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加速主義の検索結果1 - 23 件 / 23件

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加速主義に関するエントリは23件あります。 思想社会人工知能 などが関連タグです。 人気エントリには 『維新と加速主義 - 内田樹の研究室』などがあります。
  • 維新と加速主義 - 内田樹の研究室

    ある講演会で大阪の維新政治15年の総括を求められた。行政、医療、教育、どれをとっても大阪市府の現状は高い評点を得られるものではない。だが大阪での維新の人気は圧倒的である。なぜ政策が成功していない政党を有権者は支持し続けるのか。 維新政治に批判的な人たちは有権者が維新政治の実態を知らないからだという解釈を採っている。大阪のメディアが維新の広報機関と化しているので、有権者は維新政治が成功していると信じ込んでいる。だから、真実を知らしめれば、評価は一変するはずだと言うのである。そうだろうか。私は違うような気がする。 大阪の有権者は大阪で何が起きているかちゃんと知っているのだ。それは日本の未来を先取りしているということである。大阪は実は「トップランナー」なのである。 公務員は減らせるだけ減らす。行政コストは削るだけ削る。社会福祉制度のフリーライダーは一掃する。学校教育では上位者の命令に従うイエスマ

    • 人間の存在など「どうでもいい」ーーAI推進派「効果的加速主義」のオカルティックな流行と蠱惑(池田 純一) @moneygendai

      ネットのアングラから生まれた「イーアック」 前回記事〈「AGI」は、人類を凌駕して「生存リスク」になりえるか…「OpenAI騒動」の背景にあった世界的な懸念〉で扱ったOpenAIのお家騒動では、AI規制派とAI推進派の対立がその理由として報じられ、最終的には推進派の声が上回った形で決着した。だがOpenAIの社外に目をやれば権勢を伸ばしているのは、むしろAI規制派である効果的利他主義の支持者たちではないか。それが前回の趣旨だった。 対して今回は、推進派として報じられた、シリコンバレーのAI開発現場から湧き上がった通称「e/acc(イーアック)」、「効果的加速主義」と呼ばれる動きについて触れてみたい。 AI規制派の効果的利他主義は、英語ではEffective Altruismと表記され「EA」と略されることが多い。対してAI推進派の効果的加速主義はeffective acceleration

        人間の存在など「どうでもいい」ーーAI推進派「効果的加速主義」のオカルティックな流行と蠱惑(池田 純一) @moneygendai
      • 【備忘】加速主義覚え書き|樋口恭介|note

        SFと哲学は近接性のある分野とはいえ、私はただのぺーぺーのSF作家であり、テーマ的には門外漢であるにもかかわらず、加速主義思想の勉強会なるものに呼ばれてしまった。 しかも、交通費でさえ恐縮なのに、それにとどまらずなんと謝礼までいただけるということで、これはさすがに手ぶらで行ってテキトーに話すだけでは申し訳なさすぎると思い、形だけでもメモを用意してみた。 書いてみて、特に新しいものでも面白いものでもないものと思うものの、せっかく時間を使って書いたのでこちらにも掲載してみる。何かの足しにならなくとも、暇つぶし程度にはなるだろう。 お時間ある際にお読みいただければ幸いである(なお、勝手に書いたものなので、公開にあたっては何ら問題はないと考えますが、何か問題があれば削除します)。 * 2018年8月24日、一本の日本語記事がウェブに投稿された。タイトルは「オルタナ右翼の源流ニック・ランドと新反動主

          【備忘】加速主義覚え書き|樋口恭介|note
        • 効果的加速主義とは何か?シリコンバレーで話題の新トレンド | The HEADLINE

          効果的加速主義は、2022年頃から当時の Twitter(現在の X)や Substack のニュースレターを通じて、シリコンバレーの起業家たちに広まったと考えられている。このアイデアの共同考案者ベフ・ジェゾス氏(ジェフ・ベゾスではない)たちは、「テクノロジーと市場の力(テクノキャピタル)は加速」しており「この力は止めることができません」と述べる。 ただ、効果的加速主義にリーダーはおらず、発信者たちも身元を明かしていないことが多い(ベフ・ジェゾスというのは明らかに偽名だ)。その理由についてジェゾス氏は、匿名であることによって、経歴ではなくアイデアそのものを知ってもらえるからだと説明する。 また効果的加速主義は、支持者たちの間で「e/acc」(支持者たちはイー・アックと発音する)と略される。a16z のマーク・アンドリーセン氏や Y Combinator の ゲイリー・タンCEO、ビジネスツ

            効果的加速主義とは何か?シリコンバレーで話題の新トレンド | The HEADLINE
          • 「AI規制派は悲観論者」と主張し規制なき市場での成長加速を志す「効果的加速主義(e/acc)」がテック業界で流行中、サム・アルトマンも賛同するe/accとは一体なんなのか?

            AIの研究開発が急速に進む中、AIの安全性を重視するように求める声も目立つようになっています。一方で、テック業界では「テクノロジーを規制せずに技術進歩を無制限に加速するべき」とする思想「効果的加速主義(e/acc)」も広がりつつあります。 This A.I. Subculture’s Motto: Go, Go, Go - The New York Times https://www.nytimes.com/2023/12/10/technology/ai-acceleration.html A New Wave in AI: The Rise of Effective Accelerationism – Cryptopolitan https://www.cryptopolitan.com/a-new-wave-in-ai-the-rise-of-accelerationism/ AIの

              「AI規制派は悲観論者」と主張し規制なき市場での成長加速を志す「効果的加速主義(e/acc)」がテック業界で流行中、サム・アルトマンも賛同するe/accとは一体なんなのか?
            • 加速主義と日本的身体 —柄谷行人から出発して - 批評集団「大失敗」

              good-bye good-bye good-morning different ≠ another("different ≠ another" - P-MODEL) 内分泌のカタストロフィー/思考機能の感覚代行/健忘症の優しい私は/花がいとしい/鳥がいとしい ("趣味の時代" - ハルメンズ) 日本的身体 ここ数年、日本の言論界が今さら話題にしている思想「加速主義」や「暗黒啓蒙」に対して、私たちはある種の「もっともらしさ」や「既視感」を感じてしまった。おそらく、加速主義はその成立の現場においては「いかがわしい」思想であったのだろう。しかしこの「いかがわしい」思想も、日本の言語空間に輸入されるとたちどころに口当たりの良い「もっともらしい」思想になってしまう。 この日本という言語空間の「体質」は今に始まった事ではない。例えばアメリカの社会学者デイヴィッド・リースマンが来日した際、大学教授でも

                加速主義と日本的身体 —柄谷行人から出発して - 批評集団「大失敗」
              • 国家転覆を狙う「加速主義者」の標的は「電力インフラ」──未解決事件が相次ぐアメリカ

                <大規模停電を引き起こす極右の攻撃が市民生活を大混乱に陥れ、多くの人命を奪う悪夢。SF映画ではなく、すでに現実に> 私たちは普段、電力網のことなど考えもしないが、いったん止まれば大変なことになる。もっとも、たいがいは不便に耐えれば済む程度。明かりが消え、インターネットが使えず、スマートフォンを充電できない。 だがそれが何日、何週間、何カ月も続いたらどうか。しかも近隣一帯や郡レベルにとどまらず、国全体のかなりの部分に及んだら? 不便どころの騒ぎではなくなると専門家は言う。飲み水もない、車の給油もできない、家の暖房もなし。給与の引き出しもできず、クレジットカードも使えず、救急車も呼べない。 輸送トラックも給油できなくなるから、食料や医薬品など必需品も不足する。そうなれば日々の活動はほぼ全面的にストップし、何百万人もの犠牲者が出るだろう。 SFスリラーの筋書き? いや、現実の話だ。アメリカで長期

                  国家転覆を狙う「加速主義者」の標的は「電力インフラ」──未解決事件が相次ぐアメリカ
                • 2 加速主義はオルタナティブな近代を志向する

                  テオドール・アドルノは、1941年に発表したエッセイ「「没落」後のシュペングラー」の中で、一時期ヨーロッパで注目されたオスヴァルト・シュペングラーの著作『西洋の没落』は、その後急速に忘れられていったと述べている[1]。 『西洋の没落』第一巻は、第一次世界大戦終結の年である1918年に刊行された。総計2000万人の死者をヨーロッパにもたらしたこの戦争は、ときの教皇ベネディクト15世をして「文明ヨーロッパの自殺」と言わしめた。シュペングラーの『西洋の没落』は、この「文明ヨーロッパの自殺」を解明してくれる書として盛んに読まれ、はからずも当時の大ベストセラーとなった[2]。 シュペングラーがこの書で示した西洋文明の未来についての予言とは、一言でいえば不可避的な崩落である。彼は従来の直進的な歴史観、つまりヨーロッパ文明は啓蒙の光に導かれながら絶えることなく発展していく、といった進歩史観に対して、循環

                    2 加速主義はオルタナティブな近代を志向する
                  • 早わかり加速主義: ポスト・インターネット状況下の小説(春海水亭、佐織えり、quiet)|Bandit Magazine

                    Chat GPTが話題になった2023年、私たちはどんなに難しい論文もその要約によってファストに理解することが可能になっている。長文や難文が要約によって「早わかり」されることが当たり前になった現在、剥き出しの結末によって物語を「早わかり」させることに特化したポスト・インターネット状況下のウェブ小説は私たちにどんな認知をもたらすのか。江永泉は、加速主義を鍵概念としてポスト・インターネット下に流通する情動を剔出する。 (執筆・江永泉) 1. 加速主義とは何か。様々な説明ができるが、ここでは次のような一節の参照から始めたい。ある座談の中での、仲山ひふみの発言である。 当初はイギリスのクラブミュージックとも密接なつながりを持ったインターネット上のサブカルチャーとして、まさに加速した状態から始まった 千葉雅也ほか「加速主義の政治的可能性と哲学的射程」 『現代思想 特集=加速主義』2019年6月号、p

                      早わかり加速主義: ポスト・インターネット状況下の小説(春海水亭、佐織えり、quiet)|Bandit Magazine
                    • テクノロジーによる「ポスト資本主義」を夢みる「加速主義」、その思想が見逃していたこと(木澤 佐登志) @gendai_biz

                      昨年10月に刊行され、話題を呼んでいる『オートメーションと労働の未来』(堀之内出版)。文筆家の木澤佐登志氏が、同書の読みどころを解説する。 AIの躍進 AI(人工知能)の進歩が目覚ましい。 近年、ディープラーニングやビッグデータを活用したAIが様々な領域で登場してきた。たとえば、いくつかのテキストを入力するだけで画像を自在に生成することができる画像生成AI「Midjourney」。2022年、「Midjourney」によって生成された作品が、アメリカ・コロラド州が開催するアートフェアのコンペティションで優勝し、アート界隈を騒然とさせたのは記憶に新しい。 2022年11月には、OpenAIがChatGPTと呼ばれるチャットボットを公開した。ChatGPTは、人間のように自然な文章を生成し、質問応答、対話、文章の生成などのタスクを行うことができる自然言語処理AIである。ChatGPTはTran

                        テクノロジーによる「ポスト資本主義」を夢みる「加速主義」、その思想が見逃していたこと(木澤 佐登志) @gendai_biz
                      • ニック・ランドNick Land「加速主義の拙速な紹介」(2017)の紹介(導入と日訳)|江永泉

                        ■はじめに 本記事では、ニック・ランドの2017年のエッセイ「加速主義の拙速な紹介(A Quick-and-Dirty Introduction to Accelerationism)」の日訳を掲載する。原文はWEBマガジン『Jacobite』に2017年5月25日付で掲載された記事に拠る。本記事は、400字程度の「導入」と、5000字程度の「日訳」からなる。「導入」では翻訳者が原文の導入的な内容を記述した(私の読解に即してまとめているので、一つの解釈として批判的な参照をお願い申し上げる)。「日訳」では原文を翻訳した。 ニック・ランドに関する日語文献としては、例えば以下の書籍などを参照のこと。 ・木澤佐登志『ダークウェブ・アンダーグラウンド 社会秩序を逸脱するネット暗部の住人たち』2019年1月 ・木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』2019年5月 ・『

                          ニック・ランドNick Land「加速主義の拙速な紹介」(2017)の紹介(導入と日訳)|江永泉
                        • 「加速主義」を進めて行くと世界に何が起こるのか

                          「無限の欲望」追求がもたらしたもの ルネサンス以降の近代社会が世界の「無限性」を前提に組み立てられてきたことは言うまでもないと思います。その発端は、コロンブスのアメリカ大陸発見でした。多くの民族が狭い大陸にひしめき合い、戦争を繰り返してきたヨーロッパの人々にとって、新大陸発見はまさに「無限」への可能性を切り開く一大事件でした。 「陸から海へ」。これが当時のヨーロッパの人たちの合言葉でした。それに続く、宗教改革や市民革命によって、人々の精神がローマ教会の支配から解放され、神に代わって人間が主人公の時代が到来したわけです。 資本主義の成立とともに、資本の増殖、富の蓄積こそが成功のあかしとされ、やればやるほど良いという「無限」を求める価値観が世界を支配するようになりました。 しかし、産業革命を経て人間の経済活動、工業生産が巨大化した結果、これが有限な地球の壁(資源、環境、エネルギー)に突き当たり

                            「加速主義」を進めて行くと世界に何が起こるのか
                          • 世論操作のやりすぎ!中国共産党揺るがす「加速主義」

                            「サッカーの英プレミアリーグ、ロシアのウクライナ侵攻を受けて中継中止に」 2022年3月5日、このニュースが中国サッカーファンに衝撃を与えた。 ロシアによるウクライナ侵略後、多くの企業がロシアでのビジネスを中止しているのは広く知られるところだ。日本企業もトヨタの事業停止やユニクロの販売中止などが報じられている。この動きは米動画配信サイトのネットフリックスなどエンターテイメント企業にまで広がっており、サッカーとして例外ではない。 ならば、なぜ冒頭のニュースが中国サッカーファンに衝撃を与えたのか。実は3月5日に発表された中継中止のニュースはロシアではなく、中国での話だからだ。英プレミアリーグと独ブンデスリーガはクラブのロゴにウクライナ国旗のカラーを重ね合わせることで、ウクライナとの連帯を示したことが問題視されたものと思われる。 ちなみに英プレミアリーグがロシアでの放送中止を決定したのは8日のこ

                              世論操作のやりすぎ!中国共産党揺るがす「加速主義」
                            • 人間が労働から解放される日は来るか? アメリカのミレニアル世代が支持する「左派加速主義」

                              AIや最新テクノロジーは人の仕事を奪うかもしれない――しかし、それを新たな社会をつくるチャンスと捉えようとする思想が、アメリカのミレニアル世代から生まれてきた。彼らがめざす「素晴らしい新世界」は実現可能なのか? ※本稿は、岡本裕一朗著『アメリカ現代思想の教室』(PHP新書)を一部抜粋・編集したものです。 スルニチェクとウィリアムズの加速主義 10年ほど前までは、資本主義に代わるようなオルタナティブは、ほとんど想定されなかった。2008年にアメリカで金融大崩壊が発生し、社会システムを変えるには最も適したその時期に、左翼の大物であるジジェクは「実行可能である代案が示せない」と告白していた。この2008年に示せなかったら、もう永久に示せないのではないか、と思われたのである。 ところが、最近になって「資本主義以後」が少しずつ描かれるようになった。ポール・メイソン(1960―)が2015年に『ポスト

                                人間が労働から解放される日は来るか? アメリカのミレニアル世代が支持する「左派加速主義」
                              • 戦争に負けた。それがすべてだったのではないか~加速主義、儀礼性、敗北主義~ - メロンダウト

                                宮台真司さんが加速主義を提言している。加速度的に社会が駄目になれば人々は真の意味で連帯するようになるというものだ。社会が駄目になれば人が輝くと言う。簡単に同意できる話ではないけれど価値観の変遷という意味で言えば加速主義しかもうないのだろうな、という諦観が僕にもある。 リベラルのポジティブに見えて何も考えていない連帯、自民党の欺瞞的な政権維持戦略、個人主義によってバラバラになった我々、資本主義を内面化した恋愛、格差社会による人々の断絶。これらをもう一度社会の地平に晒すことで「現実」を取り戻すと加速主義は言う。加速主義というスクラップ&ビルドは理論的には正しいのだろう。しかし、当然ながら加速主義には相応の痛みが伴うことになる。 社会が駄目になればその過程で傷つく人が必ず出てくることになる。直近でも中等症以下のコロナ患者は自宅療養にすると菅政権が発表している。駄目な人民は駄目な政府を選ぶようにな

                                  戦争に負けた。それがすべてだったのではないか~加速主義、儀礼性、敗北主義~ - メロンダウト
                                • ヌケメ×HOUXO QUE×村山悟郎|バッドテイスト生存戦略会議・中編「インセルでも加速主義でもなく」

                                  1990年代に一つのシーンを作り出した悪趣味・鬼畜系カルチャー。そもそも「悪趣味」をあえて称揚する文化的態度は、そのはるか以前から存在した。SNSとネット炎上が一般化し、気安く「悪趣味」を遊べなくなったかのように見える今、「バッドテイスト」の新地平を3人のクリエイターが探る。 バッドテイスト生存戦略会議・前編を読む 地下へと潜行することで失われる「テイスト」 ヌケメ ここまでの話を少し整理しておくと、まず、ネット人口が増えたことで、様々なコンフリクトが生じ、なおかつ、そのコンフリクトによる炎上を享楽している人がいっぱいいる、という現状があるわけですよね。で、そうした状況はある意味すごく「バッドテイスト」なものでもあって(笑)、すると90年代に雑誌カルチャーの中で栄えたバッドテイストというものは、実はインターネットのインタラクティビティによって遍在化したとも言えるんじゃないか、と。 QUE 

                                    ヌケメ×HOUXO QUE×村山悟郎|バッドテイスト生存戦略会議・中編「インセルでも加速主義でもなく」
                                  • 思弁的実在論と加速主義 - かぐらかのん

                                    * ポスト・ヒューマニズムの時代 14世紀のルネッサンス期に起源を持つ「ヒューマニズム」という言葉は、これまで「人文主義」や「人道主義」や「人間中心主義」などといった微妙に異なるニュアンスで用いられてきましたが、いずれにせよ「ヒューマニズム」はこの世界における「人間」という存在の優位性を示す自明の原理として近代社会における確固たる基盤を形成していました。 ところが20世紀後半以降における情報テクノロジーや生物工学の急速な進化はこのような従来の意味での「ヒューマニズム」の自明性を揺るがす「ポスト・ヒューマニズム」というべき事態を招来することになります。 ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門 NHK出版新書 作者:岡本 裕一朗 NHK出版 Amazon こうした現代における「ポスト・ヒューマニズム」を体現する哲学的潮流として「思弁的実在論」と「加速主義」があります。両者はどのよう

                                      思弁的実在論と加速主義 - かぐらかのん
                                    • 加速主義が生み出す「頭でっかちな認知エリート」

                                      するとまず、自由民主主義の“自由”の部分がムダ、ないし「過剰」に思えてくる。そんなにゆっくり議論していられるかという話です。すると”民主”の部分はどうなるか。誰か代表を選出して、その人に全部一任しましょうという話になる。 こうすれば、確かにスピード感のある民主主義ができあがる。ただしそれは、実質的な独裁政治の容認なのです。 中野:加速主義で全部を説明するつもりはありませんが、例えば少子化は確かに加速主義の影響かなと思っています。子どもを生むのも育てるのも時間がかかる。だから、加速すると一番できないのが子どもだったりするのかなって。 佐藤:それについては、東洋経済から2001年に出した『未来喪失』で書きましたよ。結局、最終的な壁はそこだと。妊娠から出産までの時間は短縮できない。 中野:だから、どんどん「待て」なくなっている。例えば妊娠だって、昔と違って、女性は産後、職場復帰することが多くなっ

                                        加速主義が生み出す「頭でっかちな認知エリート」
                                      • 気候変動と加速主義|小野ほりでい

                                        ここでの矛盾は、気候変動がもたらす災害に対して責任を負っている富裕層ほど、その否定的帰結から逃れるための技術や資本を持っており、責任がないその他大勢の人ほどその被害にさらされやすいということである。(引用元:グレタさんが訴える気候変動の正義は「新たな階級闘争」だ  より、斎藤幸平氏) 環境問題は富裕層によって引き起こされ、その他大勢を直撃する。であれば本来、グレタ・トゥンベリによる気候変動への主張は”その他大勢”によって支持されるものと考えられるが、ご存知のように彼女に対する大人たちの反応は冷ややかだ。この理由について考えると、本来対立しているはずの「環境を破壊する富裕層」と、「彼らによって未来を奪われるその他大勢」が不思議な共犯関係を結ぶという構造が浮かび上がる。 個人に対して「環境問題によって我々の未来が奪われている」こと、そして「そのためにすべきことがある」ことを啓蒙するためには少な

                                          気候変動と加速主義|小野ほりでい
                                        • 障害者と左派加速主義者が出会うべき理由 - ダブル手帳の障害者読み物

                                          本稿は、私がある哲学者に宛てたメールを和訳・要約・加筆修正したものである。 "The accelerationist left"(左派加速主義者)には、テクノロジーが持つ力を高く評価する楽観的な側面と、「なればこそ、それがより良い作用をもたらすようにコントロールしつつ使わねばならない」という慎重な側面があるように思う。 今回のメールは前者の側面に比重を置いた内容である。しかし、その後私の中で「NIPT(新型出生前診断)の急速かつ無秩序な広がりによる『命の選別』」への懸念が高まってきた(下記ツイート参照)。従って、今は後者の側面についても、この時よりも真剣に考えるようになったことを予め付記しておく。 新型出生前診断自体を悪と断じる気は無いですが、障害者本人が指針策定やWG等の会議体に殆ど委員として参加できないまま、非認定施設による無秩序な検査がなし崩し的に広がる現状には憤りを覚えます。 昨日

                                            障害者と左派加速主義者が出会うべき理由 - ダブル手帳の障害者読み物
                                          • 加速主義はここから始まった——。ニック・ランド唯一の主著『絶滅への渇望』訳者あとがきから、その核心に迫る!!|Web河出

                                            訳者あとがき 加速主義はここから始まった——。ニック・ランド唯一の主著『絶滅への渇望』訳者あとがきから、その核心に迫る!! 五井健太郎 2022.04.11 【ニック・ランド『絶滅への渇望』刊行記念 第1回】 英国出身の哲学者ニック・ランドは、「加速主義」や「思弁的実在論」の源流として、またオルタナ右翼に哲学的基盤を与えた人物として注目を集めています。このたび、ランドの第一作にして唯一の主著『絶滅への渇望』が刊行されました。ランドの思想が凝縮したかたちで展開される本書は、ヒューマニズム/多文化主義/平等主義/進歩主義など近代の民主主義的な価値観を根源的に否定する危険な思想にも読めますが、同時に現代を生きる私たちの生の痛みそのものにも読めます。ここに掲載した「訳者あとがき」を通じてその一端に触れていただき、本書を手にとっていただけたら幸いです。(編集部) 「死を味わう」者たちのために――訳者

                                              加速主義はここから始まった——。ニック・ランド唯一の主著『絶滅への渇望』訳者あとがきから、その核心に迫る!!|Web河出
                                            • 加速主義とは (カソクシュギとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

                                              加速主義単語 29件 カソクシュギ 1.8千文字の記事 6 0pt ほめる 掲示板へ 記事編集 概要加速主義の歴史関連商品関連項目掲示板加速主義とは、21世紀に現れた哲学の一潮流である。 概要 2010年代に姿を現し始めた、ニック・ランドに代表される哲学の一潮流。アントニオ・ネグリ、マイケル・ハートによって提唱されて2000年代に流行した「帝国」の勃興と、「マルチチュード」による抵抗、といった姿とは異なる世界が現れ始め、その危機感から生じたものと考えられる。 簡単にいうと、テクノロジーなどを介し、資本主義をどんどん加速させて推し進めることによって、資本主義とは異なる、さらにその外側にある境地に世界を到達させることをもくろむ立場である。 加速主義の歴史 現在の加速主義はポスト・ヒューマニティーズの思弁的実在論から生じたとされる。その最初のきっかけは、ベンジャミン・ノーイズの2008年のブログ

                                                加速主義とは (カソクシュギとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
                                              • 宮台ツイッターゼミ:今日は特講「『クズ』の背景にある思想史概説(二部構成)~加速主義・プラットフォーマー、マルチリンガル化まで~」2019/11/23の会話から

                                                TLに埋もれて文脈を辿るのが難しくなるので、時系列で対話部分だけ抽出しました。 ※ twilogベースに文脈が辿れるであろう引用元・返信元 (今回は複数.重複あり) も収録 ※ 単純RTは多すぎるのでw、収録の対象外としています。 ※ 気になるツイートはクリックしてTwitter本体に飛ぶと、収録出来なかったゼミ生同士のやり取り等も分かって、様子が分かりやすいです。 続きを読む

                                                  宮台ツイッターゼミ:今日は特講「『クズ』の背景にある思想史概説(二部構成)~加速主義・プラットフォーマー、マルチリンガル化まで~」2019/11/23の会話から
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