアメリカ人がマダニが原因で赤身肉アレルギーを抱えている可能性がある」と指摘しています。 Emerging Tick Bite-Associated Meat Allergy Potentially Affects Thousands | CDC Online Newsroom | CDC https://www.cdc.gov/media/releases/2023/p0727-emerging-tick-bites.html Up to 450,000 in U.S. have red meat allergies
兵庫県は13日、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に、赤穂健康福祉事務所管内に住む80代女性が感染したと発表した。マダニは草むらややぶに多く生息し、春から秋が活動期とされる。県内では2013年に初めて感染例が確認され、今回が9例目。 女性は言葉が出にくくなり、発熱や起立障害の症状も出たため7日に受診。PCR検査で12日に陽性と判明した。現在は入院中で「日常的に自宅の庭で草むしりなどはしていた」と話しているという。 SFTSは致死率が10~30%程度とされる。県は「草むらなどに入る際は、長袖や長ズボン、足を完全に覆う靴などで肌の露出を減らし、虫よけ剤も使ってほしい」と注意を呼びかけている。(田中陽一)
ダニにかまれた後に、突然、肉アレルギーになることが・・・!※写真はイメージです。(Credit:Diy13-iStock) 数年前、ブッシュウォーキング(野山散策)をしている時に、首筋をマダニにかまれた。ウォーキング中はまったく気づかず、帰宅後に、首の右側の背中寄りのあたりがムズムズして掻こうと手をやったその時、カリっと何か豆のような硬い物体が指先に触れた。 慌てて家族に確認してもらうと、大きなダニが首についているという。もともとのサイズが大きいというよりは、私の血をさんざん吸って大きく膨れ上がっていたのだろう。おそらく、木の上から落ちてきたのだと思うが、あの時、髪を後ろでひとつに結んでいたことを激しく後悔した... ダニにかまれると、ツツガムシ病や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などのダニが媒介するさまざまな感染症が心配されるが、そうしたことは起こらなかった。しかし、それからしばらく
徳島県で、70代の男性がマダニが媒介する感染症にかかったことが分かりました。 徳島県によると、美波保健所管内に住む70代の男性は、今月15日、発熱を訴えて医療機関を受診しました。 検査の結果、致死率が10~30%にもなる、マダニが媒介する感染症、「重症熱性血小板減少症候群」=SFTSに感染していたことが確認されました。徳島県内での、SFTSの患者の確認は、今年に入って初めてです。 男性は、畑作業をしていた際にマダニにかまれた可能性があり、発熱や倦怠感、白血球や血小板の減少といった症状が出ていますが、18日時点で、命に関わるような容体ではないということです。 徳島県は、マダニは、3月から11月ごろにかけてが活動期であり、草むらや山などに入る場合は、肌の露出を避けるとともに、かまれたあと1~2週間は、発熱や嘔吐、下痢などに注意しつつ、症状があった場合は、ただちに医療機関を受診するよう呼びかけて
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