この記事では、明治~昭和時代の天皇の後継者問題について書きます。 神話からだと2700年、歴史的にたどれるのは1500年。日本の天皇は連綿と男系を貫いてきましたが、これが近代においても極めて困難な道のりだということを色々書いていきます。 なお、現在の道徳観念からはちょっと違う部分もありますが、これは歴史的事実を記述したものであるということをあらかじめご了承ください。 皇后に必要なのは、まず格式だった 明治天皇が皇后美子と結婚したのは、彼女が一条家という皇后に見合う格式の家柄だったということ。 ところが、美子皇后は身体が弱く、子どもを産めそうにないということで、 「お妃女官」が設けられたという経緯があります。 実は、当時の天皇は皇后の産んだ子が次の天皇になるとは限らない。周りに仕えている女官が生むパターンが結構多かった。 当の明治天皇は孝明天皇の妃英照皇太后ではなく、やはり天皇に仕えた中山慶