公文書の読点に使われている「,」(コンマ)について、文化庁が見直しの検討を始めた。民間では広く「、」(テン)で記載されているが、中央省庁では1952年の通知に従い、コンマで書くようルール化されている。ただ、半世紀以上を経て、省庁でもテンを使う文書が増加。公文書だけ一般常識から離れているのではないか―。お役所文化の象徴とも言えるコンマを巡り、専門家会議で議論が進んでいる。 コンマの使用は52年4月、当時の官房長官が各省庁の事務次官に通知した「公用文作成の要領」で定められた。
黒枠のラベルは、コンテンツホルダー自身が付与したものです。グレー枠のラベルは本文解析で自動付与されたものです。 菅義偉官房長官は5日の記者会見で、災害で政府の文書がなくなりバックアップデータから文書を復元した場合は「公文書になる」と述べた。災害後に復元した文書は開示請求の対象になる行政文書に該当するとの認識を示した形。誤って廃棄したり紛失したりしたケースの対応を問われると「仮定(のこと)については答えを控える」と、コメントを避けた。 菅氏は4日の会見で、内閣府が破棄したとしている「桜を見る会」招待者名簿のバックアップデータは開示請求の対象にはならないと説明。委託業者が管理し、内閣府職員が取り出せない扱いになっていたことを理由に挙げた。
米国立公文書館がケネディ大統領暗殺の関連文書1万3000点以上を公開 /The Sixth Floor Museum at Dealey Plaza ワシントン(CNN) 米国立公文書館は15日、これまで機密指定されていた文書1万3000点超を公開した。1963年に起きたケネディ大統領暗殺に関する政府の検証の一環。 ケネディ大統領暗殺の関連文書の大量公開は、バイデン大統領が昨年2段階での公開を指示していた。今回はそのうちの2回目。ホワイトハウスは同年、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を理由に公開を延期していた。 ホワイトハウスは15日の覚書の中で、ケネディ大統領暗殺について米国史に残る大きな悲劇であり、当時を生きた米国人の多くが記憶にとどめていると指摘。従って米国政府としては、暗殺に関するあらゆる記録情報の公開を通じ最大限の透明化を確保することが極めて重要だとの認識を示した
花の季節にはまだ早いが、今国会でも追及続く「桜を見る会」である。例の「消えた招待者名簿」に、こんな問題も潜んでいた。「桜」の事務局を務めたのは内閣府官房総務課だが、同課の文書保存のあり方を疑問視する内部の指摘が「放置」されている、というのだ。官房総務課は実は公文書管理法の所管官庁である内閣府全体の文書管理を総括する立場。こんなことでいいのか?【吉井理記/統合デジタル取材センター】 「ご招待状」などを巡る問題点を指摘 話は昨年の「桜を見る会」から10日後、2019年4月23日にさかのぼる。 内閣府から、公文書保存や公開のあり方を有識者にはかる公文書管理委員会に、ある文書が提出された。政府の文書保存のあり方をチェックする内閣府公文書監察室が、各省庁の文書管理の実態を調べた「行政文書の管理に係る取組の実態把握調査」の報告書である。インターネットで公開されている(https://www8.cao.
地域生活のまとまりが日中戦争以降に整備されたのが町内会のはじまりです。 夏祭りから一斉清掃のお知らせまで、私たちの生活に密着している「町内会」。 これにはどんな歴史があるのでしょうか? 近世の「五人組」などを原型とした「町・村」のグループが整備強化されたのは、日中戦争以降です。 1940(昭和15)年9月、内務省訓令「部落会町内会等整備要領」(Ref.A06030085800)により、「昔からの隣保共助の美風」に基づいて、村に部落会、町に町内会をつくり、その下に隣組を置くことが決定しました。 その目的は、住民を団結させて「万民翼賛」を図り、国策を透徹し、経済統制をしやすくすることでした。 隣組は1組10世帯程度でつくられ、回覧板と常会を通じて日々の生活に関わりました。 回覧板は、政府の伝達を住民に周知徹底する道具でしたが、住民にとっては、配給などの情報を知る戦時生活の要でもありました。 回
「桜を見る会」問題がまだまだ収束しそうにない。招待者名簿などの公文書管理をめぐり、米紙「ワシントン・ポスト」が安倍政権を痛烈に批判している。 議論を巻き起こしている、政府主催パーティの招待者名簿は?──シュレッダーで廃棄。 首相官邸への訪問者名簿は?──シュレッダーで廃棄。 スーダンやイラクに派遣されていた自衛隊が現地で遭遇した危険な出来事を記した活動報告書は?──当初はシュレッダーで廃棄したと言われていたが、後になって発見される。 安倍政権の脅威となった森友学園問題の重要書類は?──一部は改ざんされ、一部はシュレッダーで廃棄。 公文書をめぐる安倍政権の秘密主義的な対応──そして、一度に1000ページの公文書を処分できる業務用サイズのシュレッダー──が現在、日本国内で物議を醸している。 “タイミング抜群”なシュレッダー 日本の歴史上、最も長い政権となった安倍政権が現在対応に追われているのは
首相主催の「桜を見る会」を巡り、菅義偉官房長官は9日の記者会見で、2017年度まで5年間の招待者名簿について「内閣府の当時の担当者の記憶では、行政文書ファイル管理簿に記載がなかった」と述べた。内閣府は従来、17年度までの招待者名簿は「保存期間1年の行政文書」だと説明していたが、実際には公文書管理法上の義務である管理簿への記載を怠り、当初から行政文書として管理していなかった疑いが浮上した。 公文書管理法7条は、保存期間が1年以上の行政文書について、文書ファイルの名称や保存期間などを管理簿に記載するよう行政機関の長(内閣府は首相)に義務づけている。各府省は、公文書管理に関するルールを定めた政府のガイドラインに基づき、具体的な管理方法を文書管理規則で定めている。
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経済産業省資源エネルギー庁の幹部らが虚偽の公文書を作っていた問題で、同省はうその記載が複数の文書で計5カ所にあったことを認めた。朝日新聞の取材に対し、同省が1日夜、文書で回答した。同省が虚偽記載が複数あったことを認めたのは初めて。 【写真】朝日新聞が入手した、うその決裁文書の写し。3月16日に作成・決裁したが、右肩の日付は3月15日になっている=2020年4月13日午後5時7分、伊藤弘毅撮影 エネ庁幹部らは3月16日、金品受領問題で関西電力に業務改善命令を出す際、電力・ガス取引監視等委員会への事前聴取を忘れたことを隠すため、聴取日を命令前の「3月15日」と偽った公文書を作成した。 経産省の回答によると、大臣名で電力・ガス取引監視等委員会委員長にあてた文書は、実際には3月16日に決裁していたが、3月15日といううその日付を記していた。また、この文書を作るための省内協議用の文書に「起案日」や「
安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を巡る一連の問題は、招待者名簿の廃棄など公文書管理のずさんさをあらわにした。あるべき情報公開のかたちとは。大阪府知事・大阪市長としての行政経験があり、日本維新の会を発足させた弁護士の橋下徹さん(50)に、課題と併せて尋ねた。【聞き手・石川隆宣】 冤罪事件を生む証拠廃棄 国民に響くよう強く訴えるべきだ ――「桜を見る会」の名簿廃棄など一連の問題をどうみますか。 毎日新聞の「公文書クライシス」などの報道は重要だが、国民には響いていない。自己満足にとどまってしまい、国民の声によって政治を動かすほどになっていない。名簿の廃棄は「大きな問題じゃない」と国民の多くは考えていると思う。裏金の献金リストでもないし、名簿自体に大した価値はないからだ。野党は合同ヒアリングなんかで細かな質問を繰り返したり、シュレッダーの前に押し掛けたりするのではなく、権力が記録を廃棄することがい
公文書の適正な管理と保存を図るための県の条例案が、先日、県議会で可決されました。一見地味にも見える条例ですが、今後の鹿児島にとって実はとても重要な意味を持つものです。全国で唯一公文書館のない鹿児島で条例が制定された意義と課題を取材しました。 (鹿児島局記者・磯島諒) 公文書管理条例の意義は? 可決された公文書管理条例 そもそも公文書というものは、県が私たちの税金をもとに政策などをどのように意思決定したかを記録したものです。私たちは県の活動が記録された公文書を通して、県の働きを検証することができますし、公文書自体が県庁の歩み、鹿児島の歴史を形作るものとなります。 今回の条例は、その公文書をどのように作成・保存・公開するかなどについて基本的な事項を定めたものです。県政を検証するためにどういった情報に県民がアクセスできるようになるか、そして鹿児島に関するどのような歴史が残っていくかを方向付ける、
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「週刊文春」11月7日発売号に掲載された森田健作千葉県知事(69)の 「公用車で別荘」疑惑 。同記事は、9月10日、台風15号で深刻な被害が伝えられる最中、森田氏が公用車で千葉県・芝山町にある「別荘」を訪れていたのではないかと報じた。 【写真】知事の“自宅”が別荘であることを示す千葉県公文書 11月7日の定例会見で、森田知事は、芝山町の家に行ったことは初めて認めたが、「別荘ではなく、私の自宅なんでございます。それは明確にしたいと思います」と強く反論した。しかし、「週刊文春」の取材で、森田氏が別の住所を「自宅」として公的に届け出ていたことが分かった。 森田氏が再選、3選を果たした2013年、2017年の県知事選。千葉県報には、森田氏自身が千葉県の選挙管理委員会に届け出た内容として、こう記されている。 〈森田健作 本籍地:東京都 住所:千葉県千葉市中央区都町●丁目●番●号〉 この「住所」こそ、
内閣府公文書監察室は4月23日に出した「行政文書の管理に係る取組の実態把握調査」の報告書で、「保存期間を1年未満とすることについて十分な検討が必要なもの」として、「式典の御招待状」などを挙げていることがわかりました。この報告書に反して、内閣府は、日本共産党の宮本徹衆院議員が資料要求した5月9日に「桜を見る会」の招待者名簿を廃棄しており、説明責任が問われます。 これは、第76回公文書管理委員会に示した調査報告書です。保存期間1年未満の行政文書について「更(さら)なる具体化が必要と考えられる類型の例」とする表の中に「式典の(出欠)確認表」「式典の御招待状」などが記載されています。この表が出ている「更なる具体化が必要であるもの」の項では「十分な具体化ができていないために、当てはめによっては保存期間を1年以上とすべきものも含まれ得るものが確認された」としています。 公文書管理法の制定や運用に長年尽
メロディハウスが公文書偽造でとり残される利用者 メロディハウスが公文書偽造でとり残される利用者 ココからはブログのお知らせ⇓⇓ 茨城県龍ケ崎市川原代町の障害児通所支援事業所の開設者が、医療機関の印影を偽造して書類を作成して県の指定を受けていたことが11日、複数の関係者への取材で分かった。 茨城新聞の取材に代表者は、不正行為を全面的に認めて陳謝した。 県も問題を把握しているとみられ、児童福祉法に基づく指定取り消しなどの行政処分を受ける可能性がある。 事業所は、障害のある子どもに向けた児童発達支援と「放課後等デイサービス」を提供する「メロディハウス」。同所の合同会社「奏(かなで)」が設置した。 利用者は約20人。 登記などによると、同社は昨年12月27日に設立し、同市内の女性(48)が代表に就いている。 県によると、障害児通所支援事業所の指定は必須ではないものの、指定されると国や自治体が負担す
「731部隊」に関し、twitterではしばしば次のような内容の「つぶやき」が流れます。おそらくこれが、ネットでは最もポピュラーな「否定論」でしょう。 ナチスドイツと日本の「戦争犯罪」を調査をしたアメリカの記録作業部会でもアメリカが持っていた731部隊に関する10万ページの機密文書には731部隊が人体実験をしたり細菌戦を行った証拠は全くなく戦後言われたことは全て嘘っぱちらしいです。 結論から書けば、これは全くのデマです。 「人体実験」を示す決定的なアメリカ側資料として、従来から、「フェル・レポート」「ヒル・レポート」、及びその元となった石井部隊幹部への尋問記録などが知られています。 2007年に行われたこの「10万ページ」の文書公開では、単にそれ以上の新しい資料が出てこなかった、というだけの話であり、これらの資料が否定されたわけでも、「上書き」されたわけでもありません。 言うまでもなく、こ
元役人です。複数の本省勤務経験があります。 総務省から、【政治的公平に関する文書の公開について】(https://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/important/kinkyu02_000503.html)として、文書が公開されています。高市元大臣がやめるのやめないので注目を集めているアレです。 一つ一つ分析していけば面白そうですが時間もないので雑に感想を書きます。 そもそも行政文書か公文書管理法上の行政文書に該当するか、個人的には微妙に思っていて、総務省がこれほど素早く行政文書と認めたのは不思議です。 公文書管理法ではこう規定されています。 この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)を含む。第十九
分類・保管した歴史公文書を確認する担当者=北谷町公文書館 行政の意思決定など歴史的な事実の記録となる「公文書」。公文書管理について明文化した「公文書管理法」は2011年4月に施行されてから10年が経過した。県内では公文書管理について、内規などに応じて文書を管理する事例がほとんどで、条例がある自治体は県を含めてゼロ。認証アーキビストの県文化振興会公文書管理課資料公開班の仲本和彦班長は「歴史が残らなくなる」と警鐘を鳴らし、公文書管理の意義を指摘する。 「文書がどこにあるかすぐに分かる」。北谷町公文書館の浜元盛仁館長は町が保管する文書について、はっきりと語る。北谷町は主管課で文書を保管するのは1年だけで、その後は公文書館へ移管され、保存期間が満了すると、歴史公文書として保存されるか、廃棄されることになる。これらを担当しているのが同公文書館だ。 同町は公文書管理法が施行された11年、同法施行令や公
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