上皇ご夫妻は、東京都内の資料館を訪れ、終戦直後にシベリアなどに抑留された人たちにまつわる資料を集めた展示をご覧になりました。 上皇ご夫妻は20日午前10時すぎ、東京 新宿区のビルに入る「平和祈念展示資料館」を訪ねられました。 厚生労働省によりますと、旧ソビエトが、中国などにいた元日本兵や民間人をシベリアなどに移送した「シベリア抑留」では、5万4000人以上が犠牲になりました。 資料館では、抑留された人たちが使っていた道具類などが数多く展示され、今は企画展として、日本にいる家族のもとに送られたはがきを紹介しています。 ご夫妻は、およそ1時間にわたって展示をご覧になったということです。 上皇さまは、上皇后さまとともに戦争の歴史と向き合い、在位中には沖縄や、被爆地の広島、長崎、それに、太平洋の激戦地サイパンも訪問するなどして、戦没者を慰霊されてきました。