いよいよ今日の最終目的地「最勝洞」へ向かう。禅昌寺の裏から最勝洞へ向かう登山道には五百羅漢が並んでいるので目印になる。 最初の「抜穴」までの所要時間は15分くらいか。写真の様な急な上り坂が続く。 実際には最勝洞と言う名前の洞窟があるわけではなく、複数の洞窟群になっている。あえて言えば「本穴」というのが最勝洞か。 左図のほとんどの洞窟が確認できた。図で細い青線で書かれているのが沢で(断層の跡か?)で、左下写真のようにちょろちょろと水はあるものの、最も洞窟の集まっている奥の院付近は枯れ沢になっている。 最勝洞はチャート質の山にできた洞窟で珍しいものだという。 チャートも石灰岩も海底の生物沈殿物でできる地質である。カルシウムを主成分とした石灰石が水に溶けやすいのに対して、チャートはケイ素(つまりガラスのような成分)を主成分とした岩石で水に溶けにくい。だから鍾乳洞のような洞窟はできにくいということ