並び順

ブックマーク数

期間指定

  • から
  • まで

81 - 120 件 / 1415件

新着順 人気順

感傷の検索結果81 - 120 件 / 1415件

  • 酒税法に触れないアルコール発酵、それが自家製酵母パン

    麦を挽いた粉と、水を混ぜ合わせただけのスターターで培養する酵母「サワードウ」というものがある。 仕組みは日本酒の発酵と同じようなものだが、サワードウで作るパンは酒税法的にも問題ないらしい。 古代のパン発明を追体験するような、苦難と困惑のパン作りが始まる。 サワードウブレッド、という言葉を聞いたことがあるだろうか。 要は「自家製酵母パン」だ。たまに個人経営のパン屋さんで売られているのを目にするが、パン作りに使う「イースト」がつまり「酵母菌」であり、自家培養したイーストを使ったパンを指す。 Sour(酸っぱい)dough(パン生地)の名前の通り、よくある市販のパンと比べて酸味のあるパンが焼きあがる。 海外のフリー画像サイトで「Sourdoughbread」と検索して出てきたイメージ。そうそう、こんな見た目のパンが多い。 酸味があることで唾液がより多く分泌され、消化によいという説があるが、特筆す

      酒税法に触れないアルコール発酵、それが自家製酵母パン
    • 「Steamサマーセール2021」でオススメしづらいが、遊んでほしいゲーム10選 - AUTOMATON

      Steamサマーセールも後半戦、お買い求め忘れの品物はないだろうか。押しも押されもせぬビッグタイトル、隠れた珠玉の作品を読者の皆様にお届けするのも、我々メディアの大事な務めだ。一方、なかには大手を振っては“オススメしづらい”ゲームも存在する。操作が難解、ビジュアルが奇抜、とにかく意味がわからない。しかしながら、なぜか心をつかまれてやまないゲームを、本稿では10本ラインナップしている。あくまでオススメしているわけではないが、ビビッとくるタイトルがあれば遊んでみてほしい。ちなみに弊誌では別途、「割引価格75%以上」のオススメゲームも特集している。併せてチェックし、今年のサマーセールを最後まで満喫してみてほしい。 Say No! More 1326円(1980円、33%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク) 『Say No! More』は、「NO」と言える人になれるアドベンチャーゲームだ。

        「Steamサマーセール2021」でオススメしづらいが、遊んでほしいゲーム10選 - AUTOMATON
      • 作家の田辺聖子さん死去 91歳 文化勲章受章:朝日新聞デジタル

        人生の機微をすくい取った恋愛小説や、ユーモアにあふれたエッセーで人気を集めた文化勲章受章者の作家、田辺聖子(たなべ・せいこ)さんが、6日午後1時28分、総胆管結石による胆管炎のため、神戸市内の病院で死去した。91歳だった。通夜・密葬は親族で営まれた。喪主は、弟の田辺聰(あきら)さん。後日、東京と大阪でそれぞれお別れの会を開く予定。 大阪市生まれ。写真館だった実家が戦災で焼失し、敗戦直後に父が死去した。樟蔭女子専門学校(現・大阪樟蔭女子大)卒業後、大阪の金物問屋に就職。一家の生計を支えながら小説を書き、大阪文学学校にも通った。 1957年、女の一生を生き生きとした大阪弁で描いた「花狩(はながり)」が雑誌の懸賞小説に佳作入選してデビュー。64年、放送作家の女性と党員の男性の恋を、女性の男友達の醒(さ)めた視点でつづる「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を受賞した。 その後、鋭い人

          作家の田辺聖子さん死去 91歳 文化勲章受章:朝日新聞デジタル
        • 4ADというレーベル、そしてアルバム30枚(前編) - ブンゲイブ・ケイオンガクブ

          今回は表題のとおり、1980年代頃から現在に至るまで優れたロックアルバムやバンド等を輩出し続けているイギリスのインディーレコードレーベルである4ADについて、改めてその歴史や拘りについて書き出して、そして具体的にその長い歴史から30枚のアルバムを選んだので、それらのレビューも含めて色々と観ていこうという記事です。 この記事の前の記事でBig Thiefのライブについて書きましたが、このバンドが4AD所属なため何度かこの文字列を打っていたら思うところがあって、この記事を書くことにしました。一気に勢いで選盤して描いていこうと思ったんですが、色々と考えてたら最初20枚にしてたアルバム選定も30枚に達したり、前書き的な部分だけで相当なボリュームになったので前半と後半に分けて書きます。 4ADの歴史ーイギリスのレーベル?アメリカのレーベルじゃ…?ー その始まりーゴスな雰囲気を中心としてー Begga

            4ADというレーベル、そしてアルバム30枚(前編) - ブンゲイブ・ケイオンガクブ
          • 酒飲みの街、京成立石。再開発とそこでの生活(文・田中鈴) - SUUMOタウン

            著: 田中鈴 京成立石は懐かしい音がした。 改札を出てまっすぐ階段を下りると、商店街が現れてカーンカーンカーンカーンとけたたましく鳴る踏切が出迎えた。走り去る電車を追いかけるように今度はカンカンカンカンと倍速で鳴り始めると、反対側の電車が通り過ぎていく。 商店街は、子どもを後ろに乗せたたくさんの自転車が行き交っていて、お店の人とお客さんの声も聞こえる。昼から飲んでいたのだろう酔っぱらった大人たちの叫び声もアーケード内でよく響く。 そんな京成立石。2028年には高層マンションが建つらしい。 京成立石が苦手だった 京成立石に越してきたのは、21歳のころ。高校を卒業後、「3年で辞める」と決心して入社した食品販売の仕事をぴったり3年で辞めて、もう私は自由だった。 親元を離れて一人暮らしをしようか、どこか海外にでも行こうか。いっそのこと、どこか遠くで生活してみるのはどうか、と考えてから、職も決めずに

              酒飲みの街、京成立石。再開発とそこでの生活(文・田中鈴) - SUUMOタウン
            • 「ゾンビウイルスに感染した母と、残される子供のエモい話」だと思ったら「パワー系お母さんが一振りでゾンビを何匹も殺すゲーム」でもあった

              「ゾンビもののよさ」のひとつは、愛する人が感染者になってしまうという恐怖にある。ゾンビになってしまえば元には戻らないどころか、人間を襲う恐ろしい生き物になってしまうのだ。自らの手を汚して愛する彼や彼女がゾンビになるのを防ぐか、愛する人の手によって殺されるのか、あるいは何もしてやれないのか。その選択だけでひとつのドラマになる。 一方、まったく違うよさもある。「人間なんてクソ喰らえ」と世界を呪っている人にとってはゾンビの来襲はある意味で福音であり、ムカつくあいつも見知らぬあいつも殺していいのである。そう、心地よく殺して許される存在もまたゾンビなのだ。 このようにゾンビの魅力にはまったく正反対の方向性があるのだが、そのふたつを両取りしようとしたゲームもある(意図してなのかは知らないが)。それがいまから語る『アンダイイング(Undying )』だ。 「ゾンビになりかけている母、残される子供」という

                「ゾンビウイルスに感染した母と、残される子供のエモい話」だと思ったら「パワー系お母さんが一振りでゾンビを何匹も殺すゲーム」でもあった
              • 少女小説の源泉――吉屋信子から氷室冴子、今野緒雪へ/嶽本野ばら【寄稿・吉屋信子没後50年】|県立神奈川近代文学館

                ※本記事では、機関紙「神奈川近代文学館」161号(2023年7月15日発行)の寄稿を期間限定で公開しています。〈9月30日17:00まで〉 嶽本野ばら・作家 少女小説とは何某なにがしかが少ない、又は足りない女子が登場する小説――まるで大喜利ですが、若い女子が登場する、若い女子が読む平易な文体で書かれたものを悉ことごとく少女小説と呼ぶのではありませんし、その独自性の定義は無理にでも作った方がいい気がします。 例えば川端康成が中里恒子と共に携わった『乙女の港』を僕は少女小説だとは思えない。だけど後期の長編『古都』は少女小説に分類出来ると思う。だって、境遇を違えた双子の姉妹が最後、同じお布団で眠るんですよ! 少女小説家の部分のみをクローズアップするのは良くないと解っていますが、昨年、今野緒雪おゆきの『マリア様がみてる』全三十七巻を一気読み、その度に号泣した僕にとって、やはり吉屋信子といえば『花物

                  少女小説の源泉――吉屋信子から氷室冴子、今野緒雪へ/嶽本野ばら【寄稿・吉屋信子没後50年】|県立神奈川近代文学館
                • 戦争に反対する唯一の手段は……/文化的雪かき - 屋上より

                  ・戦争に反対する唯一の手段は…… 戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである。 吉田健一『長崎』 一月の末、夜中にtwitterを見ていたら、「ちゃんと生活したい。キーマカレーおいしく作れました。」という投稿が流れてきた。なんとなくその発言のツリーを見ると、こんな会話が続いていた。 「おいしそう!ちゃんと料理しててえらい!」 「ありがとう。吉田健一の言葉、『戦争に反対する唯一の手段は、各自の生活を美しくして、それに執着することである』を忘れないで暮らしていきたいです。*1」 この手の引用は、「戦争に反対する唯一の手段は……」が引っ張り出される典型的な文脈で、特に珍しいものではない。個人が慎ましく暮らす生活のワンシーンに寄り添うイメージだ。 だがわたしはもう何年も、この言葉の使われ方に違和感を覚え、SNSでも言及してきた。そろそろ違和感の正体をはっきり言語化

                    戦争に反対する唯一の手段は……/文化的雪かき - 屋上より
                  • 2020年間ベストアルバム50選|ファラ

                    今年は新型コロナウィルスのせいでロクなことがなかった。当たり前だった日常が当たり前ではなくなった。変化を余儀なくされた。様々な淘汰や分断が起こった。しかしそれでも、音楽は失われない。表現とは生理的欲求である。"やるべきかやらざるべきか" ではなく "やるしかない" のである。以下に羅列した50枚のアルバム作品は、そういった本能、やるしかないのやっていきに突き動かされたであろう表現衝動の成果であり、決してこの現状を好転させたりはしないものの、少なくとも自分の生活を豊かにするエネルギーとなってくれた、とても貴重な50枚である。これらがあなたのエネルギーにもなることを願う。 なお、以下のリストに準じたプレイリストを Apple Music と Spotify で作成しているので、時間のある方はこちらもぜひチェックを(一部ストリーミング解禁していないものは別のアーティストに差し替え有り)。 50.

                      2020年間ベストアルバム50選|ファラ
                    • メガデス初の武道館公演ライヴレポ:マーティがゲスト参加し、現在の充実ぶりも示した歴史的90分間

                      2023年2月、全米全英アルバムチャート3位(全英では自己最高位)を記録した最新アルバム『The Sick, The Dying…And The Dead!』を引っさげたジャパンツアー中のメガデス。そんな彼らが2月27日には自身初となる日本武道館公演を開催。元メンバーのマーティ・フリードマンがゲスト参加しての約24年ぶりの共演が話題となっている。 そんなメガデスが奇跡的な一夜について、音楽評論家の増田勇一さんによるライヴ・レポートを掲載。 あわせてこの日のライヴのセットリストがプレイリストとなって公開されている(Apple Music / Spotify)。 <関連記事> ・【独占インタビュー】メガデスのデイヴ・ムステインが新作について語る ・メガデス、初の武道館公演への意気込みや癌を乗り越えた新作アルバムの制作を語る ・メガデス、2/27の日本武道館公演で、マーティ・フリードマンとの共演

                      • 4年間必死だった話とか、キャリアとか、採用とか

                        11月も終わりに近づき、なんというか哀愁漂うエモく素敵なシーズンに突入してきました。みなさまお元気でしょうか。私はまだ短パンです。個人ブログは全く更新できてないのですが、その代わりに技術的な記事はweb.dev等で執筆してきましたので、今回は特に技術的な話には触れず、今年がんばったことと今後についてエモく綴るだけのそんな本編にしていきたいと思います。会社の意見は一切代表していませんし、ありません。すべて私の個人的な見解です。 前略実は私は12月でGoogleという会社にまる4年勤めたことになります。あっという間でした。2015年の今頃入社して最初の数週間は緊張しすぎて夜寝れなかったのをよく覚えています。そのスタート地点を考えるとよく4年もやってこれたなと、必死に自分自身を叩き上げてきたなと、なんというか若輩者で恐縮の至なのですが、2019が終わりに向かうにつれて達成感が込み上がってきていま

                          4年間必死だった話とか、キャリアとか、採用とか
                        • 閉店日のゲーセンは「ちょい甘」設定になっていたし、常連客がフィギュアとお金をなるだけ落としていく日だった

                          東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。 好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー) 前の記事:ニヤニヤとニコニコの違いをいま一度しっかり考えてみる > 個人サイト twitter いつもの風景がなくなる ハイテクランドセガ立石には、中学卒業後はめったに行くことはなくなった。 それでも立石を訪れたときに視界に入っては、中学時代にみんなで1つのゲーム機を囲んで楽しんだことを毎回思い出していた。 昔を思い出させてくれる場所が無くなるのは、とても切ない。 ハイテクランドセガ立石。放課後、自転車でみんな集まった。 入り口は3か所ある。この奥は有名な「呑んべ横丁」。それももうすぐ無くなるけど… 30年の歴史に幕を閉じる。ちょうど私が通っていた中学生の頃にオープンしていたのか、知らなかった! ビ

                            閉店日のゲーセンは「ちょい甘」設定になっていたし、常連客がフィギュアとお金をなるだけ落としていく日だった
                          • 「死ぬ前に未制覇のドラクエシリーズをクリアしまくりたい」をズルして叶えた

                            僕らが魅了された国民的RPGゲーム、ドラクエシリーズ。でもクリアできたタイトルって、意外と少ないのではないだろうか。 かく言う筆者もちゃんとクリアできたのはドラクエ4だけ。一生制覇できず死ぬ前に、冥土の土産にクリアしてみたい。ならば、 中古で買ったソフトのセーブデータをそのまま使う 最強パスワードを使う 攻略サイトを見まくる など、とことん「ズルをしまくる」ことで、限られた〆切前の時間の中で、ドラクエをどこまでクリアできるのか。やってみた。 ライター、番組リサーチャー。過去に秘密のケンミンSHOWを7年担当し、ローカルネタにそこそこくわしい。「幻の○○」など、夢の跡を調べて歩くことがライフワークのひとつ。ほか卓球、カップラーメン、競馬が好き。(動画インタビュー) 前の記事:もうこの世に存在しないものをGoogleストリートビューで探したら、思い出に出会えた > 個人サイト 文化放想ホームラ

                              「死ぬ前に未制覇のドラクエシリーズをクリアしまくりたい」をズルして叶えた
                            • 「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか

                              「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか:スピン経済の歩き方(1/6 ページ) マルチ商法を展開している日本アムウェイ合同会社に対して、消費者庁が勧誘などの一部業務を6カ月間停止する命令を出した。 報道によれば、『メッセージアプリで知り合った相手を食事に誘った後、密室で化粧品の購入をすすめ、相手が断ると「絶対に今買ったほうがいい」などと執ように勧誘を続けて強引に入会させ、その間、会社に関する書類を一切交付していない』(NHK NEWS WEB 2022年10月14日)などの事例が確認され、これが特定商取引法違反にあたるという。 そんなニュースを聞くと、「相変わらずそんなことやっているんだ……懐かしいな」とノスタルジックな感傷にふける人も少なくないのではないか。40~50代がまだ若者だった時代、こういうスタイルの勧誘は決して珍しくなかったからだ。 実は

                                「マルチ商法の優等生」アムウェイは、なぜこのタイミングで“お灸”を据えられたのか
                              • 西台・高島平 ─ 努めて忘れようとすれば、常に曇天のノスタルジー | スカート・澤部渡 - SUUMOタウン

                                著: スカート・澤部渡 ▲ 西台駅から見える高島平の夕暮れ/2012年11月筆者撮影 首都高中央環状線と外環を結ぶ5号池袋線と、東京の果てへ向かって走る都営三田線に囲まれた地域。高島平が、私の生まれ育った街です。どうにもこうにも寂しい街。ほぼ海抜ゼロメートル地帯*1という宿命を背負っているためか、何もかもが寂しい。それは公園の時計であろうと、駅前の噴水であろうと、スーパーマーケットの生け垣であろうと、例外はなかったように思えます。 私が多分におセンチな人間だからそう思ってしまうのかもしれません。ですが、そのおセンチな私が育った街なのです。日々の暮らしや思い出はまた別ですが、なぜか「自分が生まれ育った街」を思い出すとき、その景色は常に曇天です。 あのマンモス団地がある街、高島平私は出身地を説明するときに「高島平」と言います。「あのマンモス団地がある高島平です」。そうして会話は終わる。もっとも

                                  西台・高島平 ─ 努めて忘れようとすれば、常に曇天のノスタルジー | スカート・澤部渡 - SUUMOタウン
                                • 【追悼】岡田徹の23曲 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ

                                  ムーンライダーズのメンバーで、プレイステーションのCMのサウンドロゴをはじめ様々な場面でも活躍した作曲家・編曲家の岡田徹がこの世を去った。信じられない。 故人を偲ぶ、などという気分になるはずもないくらい悲しい。 予定を色々と変更して、彼が作ってきた名曲・怪曲を見ていきます。全てムーンライダーズから、合計23曲。サブスクだと色々抜けがあって揃わないからプレイリストは無し。 1970年代 1. あの娘のラブレター(from『火の玉ボーイ』1976年) 2. マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン(from『MOONRIDERS』1977年) 3. さよならは夜明けの夢に(from『Istanbul Mambo』1977年) 4. いとこ同士(from『NOUVELLES VAGUES』1978年) 5. モダーン・ラヴァーズ(from『MODERN MUSIC』1979年) 1980年代 6.

                                    【追悼】岡田徹の23曲 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ
                                  • 祖母の火葬式 - 関内関外日記

                                    goldhead.hatenablog.com 祖母が死んだ。 人間は死んだらどこに行くのか。その答えについて基本的な仏教ならば「無記」の二文字で足りるかもしれない。そして、いろいろな宗教や思想によってその答えは千差万別であろう。 しかし、死んだ人間の死体はどこへ行くのか。その答えについては形而上的に済ますわけにはいかない。不幸にして死体が見つからない、というケースもあるだろう。しかし、ここで取り扱うのは病院で死んだ96歳の人間の死体はどこへ行くのか、という極めて具体的なケースである。 具体的な話として、まず病院の霊安室に運ばれる。そして、葬儀社によって死体を安置する場所へ運ばれる。そして、しかるべき手順を経て、死体は火葬される。 しかるべき手順……。ここは現実的にもいくつかの答えがあるだろう。お通夜をする、お葬式をあげる、など。しかし、祖母は通夜も葬式も一切不要と言い切っていた人間である

                                      祖母の火葬式 - 関内関外日記
                                    • 渡辺信一郎監督がキャリアと『カウボーイビバップ』を振り返る。「実写版はオープニングで見るのを止めた」 - cinemania 映画の記録

                                      ・最も成功をおさめたアニメ監督の一人がオリジナルの『カウボーイビバップ』の作者として知られる渡辺信一郎だ。その長く波乱に満ちたキャリアについて話を聞く機会を得た事は、私にとってまたとない喜びだった。 ・もとから映画づくりに興味を持っていた渡辺がアニメに目を向けたのは若い頃だったと話す。 私は京都の生まれですが、都会ではなく北部の山間部に住んでいました。綾部市と言ってとても田舎なのです。僻地でしたから都会的なものはろくにありませんでした。私は野山で遊ぶ野生児みたいなものでした。何しろ実家の近くにはバスの路線も店舗もありません。テレビは見ていたけど、それよりは自然の中で遊んでばかりいました。 映画やアニメを見るようになったのは中学校に通い始めてからです。そして、だんだんと自分でも作ってみたいという気持ちになってきました。実写にもアニメにも同じくらい興味がありましたから、高校を卒業する頃には、ど

                                        渡辺信一郎監督がキャリアと『カウボーイビバップ』を振り返る。「実写版はオープニングで見るのを止めた」 - cinemania 映画の記録
                                      • 会計は偽札で。愛媛の果ての港町で銭湯に泊まる。至高のバッテラを食べる。 - 今夜はいやほい

                                        別府からすすけたフェリーに乗り込んだ。フェリーとはいいものである。凪いだ海の上に浮かんでいると、11月のほのかな気づまりもなんのその、とたんに穏やかな気持ちになる。日も暮れかかった頃、八幡浜まであと少しとというところまでやってきた。八幡浜は別府の向いの愛媛である。つまり愛媛の西側の果てのようなところである。 なぜ別府から愛媛の果てにやってきたのかと言うと、それは端的に、交通費を浮かすためであった。交通費を浮かす?フェリーに乗ってなに言ってるんだこいつという声がどこからともなく聞こえてくるようである。 大分空港から東京へ帰る飛行機より松山空港からの飛行機の方が1万円以上安かったので、経費節約のため、わざわざフェリーに乗って、こうして愛媛へとやってきたのである。 フェリーに向かって地元の小学生が手を降ってくれているのが見える。フェリーのガラスが汚ないだけなのだが、いい感じにぼやけていてセピア風

                                          会計は偽札で。愛媛の果ての港町で銭湯に泊まる。至高のバッテラを食べる。 - 今夜はいやほい
                                        • 敗北を抱きしめて:ゼロ年代批評と「青春ヘラ」「負けヒロイン」についての覚え書き - てらまっとのアニメ批評ブログ

                                          ここ最近、ゼロ年代批評に造詣の深い紅茶泡海苔さん(@fishersonic)の企画で、かつて敗れていったツンデレ系サブヒロインさん(@wak)、大阪大学感傷マゾ研究会さん(@kansyomazo)、早稲田大学負けヒロイン研究会さん(@LoseHeroine_WSD)らとオンラインでお話しする機会があり、「感傷マゾ」や「青春ヘラ」「負けヒロイン」といった概念についていろいろ教えてもらった。当日の録音アーカイブはYouTubeで公開しているので、興味のある方は聴いてみてほしい。 www.youtube.com www.youtube.com 動画のタイトルにもあるように、これらの長い長い会話は「2020年代の批評ライン」の一環として企画されている。それが具体的にどのようなラインなのかは、動画のなかで断片的に語られている(ような気がする)ものの、全貌は私にもよくわからない。たぶん提唱者の紅茶泡海

                                            敗北を抱きしめて:ゼロ年代批評と「青春ヘラ」「負けヒロイン」についての覚え書き - てらまっとのアニメ批評ブログ
                                          • 名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第2回:『機動戦士Zガンダム』|髙橋優

                                            はじめに:『Z』に対する賛否両論について 『機動戦士Zゼータガンダム』(1985~1986年、以下『Z』と略称)は、放送直後から賛否両論のあった作品らしい。アニメスタイル編集長の小黒祐一郎はコラム「アニメ様365日」のなかで、次のように複雑な思いを吐露している。 『機動戦士Zガンダム』は年齢によって評価が分かれる作品だ。大雑把に分類すると、先のブームで『機動戦士ガンダム』第1作に触れたファンには否定派が多かったはずだし、『Zガンダム』で初めて『ガンダム』を観た人には肯定派が多いようだ。僕はこの作品を肯定できない。ただし、色々と複雑な思いもあり、「こんなのは『ガンダム』じゃないよ!」と頭ごなしに否定する事もできない。そのあたりが自分でももどかしい。 『Z』に対する当時の反応は、アニメ評論家の藤津亮太による「ドキュメントZガンダム」のなかで詳しく取り上げられている。藤津は『Z』が嫌悪感を抱かれ

                                              名作/迷作アニメを虚心坦懐に見る 第2回:『機動戦士Zガンダム』|髙橋優
                                            • シャニマスのオタクが月ノ美兎に救われた話 - シャニマスコミュの感想文

                                              こんなブログ名の癖にシャニマスのコミュは全く関係ない話です。 心底ライブを楽しみにしていたいちシャニマスオタクが、ライブ中止でベコベコにダメージを受けた後、Vtuber月ノ美兎に心を救われたというだけの話です。 シャニマスオタクがSPRING PARTY 2020をめちゃくちゃ楽しみにしていた話 3月21日22日、アイドルマスターシャイニーカラーズは以前より、SPRING PARTY 2020の開催が告知されていました。 ここではおそらく、二週目シングルであるFR@GMENT WINGのカップリング曲が初披露となる予定だったと思います。 カップリング曲といってもシャニマスのユニット曲はA面B面ではなく両A面のようなもので、いずれも歌詞ががっつりユニットにマッチしており、A面より人気が高い曲も多いシリーズです。 イルミネの「Star n dew by me」イベントを経てエモさを限界まで高め

                                                シャニマスのオタクが月ノ美兎に救われた話 - シャニマスコミュの感想文
                                              • サブスクにない音楽(2021.2.28現在)→【随時更新あり】 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ

                                                線はソフトを使って引きました。色の変え方が分からんかった…。 最近は大概サブスクでばかり音楽を聴いていて、このブログの記事ももはやサブスクのプレイリスト前提みたいな記事ばっかりになってきていて、これでいいのだろうか…などとよく思ったりしているところです。 それはそれとして、そうやってテーマに基づくプレイリストをサブスクで作ろうとするときにまあ困るのが、サブスクが解禁されていないアーティストやら作品やら。今回は、思いつく限りで全部または一部の作品がサブスクに上がっていないアーティストを自分の興味が湧く限りで15組(+殿堂入り1枚)程度挙げてみます。中には何で解禁されないのかよく分からないもの、本人等の意思により堅く解禁されないもの、むしろ本人は解禁を望んでいるのに問題ごとによって成し遂げられずにいるものなど状況は様々。 音楽産業全てサブスク(とレコード盤)だけあればいい、みたいな環境が本当に

                                                  サブスクにない音楽(2021.2.28現在)→【随時更新あり】 - ブンゲイブ・ケイオンガクブ
                                                • アニメと自動販売機、その風情について - Paradism

                                                  『ぼっち・ざ・ろっく!』5話のワンシーンについて - Paradism 先日更新した記事でもふれた『ぼっち・ざ・ろっく!』5話における自動販売機前のシーン。少女の心奥底に隠された感情の一片 (ひとひら) を照らし、その輪郭を浮き彫りにする舞台装置として自販機という存在がここまで美しく機能するのかと驚かされたばかりですが、その一方で自販機と青春性ってなんでこんなにもマッチするんだろうな、ということについては結構考えさせられました。青白く光るライトに感じる淡さとか、それこそ思春期特有の内省と陰影の相性とか。その辺りをうまく利用していたのが本作なのはもはや言うまでもないんですが、でもそれって別に自販機に限ったことでは決してないですし、光と影の演出という点において言えば幾らでもやりようはあったはずなんです。でもやっぱり自販機なんだよなって感じてしまう。そういう感情が心の片隅にきちんとある。それこそ

                                                    アニメと自動販売機、その風情について - Paradism
                                                  • 少しずつ僕の人生を変えてくれた「三軒茶屋」のお店たち|文・森本晋太郎(トンツカタン) - SUUMOタウン

                                                    著: 森本晋太郎 六茶で過ごした三茶の日々 僕の人生は三軒茶屋と共にあるといっても過言ではない。そもそも実家から近いというのもあるのだが、高校時代は仲良し6人グループで毎日のように三茶に入り浸っていた。 どれくらいどっぷりだったかというと、自分たちのことを『六茶』と名乗るほどである。思春期ならではの香ばしいネーミングセンスだ。もちろん今でもわれわれのグループLINEの名前になっているので安心してほしい。 高校を卒業して『六茶』で集まることはめっきり減ってしまったが、大学に入ってからも生活の基盤は三軒茶屋にあった。というのも、そのときからお笑い芸人を志していた僕は、養成所の入学金を稼ぐために三茶にある『まんがの図書館 ガリレオ』という漫画喫茶でバイトを始めた。文字どおり図書館のようなオープンスペースで漫画を楽しめるお店で、最近では珍しい個室ゼロというストロングスタイル漫喫だ。 トレンドには逆

                                                      少しずつ僕の人生を変えてくれた「三軒茶屋」のお店たち|文・森本晋太郎(トンツカタン) - SUUMOタウン
                                                    • 【人類最難関の挑戦】サイゼリヤの間違い探しを現代技術を駆使し片面だけで解く(深層学習) - Qiita

                                                      プロローグ ※この章は読み飛ばしても構いません 多くの人が挑むも解くことが叶わなかった人類史上の難問といわれるものがいくつかある. 数学界で最も有名な難問といえばおそらく「フェルマーの最終定理」であろう.弁護士であり数学者であったフェルマーが「解答を書くにはこの余白は狭すぎる」と書き残してこの世を去って以来,天才ワイルズが現代数学の成果を結集して証明を完成させるまで300年以上も数学者たちの挑戦を退け続けた.その他にも,京都大学の望月教授が宇宙際タイヒミュラー理論を用いて証明したといわれるABC予想や,7つのうち6つが現在も未解決であるミレニアム懸賞問題などはあまりにも有名である. 一方数学以外でも,例えば宇宙の始まりを巡る議論は多くの人を惹きつけてきた難問であり,アインシュタインやホーキングら天才たちの研究によって徐々にその姿が明らかになってきた.「我々はどこから来たのか,我々は何者か,

                                                        【人類最難関の挑戦】サイゼリヤの間違い探しを現代技術を駆使し片面だけで解く(深層学習) - Qiita
                                                      • 占いそこそこ好きな女によるヨッピー発言への感想

                                                        占星術にオタクコンテンツ経由で興味を持って、 ネット上の無料コンテンツから 占星術に関する本を何冊か買ったりして、 占い師さんに見てもらったことも何度かあり、 一度だけ有料の教室にも行ってみた程度の占い好き。 派生としてタロットもちょっと好き。 https://twitter.com/yoppymodel/status/1548848031826870272 ヨッピー氏の発言には特に賛同しないんだが それ以上にこの話題で噴出する「占い」というものへのコメント群が 「占い全然知らんし興味もない人がイメージで言ってるな〜」と思ってちょいイラッとしたので 自分から見た「占い」というものについて書く。 増田はどの程度の占い好きか分かる人向けに書けば 「ホロスコープの読解は自分や友人のネイタルを中心に何度か試したことがあるがアスペクトを絡めて読むのは難しく勉強中。 トランジットにはあまり興味がなくて

                                                          占いそこそこ好きな女によるヨッピー発言への感想
                                                        • 大きな穴を掘って、埋める | オモコロ

                                                          いい天気だった。 10月の秋晴れ、からりと乾いて涼しい季節、体を動かすにはうってつけだ。 この前映画を観た。 『暴力脱獄』という刑務所を舞台にした映画で、ポール・ニューマン演じる主人公が囚人のボスとケンカしたり、ゆで卵を50個食べたりして囚人たちのヒーローになっていく。そして所長と看守をあざ笑うかのように何度も脱獄を企て、失敗する。 映画のなかで印象に残っているのは、主人公が脱獄の罰として看守に穴掘りを命じられるシーンだ。穴を掘ると別の看守に埋め直せと言われ、埋め終わるとまた看守に穴を掘り直せと繰り返し言われ、主人公はとうとう精神が参ってしまう。 穴を掘って埋めるだけ。何かを掘り出すわけでもないし、何かを埋めるわけでもない。 そんな意義を見い出せない作業を実際にやるとどうなるのか気になった。 だから今回は穴を掘って埋めることにする。 穴掘りにおあつらえ向きの広い場所があったので、ここに穴を

                                                            大きな穴を掘って、埋める | オモコロ
                                                          • 【完結済み】漫画オタクが選ぶオススメ漫画ランキング100選【マイナー向け】 - 漫画に飽きるまで

                                                            こんにちは。 漫画を読んだり読まなかったりする20代の社会人です。主に漫画は高校生から読み始めました。現在は月に70冊くらい買ってます。 今回は完結済みかつ少しマイナーな漫画を面白かった順にランキング形式でまとめてみました。 マイナーの基準は非常に曖昧ですが、鋼の錬金術、ガッシュ、GANTZ、レベルEとか、まあ他の漫画紹介ブログに載ってるだろうなというものは除外しました。でも好きで入れたいやつは勝手に入れてます。 本当は映画・ドラマ・アニメ化されたものはナシ。とした方が理想なのでしょうが、そこまでは無理でした。なので『少し』マイナー向けという認識でお願いします。 その他の縛り ・同じ作者の作品は2つ以上入れない ・1巻で完結する作品は入れない(最低でも2巻以上出ているものになります) では100位から 100位 ヴァルガビンゴ 全3巻 ヴァルガビンゴ(1) (アフタヌーンコミックス) 作者

                                                              【完結済み】漫画オタクが選ぶオススメ漫画ランキング100選【マイナー向け】 - 漫画に飽きるまで
                                                            • 臨時ニュース・沖縄県民が語るリアル首里城焼失+追記あり - 沖縄で島猫と遊ぶ日々・(ΦωΦ)隠居編

                                                              首里城焼失 首里城に何の関係もない外野がうるさいので 首里城焼失の記事を書いてみた。 これは個人的意見である。 その事を理解できない残念な人間がいるので 事前に書いておく。 ----------------------------------------------------- 沖縄県民として、 首里城が燃え落ちたのは残念である。 死傷者がいなかったのが幸いだ。 33年間(1968年度~2018年度)に240億円かけて 再建した努力が水の泡になった。 その点は残念である。 残念ではあるが、それだけだ。 あなたは感傷的になる必要はない。 ----------------------------------------------------- あの首里城は観光用に作られたレプリカであり、 オリジナルではない。 オリジナルは沖縄戦でアメリカ軍が破壊した。 歴史的に見れば、首里城は消失と再建を

                                                                臨時ニュース・沖縄県民が語るリアル首里城焼失+追記あり - 沖縄で島猫と遊ぶ日々・(ΦωΦ)隠居編
                                                              • あの日、僕らは鴨川にいた。学生の街・京都に思いを馳せる。 - 週刊はてなブログ

                                                                学生の街・京都。 京都で学生時代を過ごしたという人や、京都で過ごす学生生活に憧れているという人、 京都の大学生が多く登場する森見登美彦(id:Tomio)さんの作品に親しんでいる人も多いのではないでしょうか。 今回は、京都で学生時代を送ったはてなブロガーたち、今まさに学生生活を送っているはてなブロガーたちのエピソードを集めました。 1998年、入寮 卒業前夜 古典が好きだった 京都の感傷 鴨川をわたる 『四畳半神話大系』に憧れて 「登美彦氏は、戦友のために祝杯をあげる」 1998年、入寮 「熊野寮に入るまで、僕は友達があまりいなかった」と語るのはpha(id:pha)さんです。熊野寮は、1965年に設立された京都大学の学生自治寮です。入寮して「ここは誘ったり出かけたりしなくても自然に家の中に遊び相手がいる」と感じたというphaさんの、熊野寮での思い出がつづられています。 pha.hateb

                                                                  あの日、僕らは鴨川にいた。学生の街・京都に思いを馳せる。 - 週刊はてなブログ
                                                                • 47歳でセミリタイアしてアメリカ移住する予定が、なぜか「佐賀県」に移住した話

                                                                  佐賀県唐津市に夫婦で移住!本当はアメリカに行く予定でした。実際に東京から離れてどうなのか、魅力や体験に溢れた暮らしをレポートします。移住の支援や補助などに関しましては佐賀県移住ポータルサイト「サガスマイル」をご確認ください。 ※本記事は佐賀県移住支援室の提供でお送りいたします。 ネットニュース編集者/PRプランナー/フリーライターの私・中川淳一郎は、2020年8月31日をもってセミリタイアをし、アメリカに渡ろうとしていた。 もはやウェブメディアは過当競争で、さっさとこの場から撤退したくて仕方がなかったのだ。毎日毎日数字に追われながら炎上や事件を追いかける日々。ひとつの原稿を納品しても、またすぐに次の原稿の締切が来る。そんな馬車馬のように働く生活にはもう疲れたのである。 「貧乏になってもいいから、もうこのキツ過ぎる勝負の場から降りたい!」と考え、「47歳でセミリタイアし、アメリカで2020年

                                                                    47歳でセミリタイアしてアメリカ移住する予定が、なぜか「佐賀県」に移住した話
                                                                  • 邦楽ロックの名盤ベスト100

                                                                    以前お送りした、ロックに限定したオールタイムベストアルバムの邦楽版企画です。 基本的にはレギュレーションは前と同じですが、地域を限定したことで、前回のロックの名盤ベスト100では取りこぼした範疇のものも入っていたりします。 一方、たとえ代表作であっても、ロックよりは他のジャンルに入れたほうがふさわしかろうというものは除外しました。 たとえばコーネリアスは代表作の『ファンタズマ』や『Point』ではなく『69/96』を選出しています。 YMO、電気グルーヴなどのテクノポップ、エレクトロニカ勢も入っていないし、やや極端な例ですが、たまもロックという狭い枠組みに入れてしまってよいのかということで除外しています。 ということで前回のおさらいもかねて選出基準です。 ・ギターを中心としたバンドミュージックを中心に選出しました。よってシンセなどの電子楽器や打ち込みなどの割合が多いものは除外しています。

                                                                      邦楽ロックの名盤ベスト100
                                                                    • 作家・高橋源一郎が語る、誰かと住むこと、生きること - SUUMOタウン

                                                                      編集: 小沢あや(ピース株式会社) 構成: 山田宗太朗 写真:小原聡太 先日、東京探訪記『失われたTOKIOを求めて』を上梓した作家の高橋源一郎さん。本書には、現在の東京の風景の向こうに、高橋さんが生きてきた時間が埋め込まれています。 高橋さんは、これまでに50回近い引越しを繰り返してきたそう。一体これまでどんな基準で街を選び、家を移ってきたのでしょうか。街の愛し方や「誰かと住む」ことについても伺いました。 約50回引越しを繰り返し……家選びは「ひとめぼれ」重視 ―― 高橋さんはこれまでに、50回近く引越したそうですね。 高橋源一郎さん(以下、高橋):たぶん合計で、47回か48回なんですよね。母の実家のある広島の尾道市で生まれ、0歳のうちに父の実家のある大阪の帝塚山に引越して、またすぐに兵庫県の尼崎市に移動しているから、0歳の時点ですでに2回引越してるんです。 大人になって自分の意思で引越

                                                                        作家・高橋源一郎が語る、誰かと住むこと、生きること - SUUMOタウン
                                                                      • 初めての子育てをやさしく包み込んでくれた、おだやかな街「江古田」(文・菅原さくら) - SUUMOタウン

                                                                        著者:  菅原さくら 桜並木にほっとした、江古田で迎えた春 「ファミリー向け」「下町」「スタイリッシュ」などと単一的なイメージを持たないところが、江古田の良さだと思う。街の空気はおだやかだし、少し歩けば緑豊かな江古田の森公園もある。でも、雑多な多国籍料理のお店にちょっと隠れ家風の花屋、流行りのヤンニョムチキン屋などが並んでいて、カルチャーの香りも忘れない。そのごちゃ混ぜなトーンが、これから初めて子どもを育てる私たちにはぴったりだと思った。 江古田に引越してきたのは、長男の臨月を間近にひかえた冬。学生時代からずっと早稲田界隈に住んでいたけれど、出産をきっかけに、義実家の近くに移ることを決めたのだ。 新しいマンションはとても気に入っていたし、子育てに向けて暮らしを整えられるのもありがたい。ただ、江古田駅の南口を降り、千川通りの交差点に差しかかったとき、あまりに風が強くて驚いた。冷たい風とあいま

                                                                          初めての子育てをやさしく包み込んでくれた、おだやかな街「江古田」(文・菅原さくら) - SUUMOタウン
                                                                        • 家族が欲しいなと思った話

                                                                          私が大人になってから、母はたまに「自分は毒親育ちだった」と言うようになった。 もう何年も前に亡くなったが、私にとっては少し偏屈なおじいちゃんにしか見えなかったけれど、たまに母が語る。 本当はやりたいことがあったのに女は勉強などするなと女子大に進むことしか許してくれなかった。 勝手に家に芸者をよんでどんちゃん騒ぎをしていた。 かなりの偏食家で、みんなで食べる夕飯のはずなのにおばあちゃんに必ず自分専用の別メニューを用意させていた。 そんなことを、ポロポロと話してくれることがあった。 でも決して感情に任せて私にぶつけるのではなく、わりとコミカルに話してくれる。 私にとっての「おじいちゃんの家での思い出」が壊れないように、上手に話してくれる。 私がまだ子供だった頃、母はなかなかヒステリックだったと思う。 私の軽はずみな一言や行動で感情が一気に昂り、大声で怒鳴り、思わぬ行動に出る。 部屋を散らかしっ

                                                                            家族が欲しいなと思った話
                                                                          • 一文字も読まずに本を評価する3つの方法

                                                                            読むべき本が積み上がっているのに、面白そうな新刊が出てきた。ルトガー・ブレグマン『Humankind』という新刊だ。 「激推し」「人間への見方が新しく変わる」「正しく世界を認識できる一冊」など、インフルエンサーたちの熱き言葉が飛び交い、評判がよさそうだ。おまけにKindleという便利なボタン一発で買えてしまうので、お財布はいつだってピンチだ。 だが、ちょっと待て。 本当にそれは「いま読むべき」なのか? 本当にそれで「あらゆる疑問がクリアになる」のか? 財布のダメージもさることながら、集中力や時間といったリソースも無駄にしたくない。 信頼できる書評家に頼る そういうとき、私は信頼できる書評に頼る。 基本読書の冬木糸一さんが頼りになる。私の興味と重なる新刊をいち早く・数多く紹介してくれるので、ありがたい。面白いポイントをつかみ取り、ポジティブに評価している。 そんな冬木さんが慎重な書き方をして

                                                                              一文字も読まずに本を評価する3つの方法
                                                                            • 本は積んでおくだけで頭に入ってくるので読まなくておk - 屋上より

                                                                              * 序文・積ん読が頭に入ってくる話(1/4) 早稲田松竹でセルゲイ・パラジャーノフの映画を観た帰り道、身の回りでいちばんシネフィルの友人がこんな冗談を言っていた。「もし上映中に寝ちゃっても、まぶたをとおして光が透過してくるから実質観たのと同じだよ」と。そのとき、一年ほどまえの記憶がフラッシュバックした。 一年まえのわたしは京都の能楽堂にいた。知人の招待で能を観にいったのだ。能は美しいシーンと退屈なシーンが両方あり、うつらうつらしながら観ていた。能楽師である知人はそれ以上で、上演時間の半分を寝て過ごした。そして終わってから後輩が挨拶にくると、「前半はまあまあだったが後半は緩んでたな」と、落ち着きはらって指導をした。居眠りの反省や決まりの悪さは微塵もなかった。横にいたわたしは彼を見ながら思った。マジでかっこいい。彼の態度は、怠慢さではなく、ある種の専門性、プロフェッショナルな感性のあらわれだと

                                                                                本は積んでおくだけで頭に入ってくるので読まなくておk - 屋上より
                                                                              • (和訳)マッキンゼーのコロナによる経済への影響予測、および対策レポート|Shicci

                                                                                マッキンゼーによる、コロナウイルスによる世界経済への影響、および、対策方法の資料を和訳しました。めちゃくちゃ勉強になりました。 時間がなくて和訳を最後割愛しています。和訳間違っているところがあれば、コメントで教えてください! COVID-19は、未曾有のグローバルな人道的挑戦である。 何千人もの医療従事者が英雄的にウイルスと戦ってい、自分の命を危険にさらしている。政府と産業界が協力して課題の理解と対応、被害者とその家族への支援、そして地域社会の発展に貢献し、治療法やワクチンを模索している。 世界中の企業が迅速に行動する必要がある。 この文書は、上級指導者が COVID-19 を理解するのに役立つことを目的としている。状況とその展開を把握し、従業員、顧客、サプライチェーン、業績を保護するための対策を講じる。 要旨 現在の状況 本稿執筆時点で、COVID-19の症例数は38万件を超え、世界中で

                                                                                  (和訳)マッキンゼーのコロナによる経済への影響予測、および対策レポート|Shicci
                                                                                • 運河と醤油と蒸気船、そして最北端〜千葉の県境のみどころ・野田・関宿まで

                                                                                  千葉県の県境は、ほとんどが川の上にあるため、乗り物に乗ってたどることがかんたんにできる。 前回、浦安(東京ディスニーランド)から、江戸川に沿って北上しつつ、都県境未定地の河原番外地、流山橋までたどった。→「ディズニーランドの目の前は境界未定地?」 今回は、流山から野田、関宿まで行きたい。 運河には本当に運河があった 千葉の県境をたどって流山までやってきた。これから千葉県の北端、関宿を目指して北上しなければいけない。 運河のちょっと下あたりが流山です 関宿に行くまでにいくつか見ておきたいものがあるが、まずは利根運河といわれる運河をみておきたい。 東武野田線の駅に、運河駅という駅があるのは知識としてはしっているしかし、運河が実際にどんなものなのか、この目でみておきたいのだ。 荒涼とした農道を進む 江戸川と運河がつながっている場所までやってきた。 川以外はなにもない 江戸川と利根運河が丁字でつな

                                                                                    運河と醤油と蒸気船、そして最北端〜千葉の県境のみどころ・野田・関宿まで