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原田隆之の検索結果1 - 40 件 / 71件

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原田隆之に関するエントリは71件あります。 社会COVID-19心理 などが関連タグです。 人気エントリには 『感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース』などがあります。
  • 感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

    感染爆発と五輪開催 東京オリンピックが閉幕した。緊急事態宣言下の五輪開催という異例の事態のなか、まさに感染爆発という事態が続いている。 前回の記事では、五輪開幕直後の人々の心理とそれが感染拡大に影響を与える点について指摘した(コロナ禍の五輪に熱狂する人々の心理とそこで忘れてはいけないこと)。 そこでは、外出自粛や営業自粛などを呼びかける一方で、国を挙げての「お祭り」を開催することによって、「出るな」「出かけろ」という矛盾したメッセージが出されることとなり、人々は都合のよいメッセージのほうを受け取ってしまったことの影響を指摘した。 また、緊急事態宣言が何度も繰り返されることによって、それはもはや「緊急」でも何でもなくなり、むしろ「新しい日常」となってしまったことも要因の1つとして考えられる。新しい刺激や環境に馴れてゆき、それに対する反応が見られなくなることを心理学では「馴化」(じゅんか)と呼

      感染爆発なのに危機感がない 人々の心理に何が起こっているのか 効果的な対策は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
    • ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

      キレる中高年が増えている ずいぶん前から、キレる中高年が増えていると言われるようになりました。最近もツイッターで話題になった事件として、こんなニュースがありました。 男は、4月23日朝に札幌市中央区内の歩道で、長女(7)と長男(5)と手をつないで歩いていた20代女性に対し、後ろから「邪魔だ。どけ」と怒鳴った。しかし、女性が「何ですか。その言い方は」と言い返すと、男は突然、女性の前に回り込んだ。 女性は、当時妊娠7か月で、男にそのことを伝えたが、男は、構わずに女性の腹を右足で1回蹴った疑いが持たれている。女性にケガはなく、今のところ胎児に影響はないという。男は、そのまま逃走していたが、防犯カメラの映像から割り出された。(Yahoo!ニュース、6月24日) この容疑者は、51歳の男性でした。また、こんなツイートも多くの反響を集めました。 (Twitterからキャプション) ほかにも、マスクが品

        ポテサラ購入者に暴言、妊婦に暴力・・・なぜキレる中高年が増えているのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
      • 原田隆之 on Twitter: "私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0"

        私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0

          原田隆之 on Twitter: "私はオクスフォード大学から出ているAddiction Medicineという依存症の専門書の強迫的性行動症とポルノの章を執筆していますが、ポルノが強迫的性行動症を招くという説、寡聞にして聞いたことがありません。 https://t.co/btlnkYJuu0"
        • 心理学者から見たメンタリストDaiGoさんの発言(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

          批判と炎上  ホームレスや生活保護受給者へのヘイトスピーチで、メンタリストDaiGoさんが大きな批判を浴びている。私も動画を観たが、あまりの醜悪さに言葉を失った。 私自身、生活保護を受けている人々に対する心理的な支援を行っている身でもあり、聞いたこともないようなあからさまなヘイトを目の当たりにして、大きなショックを受けた。そして、これまで人類が人権のために闘ってきたその歴史は何だったのだろうかとさえ思わされた。 あからさまな差別に対して、われわれがまずやるべきことは、明確に声を上げて「NO」を突き付け、社会としては絶対に許容できないという態度を示すことである。 彼の言論のどこが問題であるかについては、数多くの専門家が声明等を出しているので、ここではこれ以上立ち入ることはしない。 その一方で、彼はどうしてあんな発言をしたのか、その発言の裏にある心理について聞かれることが何度かあったので、ここ

            心理学者から見たメンタリストDaiGoさんの発言(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
          • マスメディアはなぜワクチンへの不安を煽るのか 安直な「中立性」の陥穽(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

            ワクチン不安を煽るマスメディア 最近のマスコミ報道を見ていると、ワクチンへの不安を煽ることが増えているように見える。かつて、コロナへの不安を煽っていたマスメディアは、今やはワクチン不安を煽ることにその姿勢が引き継がれているかのようだ。 私自身もつい最近、こんな経験をした。 私は、今年4月にワクチン忌避に関する調査を行い、その結果を5月にヤフーニュースで公開した。調査では、20代や30代の若い世代にワクチン接種をためらう傾向が有意に高いこと、それはワクチンへの不安と関連があることなどが明らかになった。そして、その結果をもとに、どうすれば若い世代に正確な情報を伝え、ワクチンへの不安を小さくすることができるのかの提言を行った。 ワクチン接種が順次若い世代へと拡大されていくなかで、この2-3週間、この調査結果を紹介したいというテレビや新聞の取材が増加した。それはありがたいことなのだが、一方で調査結

              マスメディアはなぜワクチンへの不安を煽るのか 安直な「中立性」の陥穽(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
            • 渡部建を「セックス依存症」と指摘する無責任さ 依存症の専門家として覚える違和感(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

              渡部建さんの不倫問題 渡部建さんの不倫問題が「文春砲」の標的になってから,もう1週間が過ぎました。世間は相変わらずこの話題で持ちきりです。 不倫相手が複数であったこと,その性行為が眉をひそめるようなものであったことなどが微に入り細に入り報じられ続けています。それらの行為がこれまでの渡部さんのイメージとはかけ離れたものであったことや,妻もまた有名人であったことなど,大騒ぎとなる要素がたくさんあるのでしょう。 そしてここ数日,何人もの人がメディアで渡部さんの行動を指して「セックス依存症」だと論評しています。 セックス依存症なのか ジャーナリストの木村太郎さんは,ワイドショーのなかで「この人を知らないし,芸能界もよく知らないけど,伝えられていることを聞くと,この人病気じゃないかなと思う」「セックス依存症,セックス・アディクション・シンドローム,それあると思います」などと述べています。同様に,タレ

                渡部建を「セックス依存症」と指摘する無責任さ 依存症の専門家として覚える違和感(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
              • ワクチンデマ、信じるのはどのような人たちか データで見るその心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                ワクチン接種意図の変化 現在、わが国ではコロナのワクチン接種が急速に進んでいる。2回目の接種を終えた人は、国民の過半数に及び、米国の接種率も追い抜いた。 前々回の記事で、ワクチン接種に関する調査データを紹介したが(「ワクチンを接種した/したい」が85.5% 若者の接種希望も大幅増)、そこではワクチンを接種したいと回答した人は、全体の85.5%に及んでいることがわかった。20代、30代の若い世代でも、約80%であった。 ワクチンを接種したいという人の割合は、4月時点での調査結果から大幅に増加していたが、その大きな理由は、「変異株など今の感染状況を見て打ったほうがよいと思ったから」「周りの人が打っているから」というものであった(ワクチン接種に対する心理は、4月からの5か月間でどう変化したか そしてその理由は?)。 こうした理由を見ると、ワクチン接種希望者が増えているとは言っても、安心ばかりはし

                  ワクチンデマ、信じるのはどのような人たちか データで見るその心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 精神医学を人格攻撃の道具にするな 看過できない「専門家」による小室さんへの人格攻撃(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                  精神科医による人格攻撃 前回の記事(眞子さまの結婚を巡る「対人攻撃」の不健全さ)で、SNSなどにあふれる小室さん夫妻への誹謗中傷の不健全さを批判した。誹謗中傷のような言葉の暴力は、それが向けられた相手だけでなく、それを発した本人の人格をも同時に貶めるもので、誰も幸せにはしないものだからである。 その後、眞子さんも晴れて結婚され、私人となられたので、この話題に関する寄稿はやめようと思っていたのだが、1つ非常に問題のある記事を読んだので、不本意ながら再びこの問題を取り上げることにした。 その記事は片田珠美さんという精神科医が、Webメディアで一見専門的に見える用語を並べ立てて、小室さんの人格を「分析」しているものである。しかし、それは「専門家の分析」に名を借りた人格攻撃であり、同じメンタルヘルスの専門家として看過できるものではない。 あまりにも醜悪な内容なのでここに書くのもためらわれるが、その

                    精神医学を人格攻撃の道具にするな 看過できない「専門家」による小室さんへの人格攻撃(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                  • 大麻合法化論を考える 本当に害は小さいのか、医療目的の使用の是非は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                    大麻合法化論 大麻に関する事件が報道されると、最近では「大麻合法化論」が話題になることが増えた。果たして大麻は合法化すべきなのだろうか。 まず、そもそもなぜ大麻が違法とされているかというと、それは国連の「麻薬単一条約」で禁止されており、ほぼすべての国連加盟国がそれを批准しているからである。もちろん、日本も例外ではない。そして、国内法として「大麻取締法」によって規制薬物とされているからでもある。 とはいえ、法がすべてであるという硬直化した議論にはあまり意味がなく、時代の変化によって、あるいは最新最善の科学的エビデンスに基づいて柔軟に議論する余地は多分にある。 大麻の害 大麻合法化についての議論では、「アルコールやタバコに比べると害がない」という意見が必ず出るが、それは事実だろうか。 有名な研究では、権威のある医学雑誌「ランセット」に掲載された論文で、さまざまな薬物の依存性や害を比較したものが

                      大麻合法化論を考える 本当に害は小さいのか、医療目的の使用の是非は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                    • 過激化する反ワクチン集団「神真都Q」を放置してはいけない理由(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                      ついに逮捕者が 4月7日、東京都渋谷区のクリニックで、新型コロナウイルスのワクチン接種反対を叫ぶ団体のメンバーが診察室などに乱入し、建造物侵入容疑で逮捕された。取調では「(ワクチンによる)殺人行為を止めに入った」などと供述しているという。 彼らは、昨年末に設立された「神真都Q」(やまとキュー)と名乗る団体のメンバーで、アメリカなどで広がる極右陰謀論者集団「Qアノン」の日本版を自称しているという。 神真都Qとはどういう団体か。神真都Qの「結成宣言」には「我々はこれまで永きに亘り支配されてきた悪の権化イルミナティ、サタニスト、DSグローバル組織、最悪最強巨大権力支配から「多くの命、子どもたち、世界」を救い守る為、自らの命をかけ活躍して頂いた偉大なる先駆者達偉大なるドナルド・トランプ大統領をはじめ、多くのホワイトハット、Q、HERO’Sたち、世界中の光輝く素晴らしい方々が切り拓いてくださった光の

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                      • 松本人志の「薬物厳罰化」発言が何から何まで間違っている理由(原田 隆之) @gendai_biz

                        相次ぐ芸能人の薬物問題とマスメディア このところ、芸能人の薬物問題が世間を賑わせ続けている。以前にも書いたが、決して芸能界に薬物が蔓延しているというわけではない。単に報道されやすく目立つからに過ぎない。芸能人の離婚はニュースになるが、一般人が離婚してもニュースにならないのと同じことだ。 しかし、世間の注目が集まっているこの機会に、薬物問題に対する理解を深めるのは良いことだ。その意味で、以前、前編・後編に分けて、薬物依存に関する基本的な内容を紹介した。

                          松本人志の「薬物厳罰化」発言が何から何まで間違っている理由(原田 隆之) @gendai_biz
                        • ワクチンをめぐるデマの危険性 なぜ人はデマにはまるのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                          ワクチンに関するデマ 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が、急速なスピードで進んでいる。国や自治体による接種に加え、会社や大学などでの職域接種もスタートした。医療従事者や高齢者に次いで、若年層への接種が広がっていくなかで、ワクチンへのデマも広がりを見せている。 特に、SNSやYouTubeなど、若い世代がアクセスするメディアを使ってデマが広がっているのが特徴である。デマのなかには、「ワクチンを打った人の体に金属が貼り付いた」「5Gに接続できるようになった」などという取るに足らないようなものもあれば、「接種すると遺伝子が書き換えられる」「不妊になる」など、いたずらに不安を煽るようなものも見らる。 このような不安を煽るデマが、医療関係者や著名人、政治家などから発せられていることも少なくなく、それは影響力という点から大きな問題である。 ワクチンが不妊をもたらす可能性が極めて低いことは、多くの

                            ワクチンをめぐるデマの危険性 なぜ人はデマにはまるのか(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                          • 少年法の厳罰化で社会はどこに向かうのか:犯罪心理学から見た少年法の意義と厳罰化のリスク(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                            少年法改正に関する実務者協議 ここしばらくの間、またぞろ少年法改正に関する議論が活発になってきています。 6月25日、与党の少年法改正に関する実務者協議で、18-19歳の犯罪に対する「検察官送致」の対象犯罪を拡大する方針が決まりました。 少年法では、20歳未満の少年による犯罪行為の場合、検察官はすべて家庭裁判所に送致する「全件送致」が定められています。しかし、16歳以上の少年が故意の犯罪行為によって被害者を死亡させた場合、原則として家庭裁判所から検察官に送り返すことが定められています(第20条第2項)。これを検察官送致(逆送)と言います。その場合、少年は成人同様の刑事処分を受けることになります。場合によっては少年院ではなく、刑務所(少年刑務所)に入ることになります。 この規定は、2000年の少年法改正によって定められたもので、1997年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件などを契機として、少年

                              少年法の厳罰化で社会はどこに向かうのか:犯罪心理学から見た少年法の意義と厳罰化のリスク(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                            • 新型コロナ、テレビでよく見る「専門家」に対する大きな疑問と違和感(原田 隆之) @gendai_biz

                              孫正義氏のツイートをめぐって 拡大を続ける一方の新型コロナウイルス感染症に関して、世界保健機関(WHO)は「パンデミック」(感染症の世界的流行)を宣言した。一方、中国では新規感染者数の増加が急速に鈍化している。流行の震源地が変化しつつある様相である。 日本も心配された感染爆発はどうにか回避されつつあるかのように見えるが、まだ気を抜いてはいけない状況には変わりない。 そんななか、3月11日にソフトバンクグループの孫正義氏が、久々にツイッターを更新し「簡易PCR検査の機会を無償で提供したい。まずは100万人分」と述べた。 それを受けて、多くの人々が孫氏に向けて「医療崩壊を招くからやめてほしい」などと一斉にツイートを返した。ほどなく孫氏も「評判悪いから、やめようかなぁ。。。」とツイートした。 マスクやトイレットペーパーの買い占めなど、パニックになる様子ばかりが報道されていたが、現実はこんなに冷静

                                新型コロナ、テレビでよく見る「専門家」に対する大きな疑問と違和感(原田 隆之) @gendai_biz
                              • SNSで医師への誹謗中傷が多発する理由ー誹謗中傷は社会を蝕む麻薬である(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                医師への誹謗中傷 大阪大学の忽那賢志教授が、医療従事者向けの情報サイトM3において、X(旧ツイッター)での自身への多数の誹謗中傷への開示請求が認められたことを明らかにした。忽那教授は、コロナ禍において、熱心に診療や情報発信に従事してきた専門家である。 忽那教授はまた、ヤフーオーサーとして、週1回のペースで科学的な情報をわかりやすく発信してきた。コロナ禍で医療や研究の最前線で奮闘する傍ら、毎週ヤフーニュースの記事を執筆することがどれだけ大変なことか。私も同じ書き手の一人として、その大変さは想像に余りある。それは、未曾有の危機のなかで、専門家としての責任を果たしたいという信念や責任感の表れであるに違いない。 ところが、その忽那教授に、Xなどで轟々たる誹謗中傷がなされているのだ。以前、ヤフーニュースの企画で、忽那教授と対談した際にも、そのことをこぼしておられたが、私は即座に法的手続きを取ることを

                                  SNSで医師への誹謗中傷が多発する理由ー誹謗中傷は社会を蝕む麻薬である(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                • 田代まさし「覚せい剤で再逮捕」…薬物依存症の治療は失敗だったのか(原田 隆之) @gendai_biz

                                  5回目の逮捕 田代まさしさんが、覚せい剤所持容疑で逮捕された。 今回で5回目の逮捕になるという。前回は2010年にコカイン所持で逮捕され、服役している。 報道によれば、今年8月、宮城県の宿泊施設から「不審なものがある」との通報があり、警察が調べた結果、覚せい剤であることがわかり、その部屋に宿泊していたのが田代さんだったという。 そして11月6日、都内の自宅に捜査員が赴いた際、自宅にも覚せい剤を所持していることが発覚し、現行犯逮捕された。 SNSなどでは、さぞかし嘲笑したり呆れたりするコメントが多いのかと思ったが、実際はそうでなかった。予想に反して「残念」「薬の怖さがわかった」などのコメントのほうがはるかに多い印象だ。 これは、田代さんが薬物依存症の啓発運動などに携わっており、その頑張る姿を見て、彼の立ち直りを応援していた人が多かったことによるのかもしれない。 あるいは、それだけ頑張っていて

                                    田代まさし「覚せい剤で再逮捕」…薬物依存症の治療は失敗だったのか(原田 隆之) @gendai_biz
                                  • 緊急事態宣言の効果は限定的。危惧される「緊急事態慣れ」(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                    緊急事態宣言発令の効果 首都圏に2度目の緊急事態宣言が発令されてから2週間余りが過ぎました。気になる感染状況ですが、全国や東京都では実効再生産数はわずかに1を切り始めたものの、埼玉県や千葉県などでは依然として1を超えています(『東洋経済オンライン「新型コロナウイルス 国内感染の状況」制作:荻原和樹』)。 つまり、感染はまだ高止まりで、宣言の効果はほとんど出ていないと言えるでしょう。政府関係者は延長を視野に入れた検討に着手したと報じられています。 目標であった「ステージ3」に戻ること、あるいは都内の1日当たりの感染者数が500人を切るには、この状態だとあと何か月もかかるという見通しすら出ています。このままずるずると「緊急事態宣言」が続くのでは、もはやそれは緊急でも何でもない「新しい不自由な日常」になってしまいます。 そのとき懸念されるのは、「緊急事態慣れ」です。もはや人々は、今が「緊急事態」

                                      緊急事態宣言の効果は限定的。危惧される「緊急事態慣れ」(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                    • ウレタンマスクを注意する「不織布マスク警察」が話題 その心理と対処の仕方は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                      不織布マスク警察とは 1回目の緊急事態宣言が出されたあたりから、わが国ではマスク警察、自粛警察と呼ばれる人々の存在がクローズアップされていました。 彼らの行動は、ともすれば過剰な言動にもつながることがあり、私はかつてその心理を斉一性への圧力(同調圧力)や不安という観点から心理学的に分析しました(現代ビジネス『日本でも多数出現・・・「自粛警察」の心理を理解できますか?』)。 最近になって、注目を集めつつあるのが「不織布マスク警察」と呼ばれる人々です。いまやマスクをしていない人は、都会ではほとんど見かけません。しかし、最近はウレタンマスクをする人がとても増えてきたように感じます。日常的になったマスクをよりおしゃれに楽しもうという人、肌触りがなめらかなほうがいいという人など、理由はさまざまでしょう。 その一方、ウレタンマスクは飛沫を防止する機能に劣るというデータが出され、専門家からは不織布マスク

                                        ウレタンマスクを注意する「不織布マスク警察」が話題 その心理と対処の仕方は?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                      • 効果なしどころか有害、でも「空間除菌」を導入 ニセ科学を信じる心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                        専門家を無視する人々 コロナ禍のなかで見聞きした最も奇妙な現象の1つに、素人が専門家の意見を無視したり、果ては「にわか専門家」になって、滔々と意見を披歴するという現象があります。 たとえば、感染症の専門家はもう1年以上も「空間除菌には効果はない。むしろ有害である」ということを説き続けています。また、空間除菌をうたった商品のなかには、消費者庁などから措置命令などが出されたものもあります。 いわば空間除菌は「ニセ科学」の代表のようなものです。にもかかわらず、つい先日もAKB48のコンサート会場に、大規模な空間除菌装置が設置されただけでなく、主催者は感染予防対策として大々的にアピールしていました。彼らは、この1年の間に一体何を学んだのでしょうか。あるいは学んでいないのでしょうか。 こうした態度が極端になると、ニセ科学を通り越して「コロナは風邪」「ワクチンは毒」などといった反科学にまで行きつきます

                                          効果なしどころか有害、でも「空間除菌」を導入 ニセ科学を信じる心理とは?(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                        • 私たちが「接触8割減」「三密回避」できないシンプルな理由(原田 隆之) @gendai_biz

                                          行動変容とは 感染の拡大している都市部のみならず、全国に緊急事態宣言が出され、新型コロナウイルス感染症は、すべての日本人にとってもはや「よその問題」ではなくなってきている。これ以上感染を拡大させないために、一人ひとりが自覚をもって責任ある行動を取ることが鍵になる。 専門家会議のメンバーをはじめ、感染症の専門家は、「行動変容」という言葉をたびたび強調している。しかし、少々堅苦しくなじみのない言葉を聞いて、難しいなと感じた人は少なくないだろう。 私の専門は臨床心理学であるが、臨床心理学は、行動心理学などの知見を用いて、人々の行動変容をサポートすることがまさにその仕事である。たとえば、アルコールやギャンブルがやめられない依存症の人々に対して、「強い意志でやめろ」「我慢しろ」と言っても無駄である。そこで、心理学的なテクニックを用いて、アルコールやギャンブルをやめるという「行動変容」を促すのである。

                                            私たちが「接触8割減」「三密回避」できないシンプルな理由(原田 隆之) @gendai_biz
                                          • 残念すぎる「吉本興業社長会見」芸人の人生を軽く考えすぎではないか(原田 隆之) @gendai_biz

                                            吉本「闇営業問題」の大騒動 吉本興業をはじめとするお笑い芸人の闇営業問題が、一向に収束の様相を見せない。 30人を超す死者が出た戦後最大の大事件よりも、参議院選挙よりも、メディアは吉本問題のほうが、ニュースバリューが大きいと考えているようだ。新聞はまだしも、ワイドショーやネットメディアは、このニュース一色だ。 私は週末に京都アニメーションの放火事件で、某テレビ局から取材の依頼を受けて準備していたが、週明け早々に「週末の吉本興業をめぐるニュースで状況が変わりました」とのメールが届き、取材はキャンセルとなった。 吉本興業のニュースのどこがこれまで人々を引きつけるのだろうか。 闇営業のニュースは、そもそも「フライデー」のスクープとして報じられ、6月4日には仲介をしたという入江慎也さんが、吉本を解雇された。 その後、様々な続報が乱れ飛び、多額の報酬を受け取ったとして、宮迫博之さんと田村亮さんへの批

                                              残念すぎる「吉本興業社長会見」芸人の人生を軽く考えすぎではないか(原田 隆之) @gendai_biz
                                            • 人々はなぜ行動変容できないか・・・再度の緊急事態宣言の前に考えるべきこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                              再度の緊急事態宣言 年頭の記者会見で菅総理は、週内にも緊急事態宣言を発出することの検討に入ると述べました。 しかし、今回は前回の緊急事態宣言のときとは大きく状況が異なっています。緊急事態宣言を出せば、それで本当に感染が減少に向かうのかどうか慎重に見きわめると同時に、効果的に行動変容を促す方法を検討する必要があるでしょう。 そのためには、国民に向けてのメッセージを単純に伝達するだけでは効果がなく、人間の心理や行動に着目し、行動心理学や行動経済学など行動科学の知見を活用することが求められます。 行動変容の限界 前回の緊急事態宣言の前後によく聞いた「行動変容」という言葉が、最近はほとんど聞かれなくなりました。それとともに、人々の行動変容には限界があることも見えてきました(なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性)。 政府が「勝負の3週間」と呼びかけたの

                                                人々はなぜ行動変容できないか・・・再度の緊急事態宣言の前に考えるべきこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                              • グレタ・トゥーンベリさん「怒りのスピーチ」を批判するすべての人へ(原田 隆之) @gendai_biz

                                                感動を呼んだ国連スピーチ 9月23日にニューヨークで国連気候行動サミットが開催された。日本からは小泉環境大臣が参加し話題となったが、それよりはるかに大きな注目を集めたのが、スウェーデンから来た16歳の環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんのスピーチだった。 グレタさんは、ときに声を荒げ、厳しい表情で「すべてが間違っています」「大絶滅を前にしているというのに、あなたたちはお金のことと、経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり」「私はあなたたちを絶対に許さない」と述べ、大人たちへの不信と怒りをあらわにした。 彼女は、8歳のときに地球温暖化の話をはじめて聞いて大きなショックを受け、11歳のときには何か月もの間、不安と心配のあまり口を利くことも食事をすることもほとんどできなくなってしまったそうだ。 そして、昨年の8月には、地球温暖化対策を訴えて学校をボイコットし、たった1人でスウェーデン国会の前

                                                  グレタ・トゥーンベリさん「怒りのスピーチ」を批判するすべての人へ(原田 隆之) @gendai_biz
                                                • 槇原敬之「2度目の逮捕」で危惧…芸能人の薬物事件を愉しむ人たち(原田 隆之) @gendai_biz

                                                  槇原敬之逮捕の一報を聞いて 歌手の槇原敬之さんが覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。 前回の逮捕から20年もたっての再逮捕ということで、改めて薬物の恐ろしさを印象づけることとなった。ほかにも危険ドラッグを所持していたとも報じられている。「世界に一つだけの花」など、国民的ソングライターでもある彼の逮捕に世間は大騒ぎである。 第一報を聞いてから、私はとても浮かない沈んだ気持ちになっている。なぜだろうと自問してみたが、その原因の1つは、繰り返される著名人の薬物問題に、またワイドショーやニュース番組がこれでもかと大騒ぎするのを予想してしまったからのようだ。 これまで、芸能人が逮捕されるたびに、出演番組の自粛や撮り直し、CDの回収騒ぎがあり、保釈されるときには警察署での謝罪セレモニーがあり、公判ではイラストを交えての詳細な報道があった。そして、今度もまたこれが繰り返されるのかと思うと嫌な気分になった

                                                    槇原敬之「2度目の逮捕」で危惧…芸能人の薬物事件を愉しむ人たち(原田 隆之) @gendai_biz
                                                  • 更生するとはどういうことか:連続強盗事件「ルフィ」との関係を告白したEXIT兼近大樹さんの生き方(原田隆之) - 個人 - Yahoo!ニュース

                                                    ツイッターでの告白 全国的な連続強盗事件の指示役として、フィリピンの入管施設に収容されている「ルフィ」こと渡邊優樹容疑者の処遇に注目が集まっている。 そんななかで、お笑いコンビEXITの兼近大樹さんが、過去の自身の逮捕歴や渡邊容疑者との関係などについて、「多少脚色されたデマもありながら、ほとんどがすでに公表している事実」であり、「弁明の余地もありません」などとツイッターで心境を吐露した。 それに対してツイッターでは、「応援しています」「前を向こう」という声があふれる一方で、「美談にするな」「悪いことしたけど今は頑張ってます、などという好感度商売には嫌悪感しかない」などといった否定的な意見も寄せられている。 犯罪者の社会復帰 犯罪歴がある人の社会復帰は、現代日本社会において、最も難しい問題の1つである。これは、日本は世界的に見ても治安が飛び抜けて良い国であるがゆえのジレンマがあるように思える

                                                      更生するとはどういうことか:連続強盗事件「ルフィ」との関係を告白したEXIT兼近大樹さんの生き方(原田隆之) - 個人 - Yahoo!ニュース
                                                    • マスク拒否男の再逮捕 その心理を分析する(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                      二度目の逮捕 「マスパセ」こと奥野淳也容疑者が千葉県の飲食店で騒動を起こし、警察官を殴ったとして公務執行妨害の容疑で再逮捕されました。 彼は、昨年9月にピーチ航空機内でマスクの着用を拒否した挙句、客室乗務員に怪我を負わせて逮捕され、裁判を待つ身でした。今回も、マスク着用をめぐって飲食店側と対立し、駆けつけた警察官に暴力を振るったと報じられています。 「マスパセ」というのは、彼のツイッター上でのユーザー名で、ピーチ航空の事件以来、自分の主張を繰り返しツイートしていました。 事件の概要だけ聞くと、どれだけ粗暴な男かと思われるでしょうが、彼は超一流大学を卒業し、大学で非常勤講師を務めていたほどの「インテリ」です。裁判中に事件を起こせば、どんな結果になるか誰でもわかるはずです。頭脳明晰である彼が、なぜこのような事件を繰り返し起こしてしまったのでしょうか。 私はかつて、ピーチ航空事件のあとに彼の言動

                                                        マスク拒否男の再逮捕 その心理を分析する(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                      • 京アニ放火事件、犯人の「病気」を強調する報道への大きな違和感(原田 隆之) @gendai_biz

                                                        世界を震撼させた大惨事 京都アニメーションのスタジオ放火事件は、死者34名、重軽傷者36名という大惨事となった。戦後最悪の事件と言っても過言ではない。 建物の構造も影響したようだが、ガソリンを撒いて放火をすると、一瞬のうちにこれだけの死者が出るということに、とてつもない恐怖を覚える。 また、この事件は日本だけでなく、アニメや日本文化を愛する世界中の人々に大きな衝撃を与えている。 私も、7月20日にニューヨーク・タイムズから事件について取材を受けた。同紙から日本の事件で取材を受けるのは、大相撲の暴力スキャンダルを解説して以来のことだ。 日常のなかの惨劇 何よりも恐ろしいのは、日常的に仕事をしていた人々が、その日常の景色のなかで、理不尽な暴力によって無残に命を奪われていったということだ。 被害者の多くは、一酸化炭素中毒による死亡だと考えられており、逃げ惑うなかで、行き場を失って死亡したと見られ

                                                          京アニ放火事件、犯人の「病気」を強調する報道への大きな違和感(原田 隆之) @gendai_biz
                                                        • 新型コロナ、全日本人が知っておきたい「大騒動の論点」(原田 隆之) @gendai_biz

                                                          感染と不安の拡大 昨年末に中国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生がはじめて報告されてから約2ヵ月が経った。しかし、感染は世界中に広まり続け、過度な不安が蔓延している。 前回の記事(「新型肺炎『不安の正体』人々はなぜパニックに陥っているのか」)でも不安やパニックの心理的な分析をしたが、そのなかで特に焦点を当てたのは、「マスク問題」であった。 街中はマスク姿の人であふれる一方、店頭からマスクが消えて久しい。記事では、マスクをしただけで感染予防をしたつもりになっていることの危険性などを警告した。 今回、焦点を当てたいのは、「検査」についてである。 ウイルスに感染したかどうかを検査するには、PCR検査という検査が必要で、インフルエンザのように病院で簡易キットによる検査ができない。このことが「検査難民」を生み、さらに不安が増大しているという。 先日の国会でも、野党がこぞって「なぜ検

                                                            新型コロナ、全日本人が知っておきたい「大騒動の論点」(原田 隆之) @gendai_biz
                                                          • ニセカウンセラーに要注意 - 心のケアを誰に任せればよいのか・・・(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                            新型コロナウィルス感染者への誹謗中傷 島根県で新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生した学校に対して、「日本から出ていけ」「学校をつぶせ」などの卑劣な誹謗中傷が殺到していると報じられました。生徒の顔写真がSNSなどで拡散されたこともあるそうです。 一方、このような匿名の攻撃に晒され、メンタル不調を訴える生徒が増えているとも報じられています。学校から協力を依頼された臨床心理士・公認心理師には、約50人もの生徒からの相談が寄せられているとのことです。 感染症の蔓延のなかで、ただでさえ不安な日々を送っていたところに加えて、身近でクラスターが発生したということの不安、そしてそれに対する悪意に満ちた匿名の攻撃という恐怖。心理的な不調が出て当然です。 新型コロナウィルス感染症が蔓延するなかで、「コロナうつ」「コロナ不安」などという言葉が用いられるようになり、感染症だけでなくメンタルヘルスの問題もク

                                                              ニセカウンセラーに要注意 - 心のケアを誰に任せればよいのか・・・(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                            • 劣等感はあるが罪悪感はない…ネットで誹謗中傷を繰り返す人々の心理(原田 隆之) @gendai_biz

                                                              伊藤詩織さんの提訴 ジャーナリストの伊藤詩織さんが6月8日、自らを誹謗中傷するかのようなイラストをSNSなどに投稿した漫画家のはすみとしこさんや、その投稿をリツイートした人々を名誉毀損で提訴した。 はすみさんは、伊藤さんが性的暴行を受けたことを実名で公にしたあと、「枕営業大失敗」「そうだデッチ上げよう!」などと揶揄する数点のイラストをSNSなどに掲載していた。 提訴を受けてはすみさんは、「これは風刺画であり、フィクションだ」と苦しい弁解をしている。確かにイラストでは伊藤さんを名指ししてはいないが、イラストの風貌は伊藤さんとよく似ているし、伊藤さんの著書らしき本のイラストなども描き込まれている。 どれだけ「フィクションだ」と言い訳をしても、誰が見ても伊藤さんを連想し、彼女への中傷だとわかるようなものが「フィクション」であるという言い訳が通るわけがない。むしろ、「フィクション」を装うような体を

                                                                劣等感はあるが罪悪感はない…ネットで誹謗中傷を繰り返す人々の心理(原田 隆之) @gendai_biz
                                                              • すべての人に絶対知ってほしい「依存症治療」で重要なこれだけのこと(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                14回目の逮捕 元オリンピック体操選手の岡崎聡子さんが、覚せい剤取締法違反で逮捕された。なんと今回で14回目の逮捕だという。 このニュースを聞いて、私は、この国で薬物問題を抱える人に対して、刑務所に入れ続けることしか選択肢がほとんどないことを、今更ながら嘆いている。 彼女のように、薬物問題で10回以上刑務所に入っている人が、わが国には100人以上いる。彼らを死ぬまで刑務所に入れ続けることが、適切な対処なのだろうか。 「懲りないのなら、懲りるまで罰を与えるべきだ」「薬物依存者に対して甘すぎるからいけない。もっと厳しくすべきだ」などという意見も耳にする。しかし、彼らは懲りていないのだろうか。刑を重くすれば、薬物はやめられるのだろうか。 どれだけ懲りても、どれだけ反省しても、そしてどれだけ強い意志をやめようと思っても、やめられないのが「依存症」である。 いくら罰を与え続けても、その解決にはならな

                                                                  すべての人に絶対知ってほしい「依存症治療」で重要なこれだけのこと(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                • 沢尻エリカMDMA逮捕の衝撃〜女優生命が終わるのか、それとも…(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                  衝撃の逮捕 女優の沢尻エリカさんが、麻薬取締法違反容疑で逮捕された。 10日前の田代まさしさんの覚せい剤取締法違反容疑での逮捕に続き、有名芸能人の逮捕が続いて、世間は衝撃を受けている。沢尻さんの場合、来年のNHKの大河ドラマへの出演も決まっていたというから、その社会的影響は大きい。 この場合、悪しき前例にならって、また出演作品は撮り直し、お蔵入りなどとなるのだろうか。NHKは田代さんの逮捕直後にも、田代さんの出演していた薬物啓発番組をサイトから削除している(その後サマリーを再掲載)。 MDMAとは 今回の沢尻さんの逮捕は、報道によれば合成麻薬のMDMAを所持していた容疑とのことである。MDMAは、1990年代から乱用が広がった薬物である。 国連薬物・犯罪事務所の「ワールド・ドラッグ・レポート」によれば、MDMAは2007年をピークに押収量が減り続けていたが、ここ数年また増加傾向にある。特に

                                                                    沢尻エリカMDMA逮捕の衝撃〜女優生命が終わるのか、それとも…(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                  • 小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                    小山田氏の辞任劇 東京オリンピック・パラリンピックの開催を間近に控えて、開会式の作曲担当であった小山田圭吾氏が辞任に追い込まれた。 小山田氏を巡っては、もうさんざん批判がなされているので、今さらその輪に加わることは、溺れている人にさらに石を投げつけるような行為であるとも思い、記事を書くことがためらわれた。 しかし、卑劣な差別やそれに基づく言動に対して、きちんと異議申し立ての声を上げ続けることもまた、社会に生きるわれわれ一人ひとりの責任であると思い直し、私なりに考えたことを書き記すこととした。 いじめと呼ぶには度が過ぎる  小山田氏が行ったとされる言動のなかには、「いじめ」と呼ぶにはあまりにも度を越したものが多く含まれる。障害のある相手に暴力を振るった挙句、人間性を嫌というほど貶めるような行動を強制する、重病患者が苦しんだり亡くなったりすることを嘲笑う、さらには大人になってもこうした行為を武

                                                                      小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                    • なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                      コロナ第3波のなかで 冬になって新型コロナウィルス感染症が、また猛威を振るっています。第3波とも呼ばれるこの感染拡大のなかで、人々の行動傾向は、第1波、第2波とはまた違った様相を見せているように思われます。 第1波や第2波のときは、突如として降りかかった新たな脅威の前に、人々は不安を募らせ、過剰ともいえる防御策を講じ、その一方で感染者に対して心ないバッシングをすることが問題となっていました。 そのなかで、いわゆる「自粛警察」「マスク警察」と呼ばれるように、防御策を取らない人々への風当たりが非常に強くなりました。このような動きに対して、私は何度かそのような心理状態を分析し警鐘を鳴らしました(現代ビジネス「日本でも多数出現・・・「自粛警察」の心理を理解できますか?」)。 しかし、現在はそのような動きとは違って、人々の「コロナ慣れ」「コロナ疲れ」が目立つようになっています。政府が「勝負の3週間」

                                                                        なぜ彼らは手指消毒やマスク着用を拒否するのか・・・個人の自由、公衆衛生、そして公共性(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                      • 伊藤詩織さんの判決から私たちが考えるべき「これだけのこと」(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                        民事裁判での無罪判決 ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏から性的暴行を受けたと訴えた民事訴訟で勝訴した。 これまで刑事では不起訴(嫌疑不十分)となり、検察審査会でも不起訴相当との判断がなされていた。 刑事と民事での判断が大きく異なったわけだが、そこには性犯罪の立件の困難さ、強制性交罪についての刑法の矛盾点が大きく影響していると言えるだろう。 刑法では、強制性交罪、準強制性交罪について、きわめて厳格な基準を設けている。 強制性交罪であれば「暴行又は脅迫を用いて」性交をした場合に限定されるため、被害者が怪我を負ったり、 着衣が破れたりしているなど、明白な「暴行又は脅迫」の証拠がないと認められない。 また、準強制性交というのは、被害者が心神喪失又は抗拒不能な状態であることに乗じて性交をすることであり、被害者が精神障害であったり、極度な酩酊状態にあったりした場合がその一例であ

                                                                          伊藤詩織さんの判決から私たちが考えるべき「これだけのこと」(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                        • 芸能人「10年以上前から薬物」報道…一体どれくらいの依存度なのか(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                          芸能人の薬物問題が次々と起こっている。そもそも「薬物依存症」とは一体何か? 意外と知らない薬物の依存度と害の大きさについて、わかりやすく解説していこう。 前編はこちら:芸能人の逮捕続々…ゼロからわかる「薬物依存症」超入門 依存症の診断 一般に、強い依存性のある物質を、大量に長い期間使用していればいるほど、依存症は重症になると考えられるし、多種多様の薬物を乱用しているほど、心身への害は大きくなる。 実際、芸能人の薬物報道などでは、「10年以上もの期間、大麻、コカイン、MDMAなどを用いていたから、依存症が深刻だ」などと報道されることもあるし、裁判でもそのように判定されることがある。 とはいえ、事はそう単純ではない。人によって依存症になりやすい脆弱性は異なるし、長い期間乱用していたといっても、使用の方法(注射か、吸引かなど)や頻度によっても違ってくる。 したがって、依存症の程度を正確に判定する

                                                                            芸能人「10年以上前から薬物」報道…一体どれくらいの依存度なのか(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                          • なぜ間違った医療情報を信じてしまうのか エビデンスよりも「物語」を好む心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                            矛盾する2つの意見  新型コロナウイルス感染症に対しては、専門家からさまざまな情報がもたらされ、その情報の洪水のなかで「何を信じてよいのか」と溺れそうになっている人が多い。特に、別々の専門家から矛盾する情報が発せられたとき、あなたはどちらを選ぶだろうか。 下の2つの例を見ていただきたい。 医師A 私はコロナ患者をこれまで500人以上も診ています。毎日24時間体制でコロナ患者に対応しており、疲弊しきっていますが、それでもそれが私の使命だと思って全力を尽くしています。そのため、これまで1人の死亡者も出したことがなく、誰よりも適切に治療に当たっているという自信があります。その私が断言します。○○をすれば、すべて解決します。 医師B 私は医師ですが、研究部門におりますので、直接コロナ患者を診ていません。しかし、現場の医師とたえず情報交換を行っています。毎日コロナに関する世界中の論文を読んでおり、も

                                                                              なぜ間違った医療情報を信じてしまうのか エビデンスよりも「物語」を好む心理(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                            • 衝撃的な川崎殺傷事件「予備軍は多い」に対する大きな違和感(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                              川崎殺傷事件の大きな衝撃 また社会を震撼させる悲惨な事件が起こってしまった。 神奈川県川崎市で5月28日に起きた無差別殺傷事件は、2人が死亡、17人が重軽傷を負うというきわめて重大な結果を引き起こした。 なかでも、多数の幼い子どもたちが巻き込まれてしまったことに、社会は大きな怒りと不安に包まれている。 これまで子どもをターゲットした犯罪に対する防犯策では、一人歩きの子どもが不審者などに狙われるようなケースを想定していたものが多く、集団登下校や大人の見守りなどに力点が置かれていた。 しかし、この事件は、まさに教師や保護者が見守る集団登校中の小学生が被害を受けたものであり、学校側もこれ以上できないというほどの万全の対策を講じていた。 そうしたなかでの惨劇であったため、われわれは計り知れない恐怖と無力感を抱いているのが現状である。 「拡大自殺」というキーワード まだ情報が断片的にしか出ていないな

                                                                                衝撃的な川崎殺傷事件「予備軍は多い」に対する大きな違和感(原田 隆之) @gendai_biz
                                                                              • SNSで「寿司テロ」が繰り返されるのはなぜか?:「デジタルステータス」への飽くなき欲求(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                                                回転寿司店などで、若者が不適切な行為を行い、それを面白半分でSNSに投稿した動画が次々に炎上している。被害を受けた店は、後始末に追われ、客数が大幅に落ち込んだり、株価が急落したりするなど、大きな影響を受けている。まさにネット社会の恐ろしさを物語る事件であるが、なぜ彼らはこのような愚かな行動に出るのだろうか。 これらの行動は、若者特有の心理的問題とSNSが抱える問題の双方に関連している。 若者の発達課題 思春期から青年期にかけての若者は、子どもから大人に差し掛かる重要な時期のなかにおり、親や庇護的な大人からの自立、自らのアイデンティティの確立、セクシャリティの確立、道徳意識の発達などといった発達課題を抱えている。 重要な他者との関係としては、身近な仲間関係で過ごすことを最も好むようになるし、恋愛関係を持つこともある。この時期の対人関係は、その後の社会的関係を築く能力やスキルを発展させる土台と

                                                                                  SNSで「寿司テロ」が繰り返されるのはなぜか?:「デジタルステータス」への飽くなき欲求(原田隆之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                                                • 新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                                  新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」 分断と排斥を超えるには ある保健所の話 地方で保健所の所長をしている友人から、最近このような話を聞いた。コロナの家庭内感染が各地で広まっているが、その地域でもある家族の両親が感染して入院し、子ども二人が家に残されるという事態になってしまったという。 子ども自身も濃厚接触者であり、自宅待機とせざるを得ない状況だったが、上の子どもは高校生だったので、下の子の面倒を見ながら待機を続けることになった。とはいえ、子ども二人での自宅待機は心配である。保健師は通常の健康状態の確認に加えて、日に何度か電話をして「困っていることはないか」「心配なことはないか」などを聞くとともに、励ましの言葉をかけ、きめ細やかな対応をしたそうだ。 そして、無事に両親が退院して、子どもたちも学校に行ける日がきたとき、保健所に子どもたちから手紙

                                                                                    新型コロナ、「パチンコ・保健所・夜の街・若者」を敵認定する人々が抱える「深刻な問題」(原田 隆之) @gendai_biz

                                                                                  新着記事