現在絶賛放送中のTVアニメ『チェンソーマン』。圧倒的なクオリティ、ファンタジーとリアリティを最大限に追求したキレッキレの演出は、従来のアニメーション表現を拡張し、原作ファンの間だけでなく、多方面で大反響を巻き起こしている。このアニメ『チェンソーマン』の制作の中心にいるのが、中山竜監督だ。作品づくりにかける思い、そして後半パートに突入し、いよいよ加速していく作品世界について話を聞いた。 ――『チェンソーマン』が初監督作品となります。オファーを受けたときはどう思いました? 中山 ビッグタイトルなので、最初に聞いたときは驚きました。ただ、自分自身も監督作をそろそろもちたいと思っていた段階だったし、お話をいただいたのが29歳の頃で、30歳までには監督をやりたいなと思っていたから、ぎりぎり滑り込みで大きいお話をいただけてうれしかったです。当時から原作は大好きで読んでいたので、迷うことはなかったですね