■摘発、昨年の3倍 茨城県特産のハマグリを大量に密漁する行為が大洗町大貫町の海岸「大洗サンビーチ」で横行している。今年の摘発件数は、既に昨年1年間の3倍に達した。営利目的での採取とみられ、悪質なケースも散見される。茨城海上保安部などは、限りある海産資源を保護しようと、取り締まりを強化している。 ■禁止区域に漁具 13日午前、軽トラック2台が大洗第3サンビーチから走り去った。合同取り締まりのために集まった同海保職員らに気付き、逃げたとみられる。 この日の合同取り締まりは、海保のほか水戸警察署と県漁政課、大洗町職員など計30人が参加した。約1時間半、潮干狩りが禁止されている第3サンビーチでハマグリを採っている人がいないか見回った。消波ブロックには、密漁者が使ったとみられる網付きの漁具が残されていた。 同海保によると、週末になると200人以上が潮干狩り禁止区域に集まり、中には波打ち際まで車を乗り