並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

281 - 320 件 / 360件

新着順 人気順

人類学の検索結果281 - 320 件 / 360件

  • 現代人の祖先と見られる新人種が「ホモ・ボドエンシス」と命名される - ナゾロジー

    今や世界人口は78億人を突破していますが、これらの人は全て「ホモ・サピエンス」というたった1種に属します。 しかしかつては、幾種類もの人類が地球を歩き回っていました。 その中で、どの種がホモ・サピエンスの直接祖先に当たるのかは、今もって調査中です。 そしてこのほど、カナダ・セルビア・中国・アメリカの国際研究チームは、現代人の直接祖先の可能性が高い人種の学名を新たに命名しました。 その名は「ホモ・ボドエンシス(Homo bodoensis)」。 ホモ・ボドエンシスは、約50〜60万年前のアフリカにいた人種で、現代人につながる系統の解明に役立つと考えられます。 研究は、10月28日付けで学術誌『Evolutionary Anthropology』に掲載されました。 Newly named human species may be the direct ancestor of modern hu

      現代人の祖先と見られる新人種が「ホモ・ボドエンシス」と命名される - ナゾロジー
    • History of therapeutic uses of placenta in Japan - akihitosuzuki's diary

      A few weeks ago, Mika and I had a walk around our Nishikata apartment. It was a bright Sunday morning, and people starting to get up slowly for a cup of coffee. We went to the Sendagi area and visited Nezu Shrine by chance. There we found the place of the burial of the placenta of one of the Shoguns of Tokugawa. The placenta has had a long, intriguing, complicated and ethically ambivalent history

        History of therapeutic uses of placenta in Japan - akihitosuzuki's diary
      • アイヌ語はどこからきたのか|著重眞雪|note

        なんかこのところ,Twitter を見ていると「アイヌ語はトゥングース語族だ」とか,いろいろとアイヌ語の分類に関して屑籠行きのツイートを多数見かけるのですが,それがあまりにも目に余るので手慰みにノートを書いておきます。(手慰みといいつつ仕上げるのに4時間かかってしまった。睡眠時間んん……) 0.序言0.1.「語族」とはなにか 語族のはなしをするとき,語族とはなにかについて知っておかなければなりません。語族というのは,共通の祖語を持つ(と考えられる)言語の集まりです。祖語というのは歴史比較言語学的(historical and comparative linguistic)手法によって再構される通常は在証されない(unattested)言語です。 いっぱんに,語族は子孫言語(descendant language)の固有の文法・語彙(native grammars and lexica)の大

          アイヌ語はどこからきたのか|著重眞雪|note
        • 人類最初のアメリカ大陸への旅

          アメリカ大陸への人類の拡散については,東アジアにいた単一の集団が最終氷期極大期の後にベーリング陸橋を渡ってアメリカ先住民のもとになったとされる。だが近年の遺伝学的研究から,実際はもっと複雑で,シベリアと東アジアの複数の集団が合流・分岐して祖先集団となったことが判明した。その後,西海岸沿いを舟で南下して広がった可能性が濃厚だ。 著者Jennifer Raff カンザス大学の人類遺伝学者。先史時代に人類が北米に入植した過程などを探るため,現代人とその祖先のゲノムを調べている。 関連記事 「アジアから新大陸に渡った最初の人々」,H. プリングル,日経サイエンス2012年3月号。 原題名Journey into the Americas(SCIENTIFIC AMERICAN May 2021) サイト内の関連記事を読む人類学/考古学 キーワードをGoogleで検索する最終氷期極大期/クロービス尖

            人類最初のアメリカ大陸への旅
          • 会計学と人類学の融合 – 国立民族学博物館

            研究期間:2016.10-2019.3 出口正之 キーワード 監査文化、会計と文化、国際財務会計基準 目的 地中海時代のイタリアに端を発する近代会計学は、口別計算から期間損益計算、現金主義から発生主義へという進化主義的発想を明確に持つディシプリンの一つであるといえる。また、企業会計を中心に発展してきたことから、企業のグローバル化に伴い、必然的に会計基準のグローバル化を求めるようになっていった。その結果、各国の企業会計の違いを超えたグローバル・スタンダードとしてのIFRS(国際財務報告基準)が策定されて、会計関係者の間ではIFRS適用問題が大きな関心事となっている。 他方で文化人類学者は進化主義思考やグローバリゼーションに対してクリティカルに見る方法を駆使してきた。市場主義的でかつ自己規律的なAudit Cultures(Shore&Wright 1999, Strathern2000)につ

            • 異世界転生ものみたいな言語学者の本『ピダハン』に震える【ピダハン前編】#34

              今回のテーマは「異世界転生ものみたいな言語学者の本」。ピダハンという少数民族は、「挨拶がない」「子どもが刃物で遊んでても止めない」「大事な農具を川に捨てる」。あなたも常識を破壊されませんか? 【目次】 0:00 異世界転生ものみたいな言語学者の本『ピダハン』 2:57 未知の言語に立ち向かう言語学者は、まず何をするのか? 9:44 ピダハン語の特徴と、言語学徒の宴会芸 12:58 ピダハンでは全員が「挨拶ができない大人」 16:57 常識揺さぶられるシリーズ「技術を取り入れない」 22:07 ピダハンのパンク精神。ピストルズもビックリ。 28:22 赤ちゃんが包丁を持ってても気にしない 【参考文献のリンク】 ○ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観 https://amzn.to/3yk6IWg 今回の種本。出オチ本と見せかけてめっちゃ面白い。 ○言語の起源 人類の最も偉大な

                異世界転生ものみたいな言語学者の本『ピダハン』に震える【ピダハン前編】#34
              • なぜ言語の発生時期を5万年前後と考えるのか?

                前回述べたように、言語発生に必要な脳の条件は現生人類誕生よりずっと以前に整っていたと考えている。ただ、現在私たちが日常使っているような言語、すなわち話し言葉を基盤とする言語(ここではspeech language:S言語と表す)となると話は別だ。すでに議論したように、S言語では脳内に表象される対象と何の関連もない音節がボキャブラリーとして対応し、しかもその対応が異なる個体間で共有される。これまで述べてきたように、これが可能になることで、無限の表現力が我々に備わった。しかし、おそらく小難しい議論を必要としない狩猟採集民の生活には、ジェスチャーや、一種の赤ちゃん言葉の発声で十分間に合ってたはずなのに、S言語への指向性が生まれるにためは、より高いレベルのコミュニケーションが要求される状況があったと考えられる。 「マイスタージンガーモデル」では、複雑な道具作りを教えるという状況で生じた様々な必要性

                  なぜ言語の発生時期を5万年前後と考えるのか?
                • インドネシアで4万4000年前の洞窟壁画を発見 人類史上最古のものか - ライブドアニュース

                  by ライブドアニュース編集部 ざっくり言うと インドネシア・スラウェシ島の洞窟で、4万4000年前の壁画が発見されたそう 狩猟の場面を描いたもので、人類の手による最古の洞窟壁画だとされる 象徴的な芸術表現、物語性、宗教的思考の概念が壁画の中に見て取れるという 提供社の都合により、削除されました。 概要のみ掲載しております。 関連ニュース ランキング 総合 国内 政治 海外 経済 IT スポーツ 芸能 女子

                    インドネシアで4万4000年前の洞窟壁画を発見 人類史上最古のものか - ライブドアニュース
                  • 【化石】絶滅した大型類人猿の解明を進める古い歯のエナメル質 | Nature | Nature Portfolio

                    絶滅した大型類人猿種であるギガントピテクス・ブラッキーの歯のエナメル質の分析について報告する論文が、今週掲載される。今回の研究は、大型類人猿の進化と多様化の理解に役立つかもしれない。 ギガントピテクス・ブラッキーは、絶滅した巨大な類人猿で、1935年に1本の歯の化石試料をもとに初めて同定され、更新世(約200万年前~30万年前)の東南アジアに生息していたと考えられている。ギガントピテクス・ブラッキーの数多くの歯と4点の下顎骨の一部が見つかっているが、頭蓋化石は見つかっておらず、ギガントピテクス・ブラッキーと他の大型類人猿種との関係とギガントピテクス・ブラッキーの大型類人猿種からの分岐を解明することは困難だった。 今回、Frido Welkerたちの研究グループは、中国のChuifeng洞窟で発見された190万年前のギガントピテクス・ブラッキーの化石臼歯を分析した。Welkerたちは、この化

                      【化石】絶滅した大型類人猿の解明を進める古い歯のエナメル質 | Nature | Nature Portfolio
                    • - YouTube

                      YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。

                        - YouTube
                      • 政治人類学(せいじじんるいがく)とは? 意味や使い方 - コトバンク

                        諸民族の文化に認められる多様な政治現象を比較研究する文化人類学の一分野。主要な政治現象としては,統治の構造,権威と権力の集中と配分および制度化の程度,各種集団の意思決定過程,またそれら集団間の支配,敵対,同盟などの諸関係,さらには民族統一や国民形成などがあげられるが,これらのいわば古典的政治現象に対して,今世紀半ば以降,新しい展開がみられた。それは第三世界の独立国における国民形成,宗教ないしイデオロギーの違いによる国際緊張,南北国家間の経済格差などの諸問題であるが,これらの問題を通じて比較文化論的アプローチの重要性がしだいに認識され,比較的新しい研究ジャンルである政治人類学の方法が注目されるに至った。国家間の経済問題に文化摩擦の視点を加えることなどもその一つの例といってよいだろう。 伝統的に人類学は西欧文化から見た非西欧の異文化,とくに無文字社会のそれをおもな研究対象としており,成文法をも

                          政治人類学(せいじじんるいがく)とは? 意味や使い方 - コトバンク
                        • 遺伝学:銅器時代の終焉に関する手掛かりとなる古代ゲノムのデータ | Nature | Nature Portfolio

                          古代人のゲノムデータを解析した研究で、銅器時代の農民とステップ牧畜民の交流が、従来考えられていたよりも1000年早く起こっていた可能性のあることが示唆された。このことを報告する論文が、Natureに掲載される。この知見は、紀元前3300年ごろの銅器時代の終焉と牧畜民集団の拡大を理解する上で役立つ可能性がある。 これまでに実施された古代ゲノムデータの解析から、西ユーラシアで2つの大きな遺伝的入れ替え(ターンオーバー)現象が起こっていたことが示唆されている。1つが、紀元前7000~6000年ごろの農耕の普及に関連したターンオーバーで、もう1つが、紀元前3300年ごろから始まったユーラシアのステップ出身の牧畜民集団の拡大に起因するターンオーバーだ。この2つの現象の中間の時代である銅器時代は、それまでになかった新しい経済を特徴としており、経済の基盤をなしたものが、冶金、車輪、荷馬車による輸送、馬の

                            遺伝学:銅器時代の終焉に関する手掛かりとなる古代ゲノムのデータ | Nature | Nature Portfolio
                          • ゲノミクス:古代ヨーロッパ人のゲノムは現代人集団のゲノムをどのように形作ったのか | Nature | Nature Portfolio

                            古代ユーラシア人集団のゲノム史を洞察するための手掛かりが、古代DNAの解析によって得られた。この知見を報告する4編の論文が、今週、Natureに掲載される。これらの論文に示された研究では、合わせて1600人以上の古代人の遺伝的データが解析され、過去約1万5000年にわたるヨーロッパの人類集団史に関する知見がもたらされた。 現代の西ユーラシア人集団の遺伝的多様性は、3つの主要な移住現象によって形作られたと考えられている。すなわち、約4万5000年前以降の狩猟採集民の到来、約1万1000年前以降の中東からの新石器時代の農耕民の拡大、そして約5000年前のポントスステップからのステップ牧畜民の到来である。狩猟採集から農耕への転換は、人類の歴史における重要な移行であるが、この移行期におけるヨーロッパとアジアの集団の構造と人口動態の変化に関する詳細な情報は少ない。 Morten Allentoft、

                              ゲノミクス:古代ヨーロッパ人のゲノムは現代人集団のゲノムをどのように形作ったのか | Nature | Nature Portfolio
                            • 進化:ラオスで見つかった更新世中期のヒト族の臼歯 | Nature Communications | Nature Portfolio

                              ラオスのタム・グ・ハオ2洞窟で発見された更新世中期のヒト族のものとされる臼歯の標本について報告する論文が、Nature Communications に掲載される。この臼歯は、若いデニソワ人女性のものである可能性が指摘されており、東南アジアの人類集団史に関する私たちの理解を助けるかもしれない。 東南アジアの大陸部にヒト族が存在していたという理解は、主として限定的な石器記録とわずかな数のヒトの遺骸に基づいている。南アジアに1つ以上のヒト系統が存在していたかどうかは、分かっていない。東南アジアの集団の一部にデニソワ人の系統が残っていることが遺伝的解析によって示唆されているが、デニソワ人の地理的分布域については、いまだに活発に議論されている。 今回、Fabrice Demeter、Clément Zanolli、Laura Shackelfordたちは、ラオスのアンナン山脈にあるタム・グ・ハオ2

                                進化:ラオスで見つかった更新世中期のヒト族の臼歯 | Nature Communications | Nature Portfolio
                              • 考古学:旧石器時代のペンダントから見つかった古代人のDNA | Nature | Nature Portfolio

                                ロシアのデニソワ洞窟で発見された約2万年前のシカの歯のペンダントは、北ユーラシア系民族の女性が身に着けていた可能性のあることが、このペンダントから回収された古代DNAによって示された。この知見は、非破壊的にDNAを抽出する革新的な方法を用いて得られたものであり、当時、このペンダントを取り扱ったヒト個体の身元を示す直接的な遺伝的証拠をもたらした。このことを報告する論文が、今週、Natureに掲載される。 石、骨や歯でできた人工遺物は、旧石器時代のヒトの行動や文化に関する知見をもたらす。特に有望なのは、動物の骨や歯から作られた人工物で、多孔質の骨や歯には、DNAを含む体液(汗、血液、唾液など)が浸透するため、そのDNAを使用して、人工物の製作者や使用者を推測することができる。しかし、古代の骨格材料からDNAを抽出する場合、この古代の試料が破壊されたり変質したりする可能性がある他、抽出緩衝液に浸

                                  考古学:旧石器時代のペンダントから見つかった古代人のDNA | Nature | Nature Portfolio
                                • 新発想が浮かばないときに試したい「KJ法」|概要とメリットを分かりやすく解説

                                  アイデアが出ないと悩んでいるビジネスパーソンやマーケターは、KJ法を試してみてはいかがでしょうか。 KJ法とは、文化人類学者の川喜田二郎氏が1967年に「発想法」という著書で紹介したオリジナルの発想法のこと。氏のイニシャルを取ってKJと名づけられています。 KJ法は伝統的な発想法ですが、試してみると「1周回って新鮮」な発見ができるはずです。 この記事では、KJ法の概要を紹介したうえで、マーケティングやビジネスで使うメリットとデメリットを考えていきます。 KJ法とは、その概要 東京工業大学の名誉教授である川喜田氏は、自身のフィールドワークを効率的かつ効果的に進めるためにKJ法を考案しました。 当初は、文化人類学の研究が目的であったKJ法ですが、次第にあらゆる領域、分野で使えることがわかり、川喜田氏はKJ法の普及に力を入れていったのです。 膨大な情報を処理できる、カードを使う KJ法に適したシ

                                    新発想が浮かばないときに試したい「KJ法」|概要とメリットを分かりやすく解説
                                  • 【南アフリカの言語】クリック音って何?コサ語(Xhosa)と先住民コイサンの関係 - 動機はいつだって不純

                                    こんにちは! ありがたいことに、忙しくばたばたしていました。 先日、Twitterに投稿した動画が、多くの人に反応をもらったので、南アフリカの言語について書きたいと思います。 クリック音が特徴!南アフリカのXhosa(コサ語) 私のパートナーの母語でもある、コサ語(コーサ語と書かれることもあります)。 クリック音という、舌打ちのような、なんとも形容しにくい子音があることで有名で、聞いたことがある人もいるかもしれません。 親族の集まりや、パートナーが電話で話したりするときにたまに耳にするので、私の耳にとっては全く珍しくなくなってしまったこの音ですが、WhatsAppに流れてきた動画とTwitterに投稿したところ、驚きのコメントなどをいただき、初めて知った時の驚きを思い出しました。笑 南アフリカの公用語のひとつ、コサ語。 パートナーの母語でもあるけど、クリック音がありすぎて音が面白い😂 そ

                                      【南アフリカの言語】クリック音って何?コサ語(Xhosa)と先住民コイサンの関係 - 動機はいつだって不純
                                    • 法人類学のパッシオネス~『人を知る法、待つことを知る正義』刊行後に考えたこと~ - けいそうビブリオフィル

                                      昨秋刊行した石田慎一郎さんの『人を知る法、待つことを知る正義』が、第21回日本法社会学会奨励賞と2020年度アジア法学会賞(研究奨励賞)を受賞しました。本書は、ケニアをフィールドにずっと調査、研究をしてきた著者が、そのすべてを注ぎ込んだ著作です。その内容がこうして評価されたことは、このうえなく喜ばしいお知らせでした。今回の受賞にあわせて、石田さんがエッセイを寄稿してくださいました。自著刊行後に出会った先行業績から振り返る自著、どうぞ味わってください。[編集部] いま、いま、いま、いま、それがいまなのです!(Naandî, naandî, naandî, naandî…nî naandî!) これは、2019年8月にケニア中央高地の農村にて、48年前の実母の遺言をようやく果たすに至った男性による演説の第一声だ。それがいまなのだという思いに駆られる経験は、私自身にもあった。 2019年11月に

                                        法人類学のパッシオネス~『人を知る法、待つことを知る正義』刊行後に考えたこと~ - けいそうビブリオフィル
                                      • 現在、新型コロナウイルスが世間を騒がせているが、医学ではなく文化人類学の観点から病気をとらえた本はな... | レファレンス協同データベース

                                        現在、新型コロナウイルスが世間を騒がせているが、医学ではなく文化人類学の観点から病気をとらえた本はないか。新型コロナに対する論考の本はまだ出ていないと思うので、病気全般、古いものでもよい。 以下の資料を紹介。 【回答資料】 池田光穂∥共編 奥野克巳∥共編. 医療人類学のレッスン. 学陽書房, 2007.10【490】:; マルセル・サンドライユ∥他著 中川米造∥監訳. 病の文化史 下. リブロポート, 1984.6【490】:; マルセル・サンドライユ∥他著 中川米造∥監訳. 病の文化史 上. リブロポート, 1984.6【490】:; 立川昭二∥著. 病いと人間の文化史. 新潮社, 1984.3【490】:; 波平恵美子∥著. 病気と治療の文化人類学. 海鳴社, 1984.1【490】:;

                                          現在、新型コロナウイルスが世間を騒がせているが、医学ではなく文化人類学の観点から病気をとらえた本はな... | レファレンス協同データベース
                                        • ロス砦瞑想 | MAD/END

                                          実は、一冊だけ共訳書を出しています。 http://getsuyosha.jp/kikan/routes.html 素晴らしい本なので、是非買って下さい。 とくに博物館の方や、アジア美術に興味がある方などに読んで頂きたいです。人類学とアートの関係について興味がある方は必須です。 僕が担当したのは最後の2章分です。スーザン・ヒラーのフロイト博物館での展示についての章と、ロス砦についての章。 ということでロス砦に行きました。 サンフランシスコを海沿いに1号線を北上すること2時間。Fort Ross Historic Parkに到着。ロス砦のロス、とはロシアのことです。 詳細は、実際に本を購入して読んで頂きたいのですが、かいつまんで話すと、ロシアで狐やイタチなんかを狩って毛皮を売って生計を立てていた猟師たちが「ラッコの毛皮って超高いらしいぜ!」という噂を聞いてシベリアへ、さらに船を使ってアラスカ

                                            ロス砦瞑想 | MAD/END
                                          • 星や風をたよりに 丸木舟で台湾から与那国島へ 3万年前、祖先の旅 25日から挑戦 | 毎日新聞

                                            約3万年前と考えられる大陸から日本への祖先の渡来再現を目指す国立科学博物館は18日、今月25日~7月13日に台湾―沖縄・与那国島間で、丸木舟を用いた人力の航海に挑戦すると発表した。出航日は天気や海流の状況を見て最終決定する。 再現航海は草舟や竹いかだでも検討されたが、耐久性があり、時速4キロほどで航行できる丸木舟での実施を選択。到着地で定住し人口が増加したことを想定し、女性を含む5人が舟をこぐ。航行距離は200キロ以上となり、30~40時間ほどかかる見込み。 出発地から与那国島は目視できないが、GPS(全地球測位システム)などは持たずに星やうねり、風を頼りに目的地を目指す。

                                              星や風をたよりに 丸木舟で台湾から与那国島へ 3万年前、祖先の旅 25日から挑戦 | 毎日新聞
                                            • 遺伝学:アフリカ人集団における遺伝的多様性 | Nature | Nature Portfolio

                                              高深度塩基配列解読されたアフリカ人ゲノムの、これまでで最大級の研究から、300万を超える遺伝的バリアントが発見されたことを報告する論文が、今週、Nature に掲載される。今回の研究は、バントゥー諸語話者集団のルートに沿った古代人の移動に関する知見をもたらした。 アフリカは現生人類の起源において中心的な役割を果たしているにもかかわらず、アフリカ人集団に見られる多様性については、これまでほとんど知られていなかった。今回、H3アフリカコンソーシアムのZané Lombardたちは、これまでに試料採取されていなかった集団を含む50の民族言語集団に属する426人の全ゲノム塩基配列解読解析を行うことで、この不均衡の問題に取り組み、アフリカ全体のゲノム多様性の幅を探った。今回新たに発見されたバリアントの大部分は、今回新たに試料採取された民族言語集団から見つかっている。また、ウイルス免疫、DNA修復、代

                                                遺伝学:アフリカ人集団における遺伝的多様性 | Nature | Nature Portfolio
                                              • 人ならざるものの声に耳を澄ませ、流域の「共同体」を紡ぎ直す──麻豆大地芸術祭・龔卓軍 × 中村寛

                                                2023年度のフォーカス・イシュー・リサーチャーを務める中村寛は、グッドデザイン金賞を受賞した「One Thousand Names of Zeng-wen River, 2022 Mattauw Earth Triennial」を、デザインだけでなく人類学の観点からも興味深い作品として挙げた。流域の人間と人間以上のものの共同体を編み直した芸術祭はいかに生まれたのか。総合キュレーターを務めた龔卓軍(ゴン・ジョジュン)氏に、芸術祭の制作プロセスについて訊いた。 2023年、デザインが今向き合うべき課題を問い直し、提言する活動「フォーカス・イシュー」が刷新された。ビジョン「デザインのシンクタンク」を新たに掲げ、受賞作品の背景にある動向を分析して通底するテーマを抽出し、向かうべき方向を社会に示していく。 2023年度のテーマは「勇気と有機のあるデザイン」。フォーカス・イシュー・リサーチャーを務め

                                                  人ならざるものの声に耳を澄ませ、流域の「共同体」を紡ぎ直す──麻豆大地芸術祭・龔卓軍 × 中村寛
                                                • JP Archive

                                                  パレスチナ旗を蹴り飛ばした瞬間爆発、イスラエル人男性軽傷 ヨルダン川西岸地区の入植地で撮影(字幕・21日)

                                                    JP Archive
                                                  • 人類は一夫一婦制に向いていないのか(更科 功)

                                                    人類が一夫一婦に向いていない根拠 人類が一夫一婦制に向いていないという根拠はいくつかあるが、おもなものは2つのようだ。1つは、現在のヒトの社会では、一夫一婦制でない社会もあるということだ。もう1つは、現在のヒトのなかには、浮気をする人がいるということだ。そして、たいてい、多くの統計的データが、この2つの主張を裏付けるとされている。 ではまず、この2つの主張と、「人類が類人猿と別れたのは、人類に一夫一婦制が進化したから」という説の関係を考えてみよう。 私は3つの観点から、この2つの主張(一夫一婦制以外の社会、浮気)は人類に一夫一婦制が進化したことへの反論として説得力がないと思う。3つの観点のうち、2つは科学的な観点で、最後の1つは酒の席で議論するレベルの観点だ。 1つ目は、生物は進化するということだ。約700万年前に類人猿から分かれた1種の人類から(まだ化石が発見されていないものまで含めれば

                                                      人類は一夫一婦制に向いていないのか(更科 功)
                                                    • 考古学:骨格化石が明らかにする初期人類の争い | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio

                                                      中東で得られた考古学上の証拠から、個人間の暴力が時代とともに変動し、約4500~3300年前にピークに達していたことを示唆する論文が、Nature Human Behaviourに掲載される。この知見は、3500人分を超える遺骨の解析に基づいており、初期のヒト社会における争いの歴史の解明に新たな手掛かりをもたらすものである。 個人間の暴力(暴行、殺人、奴隷、拷問、独裁、残酷な刑罰、暴力的抗争など)の長期的な変化傾向に関するこれまでの理解は、さまざまな時期における証拠が存在しないために困難であった。個人間の暴力は数千年にわたって減少し、啓蒙時代(紀元17~18世紀)以降は急速に減少したと考えられてきたが、異論もある。殺人に関する記録が利用可能なのは近年のみであり、過去の争いの記録における報告上の偏りが、時代を遡った理解を限られたものにしている。 今回、Giacomo Benatiらは、中東7

                                                        考古学:骨格化石が明らかにする初期人類の争い | Nature Human Behaviour | Nature Portfolio
                                                      • スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール――音楽と言語から見るヒトの進化』 - Jablogy

                                                        歌うネアンデルタール―音楽と言語から見るヒトの進化 作者:スティーヴン ミズン早川書房Amazon 【書誌情報】 ミズン,スティーヴン 2006 『歌うネアンデルタール ―― 音楽と言語から見るヒトの進化』 熊谷淳子訳,早川書房 (原書: Mithen, Steven. 2005 The Singing Neanderthals: The Origins of Music, Language, Mind, and Body. London: Weidenfeld & Nicolson.) 認知考古学の第一人者が音楽と言語の起源にせまる書。前半は現代人の音楽・言語へ脳科学・心理学からアプローチした研究を参照,後半は人類進化の歴史をたどり,音楽と言語は Hmmmm 1 という身振りと音声とが一体となった言語の先駆形態から分かれたという仮説を提唱する。 先史時代の音が対象なのでどうしても推測に頼

                                                          スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール――音楽と言語から見るヒトの進化』 - Jablogy
                                                        • 古代ゲノムから見たサピエンス史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版

                                                          発掘された人骨から取り出した、DNAの遺伝情報を分析する古代ゲノム学。絶滅生物のDNAを追った創成期や、ネアンデルタール人のゲノム解析で明らかになった複雑な人類の進化史を解説する。縄文人ゲノム解読で分かったその系統など、日本における最新の研究成果も紹介。未知の人類デニソワ人の復元にも触れ、古代ゲノム学の今後を展望する。 古代ゲノム学の夜明け―プロローグ/絶滅生物のDNAを追う(DNAは残っているのか?/先駆者達の絶妙なアイディア/DNA分析を考古遺跡へ持ち込む/失態・問題・困難の表出)/古代ゲノムが書き替えたサピエンス史(「サピエンスに起こった認知革命」という仮説/サピエンス前史/アフリカ単一起源説をめぐる論争/決定打が放たれた/ゲノムの時代/書き替えられたサピエンス史)/日本列島にたどり着いたサピエンス(サピエンス古代ゲノムの進展/日本列島のサピエンス史/縄文人のゲノム配列を読む/南or

                                                            古代ゲノムから見たサピエンス史 - 株式会社 吉川弘文館 歴史学を中心とする、人文図書の出版
                                                          • 【特集】「紙」が好きすぎて世界一周した女性 1冊の本に詰め込んだ魅力とは | KSBニュース

                                                            「手すき紙」に魅せられて世界15カ国の紙の工房や印刷所を巡り、2021年2月に1冊の本を出版しました。 旅の記録をまとめた本には、「紙の魅力」が詰まっています。 世界を巡り出合った紙たちの魅力を詰め込んだ『1冊』が完成 2月に発売された『世界の紙を巡る旅』(烽火書房刊/2680円)。

                                                              【特集】「紙」が好きすぎて世界一周した女性 1冊の本に詰め込んだ魅力とは | KSBニュース
                                                            • 人類はいかにして島に渡ったか | 東京大学

                                                              テスト航海で与那国島から西表島を目指す2艘の草束舟。国立科学博物館「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」より。撮影:海部陽介(2016年7月11日) © 2020 海部陽介 東京大学大学院理学系研究科の井原泰雄講師、国立民族学博物館の池谷和信教授、野林厚志教授、国立科学博物館の海部陽介研究グループ長(現、東京大学総合研究博物館)は、更新世の人類による島しょ進出について分析し、偶然の漂流により10人程度のグループが島に渡ったとすれば、その子孫が集団として持続した可能性があることを示しました。 後期更新世の人類は海を渡り、日本の琉球列島のような島々に進出しました。意図的な移住だったとすれば、当時の人類の優れた航海技術がうかがえますが、移住が偶然の漂流の結果だった可能性も排除できません。偶然の漂流とすれば、その子孫が人口を維持するために何人の漂着者が必要だったのか、長年答えのない議論が続いてき

                                                                人類はいかにして島に渡ったか | 東京大学
                                                              • 【化石】アウストラロピテクス・アナメンシスの頭蓋骨と向き合う | Nature | Nature Portfolio

                                                                エチオピアで発見された380万年前のヒト族のほぼ完全な頭蓋骨化石について記述した2編の論文が、今週掲載される。著者は、この頭蓋骨がアウストラロピテクス・アナメンシス(Australopithecus anamensis)種のものだとしており、最も原始的なアウストラロピテクス属とその起源に関する新たな手掛かりがもたらされた。 ヒト族のアウストラロピテクス属の最も原始的な種については、解明があまり進んでいない。これは、350万年前より古い頭蓋化石がほとんど見つかっていないためで、アウストラロピテクス属の最も原始的な系統として知られるアウストラロピテクス・アナメンシスの化石標本は420~390万年前のものとされ、主に顎と歯の化石だ。これに対して、後期の種については、350~200万年前のものとされる複数の頭蓋骨が知られている。 今回、Yohannes Hail-Selassieたちの研究グループ

                                                                  【化石】アウストラロピテクス・アナメンシスの頭蓋骨と向き合う | Nature | Nature Portfolio
                                                                • 解説:380万年前の猿人、人類史をこう書き換える

                                                                  にわかには信じがたい本当にあったこと ナショナル ジオグラフィックが伝える驚天動地の地球の姿。宇宙、人体、怪物、歴史、動物、水中など、幅広いテーマから驚きの事象・奇妙な生き物を紹介。 定価:2,200円(税込) amazon 楽天ブックス

                                                                    解説:380万年前の猿人、人類史をこう書き換える
                                                                  • MACC – Media Arts Current Contents

                                                                    佐藤 恵美 写真:小野 博史 アーティストで研究者の久保田晃弘氏をナビゲーターにむかえ、次の100年に向けたアートとテクノロジーについて考える対談。今回のゲストは、人類学を専門とする久保明教氏です。テクノロジーと社会の関係について、人類学の観点から研究をする久保さん。近著『「家庭料理」という戦場――暮らしはデザインできるか?』(コトニ社、2020年)では、人類学のフィールドを「家庭料理」に移し、家庭料理の60年をひもときながら生活と学問のあいだを往復します。これは『ブルーノ・ラトゥールの取説――アクターネットワーク論から存在様態探求へ』(月曜社、2019年)で構想した方法論の展開でもありました。前編では、「人類学」とはどのような学問なのか、そこでの「人間」とは何か、そして「暮らし」はデザインできるのか、議論を展開していきます。 連載目次 第1回 緒方壽人と考えるコンヴィヴィアル・テクノロジ

                                                                      MACC – Media Arts Current Contents
                                                                    • 『メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』を読む(1)』

                                                                      晴耕雨読 -田野 登-大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。 そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。 ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。 今春の大阪民俗学研究会セミナーで 穢れ・ケガレについて紹介しました。 メンバーの中でも ケガレ論が燻ぼったままのようであります。 このままでは火付け役としては 無責任と思い、 新たに火種を用意しました。 もとより日本民俗学のお歴々の 諸説に何かを申し上げる気はございません。 言葉遊びをするように ケガレは気がか(枯・離)れるからだとか・・・。 これらの諸説を先行研究として 挙げるのはボクには到底、叶いません。 そんなわけで 日本語の「ケガレ」論は別に考察することにしまして 人類学者の主唱するケガレ概念について 取り上げてみました。 メアリ・ダグラス著・塚本利明訳 1995年『汚穢と禁忌

                                                                        『メアリ・ダグラス『汚穢と禁忌』を読む(1)』
                                                                      • さとしとなるみの勉強部屋|市原歴史博物館

                                                                        〒290-0011 千葉県市原市能満1489 電話番号:0436-41-9344 開館時間:午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始

                                                                          さとしとなるみの勉強部屋|市原歴史博物館
                                                                        • 占いとは語り直しの「技芸」である。 - 自分を好きになろう

                                                                          私は現在、占い師として活動しています。 10か月連続で鑑定件数は月間200件を超えており、 現在では占いの生徒さん(お弟子さん)も4人いて、占いを日々たのしんでいます。 毎日の鑑定を通じ、お客様のおかげで研鑽を積む機会をいただき、占いを通じて人生に対する洞察を積み重ね、自慢になってしまいますが、4月度は、200名在籍の占い会社にて、ランキング1位をいただくこともできました。 さて、、、 占いとは、いったい何だろうか?? カウンセリングではないし、医療行為でもない。 魔法的、呪術的ではあるけれど宗教とは明確に違う。 人生相談にしては「非現実的」な装置を利用する(タロットや霊感など)。 そんなことを常に考えながら、私は占いをしてきました。 ある日、文化人類学者・岩谷彩子氏の学術論文のレジュメにある占いの定義にかなりしっくりきましたので今日はそのことをご紹介します。 www.jstage.jst

                                                                            占いとは語り直しの「技芸」である。 - 自分を好きになろう
                                                                          • メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」

                                                                            みなさんがそれぞれの現場で向きあうテーマや問いは「既に設定されている」あるいは「外部から与えられる」ことが多いのではないでしょうか。そして、当初の問いそのものを疑う機会はなく、その後は答えを求めて邁進するのみという思考や枠組みが一般化しています。その一方で、このあり方に限界を感じ疑問を抱く声も多く耳にするようになりました。より深く人間や社会を理解しようとするのであれば、与えられた問いそのものを疑い、自ら問いを立てていく力こそが必要だからです。 では自分自身で問いから立ち上げていくにはどうすればよいのか。結論からいえば、それは一瞬にして立ちあがるものではなく、自身で立ちあげた当初の問いが、リサーチを進めるなかで徐々に変容していくのです。問いの変容は、より深いレベルで起きるほどに、自身のものの見方の変容と並行して生じるはずです。人類学ではその「問いのアップデート」のプロセスを、フィールドワーク

                                                                              メッシュワークゼミナール第2期「人類学的な参与観察によって問いをアップデートするトレーニング」
                                                                            • ヒトの進化:ヒト族がジャイアントハイエナと動物の死骸の食べ残しを争ったことを示す先史時代のシミュレーション | Scientific Reports | Nature Portfolio

                                                                              前期更新世後期(約120万~80万年前)の南ヨーロッパで生活していたヒト族(ヒトとその絶滅近縁種が含まれる分類群)は、剣歯虎やジャガーが食べ残していった死骸をジャイアントハイエナと争う能力を持っていた可能性のあることが、モデル化研究により明らかになった。このことを報告する論文が、Scientific Reportsに掲載される。この知見から、ヒト族の中規模グループは腐肉食の成功率が最も高かった可能性が示唆された。 これまでの研究で、南ヨーロッパでは、剣歯虎が食べ残していった一定数の動物の死骸があったために初期ヒト族の集団が生き延びることができたという学説が発表された。しかし、ヒト族が、この食料資源を利用する上で、他の大型腐食性動物(例えばジャイアントハイエナ)に邪魔されていたかどうかは分かっていない。 今回、Ana Mateos、Jesús Rodríguezらは、前期更新世後期のイベリア

                                                                                ヒトの進化:ヒト族がジャイアントハイエナと動物の死骸の食べ残しを争ったことを示す先史時代のシミュレーション | Scientific Reports | Nature Portfolio
                                                                              • 第6回 海部陽介(人類学):人類はどのように日本列島にやって来たのか?(対談編)

                                                                                関野 祖先が琉球列島に渡ったのは、単に漂流したのではなくて、島へ渡るという目的をもって航海したのではないかというお話がありましたが、たまたま流されてたどり着いた可能性もあると、私は考えています。ただ漂流するだけではなくて、なんとなく推進する力、たとえば簡単なオールなどを利用すれば海を渡れませんか? 海部 昔は地図もないし、見えている範囲だけが世界です。流されただけでは先にある島が見えないので、あえて沖に出るのは命がけのギャンブルです。漂流していることに気づけば、一生懸命陸地に戻ろうとするはずです。もし黒潮につかまったらずっと先のトカラ列島まで流されますが、20日間ぐらいかかります。その間耐えられるかどうか。ただ、漂流とそこからの生還を繰り返して少しずつ海流についての知識を蓄えていったということはあると思います。 関野 私はインドネシアから沖縄まで3年間で航海したので、危険が伴いました。それ

                                                                                  第6回 海部陽介(人類学):人類はどのように日本列島にやって来たのか?(対談編)
                                                                                • 2023/02/15 - 偽日記@はてなブログ

                                                                                  ●『モノたちの宇宙』(スティーヴン・シャヴィロ)の第三章「モノたちの宇宙」を読んで、ここでシャヴィロが「美(美的なもの)」と言っているものと、「唯物論では解決にならない」でハーマンが「形式」と言っているものが、ほとんど重なるように思った。要素(下方解体)によっても関係(上方解体)によっても還元し切れず、知的(認識的・現前的)にも実践的(使用的・道具関連的)にも把握し切ることのできない、モノのもつ余剰(オブジェクト性)の現れを、シャヴィロは「美」として、ハーマンは「形」として捉える。そしてこれは、ほぼ、ストラザーン=里見龍樹の「イメージ」とも重ねられるのではないか。存在論と美学と人類学が交差する地点が、ここにあるように思われる。 ただ、ハーマンが「上方解体(≒参照系の過剰)」によっても「下方解体(≒特異性の過剰)」によっても還元し切れない(零れ落ちる)というニュアンスなのに対して、シャヴィロ

                                                                                    2023/02/15 - 偽日記@はてなブログ