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山田昌弘の検索結果1 - 40 件 / 121件

  • 最近、読書って必要じゃね?と痛感させられることが多い

    ほんこんの「民主主義=多数決」発言の「いや少数意見を尊重すべき」っていう論点については『民主主義とは何か』(宇野重規)で論じられていたし、「多数決以外にも投票方式ってあるじゃん」って論点については『多数決を疑う』(坂井豊貴)で論じられてる。 どちらも話題になった書籍だし内容も簡単で基礎的な教養って言っていいと思うんだけどそれすら踏まえてない増田が見受けられる。 増田で盛り上がってた少子化対策の件も『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 』(山田昌弘)ぐらい読んで議論しようよ。欧米に学ぶべきだとか、育児と仕事を両立できる環境にすればいいんだとか、そもそも女が男に年収求めすぎとか、大味な議論にしかなってないじゃん。パラサイトシングルの問題に触れるやつがいないのってどうなのよ。貧困についての話になると「いや若者は現状の生活に満足してるってアンケート結果がでてるから」とかさあ。『絶望の国の幸福な若

      最近、読書って必要じゃね?と痛感させられることが多い
    • 「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち|すもも|note

      ブームで終わらず定着した婚活 2008年2月に山田昌弘・白川桃子「「婚活」時代」(ディスカヴァー携書)が発売されて以降、「婚活」という言葉は一時的なブームで終わることなく、着実に社会に定着していっている。以下は、グーグルトレンドの「婚活」という言葉の検索トレンドである。 「婚活」が社会に定着していくのは、夫婦が知り合ったきっかけの変容からみて必然的だろう。「出生動向基本調査・夫婦調査」の「夫婦が知り合ったきっかけ」をみると90年代後半には「お見合い」が10%未満となりほとんどなくなってしまった。また「お見合い」の減少に伴って増加した「職場」も00年代後半には「友人・兄弟」より少なくなってしまった。 「お見合い」「職場」などのようにある程度受け身でも結婚相手を見つけることができた仕組みや場所が減ったことで、個々人が主体的に考え行動しなければ結婚相手が見つかりにくい時代に変化したのである。 そ

        「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち|すもも|note
      • 子どもを産むと年収が7割も減る…世界が反面教師にする日本の「子育て罰」のあまりに厳しい現状 「日本のようになってはいけない」と思われている

        30年以上も少子化対策をやっているのに効果なし 年明けに岸田首相が「異次元の少子化対策をやる」とぶち上げて以降、議論が沸騰している。首相だけでなく、与党幹部が発言するたびに、そのズレっぷりが子育て世代や若い世代の怒りを買っている。 出生率が大きな議論になり始めたのは1989年に1.57になってからだ。当時は1.57ショックという言葉まで生まれ、1992年に出された「国民生活白書」のタイトルが「少子社会の到来〜その影響と対策」と名付けられて以降、少子化という言葉は広がった。 だが、それから30年余り。数々の少子化対策と銘打った政策が手を変え品を変え試されてきたが、効果を上げているとは言えない。 30年にわたり少子化問題を研究してきた中央大学の山田昌弘教授は著書『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の理由』(光文社新書)の中で、欧米の研究者やジャーナリストからよく、

          子どもを産むと年収が7割も減る…世界が反面教師にする日本の「子育て罰」のあまりに厳しい現状 「日本のようになってはいけない」と思われている
        • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか (2022年5月19日 No.3544) | 週刊 経団連タイムス

          トップ Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年5月19日 No.3544 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか Action(活動) 週刊 経団連タイムス 2022年5月19日 No.3544 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか -人口問題委員会 経団連は4月12日、人口問題委員会(隅修三委員長、宮本洋一委員長、清水博委員長)をオンラインで開催した。中央大学文学部・大学院文学研究科の山田昌弘教授から、「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか」と題し、これまでの日本の少子化対策の評価や今後必要な施策等について説明を聴いた。概要は次のとおり。 ■ 少子化は日本社会の構造にかかわる問題 2020年の出生数は84万人まで減少しており、今後出生数が右肩上がりで増えることはない。 少子化は結婚や出産だけの問題ではない。(1)少子高齢化(2)経済停滞(3)格差社会の進行(4)男女共同参画の停滞

            日本の少子化対策はなぜ失敗したのか (2022年5月19日 No.3544) | 週刊 経団連タイムス
          • 量的な概念をちゃんと認識しようぜ(参考文献追記)

            anond:20230321094940 量的な概念をちゃんと認識しようぜ。 合計特殊出生率は、20年で30%以上低下してるが、夫婦の完結出生児数は、1割程度しか低下してないんだよ。 下がっていると行っても全然程度が違う。 では、合計特殊出生率と連動するように下がっている統計というと、婚姻率になる。これが概ね20ポイント以上低下している。 これと夫婦の完結出生次数が掛け算すると、ほぼ合計特殊出生率になる訳だ。 問題の解決に必要なコストは、100%に近づければ近づけるほど、指数関数的に増大する事が知られている。なので、パレート図というものを用いて、特に理想から乖離している差が大きいところ、影響が大きいところから重点的に対応する事が、よりよい問題解決に繋がるとされる。 今のところ、分析として影響が大きいのは 非婚化による婚姻率の低下(経済的理由が主)結婚年齢の高齢化による出産人数の低下経済的理

              量的な概念をちゃんと認識しようぜ(参考文献追記)
            • 知識人の読書量・知識量ランキング

              SSクラス 江藤淳、柄谷行人、廣松歩、栗本慎一郎、谷沢永一、村上泰亮、中村元 Sクラス 小室直樹、浅田彰、福田和也、渡部昇一、呉英智、蓮實重彦、永井陽之助、中村雄二郎、すが秀実、佐伯啓思、高澤秀次、筒井康隆、小谷野敦、菅野覚明、養老孟司 見田宗介、佐藤誠三郎、大森荘蔵、西部邁 Aクラス 丸山眞男、吉本隆明、長谷川三千子、丸山圭三郎、橋本治、村上陽一郎、佐藤優、松岡正剛、伊藤貫、猪木武徳、坂部恵、坂本多加雄、大澤真幸、中川八洋、永井均、野矢茂樹、小浜逸郎、飯田隆、河合隼雄、片岡鉄哉、鎌田東二、梅棹忠夫、竹内洋、山本夏彦、山口昌哉、入江隆則、 Bクラス 猪瀬直樹、坪内祐三、中沢新一、御厨貴、橋爪大三郎、鷲田清一、北岡伸一、池田清彦、中西輝政、立花隆、山本七平、宮台真司、桶谷秀昭、宮崎哲弥、司馬遼太郎、古田博司、市川浩、東谷暁、苅谷剛彦、秋山駿、関岡英之、加藤尚武、浅羽通明、松原隆一郎、東浩紀

                知識人の読書量・知識量ランキング
              • 突然「選ぶ側」になった「恋愛弱者女性」と、選ばれるハードルが高すぎる「恋愛弱者男性」を待ち受ける「マッチングアプリの罠」(飯田 一史) @moneygendai

                突然「選ぶ側」になった「恋愛弱者女性」と、選ばれるハードルが高すぎる「恋愛弱者男性」を待ち受ける「マッチングアプリの罠」 東京都立大学教授で経営学者の高橋勅徳氏が40代男性の婚活について、婚活パーティと結婚相談所での自身の経験も踏まえて分析した『婚活戦略』は学術書としては異例の反響を呼んだ。その高橋氏が今度はマッチングアプリでの婚活を題材に、物語仕立ての『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』(クロスメディアパブリッシング)を著した。 マッチングアプリでも、一般的には高収入、容姿端麗といったハイスペであれば異性から選ばれやすいと言われている。しかし高橋氏は、検索・比較可能なすべてのスペックは相対化されて陳腐化し、最終的には「この人と恋愛できる(できそう)か」が決め手になるしくみになっている、と言う。どういうことなのか? 婚活で会

                  突然「選ぶ側」になった「恋愛弱者女性」と、選ばれるハードルが高すぎる「恋愛弱者男性」を待ち受ける「マッチングアプリの罠」(飯田 一史) @moneygendai
                • 大学無償化が少子化対策にならない理由 少子化対策は別枠でやれ

                  多産の家庭は大学を無償化、と言うアイデアが「少子化対策」として出てきたが、 https://digital.asahi.com/articles/ASRD67KLKRD6UTFL011.html これは 少子化対策にはならない。(有効ではない)格差を広げる政策であるため、むしろ非婚化を促進し逆効果ですらある経済対策としても、実質大学への補助金なのに、大学側の放漫経営を抑止する方策がないため筋が悪いといえるので、最低でももう少し工夫をしてくれという話をする。 本質的に経済対策と位置づけて、少子化対策は別枠で行う助成金は、子ども側の条件はしだが、大学側には条件を与えて大学側に交付金として出すこと(助成金を受けた分だけ値上げなどの監視) 貧富の格差を是正するために、子どもなしの低所得層にも支援を行うこと 既婚世帯・既に子がいる世帯への支援は少子化対策として有効ではない 簡単に言えば、少子化の主因

                    大学無償化が少子化対策にならない理由 少子化対策は別枠でやれ
                  • レペゼン地球・DJ社長の「言い訳」を信じさせるハフポストへの違和感 - wezzy|ウェジー

                    「ハフポスト」が10月27日、「表現のこれから」というカテゴリにおいて、『レペゼン地球・DJ社長に聞いた「あの、でっち上げセクハラ炎上、なんだったんですか?」』という記事を公開した。 これはタイトルの通り、今年の夏にDJ集団・レペゼン地球(なお、彼らはYouTubeで絶大な人気を誇っているが、様々な理由によりYouTuberを自認していない)が起こした、“炎上マーケティング”として、セクハラ・パワハラ告発狂言を行ったことについて、『「婚活」時代』(ディスカヴァー携書、山田昌弘氏との共著)、『ハラスメントの境界線』(中公新書ラクレ)などで知られる白河桃子氏が、レペゼン地球のリーダー・DJ社長にインタビューしたものである。 去る7月17日(多くの学生が夏休みに入る日のため、YouTuberらはこの時期を重要視している)、レペゼン地球の事務所に所属する、ジャスミンゆま氏がツイッター上にて「DJ社

                      レペゼン地球・DJ社長の「言い訳」を信じさせるハフポストへの違和感 - wezzy|ウェジー
                    • 小池都知事 0歳から18歳の子どもに月5000円程度を給付と発表 所得制限はなし 対象は約190万人(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース

                      小池知事は少子化対策として、都内に住む0歳から18歳の子ども全員に月5000円程度の給付をすると明らかにしました。 1児の母親 「もらえるのはうれしいので賛成」 18歳以下の子どもへの月額5000円程度の給付。これは、都庁職員への新年の挨拶の中で小池知事が突然打ち出した、いわばサプライズでした。 東京都 小池百合子知事 「私たちは今、静かなる脅威に晒されています。それは少子化です。現状は、もはや一刻の猶予も許されない」 小池知事は少子化に危機感を示したうえで国の対策が不十分だとして、都内の0歳から18歳の子ども全員に、1人月5000円程度の給付をする考えを明らかにしました。 対象となる子どもは都内におよそ190万人います。 2児の母親 「多いに越したことはないが、5000円でもいただけたらありがたい。(Q.何に使う?)そうですね~」 子 「おもちゃ買おうよ!」 2児の母親 「おもちゃは買わ

                        小池都知事 0歳から18歳の子どもに月5000円程度を給付と発表 所得制限はなし 対象は約190万人(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース
                      • 子どもの世話よりスマホゲーム「非イクメンの実態」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

                        これまで、父親が育児をしない理由として、「長時間労働」がよく挙げられてきました。ところが、明治大商学部教授の藤田結子さんが進める調査で、休日も育児をしない父親たちの様子がわかってきました。彼らはいったい何をしているのか――。実は、泣いている赤ちゃんの横でスマホゲームに熱中していたのです。藤田さんは「妻たちの訴えは切実だ」とリポートしています。【毎日新聞経済プレミア】 ◇泣き叫ぶ子どもの横で 多くの母親に協力してもらって進めている共同研究で、夫たちが休日、育児よりもスマホゲームを優先しているケースに何度も遭遇しました(藤田結子・額賀美紗子「働く母親と階層間格差-仕事意欲と家事分担に関する質的研究-」日本社会学会大会、2019年10月)。一部の事例を紹介します。 首都圏で看護師として働く佐藤恵美さん(仮名、30代)の家では、夫の大輔さん(仮名、30代)が、幼い子どもが隣で泣いていても熱心にスマ

                          子どもの世話よりスマホゲーム「非イクメンの実態」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
                        • 型破り出版社「Discover 21」が、逆風からベストセラーを生み出すまで|干場弓子の履歴書 #ぼくらの履歴書 - ぼくらの履歴書|トップランナーの履歴書から「仕事人生」を深掘り!

                          ※この記事は2019年12月に取材・撮影した内容です ディスカヴァー・トゥエンティワンの設立に携わり、30歳で取締役社長に就任。以来経営全般に携わり、自らも編集者として数多くのヒット作を生み出してきた干場弓子(ほしば・ゆみこ/ @hoshibay )さん。 自著やさまざまなインタビューで、現代のビジネスシーンにおける当たり前や常識に小気味よく切り込む印象から、私たちは干場さんに“強い女性”を期待してしまいます。しかし、ご自身を振り返り語られたのは、劣等感、焦りに突き動かされてきた来歴でした。 2019年12月下旬、取締役社長を退く直前の干場さんに、キャリアグラフを紐解きつつ、これまでの歩みを聞きました。 念願だったファッション誌編集部を1年半で退職 ──22歳で世界文化社に入社され、『家庭画報』編集部のファッション班に配属されたのですね。キャリアグラフも好調です。 当時は第二次オイルショッ

                            型破り出版社「Discover 21」が、逆風からベストセラーを生み出すまで|干場弓子の履歴書 #ぼくらの履歴書 - ぼくらの履歴書|トップランナーの履歴書から「仕事人生」を深掘り!
                          • 財務省財務総合政策研究所 人口動態と経済社会の変化に関する研究会 第一回報告 「日本で少子化対策はなぜ失敗したのか」 - コロナ後の家族は変わるのか? - 山田昌弘

                            • 社会学者・山田昌弘氏に聞く少子化対策“失敗の本質”「最大の原因は未婚化。低収入の男性は選ばれない」(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

                              【注目の人 直撃インタビュー】 山田昌弘(中大文学部教授) ◇  ◇  ◇ 「異次元の少子化対策に挑戦する」──岸田首相がそう宣言してから2カ月。昨年の出生数が政府予測より8年早く80万人を切るのが確実となり、慌てて対策に乗り出したものの、具体策は先送り。予算倍増の財源もごまかす無責任だ。そもそも従来の対策に何が足りなかったのか。「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」の著書がある社会学者に、団塊ジュニア世代の未婚記者が「失敗の本質」を聞いた。 【写真】丸川珠代氏13年前“愚か者Tシャツ”で悪ノリの全貌…ブーメランに「党が反省」と責任転嫁 ◇  ◇  ◇ ──岸田首相は「次元の異なる少子化対策」として、児童手当などの経済支援の強化、幼児教育・幼保サービスの拡充、育児休暇制度の強化や働き方改革の推進の3本柱を掲げました。 これまでの延長線上で「次元」は同じ。対象の想定は全体の約4分の1に過ぎ

                                社会学者・山田昌弘氏に聞く少子化対策“失敗の本質”「最大の原因は未婚化。低収入の男性は選ばれない」(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース
                              • II-7 弱者男性のための正義論(前編)

                                いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 1:「理念」に基づいた弱者男性論が必要な理由 1-1:規範に関する議論の性質 これまで、この連載では「特権」や「トーン・ポリシング」、「マイクロアグレッション」という概念や理論について取り上げてきた。これらのいずれもが、「この社会のなかでマイノリティは不利な立場に置かれており、その生活や活動には不当な制限が課せられている」という差別構造の問題を指摘す

                                  II-7 弱者男性のための正義論(前編)
                                • 匿名でグループ通話 新SNS「Yay!」1年弱で200万人突破 10代に人気

                                  同世代や趣味が近いユーザー同士が匿名でグループ通話できるSNS「Yay!」のユーザーが200万人を突破したと、運営元のベンチャー企業・ナナメウエが発表した。今年1月のサービス開始から11カ月間で達成した。投稿など1日のやりとりの数も、500万回を超えたという。 Yay!は、同世代のユーザー同士や、趣味嗜好が近い人同士をアルゴリズムでマッチングさせ、音声通話やビデオ通話、メッセージのやりとりなどができるSNS。 中学生以上向けのサービス。現在のユーザーは22歳未満が8割を占め、中でも16~19歳が多いという。 グループ通話をオンにしたままテレビを見て思ったことを話したり、一緒にゲームしたりするなど、「今やっていること」を共有するユーザーが多いという。滞在時間やアクティブ率も高水準を維持しているという。 学生限定コミュニティー「ひま部」を運営するナナメウエが開発した。サービスコンセプトは「すべ

                                    匿名でグループ通話 新SNS「Yay!」1年弱で200万人突破 10代に人気
                                  • 山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』 - 紙屋研究所

                                    タイトルに惹かれて読んだ。 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書) 作者:山田 昌弘 発売日: 2020/05/29 メディア: Kindle版 山田がいうには、 日本はスウェーデン、フランス、オランダの対策をモデルにしてしまった。 これらの国の固有の価値観を少子化対策の前提にしてしまった(子は成人したら独立する、仕事は女性の自己実現など)。また日本固有の価値観をスルーしてしまった(リスク回避、世間体重視など)。 ということである。 因果が逆では 全く当たっていないわけではないけども、基本的に因果が逆ではないのか、というのが本書を読み終えた率直なぼくの感想である。意識や志向の問題ではなく、長い自民・公明政権下での政策の遅れ(というか逆方向)がそのような意識や志向を作り出してしまったのである。それなのに、山田は意識や志向から欧州との差やこれか

                                    • 「若者の恋愛離れ、SNSも一因」 “婚活生みの親”山田教授が指摘 「恋愛=面倒」の意識強く

                                      「若者の恋愛離れには、SNSの普及にも一因がある」と、中央大学文学部の山田昌弘教授が指摘。1人で過ごしていてもSNSを利用することで寂しさが紛れ、SNSでのやりとりが活発になるあまり、恋愛に時間を掛けづらくなるという。 「若者の恋愛離れには、SNSの普及にも一因がある」──「婚活」の名付けの親で、恋人や夫婦の関係性を研究する中央大学文学部の山田昌弘教授は、日本の恋愛の現状をそのように指摘する。1人で過ごしていてもSNSを利用することで寂しさが紛れ、SNSでのやりとりが活発になるあまり、恋愛に時間を掛けづらくなるという。 山田教授は、恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」(ペアーズ)を運営するエウレカと共同で、日本の恋愛・結婚の現状を調査。20~30代の独身者の74%が「交際相手はいない」状況だった。うち55%は「交際したい」と回答したが、ほとんどが「身近に出会いがない」「交際相手の活動

                                        「若者の恋愛離れ、SNSも一因」 “婚活生みの親”山田教授が指摘 「恋愛=面倒」の意識強く
                                      • 男性育休「義務化」は日本の男性をパパにするのか?(白河桃子) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                        6月5日自民党本部で行われた男性の育休「義務化」を目指す議員連盟発足に民間オブザーバーとして参加した。会場に入る廊下からマスコミのカメラが回り、各テレビ局にニュースとして大きく取り上げられた。5月の発起人会よりもさらにマスコミが増えているのは、ネットで炎上しているくるみん取得企業の「育休復帰から2日後の転勤命令によるパタハラ疑惑」と、前日の男性育休取得率発表があったからだろう。「男性育休義務化」というテーマがこれだけマスコミが集まる時代になったのだ。 前日には厚労省から男性育休取得率の発表があり、前年から1%上がったものの、10年間周知し20億円もの周知事業の予算を使いつつ、10年間で1%台から6%までしか上がっていない。これは企業については「育休への周知義務」しかないからで、周知の限界が今回の「企業への義務化」につながるのではないだろうか? 育休の取得については男女ともに法律もあり、育休

                                          男性育休「義務化」は日本の男性をパパにするのか?(白河桃子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                        • II-8 弱者男性のための正義論(中編)

                                          いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 3:リベラリズムと弱者男性 3-1:リベラリズムにおける「公私分離」 前節で親密性の欠如が不利益であるということを強調したのは、弱者男性の問題を取り上げた際に呈されることの多い、「恋愛や結婚できないことが悪いとは限らない」「恋人や配偶者がいないことは大した問題ではない」という意見に反論するためであった。 とはいえ、先述した通り、「本人が求めているのに

                                            II-8 弱者男性のための正義論(中編)
                                          • 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? - おたまの日記

                                            タイトルが強烈です。 『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因』という新書を読みました。 帯には「もっと早く、せめて団塊ジュニアが結婚、出産期に入るまでに手が打たれていれば……」と書かれています。 著者の山田昌弘氏は家族社会学がご専門で、「パラサイト・シングル」という言葉を生み出した人でもあります。 私は、家族社会学者として、日本の少子化に関して、外国の研究者、政府関係者、ジャーナリストらからよくヒアリングを受ける。(中略) 欧米、特に北西ヨーロッパの研究者やジャーナリストからは、「なぜ、日本政府は、少子化対策をしてこなかったのか」という質問が出てくる。(中略) 一方、中国(香港、台湾を含む)や韓国、シンガポールの人たちは、「日本のようにならないためにはどうすればよいか」という点を聞いてくる。 (『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』p23~27より引用)

                                              日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? - おたまの日記
                                            • 【読書感想】日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                              日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因 (光文社新書) 作者:山田 昌弘発売日: 2020/05/19メディア: 新書 Kindle版もあります。 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書) 作者:山田 昌弘発売日: 2020/05/29メディア: Kindle版 「1・57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。 当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。 欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。 一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。 日本を反面教師としようとしているのである。 家族社会学者である著者は、日本の少子化対策が事実上失敗に終わっているのは、 未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析

                                              • 現実の複雑さに向き合うために――ヤンキーの生活世界/『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』著者、知念渉氏インタビュー - SYNODOS

                                                現実の複雑さに向き合うために――ヤンキーの生活世界 『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』著者、知念渉氏インタビュー 情報 #新刊インタビュー ――本日は、日本教育社会学会奨励賞〔著書の部〕に選ばれた『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』の著者、知念歩さんにお話を伺います。なぜ「ヤンチャな子ら」を研究しようと思ったのですか? 卒論を書くときに、若者文化をテーマにしたいと思ったんです。そのことを、当時の指導教員であった『裸足で逃げる』の上間陽子先生に相談したところ、渡されたのがポール・ウィリスの『ハマータウンの野郎ども』とディック・ヘブディジの『サブカルチャー』という本でした。 とくに『ハマータウンの野郎ども』の第一部は、とても興味深く読んだことを覚えています。ただ、卒論では、自分自身が当時足繁く通っていた那覇の国際通りの裏路地にあるセレクトショップに集う若者たちの文化について書きました

                                                  現実の複雑さに向き合うために――ヤンキーの生活世界/『〈ヤンチャな子ら〉のエスノグラフィー』著者、知念渉氏インタビュー - SYNODOS
                                                • 「小学四年生」で人生が決まる? 格差が格差を生む令和の「新型格差社会」とは

                                                  朝日新聞出版が運営するニュースサイト。 from AERAdot. 『週刊朝日』や『AERA』を発行する朝日新聞出版のwebサイト「AERAdot.」とのコラボレーション連載。 バックナンバー一覧 格差が格差を生む“新型格差社会”、令和日本。社会学者・山田昌弘さんは、『新型格差社会』(朝日新書)で、格差を5分類することで根本的要因を指摘。<家族><教育><仕事><地域><消費>それぞれにおける格差の実態について、ここでは、旧来型の「住宅すごろく」が機能しなくなったことで生まれる“格差”について本書より抜粋・改編してお届けする。 *  *  * 「住宅すごろく」が機能しない 三十年程前までは「一般的なサラリーマンが歩む定型人生ルート」なるものが、暗黙のうちに成立していました。男女問わず、その人の年齢と職業を聞けば、どういった住まいで、どのような暮らしを送っているのか、大概の想像ができたもので

                                                    「小学四年生」で人生が決まる? 格差が格差を生む令和の「新型格差社会」とは
                                                  • ”「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち”という記事とその反応

                                                    リンク note(ノート) 「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち|すもも|note ブームで終わらず定着した婚活 2008年2月に山田昌弘・白川桃子「「婚活」時代」(ディスカヴァー携書)が発売されて以降、「婚活」という言葉は一時的なブームで終わることなく、着実に社会に定着していっている。以下は、グーグルトレンドの「婚活」という言葉の検索トレンドである。 「婚活」が社会に定着していくのは、夫婦が知り合ったきっかけの変容からみて必然的だろう。「出生動向基本調査・夫婦調査」の「夫婦が知り合ったきっかけ」をみると90年代後半には「お見合い」が10%未満となりほとんどなくなってしまった。また「お見 640 users 246

                                                      ”「ATMにされたくない」婚活市場から撤退する男性たち”という記事とその反応
                                                    • II-9 弱者男性のための正義論(後編)

                                                      いまわたしたちが直面している社会的諸問題の裏には、「心理学や進化生物学から見た、動物としての人間」と「哲学や社会や経済の担い手としての人間」のあいだにある「乖離」の存在がある。そこに横たわるギャップを埋めるにはどうしたらよいのか? ポリティカル・コレクトネス、優生思想、道徳、人種、ジェンダーなどにかかわる様々な難問に対する回答を、アカデミアや論壇で埋もれがちで、ときに不愉快で不都合でもある書物を紹介しながら探る論考、そのシーズン2の開始です。 6:「あてがえ論」と「上昇婚」 6-1:「女をあてがえ論」とはなにか ここまでの議論を整理しよう。従来のリベラリズムやフェミニズム、幸福度に注目する議論などでは弱者男性の問題を適切に捉えることはできなかった。しかし、潜在能力アプローチを用いれば、それらを求めているのに恋人がいなかったり結婚できなかったりする人がいる状況は不正義であり、公的な対処が必要

                                                        II-9 弱者男性のための正義論(後編)
                                                      • 婚活アプリの国内市場規模、5年後は1000億円超に 「社会的な理解が進んでいる」

                                                        サイバーエージェント子会社のマッチングエージェントが婚活・恋活マッチングサービス(婚活アプリ)の国内市場規模の予測を発表。2020年の市場規模は620億円に伸びる見通しで、25年には1060億円に達するという。 日本国内の婚活・恋活マッチングサービス(婚活アプリ)の市場規模が2025年に1060億円に達する――。サイバーエージェント子会社のマッチングエージェントは1月27日、こんな市場予測を発表した。20年の市場規模は620億円(前年比21.6%増)に伸びる見通しで、今後もさらに拡大が進むという。 婚活アプリには、同社の「タップル誕生」、エウレカの「Pairs」、米Match Groupの「Tinder」、ネットマーケティングの「Omiai」、リクルートマーケティングパートナーズの「ゼクシィ縁結び」「ゼクシィ恋結び」などが存在する。 各社が本人確認などの管理を徹底し、健全性を高めている点が

                                                          婚活アプリの国内市場規模、5年後は1000億円超に 「社会的な理解が進んでいる」
                                                        • 未婚化は1975年から始まった、家族社会学者が指摘していた研究者やマスコミの“過ち”

                                                          朝日新聞出版が運営するニュースサイト。 from AERAdot. 『週刊朝日』や『AERA』を発行する朝日新聞出版のwebサイト「AERAdot.」とのコラボレーション連載。 バックナンバー一覧 少子化の大きな要因となっている「未婚化」。中央大学教授で家族社会学者の山田昌弘氏は、1975年にはその傾向はあったと指摘する。山田氏の著書『結婚不要社会』(朝日新書)から一部を抜粋、再編集し紹介する。 *  *  * 1989年の人口動態統計で、女性一人が生涯に産む子どもの平均人数を示す合計特殊出生率が過去最低の1.57になりました。厚生省人口問題研究所(現・国立社会保障・人口問題研究所)は翌1990年、この現象を「1.57ショック」と名付けて初めて警鐘を鳴らしましたが、その時点では少子化という言葉はまだありません。 少子化という言葉の誕生は、それから2年後、1992年に「少子社会の到来」という

                                                            未婚化は1975年から始まった、家族社会学者が指摘していた研究者やマスコミの“過ち”
                                                          • 【本】子育てに役立った『格付けし合う女たち』女子カーストの実態 白河桃子 ポプラ新書 - ガネしゃん

                                                            ガネしゃんです。いつもご覧いただきありがとうございます。 本書のポイント 著者プロフィール 目次 感想 ママカースト 恋愛・婚活カースト オフィスカースト 生きやすい世界にするために 関連図書 本書のポイント 女はなぜ、助け合えないのか。。。 「8000円のランチに行けるか、行けないか」で「ママカースト」が決まる!? 女性の間に生まれる「カースト」の苦しみは、社会的な成功だけでなく「女としての幸せ」というダブルスタンダードで計られることにある。「恋愛・婚活カースト」や「女子大生カースト」「オフィスカースト」などの「女子カースト」の実態と対処法を探ると共に、そこから見える旧態依然とした会社組織や貧困、シングルマザーなどの日本の課題点に迫る。 私がこの本を手にしてから数年近く経とうとしています。あれから何か変わったのかな?と最近もう一度読んでみました。結果、何も変わっていませんでした。 では、

                                                              【本】子育てに役立った『格付けし合う女たち』女子カーストの実態 白河桃子 ポプラ新書 - ガネしゃん
                                                            • 山田昌弘氏に聞く少子化対策“失敗の本質”「最大の原因は未婚化。低収入の男性は選ばれない」|注目の人 直撃インタビュー

                                                              「異次元の少子化対策に挑戦する」──岸田首相がそう宣言してから2カ月。昨年の出生数が政府予測より8年早く80万人を切るのが確実となり、慌てて対策に乗り出したものの、具体策は先送り。予算倍増の財源もごまかす無責任だ。そもそも従来の対策に何が足りなかったのか。「日本の少子化対策はなぜ…

                                                                山田昌弘氏に聞く少子化対策“失敗の本質”「最大の原因は未婚化。低収入の男性は選ばれない」|注目の人 直撃インタビュー
                                                              • 【読書感想】年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

                                                                年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 (講談社現代新書) 作者:小林 美希講談社Amazon Kindle版もあります。 年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 (講談社現代新書) 作者:小林美希講談社Amazon 平均年収443万円――これでは“普通”に暮らすことができない国になってしまった。ジャーナリストが取材してわかった「厳しすぎる現実」。 昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配…… 「中間層」が完全崩壊した日本社会の「本当の危機」とは? 平均年収443万円。 この数字を見て、僕は「まあ、そのくらいあったら、あんまり贅沢はできなくても『普通の暮らし』はできるのではないか、と思ったのです。 実

                                                                  【読書感想】年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
                                                                • 島耕作はほぼアウト!恋愛と勘違い、セクハラの境界線は?

                                                                  先日も、カネカがパタハラで告発され炎上した。ハラスメント問題を放置することは、企業にとって大きなリスクであるーー。改めて、その事実に直面したビジネスパーソンも多いはずだ。 一方、個人の悩みも深い。「今日のワンピース、似合っているね。デート?」と女性社員をほめる。後輩のミスに「何をやっているんだ、しっかりしろ」と怒鳴る。「新婚なのに残業させて申し訳ない。子づくりの邪魔だよな」と部下に謝る。 どれも相手を苦しめたり、嫌がらせたりするつもりがあったわけではない。むしろ育成のために、またはコミュニケーションを円滑にしようと自然に出てきた言動だ。それなのにある日「ハスメントですよ」と注意を受けてしまう——。セクハラ、パワハラを巡って、日本の職場では大きな意識の“乖離(かいり)”が生まれている。 「一体、何がアウトなんだ!!!」 本連載では「働き方改革実現会議」の一員として法改正の渦中にいるジャーナリ

                                                                    島耕作はほぼアウト!恋愛と勘違い、セクハラの境界線は?
                                                                  • [議論]上野千鶴子氏(上)「少子化とジェンダー格差は共通課題」

                                                                    前回まで、少子化対策について考えてきた。東京大学の赤川学教授、そして中央大学の山田昌弘教授はインタビューで、これまでの少子化対策にはほとんど有効性がなかったと指摘。それを踏まえ、どのような政策が望ましいか、読者の皆さんにコメント欄で議論していただいた。 今回は、少子化対策から「女性活躍(ジェンダーギャップ解消)」にテーマを移す。インタビューしたのは、ジェンダー問題の第一人者である社会学者、上野千鶴子氏。菅義偉政権は、安倍晋三前政権から「女性活躍」を目指す政策を引き続き推進する姿勢を打ち出している。上野氏は、日本の現状と対策について、どのように考えているのか。2回に分けて掲載する。 2019年末に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数ランキングでは日本は153カ国中、過去最低の121位となっています。「女性活躍」の現状をどのように見ていますか。 上野千鶴子氏(以下、上野氏):ぼう

                                                                      [議論]上野千鶴子氏(上)「少子化とジェンダー格差は共通課題」
                                                                    • この10年間で一気に日本全国で顕在化した「8050問題」

                                                                      引きこもりの中高年が劣等感や将来への絶望感に苛まれているケースも多い Masafumi_Nakanishi/iStock. <親と同居する引きこもり中高年の問題は、都市部よりもむしろ地方部で深刻化している> 「8050問題」に社会的関心が高まっている。80代の老親と、引きこもりが長期化して50代の子が同居している世帯の問題だ。 中高年が親と同居する事情は様々だが、基礎的生活条件を親に依存し続けることは憂慮される。親はいつまでも元気ではない。同居している親は「自分がいなくなったら、この子はどうなるのか」と気をもんでいる。 同居している子も心中は穏やかでなく、劣等感や将来への絶望感に苛まれているケースが多い。それが暴発したのが、先月に川崎市で起きた通り魔事件だった。容疑者は叔父夫婦と同居する51歳の男性で、長らく引きこもりの状態にあったという。数日後には、年老いた元官僚が同居する40代の息子を

                                                                        この10年間で一気に日本全国で顕在化した「8050問題」
                                                                      • 親の格差が生む教育格差、家庭の重要性増す背景 | 東洋経済education×ICT

                                                                        山田昌弘(やまだ・まさひろ) 社会学者、中央大学教授 1981年東京大学文学部卒。86年同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教授を経て2008年より現職。専門は家族社会学。愛情やお金(経済)を切り口として、親子・夫婦・恋人などの家族における人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。基礎的生活条件を親に依存している未婚者の実態や意識について分析した著書『パラサイト・シングルの時代』(筑摩書房)は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、多くの若者から希望が失われていく状況を『希望格差社会ー「負け組」の絶望感が日本を引き裂く』(筑摩書房)と名付け、格差社会論の先鞭をつけた。結婚活動、略して「婚活」の造語者でもある。『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか? 結婚・出産が回避される本当の原因』(光文社新書)、『結婚不要社会』『新型格差社会』(ともに朝日新書)など著書多

                                                                          親の格差が生む教育格差、家庭の重要性増す背景 | 東洋経済education×ICT
                                                                        • データから小田急線車内無差別刺傷事件を考える|すもも|note

                                                                          小田急線で女性に切りつけた對馬(つしま)悠介容疑者は「幸せそうな女性を見ていると殺したいと思うようになった。誰でもよかった。」と供述しました。あなたの幸せな瞬間の写真を投稿して抗議しませんか?顔は出さなくてもOKです。https://t.co/9djHIvR533 — 笛美「ぜんぶ運命だったんかい おじさん社会と女子の一生」発売中 (@fuemiad) August 7, 2021 私はSNSでこの様子を見て危機感を覚えました。 この事件に関して現時点で判明している事実から可能な限り数的根拠を交えて背景を解説することが、言論の多様性のために必要だと感じました。 この事件は「フェミサイド」であるが、原因は「女性差別」「女性蔑視」ではない この事件は確かにフェミニストの言うように「フェミサイド」だと定義して差し支えないと思います。「フェミサイド」とは「相手が女性であるということを理由とした殺人

                                                                            データから小田急線車内無差別刺傷事件を考える|すもも|note
                                                                          • 結婚に向く女性、向かない女性を統計データで調べてみた

                                                                            結婚に向いている女性とは こんにちは。 今回「結婚に向いている女性とは?」というテーマで、原稿のご依頼をいただきました。 結論から言えば、結婚に向いている女性は「結婚のメリットが多い女性」「パートナーとの恒常的関係を維持できる女性」だと考えます。 山田昌弘『結婚不要社会』(朝日新書,2019年)によると、結婚とは「性関係のペアリングに基づく恒常的関係」であり「経済的」「心理的」な効果があると説明しています。 結婚を評価する際に「恒常的関係の維持」「経済的」「心理的」の3要素を俯瞰(ふかん)して考える必要があると思います。 表面的な損得で結婚を考える傾向が強まっている 近年、結婚のメリットを表面的な損得で考え、自分が「結婚に向かない」と思い込む人が多いと感じます。 マーケティングアナリストの原田曜平さんは「20代の結婚観に見る、少子化が止まらない未来」(PRESIDENT WOMAN 201

                                                                              結婚に向く女性、向かない女性を統計データで調べてみた
                                                                            • 2013~23年 新書200選 - 60歳からの自分いじり

                                                                              社会学部でメディアとかポピュラー・カルチャーに関して興味持ってる新入生に向けて、2013~2023年刊行の新書200選、ということです(現在200冊だと思いますが、年内適宜追加していきます)。 稲増一憲『マスメディアとは何か:「影響力」の正体』中公新書、2022年 稲田豊史『映画を早送りで観る人たち:ファスト映画・ネタバレーーコンテンツ消費の現在形』光文社新書、2022年 瀬地山角『炎上CMでよみとくジェンダー論』光文社新書、2020年 金成玟『K-POP:新感覚のメディア』岩波新書、2018年 高野光平『発掘!歴史に埋もれたテレビCM:見たことのない昭和30年代』光文社新書、2019年 貞包英之『消費社会を問いなおす』ちくま新書、2023年 天野彬『SNS変遷史:「いいね!」でつながる社会のゆくえ』イースト新書、2019年 鈴木涼美『JJとその時代:女のコは雑誌に何を夢見たのか』光文社

                                                                                2013~23年 新書200選 - 60歳からの自分いじり
                                                                              • 日本に拡がる新しい格差、その原因が「リモートワーク」にあると言えるワケ(山田 昌弘) @moneygendai

                                                                                コロナ禍で激変した生活スタイルのひとつに「リモートワーク」の浸透が挙げられる。ただ、当然ながらすべての職種で在宅勤務が実現できるわけではない。社会学者で中央大学文学部教授の山田昌弘氏は、リモートワークでも生産性の向上が図れる職種とそうでない職種で、新しい「格差」が開いていく可能性があると指摘する。 エッセンシャルワーカーの窮状 リモートワークの普及は働く人々にそれまで存在しなかった「新しい格差」を生み出すことになりました。それは、「リモートワークが可能な仕事」と「不可能な仕事」の格差です。 お客さんの来店が前提となる飲食業、アミューズメント施設やテーマパーク、観光などのサービス業で働く人は、そもそもリモートワークではサービスを提供することができません。また高度な専門知識や国家資格が必要となる職業でも、リモートワークができない業種はたくさんあります。いうまでもなく医療業務もその一つです。 人

                                                                                  日本に拡がる新しい格差、その原因が「リモートワーク」にあると言えるワケ(山田 昌弘) @moneygendai
                                                                                • 日本の少子化対策はなぜ失敗し続けるのか? - 経済を良くするって、どうすれば

                                                                                  低所得層の非正規の女性は、育児休業給付を受けられないし、乳幼児期に保育所へ入れるのも難しい。生活苦が見えているのに、どうやって、結婚して子供を持てと言うのか。結局、これを等閑視する社会の風潮が少子化をもたらしている。山田昌弘先生の新著『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』は、その内実を、一つひとつ分解して説明をしてくれているように思う。 ……… 山田先生は、失敗の理由として、真っ先に、「キャリア女性の状況を前提とし、非正規雇用女性の声を聞いてこなかった」と指摘する。非正規の女性は、むしろ、多数派であるにもかかわらず、少子化対策の目玉である育休と保育の外に置かれているのだから、そうした批判になるのは致し方あるまい。少子化の大きな要因が、結婚後の出産数より、結婚の減少によることとも整合的だ。 なぜ、外に置かれているかと言えば、継続雇用、いわば、正社員であることが暗黙の前提になっているからであ

                                                                                    日本の少子化対策はなぜ失敗し続けるのか? - 経済を良くするって、どうすれば