国内初のローカル5G集合住宅向け固定インターネット接続サービス テレワークが普及したことで、自宅の通信環境を見直そうと考える人も増えている。だが、仕事は間断なく続くもので、開通工事などの都合により、なかなか手が出せないという人も多いのではないだろうか。 そこでソニーが、開通工事が不要なローカル5Gを利用した国内初(※1)の集合住宅向け固定インターネット接続サービス『NURO Wireless 5G』の一般への提供を2022年4月1日より開始したので、詳細を紹介しよう。 『NURO Wireless 5G』は、サービスエリア(※2)内の各住戸へ無線通信によるインターネット接続サービスを提供するため開通工事が不要。 配管などの建物設備上の問題で光回線を配線できない集合住宅でもホームルーターをコンセントに挿すだけで利用できる(※3)。 月額4,950円(税込)で契約期間の定めはなく、ホームルータ
はじめに こんにちは、データプラットフォームサービス部で IoT 系サービスやフル MVNO 基盤、ローカル 5G サービスの設計開発を担当している真山です。 本ブログでは過去に IoT Connect Gateway を使ってみた 第3回 〜観葉植物育成状況の可視化〜 について投稿しています。今回は、当社のローカル5Gのサービス紹介だけでなく、ユースケースや周辺技術、検証実験の内容の一部を発信していきたいと思っています。また皆様からのフィードバックを次期開発に活かしたいと考えていますので、リクエストやコメントを頂けますと幸いです。 そもそも、ローカル 5G とは? ローカル 5G は携帯電話事業者による全国向け 5G サービスとは別に、地域の企業や自治体等が個別に利用できる 5G ネットワークのことです。地域・産業のニーズに応じて、自らの建物内や敷地内などの特定のエリアにおいて自営の 5
ダウンロードはこちら 自宅やオフィスなど限定されたエリア内で無線ネットワークに接続する際、これまでは無線LANが自然な選択肢だった。「5G」(第5世代移動通信システム)をプライベートネットワークとして使用する「ローカル5G」が登場し、状況が変わった。 ローカル5Gは限定されたエリア内での使用を前提にしているため、移動通信よりは無線LANに近い。無線LAN分野では新規格「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)が登場し、さらなるデータ伝送速度の高速化が可能になった。ただし用途によっては無線LANよりもローカル5Gの方が適する可能性がある。 今後、無線ネットワークとして両者を比較検討する動きが広がるだろう。ローカル5Gは無線LANに取って代わり無線ネットワークの主流になるのか、それともならないのか。本資料は、両社の違いを踏まえた上でこれらを解説する。 プレミアムコンテンツのダウンロードは
※1 本サービスは、基地局と契約者宅に設置したホームルーターとの間をローカル5Gまたは無線LANを使用して接続します。 ホームルーターにおける技術規格上利用可能な最大通信速度は、有線接続(5GBASE-T1ポート利用)時で概ね4.1Gbps、無線接続時で概ね2.4Gbpsです。(IEEE802.11axの場合の速度であり、インターネットご利用時の実行速度を示すものではありません。) 速度は、お客さまのご利用環境(端末機器の仕様等)や回線混雑状況等により、大幅に低下する場合があります。 ※2 表記価格はNURO Wireless 5G STDプランの月額基本料金となります。別途契約事務手数料3,300円がご利用開始月に発生いたします。契約事務手数料とは、事務手続きの際発生する手数料となります。
東日本電信電話(NTT東日本)は2022年3月1日、ローカル5Gの手続きから構築、運用までをワンパッケージで提供する、企業向けの「ギガらく5G」を発表。2022年5月から提供する。3月1日には記者向け説明会も実施し、提供の背景と具体的なサービス内容について説明した。 ローカルコストの整備コストが約1億円から2000万円に まずはNTT東日本のビジネス開発本部 担当部長である増山大史氏が、ギガらく5Gを提供する背景について説明。NTT東日本はこれまで、光回線を提供してきた実績を生かして企業などに向けたプライベートネットワークを支援、ローカル5Gに関しても「プライベートネットワークに重要なパーツになる」として、2019年12月の制度開始以降「ローカル5Gオープンラボ」を開設するなどして環境の構築や実証実験などに力を入れてきたという。 だがそれだけに顧客からはローカル5Gに関する課題の声も多く耳
はじめに こんにちは、イノベーションセンターの藤田、鈴ヶ嶺です。NTTコミュニケーションズ株式会社 (以下、NTT Com) は、世界最大級のネットワーク展示会である 「Interop Tokyo 2023(会場:幕張メッセ、会期:2023年6月14日〜16日)」 において構築されるShowNetに対し、コントリビューターとしてローカル5G(以下、L5G)システムを提供しました。その基盤としてAWS Outpostsサーバーを構築し提供しました。 本記事ではその構成や技術的な挑戦について解説します。 AWS Outpostsサーバーを用いたL5G基盤構築への挑戦 今回ShowNetにてL5G基盤をAWS Outposts サーバーを用いて構築するにあたり、2点の挑戦をしました。 Flexible InterConnectを利用したハイブリッドクラウドネットワーク EKS x EC2セルフマ
企業や自治体が大容量の無線回線を占有して使える「ローカル5G」が2020年春にも始動する。5G(第5世代移動通信システム)の技術を応用し、企業などが自らの敷地や建物内で自由に運用できる無線通信システムだ。総務省が2019年12月24日から受け付けを始めた免許申請には既に11の企業や自治体が申請を出した。 2020年春には携帯電話4社の5Gサービスも順次始まる。ただし企業が自らの工場などで活用するとなると、エリア展開を待つことになる。携帯各社は計画を前倒しして5Gのエリアを整備していく方針を示すが、自社がいつカバーされるのかは不透明だ。すぐに使えるとは限らない。 その点、ローカル5Gは企業などが自らの敷地や建物内に基地局を置き、自社の都合に合わせて設計・運用できる。企業が5Gの産業活用を考えるなら、ローカル5Gは有力な選択肢の1つとなる。 最大3ギガビット/秒を占有できる 2020年1月9日
ローカル5G普及研究会には東京大学の他、NTT東日本やNECなどが参加。ローカル5Gに求められるスペックを明らかにする「実証実験WG」、ローカル5Gを実際に運用していくためのプラットフォームを構築する「技術WG」など3つのワーキンググループを設け、成功モデルケースの確立を目指す。実証実験WGは東京大学とNTT東日本が共同設立したテストベッド「ローカル5Gオープンラボ」などでも試験を行う。設立は3月4日。 具体的な取り組みとしては、(1)ソフトウェア化・設備共用の推進、(2)AI・機械学習の活用による運用自動化、(3)ローカル5Gと公衆5G間のローミングや設備共用、(4)独自のセキュリティ強化、(5)展開性の高いシステム統合開発――などを挙げた。また、通信事業者が推進する公衆5Gとローカル5Gを使い分ける方法も探求する。 一方、喫緊の課題として(1)機器が高額である、(2)運用が難しい、(3
関連キーワード IoT(Internet of Things) | モバイル端末 | ネットワーク 「5G」(第5世代移動通信システム)をプライベートなネットワークとして運用する「ローカル5G」の導入を検討する場合、ネットワークの構成や利用する周波数を検討する必要がある。5Gの「RAN」(無線アクセスネットワーク)をオープン化する動向や、基地局の構成を紹介した中編「『ローカル5G』の導入障壁は『5G』の“RANオープン化”で下がるのか?」に続き、ローカル5Gの基本を紹介する。 併せて読みたいお薦め記事 「5G」と「無線LAN」の関係 無線LANは徐々に使われなくなる? 「Wi-Fi 6」の普及に水を差すものとは 「Wi-Fi 6」と「5G」は融合する――識者が示す“未来の無線通信” 「5G」の基礎知識 5Gの「バックホール」とは? 速度が理論値並みか「4G」程度かを分ける要素 「ローバンド
コンテナやマイクロサービス等の“クラウドネイティブ”技術の導入により、ネットワーク機能の仮想化が新たな段階に突入する。まずターゲットとなっているのは、今まさに構築が始まった5Gネットワークだ。 ネットワーク機能を仮想化し、汎用サーバーの仮想基盤上にソフトウェアとして実装するNFV(Network Functions Virtualization)が登場してから7年ほどの月日が流れた。 この間、NFVは着実に浸透し、ネットワークの作り方は大きく変化した。ハードウェアとソフトウェアの分離が進み、ネットワーク構成の自由度と柔軟性が向上。マルチベンダー化とオープン化も進展した。 だが、進化はこれで終わりではない。NFVがもたらした柔軟性や拡張性といった効能をさらに高めようとする新たな潮流が生まれてきている。クラウドネイティブだ。 仮想マシンからコンテナへ「クラウドネイティブ」は、アプリケーションの
はじめに 以前ローカル5Gのことを特集したときは明らかに実証段階だったのですが、かなり各社商用利用に向けて動きがでてきました。 エッジコンピューティングも含めて、昨今の活発な動きをご紹介します。 事例 日鉄ソリューションズ株式会社(2019/11/26) cloud.watch.impress.co.jp 日鉄ソリューションズ株式会社(以下、NSSOL)は26日、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する情報収集・活用基盤となる自営無線網(ローカル5G/プライベートLTE)サービスを、2020年1月に提供開始すると発表した。 NSSOLの自営無線網サービスは、顧客企業の生産現場で発生するさまざまなデータを効率よく収集、また収集・分析されたデータを生産現場で柔軟に活用するための、無線通信環境を提供するもの。無線通信環境に5G(ローカル5G)または4G(プライベートLTE)を
ソニー子会社のソニーワイヤレスコミュニケーションズは2021年11月29日、ローカル5Gを利用した集合住宅向けインターネット接続サービス「NURO Wireless 5G」を、2022年春から提供開始すると発表した。 すでに10月1日からエリア/利用者限定でのプレサービスを開始しており、ローカル5G商用免許での住宅向け固定インターネット接続サービスとしては日本初の取り組みだという。今後は個人向けサービスだけでなく、法人向けサービスの提供も計画していることを明らかにしている。 ソニーワイヤレスコミュニケーションズ 代表取締役社長の渡辺潤氏は、「エンターテインメント領域でのコラボレーションや、ソニーの放送局向け機器との連携によるBtoB向けビジネスにも展開していきたい。自社のエリアのなかで、高速回線を利用した新たなサービスを提供したいといった場合にも、ローカル5Gの特徴を活用した提案が可能にな
携帯電話ネットワークを次々に侵食する米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)から、またしても注目のサービスが登場した。2021年11月30日(米国時間)に同社のイベント「AWS re:Invent 2021」にて発表した「AWS Private 5G」がそれだ。ローカル5Gのような企業専用の5G網を、わずか数日で高額な初期費用なしに提供できるという。5Gビジネスの本命といわれる企業向け分野でも、AWSの快進撃は止まりそうにない。 数日で企業専用5G網を利用可能に、米国CBRSバンドを活用 「複雑なインテグレーション抜きにわずか数日で、モバイルテクノロジーの優れた機能を企業が利用できるようになる。高額な初期費用もいらない」――。 AWS re:Invent 2021の基調講演に登壇した、同社CEO(最高経営責任者)のAdam Selipsky(アダム・セ
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