匂いの感じ方は「言葉」によって変わる!匂いは一般的に鼻の中に取り込まれた化学物質によって知覚されます。 空気中に漂う匂い分子が鼻腔内に入って嗅細胞を刺激すると、電気シグナルが発生し、それが大脳に到達することで匂いの感覚が生じるのです。 しかしそれと同時に、主観的な匂いの感じ方は「言葉による思い込み」の影響を強く受けることが指摘されています。 例えば、レモンの香りを「これはレモンです」と言われて嗅ぐ場合と、「これはライムです」と言われて嗅ぐ場合では受ける印象が大きく変わると考えられるのです。 このように言葉が知覚に及ぼすメカニズムを解明することは、私たちが世界をどのように認識しているかを理解する上でとても大切です。 しかしながら今までのところ、言葉のラベリングが匂いの感じ方に与える影響や、脳内における匂いの情報処理にどんな影響を与えるかについてはあまり研究が進んでいません。 そこで研究チーム