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  • フジファブリック「若者のすべて」が高校教科書に掲載決定 ファンからは「羨ましい」「やばい泣きそう」

    ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています ロックバンド「フジファブリック」が8月31日、代表曲「若者のすべて」が『令和4年度 高等学校用教科書 音楽| MOUSA1』に採用されたことを公式Twitterで発表。教科書には、これまでに秦基博さんの「ひまわりの約束」、忌野清志郎さんが日本語詞でカバーした「デイ・ドリーム・ビリーバー」などが掲載されています。 フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete) 「フジファブリック」は2000年に結成された4人組のロックバンド。ボーカルの志村正彦さんを中心に2002年からインディーズでの活動を始め、2004年にはメジャーデビューを果たしていますが、2009年に志村さんが29歳の若さで急逝した後、3人での活動を続けています。 「若者のすべて」は通算10枚目のシングル(画像はAmazon

      フジファブリック「若者のすべて」が高校教科書に掲載決定 ファンからは「羨ましい」「やばい泣きそう」
    • コード進行の話:サブドミナントマイナーの入った曲(30曲) - ブンゲイブ・ケイオンガクブ

      このサムネ画像を見てすぐにピンときた人は物分かりが良すぎると思いますが、単語の”サブドミナントマイナー”よりも「Radioheadの『Creep』の4つ目のコード」と言ったほうが分かりやすいのかも、と、この概念については時々思います。 ということで、今回はこの、『Creep』において4つの循環するコードの最後に置かれてとても不穏な空気を出している、正式には”サブドミナントマイナー”と呼ばれるコードについて少々調べてまとめた記事になります。とは言っても、楽理的な話は苦手なので、たとえば五線譜で音がこう配置されるから、とか、スケールの中でどうのこうの、とか、サブドミナントマイナーのコードの代理コードはこれで、とかそういう話はほとんど触れられませんので、そういうのを知りたい方は他のサイトを見た方がいいと思います。 今回集めた30曲は例によって最後にプレイリストを掲載します。 なお、今回の記事は弊

        コード進行の話:サブドミナントマイナーの入った曲(30曲) - ブンゲイブ・ケイオンガクブ
      • ドリキャスで出会った,たったひとりの親友へ――「なあデカオ。ぐるぐる温泉からいなくなったおまえは今,どこにいる?」

        ドリキャスで出会った,たったひとりの親友へ――「なあデカオ。ぐるぐる温泉からいなくなったおまえは今,どこにいる?」 編集部:楽器 カメラマン:永山 亘 「ドリームキャスト」。セガ・エンタープライゼス(現セガ)が1998年に発売したそのゲーム機は,ネットワークサービスを利用することで,家でゲームをしているのに,友人知人,他人とまでインターネットを介して一緒に遊べてしまう。そういう夢のはじまりだった。 そんな夢で出会った友のことを,私は今も忘れない。 これは,彼がその日,俺に言ったことで。 俺がその日,放り捨てた夢の切れ端で。 一生の,呪いの話だ。 あらかじめ言っておこう。私にはゲーム業界の一部界隈で濃いめにこすられがちな,生粋のセガファンといった習性はない。 物心ついてからの遍歴も,ファミコンで「ロックマン」。スーパーファミコンで「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」。ゲームボーイで

          ドリキャスで出会った,たったひとりの親友へ――「なあデカオ。ぐるぐる温泉からいなくなったおまえは今,どこにいる?」
        • ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 100→51 - 音楽だいすきクラブ

          2020年は忘れることのできない年になりました。新型コロナウイルスの流行で様々な行動が制限され、僕らは自粛を余儀なくされました。生活からライブが遠のき、多くのフェスが中止になり、音楽に携わるあらゆる方々が苦境に追いやられました。 そのような状況のせいなのか、今年は集計に参加してくれる方々が例年より多かったです。音楽が人々の苦境の支えになったのかはわかりません。でも僕らが常に音楽に支えられている事実は変わらず、昨年も例年同様お世話になったことをつくづく実感します。 その恩返しとは微塵も思わないですし、むしろ序列化は作り手に対する裏切りような気がしないでもないのですが、それでもこの多くの人の協力で得られたデータが回り回って新しい出会いとなり、より多くの人に作品が聴かれることを願い、性懲りもなくこんな記事を作っています。 過去最高となる675人のデータを用いて作られた2020年のベストアルバム1

            ネットの音楽オタクが選んだ2020年のベストアルバム 100→51 - 音楽だいすきクラブ
          • 2020年の個人的な増田文学・増田文芸を振り返って - 続・ カッコつけるのは、もうヤメだ。ダラダラと生存報告。(仮)

            あけましておめでとうございます。 皆様インターネット生活を楽しんでいらっしゃいますか? 2020年の増田文学を振り返った投稿が相次いでるようなので、自分も何か書こうかなと思った次第であります。 そこで自分のはてなブックマークを読み返して、ブクマされた増田を紹介をしたいと考えました。 さて、私は「増田文学」「増田文芸」「増田小説」という3つのタグを使っています。厳密な区分はないのですが、「小説・文芸として意識して書かれた増田」については後者2つのどちらかを使っています。Web小説っぽいと増田小説、個人的に表現や文体に面白さを感じた時は増田文芸になるのかな。 そして増田文学ですが、増田文芸の中でもテーマ性を感じるものや、創作ではないのに文学性を帯びてしまった魂の叫び増田などにおおよそ用いています。 全てはブクマした瞬間の気分なので、厳密な定義ではございません。 増田小説の部 anond.hat

              2020年の個人的な増田文学・増田文芸を振り返って - 続・ カッコつけるのは、もうヤメだ。ダラダラと生存報告。(仮)
            • 「28歳という、大人とも子供とも言えない年齢のわたしですが」みたいなツイートが流れてきた→地元の同級生がお父さんお母さんになってる歳だぞ

              籠原スナヲ @suna_kago ツイッター即興小説の『感傷的なシンセシス』と『エヴリアリの群青』はどちらもカクヨムで清書済です。 現在は新作『オオカミビト』をツイッターで連投中。感想を貰うと無限に喜ぶ生きもの。 kakuyomu.jp/users/suna_kago marshmallow-qa.com/suna_kago?utm_…

                「28歳という、大人とも子供とも言えない年齢のわたしですが」みたいなツイートが流れてきた→地元の同級生がお父さんお母さんになってる歳だぞ
              • 『デス・ストランディング』レビュー。道行く人に「すいません」ではなく「ありがとう」と言いたくなる、唯一無二のゲーム体験 - AUTOMATON

                ホーム レビュー・インプレ 『デス・ストランディング』レビュー。道行く人に「すいません」ではなく「ありがとう」と言いたくなる、唯一無二のゲーム体験 「人間は社会的な動物である」。古代ギリシアの哲学者アリストテレスの言葉である。他方ヤスパースは「人は関係性から逃れる事はできない」と語った。ワールド・ワイド・ウェブ。かつて形而上に張り巡らされた電子の蜘蛛糸は、地球儀の上に佇む人類を誰彼構わずすくい上げ、“世界のありのまま”を俯瞰する視点を与えた。しかし人類は一向にひとつになる気配を見せなかった。遠近法の如く歪んだ視界の前では、目の前にある笑顔の意味すら、解釈の名の下に歪んでいくがゆえに。 そうでなくとも、相次ぐ天災や貧富の格差、信条の違いに由来する諍いや今もなお残る偏見。社会は物理的にも精神的にも分断の一途をたどり続けている。そうした現状に対し、憂いを覚えているであろう人間の一人、小島秀夫氏。

                  『デス・ストランディング』レビュー。道行く人に「すいません」ではなく「ありがとう」と言いたくなる、唯一無二のゲーム体験 - AUTOMATON
                • 織田信長に出会った!【明智光秀と織田信長/再11】大河ドラマ『麒麟がくる』 - アメリッシュガーデン改

                  (前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘カネとマチを生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の配下で足軽小頭である古川久兵衛の下で働く。彼と共に信長に会いに向かい、敗走する朝倉軍に巻き込まれたのち逃亡に成功した) 戦国時代のがちんこ勝負 丁野山砦に向かう 朝倉の最重要砦であった大岳砦を、嵐を利用して攻略した織田信長は次の目的地である丁野山砦に向かっているはず。 久兵衛に告げると、「そうか!」と、目を閉じ肩を怒らした。 久兵衛は、名を残したいという上昇志向が強い男だ。 誰でもそういう気持ちが持っていようが、彼の場合、さらに強く感じる。 この時代、生き方は2種類しか選べない。 強い上昇志向を持つか、ただ食べることに専念するかの二者択一しか道がないんだ。平和にのんびり、中庸にという選択肢はなかった。 だから、現代に生まれた平和を

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                  • 銀座の風吹く月島【銀座に住むのはまだ早い 第23回 中央区】(文・小野寺史宜) - SUUMOタウン

                    著: 小野寺史宜 家賃5万円弱のワンルームに住みつづけてうん十年。誰よりも「まち」を愛し、そこで生きるふつうの「ひと」たちを描く千葉在住の小説家、小野寺史宜さんがいちばん住みたいのは銀座。でも、今の家賃ではどうも住めそうにない。自分が現実的に住める街はどこなのか? 条件は家賃5万円、フロトイレ付きワンルーム。東京23区ごとに探し、歩き、レポートしてもらう連載です。 ◆◆◆ 足かけ3年にわたる近場での長旅も、おかげさまでいよいよ最終回。銀座に近づいて参りました。 今回は、そのもの銀座がある中央区。 といっても、タイトルで思いっきり、銀座に住むのはまだ早い、と言ってしまっているので、銀座ではありません。 ならどこか。ここ。月島。 最後は中央区にしようと決めていた。 第1回の千代田区もそうだが、中央区も、住む場所感、は強くない。だからこそ住んでみたいと昔から思ってきた。適度に乾いたそこの空気が好

                      銀座の風吹く月島【銀座に住むのはまだ早い 第23回 中央区】(文・小野寺史宜) - SUUMOタウン
                    • 僕は17年間、社長の仕事を勘違いしていた|shi3z|note

                      筆者は17年間に渡ってベンチャー企業の経営を行ってきた。 それなりに経験を積んだつもりだったが、あるタイミングから非常に高い壁を感じるようになった。 会社の社員が100人を超えると、管理するのが極端に難しくなったのだ。 増えていくのと同じくらい辞めていく社員が増えてくる。それはじわじわと、しかし確実にそうなっていくのである。 理想的には、このあたりの規模になる頃にはちゃんとした管理体制を敷けばよかったのだが、つい数年前まで僕にはそういうものの見方が欠如していた。 そもそも僕は日本的ないわゆる大企業は好きではなかった。 そもそもそういうものの一員になってみようと思ったり、それを目指したりすることがなかった。 就職活動をしたことがない、というのもその一つで、そもそも仕事というのは向こうからやってくるものであっていろんな会社にいい顔をしてどこかに引っかからないかなあ、という発想で仕事を探したこと

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                      • ネットの音楽オタクが選んだ2019年のベストアルバム 150→101 - 音楽だいすきクラブ

                        2019年のベストアルバム、初日です。楽しんでいただけたら!3日間よろしくお願いします。はりきっていきましょう!(ぴっち) このランキングについて ネットの音楽オタクが選んだベストアルバムは音楽だいすきクラブ、及びそのメンバー等の特定の誰かが選んで作ったものではありません。 Twitterのハッシュタグ、募集記事のコメント欄に寄せられたものを集計しています。 504人分のデータを集計しました。 募集期間は2019年12月1日から31日の間ですです。 同点の場合、乱数を発生させて順位づけしています。 そのため順位に深い意味はありません。気にしすぎないでください。 150位以内はすべて5人以上に挙げられたものです。 レビューは有志によるものです。500字以内ディス無しでやっています。 レビューは随時追加しています。興味がある方は@pitti2210にリプかDMください! 150. 舐達麻『GO

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                        • 「表現の自由」を真に守る政策とは - あままこのブログ

                          参院選については前回の記事で言及を終える予定だったんですが、どうしてもモヤモヤして仕方ないので。 自民党の赤松健の以下のツイートが、インターネット上で賛否両論を巻き起こしています。 作家が政治に関わることを嫌うファンは多いのに一本木先生が応援に来てくれたのは、状況がかつてないほど緊迫しているから。外圧や行き過ぎたジェンダー論など議論の中心に当事者がいないのはおかしい。漫画家生命を賭けて表現の自由を守り抜く覚悟です。 https://t.co/wOdp4CN3yy— 赤松 健 ⋈ 参議院議員(全国比例)候補者 (@KenAkamatsu) 2022年6月27日 b.hatena.ne.jp 20年前にも「行き過ぎたジェンダーフリー」批判は統一教会や安倍氏など自民”保守”派から出ていましたね。そこから様々な政治的介入が起こった。 非常に”自民的な用語”。 女性差別撤廃条約の批准とその履行として

                            「表現の自由」を真に守る政策とは - あままこのブログ
                          • 【インタビュー】VTuberの時代と歴史区分——『青春ヘラ』ver.7より|古月

                            本稿は、大阪大学感傷マゾ研究会が発行した同人誌『青春ヘラ』ver.7『VTuber新時代」にて掲載されたインタビュー「Vの考古学*VTuberの時代と歴史区分」を転載したものである。 2013年~2014頃からすでにVTuberに近しい存在を見ていた、当アカウントの主・古月がインタビューに答えている。 今回、掲載から1年経過したことを機に、特別に許諾を経てnoteに掲載することができた。 1万字以上にもおよぶ、約10年とバーチャルな存在を見てきており、VTuber事務所を手掛け、ライターとして活動する人物が答える貴重な資料になっている。ぜひ最後までご覧いただきたい。 (冒頭文 文責: 古月、本文文責: 大阪大学感傷マゾ研究会 本取材は2023年3月16日に行われた。一部は当時の考えなどに基づいているものであり、現在とは異なる可能性があることに留意いただきたい。) 普段の活動──今日は、VT

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                            • 優しくなった思い出 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』感想 - 鎌倉ハム大安売り

                              www.gundam-seed.net 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の放送から、約20年。 劇場版製作決定からは18年。 長かったなあ…… ガンダムSEEDの思い出 ガンダムSEED DESTINYの思い出 今更の劇場版 和解の握手 キャラクター寸評 シン・アスカ キラ・ヤマト アスラン・ザラ その他の人たち 寄り添いと居直り おわりに ガンダムSEEDの思い出 『機動戦士ガンダムSEED』について懐古すると、真っ先に脳裏へ浮かぶのが、放送当時の集団ヒステリーじみた叩かれぷり。 〇〇のパクリ、戦争や政治にリアリティがない、キャラデザが女に媚び過ぎ、神話由来のネーミングがダサい云々。正当な批判から酔っ払いレベルの難癖まで、ネットでは連日連夜、地獄のような叩かれようだった。 「でもよ~、『鉄血』や『水星』も荒れてたじゃん?」と若い人は思うかもしれませんが、SEEDに比べれば凪み

                                優しくなった思い出 『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』感想 - 鎌倉ハム大安売り
                              • 保守主義って、本来どういうものなのだろうか。

                                保守主義の本来 このごろの日本において、「自分は保守だ」といえば、「自民党支持」とイコールでほぼ繋がれてしまうかもしれない。 いや、近ごろは野党にも保守を称するものが出てきているので、そうとも言い切れないが。 いずれにせよ、現実の政党名と結び付けられてしまう。おもしろくない話だと思う。 そりゃあもちろん、現実の社会に現実の政治というものがあって、現実の政治家が政治をしている。 現実のわれわれは現実の投票行動などの政治活動をして、その結果、そうなっている。現実とは無縁でいられない。 とはいえ、保守主義というものがあったとして、現実の諸問題に対するスタンスがそれに先んじて出てきて、賛成と反対で色分けされて、「じゃあお前は保守」、「君は革新」と分別されるのはどうなんだ。 現実の諸問題を考える前に、とりあえず保守主義って本来なんだろうかって考えたほうがいいんじゃないのか。 なんとなくの雰囲気で、保

                                  保守主義って、本来どういうものなのだろうか。
                                • オープンレターを書いたのは「誰」なのか:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑨

                                  IT・メディアMagnifying glass on books with background of bookshelf 本連載のなかでも11月27日朝に公開した前回(第8回)はとみに反響が大きく、4月4日に出された呉座勇一氏(国際日本文化研究センター。以下、日文研)の炎上をめぐるオープンレターについて、その当否を問う論争が再び盛んになったようだ。もっとも議論の質には高低があり、たとえばレターの呼びかけ人であった津田大介氏は同日夕のツイートでこう述べている。 拙稿のタイトルは「オープンレターがリンチになった日」なので、津田氏のいう「「リンチ」とか雑に言うような認識の人」とは私を指す(少なくとも含む)ように思うが、それなら堂々とリンクを張って是非の判断を読者に委ねてはどうだろうか。対立する相手の文章はフォロワーに読ませず、「あいつは無視していい人間だ」(大意)とのレッテルを貼って存在自体を

                                    オープンレターを書いたのは「誰」なのか:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える⑨
                                  • 『心はどこへ消えた?』で振り返るコロナ禍、世間、私の臨床 - シロクマの屑籠

                                    心はどこへ消えた? (文春e-book) 作者:東畑 開人文藝春秋Amazon 刺激的なタイトルの本が出版された。私は心理学者や公認心理師ではなく精神科医だが、この本を読み、いろいろ感じ入ったり思い出したりしたことがあったので紹介してみる……つもりだったのだが、いろいろ考えているうちに後半は個人的な思い出話100%になってしまった。とはいえ個人ブログなので、そのグダグダも含めて書き残してみる。 コロナ禍をとおして浮かび上がる、私たちの心 本書『心はどこへ消えた?』は、週刊誌で2020年春から連載された文章を書籍化したものだという。だからか、コロナ禍によって変化した心とその周辺の問題から話が始まる。 たとえばコロナ禍が始まって以来、私たちはオフラインの会議をせずにオンラインミーティングを使うようになった。コロナ禍ゆえの要請として仕方のないことだったけれども、今までの会議を完全に代替しきってい

                                      『心はどこへ消えた?』で振り返るコロナ禍、世間、私の臨床 - シロクマの屑籠
                                    • 変わっていく商店街、変わらない商店街【兵庫県明石市】(文・はらだ有彩) - SUUMOタウン

                                      著: はらだ有彩 ときどき、無性に商店街が恋しくなる。ずらりと続く店先に、魚やかまぼこ、乾物や果物やお茶、あらゆるものが並べられ、向かい合った軒の間を人々が行き交う。ケースの中で跳ねる魚に思わず零れる感嘆、年季の入った「昼網」の看板、走り書きの値札、無造作に置かれたトロ箱、さっぱりとした呼び込みの声。商品を品定めしながら忙しなく歩き回る人、ただぷらぷらしている人、それぞれの歩く速さ。物心ついたころからずっとシャッターが閉ざされている一角、若い人がオープンした新しい店。にぎわいをゆるやかに包み込む高いアーケード。故郷に帰りたくなると、今住んでいる町でもふと商店街を探してしまう。 子どものころは、「何もない」町だと思っていた。小学校の遠足といえば校舎の窓からいつも見えている明石公園か天文科学館だったし、明石城跡は当たり前にそこにありすぎて城というよりもはや近所の家という感じだし、港には漁船がび

                                        変わっていく商店街、変わらない商店街【兵庫県明石市】(文・はらだ有彩) - SUUMOタウン
                                      • カザフスタンにある世界で唯一民間人が入れる核実験場跡に行き水爆で出来た人造湖で泳いできた話|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売

                                        世界で唯一民間人が入れる核実験場跡、旧ソビエト連邦の秘密研究都市、いずれもセミパラチンスク核実験場跡を形容する言葉である。なんと甘美な響きであろうか。 この地にチャガン湖という円形の湖がある。なぜ丸いかと言うとこの湖は水爆によって出来たクレーターに水が溜まって出来た物だからである。衛星画像で見てみると本当に丸いのがわかる。 チャガン湖の衛星画像この湖は1965年、旧ソビエトによる「国民経済のための核爆発」計画の一環として行われた地下核実験によって誕生した。 チャガン川の川底地下178mに設置された140ktの核爆発により幅400m、深さ100m、高さ20~38mのクレーターができ、穴に溜まった水により人口湖「原子の湖」が爆誕した。 この場所を知った瞬間、「あ、これは僕が行かねばならぬ場所だな」との使命感に駆られた。 僕は核武装論者で核兵器を作りたいが為に大学で物理工学を専攻したぐらいには核

                                          カザフスタンにある世界で唯一民間人が入れる核実験場跡に行き水爆で出来た人造湖で泳いできた話|指笛奏者『限界旅行者、タリバン政権のアフガニスタンへ行く』9/26発売
                                        • 11年間続けたフリーランスをやめた|モロ

                                          こんにちは、モロ(@moro_is)です。 かねてより「フリーランスやめる!」と公言しつつ、あまりにもアレなアレですっかり機を逃しておりましたが、前年度をもってフリーランスを脱し、ついにサラリーマンデビューを果たしました。 10年以上もフリーランスだったことを思えば感傷もひとしおですが、振り返り的な意味も込めて、ある種憧れだった退職エントリ? 入社エントリ? とさせてください。 10年以上も一体何を……?本当に一体何をしていたんでしょう。 10年あれば未就学の5歳児が高校生になります。 もはや全部まとめても3年分くらいしか記憶がない気がしますが、 特に「フリーランスになるぞ!」といった意気込みも何もなく、雑に仕事を辞めて自宅で趣味の制作に没頭する 生活がままならないことに気付き、知人に泣きついて仕事を貰って回る 2年目くらいに確定申告が必要なことや青色申告の存在に気づき開業届を提出する 趣

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                                          • 永和システムマネジメントを辞めました - takkanm’s blog

                                            題意通りですが、永和システムマネジメント(以下 ESM)を 2020/01 の末日をもって辞めました。 新卒入社からずっとで 13 年と 10 ヶ月の勤続となります。 私が就活をしていた 2005 年は、ちまたで LAMP が流行りだした頃でしたが、当時は Ruby で仕事できる職場などはありませんでした。 そこで、当時は Linux に関われる会社を探していたときに、地元の企業で Linux のディバイスドライバ開発の仕事がある会社を発見しました。 それが、ESM との出会いでした。なので、実はアジャイルソフトウェア開発とか XP という文脈はまったく触れずに入社を決めていました。 そういうのに強い会社というのは、内定もらった後の WEB+DB かソフトウェアデザインの記事で知りました。 私のお仕事としてのキャリアは Linux のディバイスドライバ開発プロジェクトからスタートします。

                                              永和システムマネジメントを辞めました - takkanm’s blog
                                            • ゲームの感想 2020 - 当たり判定ゼロ

                                              今年もゲームの話をする時間だ! 長文感想書いたやつは、ゲームタイトルにリンク貼ってます。 三國志14(PS4) 極端な話、魏呉蜀が平等になるようなゲームバランスならば求めているシミュレーションになるのかというとそうではなくて、ファンが三國志ゲーに求めているのはそこに「三國志」の世界があること。そういう意味では本作は呂布が個性のおかげで強いのにクソ使いづらかったり、やたら固い剣閣を無視して山越えで直接成都に到達できるルート(ただし攻略に失敗すると引き返せない)があったりと、確かに三國志が感じられた。三國志14は確かに最高の戦略ゲームではないが、最高の三國志ゲームではあると思う。 仁王2(PS4) びっくりするくらい仁王1そのままだったんだけど、仁王はわりとシステムが完成されたところがあるので下手にいじると崩れてしまうのかも。好みはあれど主人公が前作のウイリアムからカスタムキャラになったのは残

                                                ゲームの感想 2020 - 当たり判定ゼロ
                                              • 人生のセーブポイントの話

                                                数ヶ月に一回のイベントで、「人生のセーブポイント」を感じさせるやつがある。 これは、例えば床屋で髪を切るために、鏡の前の椅子に座った瞬間なんかに起きる。 椅子に座った瞬間、まず、デジャブのかなり濃厚なやつが襲ってきて、「おお、前にも同じことあったなー」って感覚で脳がパチパチっとする(実際、前に同じことがあるので、デジャブというのは正確ではないが…)。 そのあと、前回のセーブと今回の間の出来事が、おおまかにわーっと蘇る。人生の走馬灯のショボくて短いやつみたいな感じだ。走馬灯見たことないけど。 このとき脳裏には、ロープレのピカピカしたセーブポイントのアイコンがポッと浮かんでいる。 ちなみに床屋以外だと、 ・実家にたまに帰ってきて、仏前で「おりん」を叩いたとき ・近所のモスバーガーでテイクアウトを頼み、入り口横の長椅子に座ってたら、開いた自動ドアに横腹をぐっと押されたとき(構造上なぜかそうなって

                                                  人生のセーブポイントの話
                                                • 音楽の心臓部、BPMの表現力と多様性! #音楽 #BPM - 雨のち晴れ

                                                  みなさんは音楽を毎日聴いていますか?私は通勤途中に毎日推しのアーティストの曲を聴いています。音楽の中で調和やリズムを生み出す要素の一つに、BPM(Beats Per Minute)があります。この記事では、BPMのテンポが音楽に与える影響を深堀りし、異なるジャンルにおける表現の違いに焦点を当ててお伝えします。BPMはまさに音楽の魔法の一部であり、その多様性を理解することで、さまざまな楽曲の奥深さに迫ることができます。 クラシック音楽の微妙なテンポの変化 ポピュラー音楽の多様なBPMの使用 BPMの変化と楽曲構造 アーティストの創造性とBPM ジャズとBPMの自由な結びつき まとめ: 音楽の心臓部としてのBPM クラシック音楽の微妙なテンポの変化 クラシック音楽は、その緻密な構造と情緒的な深さで知られています。BPMの範囲は広く、作曲家は微妙なテンポの変化を通じて音楽に感情や表現を込めます。

                                                    音楽の心臓部、BPMの表現力と多様性! #音楽 #BPM - 雨のち晴れ
                                                  • オリンピックなどやりたい奴が勝手にやればよろしい|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま

                                                    蓮實重彥さんの短期集中連載時評「些事にこだわり」第1回を「ちくま」5月号より転載します。東京オリンピックは2020のみならず1964もたいがいロクなものではなかった!? どちらかといえばスポーツが好きな人間なので、オリンピックという何やら禍々しい国家的な行事にはあまり関心が向かない。だからといって、その開催に断乎反対というほどの強い執着を持っているわけでもない。やりたい奴がいるなら勝手にやればよろしいというだけの話である。ただ、少なからず存在しているオリンピックへの無関心層を、「日の丸=君が代」騒動に巻き込むなとだけはいっておきたい。その思いは、例えばサッカーのワールドカップについてもいえることで、国を背負って優劣を競いあう競技などと、選手たちがそれを意識した瞬間にスポーツであることをやめてしまう。 例えば、いま終わったばかりのサッカー2022カタール大会の二次予選で日本がモンゴルを14対

                                                      オリンピックなどやりたい奴が勝手にやればよろしい|些事にこだわり|蓮實 重彦|webちくま
                                                    • 私は藤井風に対して完全に発狂している(名曲『帰ろう』についての私見)|第三のロース

                                                      藤井風はとにかくすごい。すごすぎて、何が起こっているのかずっとわからないままだ。 藤井風という衝撃で、私はまだ動けない。 *   *   * (2) 藤井風の概要 藤井風というのは、岡山県出身で、2019年にデビューした若手のシンガーソングライターである。 2020年5月にファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVER』を発売し大ヒットを記録した。 つい先日(2020年9月4日)自身初の日本武道館ワンマイライブの開催を発表し、のりに乗っている。 *   *   * (3) このnote記事の趣旨 そんな藤井風の作品のなかで『帰ろう』という曲がある。このnote記事は、その曲についての私見を雑多なまま書き留めておくことを目的としたい。一見してお分かりいただけると思うが、私は文章に関しては完全に素人で、このような長文を多くの人に読まれた経験に乏しい。一応、素人に毛が生えた程度の音

                                                        私は藤井風に対して完全に発狂している(名曲『帰ろう』についての私見)|第三のロース
                                                      • 劇場アニメ「映画大好きポンポさん」レビュー フィクションで創作を描く難しさと、失敗

                                                        ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 「創作活動」をテーマとした作品は少なくない。小説家や漫画家が登場するフィクション作品は枚挙にいとまがなく、彼らの悩みや産みの苦しみを描いたドキュメンタリーはそれだけでもエンタテイメント足り得る。近年でもアニメを作るアニメ「SHIROBAKO」、漫画を作る漫画「バクマン」といった、ジャンルに自己言及するドキュメンタリックな群像劇が評価された。「映画大好きポンポさん」もその系譜に並ぶ、「映画製作にテーマを置いた映画」である。のだが、こちらは少々事情が異なる。 ※この記事は「映画大好きポンポさん」のネタバレを含みます まずざっくりとしたあらすじは以下のようなものになる。 本作のメインキャラクターは映画プロデューサー・ポンポさんと、新人監督のジーン。映画の本場「ニャリウッド」に君臨するやり手プロデューサー・ポンポさんは、祖父であるペーターゼ

                                                          劇場アニメ「映画大好きポンポさん」レビュー フィクションで創作を描く難しさと、失敗
                                                        • 後編:織田信長に出会った!【明智光秀と織田信長/再12】大河ドラマ『麒麟がくる』 - アメリッシュガーデン改

                                                          (前回のあらすじ:1573年夏、戦国時代に転生した姑オババと歴女アメリッシュ。アバターとなった戦国時代の母娘カネとマチを生かすため兵隊になる決意をした。明智光秀の配下で足軽小頭である古川久兵衛の下で働く。彼と共に信長に会い朝倉義景を追撃する) 戦国時代 愛馬で駆ける 丁野砦にいた織田信長は、逃げた朝倉義景を自ら先頭に立って追うと即断したんだ。 「馬、ひけい!」 信長の愛馬“鬼葦毛(おにあしげ)”は名馬として名高い。 さし毛のはいった灰白ぽい葦毛馬で、サラブレットの名馬オグリキャップが同じ毛色、それで、なんだか感傷的になった私。 鬼葦毛は気性が荒く人を選ぶ。信長にしかなつかない。 毎日、騎乗訓練を怠らなかった信長にとって、なによりも、この馬に愛情を感じているようだ。対するとき目が和む。 サラブレット、伝説の名馬オグリキャップ 鬼葦毛はオグリキャップに比べれば、もっとずんぐりした姿で気性が荒い

                                                            後編:織田信長に出会った!【明智光秀と織田信長/再12】大河ドラマ『麒麟がくる』 - アメリッシュガーデン改
                                                          • 『天気の子』とミレニアル世代のオタクの文化史 - 白樺日誌

                                                            ゼロ年代 『天気の子』を観た。 100点満点中の100点満点だった。 が、脚本は酷い。 ヒロインの陽菜が明日、誕生日だとわかる。主人公の帆高がプレゼントを用意する。「ああ、明日、悲劇的なことが起こるのだな」と予想すると、そのとおりになる。酷い。 その粗漏さは冲方丁が「改善案」という形で穏当に指摘している。「拳銃が物語から浮いている。どうしても登場させるなら、その拳銃で天気の龍を撃つなどして活用すべきでは?」。ホントだよ。「手錠が画面の邪魔だ。どうしてもはめるなら、その手錠で帆高と陽菜を繋ぐべきでは?」。ホントだよ。 以下、物語を確認しよう。 家出少年の帆高は、東京をさまよった末、フリーの雑誌記者の須賀に拾われる。この過程でフリーターの陽菜と知りあい、また、拳銃を拾う(酷い)。須賀や、その姪の夏美とともに日常を過ごす。チンピラに絡まれていた陽菜を助ける。陽菜の金に困っていることと、天候を操作

                                                              『天気の子』とミレニアル世代のオタクの文化史 - 白樺日誌
                                                            • 伝説バンドの記録をファンが集成。『映画:フィッシュマンズ』は、音楽に「いかれちまった」奴らの青春譜だ(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                                                              傑出したドキュメンタリーが描き出す、「90年代を駆け抜けた」(じつは)傑出していたバンドの足跡フィッシュマンズという日本のバンドがいた。いや、いまも「いる」。大きくとらえると、ロック・バンドの範疇に入る。レゲエを音楽的なバックボーンとしつつ、くっきりとした日本語で「東京にしか生まれ得ない」ポップ・ソングを開発した。聴き手を夢幻の境地へと誘う音楽性の高さも評価されているが、なによりも「ぐっとくる」「親しみやすい」いい歌の数々を生み出した存在として、ミュージシャンを多く含む後進世代からも、深く愛されている。国際的な名声も高まる一方だ。 そんな彼らは91年にメジャー・デビューし、99年にいったん活動を停止したものの、いまもってなお活動を存続させていて、静かに、しかし着実に、熱い支持を集め続けている。おそろしいことに、人気は年々高まっている、と言ってもいい。つまり、洋楽の世界などでは時折ある「伝説

                                                                伝説バンドの記録をファンが集成。『映画:フィッシュマンズ』は、音楽に「いかれちまった」奴らの青春譜だ(川崎大助) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                                                              • GoとテストとSDKとGCP - KAYAC engineers' blog

                                                                SREチーム(新卒)の市川恭佑です。これはKAYAC Advent Calendar 2022の9日目の記事です。 今年の弊社アドベントカレンダーは、筋肉やランニング、さらにはサウナなど、多様性に富んだ面白いエントリが出揃っています。 自分も好きなファッションについて書きたくなってしまったのですが、ここはグッと気持ちを抑えて、仕事で触った技術について書きます。 ※ この記事のタイトルは、酒とゲームとインフラとGCPというイベントのオマージュです。 仕事の近況報告 まず、最近どんな仕事をしているのかについて報告させてください。恐らく誰も興味がないと思いますが、年末のアドベントカレンダー企画ということもあるので...... Amazon Web Services(AWS)を用いた自社サービス 今年の4月に新卒入社してから、技術ブログを2本執筆しました。下記がそのリンクです。 techblog.

                                                                  GoとテストとSDKとGCP - KAYAC engineers' blog
                                                                • ぼくらに感傷マゾが必要な理由|ペシミ

                                                                  なお、こちらの記事をお読みになっていない方は先に一読することをお勧めします。こちらと併せて本記事を読んで頂けば、感傷マゾについての理解がより深まります。 青春が欲しかった。誰よりも欲しかった。青春から最も遠い場所にいる僕が誰よりも青春に詳しくなっていくのが、何より辛かった。もちろん、そこで「よーし、頑張って青春するぞ~!」と意気込むことができれば良いのだが、拗らせた僕にできるはずもない。できることは、ただ「祈る」のみである。しかし、そんな敗者が青春に対するルサンチマンを転用して感傷マゾ研究会という意味不明なサークルを作っているのだから、人生とは分からないものである。受験期に大学で感傷マゾ研究会を作ることしかモチベーションがなかった僕は、感傷マゾのおかげで大学生になれたと言っても過言ではない。感傷マゾ研究会を作ったことで、多くの出会いと学びがあった。感傷マゾも、悪いことばかりじゃない。いずれ

                                                                    ぼくらに感傷マゾが必要な理由|ペシミ
                                                                  • 韓国映画が描かないタブー「孤児輸出」の実態――『冬の小鳥』 では言及されなかった「養子縁組」をめぐる問題 | TRILL【トリル】

                                                                    近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。 画面に顔が映らない父親に向かって、微笑みかける幼い少女。やがて少女は孤児院に預けられ、父親が迎えに来ると信じながらも、少しずつ現実を受け入れていく。少女の目線から描かれる孤児たちの世界、大人たちの偽善、変わっていく日常……。 映画『誰も知らない』(是枝裕和監督、2004年)が、大人の犯罪を告発するのではなく、誰の目にも留まらない“子どもたちだけの世界”として描いたように、今回取り上げる『冬の小鳥』(09年)もまた、余分な説明を一切排除し、主人公の少女の視点から、彼女の知識の範囲内で物事が見つめられていく。 それは

                                                                      韓国映画が描かないタブー「孤児輸出」の実態――『冬の小鳥』 では言及されなかった「養子縁組」をめぐる問題 | TRILL【トリル】
                                                                    • 朝ドラ『エール』古関裕而の暗い過去から学べること/辻田真佐憲さんインタビュー - wezzy|ウェジー

                                                                      現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』。この作品で主人公のモデルとなっているのが、作曲家の古関裕而だ。 古関裕而は1909年に福島県で生まれた作曲家で、『栄光は君に輝く』、『スポーツショー行進曲』、『オリンピック・マーチ』、『大阪(阪神)タイガースの歌(六甲おろし)』、『巨人軍の歌(闘魂こめて)』、『モスラの歌』など、現在も多くの人に親しまれる名曲を数多く残している。 しかしその一方で、古関裕而には戦争中たくさんの軍歌をつくり、そのうちのいくつかは大ヒットを記録、「軍歌の覇王」とまで呼ばれた暗い過去がある。 彼はなぜ軍歌をつくったのか。そして、その事実から私たちが学ぶべきことはなにか。『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』(文藝春秋)を出版した、近現代史研究者の辻田真佐憲氏に話を聞いた。 辻田真佐憲 1984年、大阪府生まれ。政治と文化芸術の関係を主なテーマに執筆。著書に『たのしい

                                                                        朝ドラ『エール』古関裕而の暗い過去から学べること/辻田真佐憲さんインタビュー - wezzy|ウェジー
                                                                      • 天気の子 - Nobody tells the story

                                                                        ※ ネタバレは全く気にしていないので、見てから見てね。 天気の子を見てきた。私たちのことを忘れていないと新海誠が言っていたので、10年ぶりに更新されるブログがあっても良いんじゃないかなっておもった。このブログをちゃんと書いていたころ私は学生で、それからこのブログのことを忘れるくらい色んなことがあって、そして天気の子を見て、久しぶりに文章を書きたくなった。 新海誠の作品を見るのはほんとに久しぶりで、たしか雲の向こう約束の場所以来になると思う。Twitterなんかで新海の新しい作品が上映されるというのはなんとなく知っていただんけど、特に見ようとは思っていなかった。けれど誰かがエロゲーみたいだと言い始めて、選択肢が見えたなんていう幻覚の話を聞いて、それが面白くて興味を引いた。 実際に映画館で見てみれば、たしかに僕たちの青春の傍らにあったコンテンツが詰まった映画だったから、色んな人が色んなモノを見

                                                                          天気の子 - Nobody tells the story
                                                                        • エドワード・ホッパーと戦争

                                                                          エドワード・ホッパー(1882 - 1967)の「ナイトホークス Nighthawks」は、彼の最も代表的な作品だ。 ホッパーの最も有名な作品のひとつ、「ナイトホークス」は、夜の都会の生の光景である。場所は、彼がよく知っていたグリニッチ・ヴィレッジのダイナー。1940年代には蛍光灯の照明は比較的目新しく、ホッパーはその明るさを用いて、ダイナー内部を都会の暗い夜の安らぎのオアシスとして強調している。 Ita G. Berkow [1] 「ナイトホークス」の評には、<都会の孤独>、<寂寥>、<静寂>、あるいは<オアシス>、<光と闇>といった言葉が頻繁に現れる。また、ホッパーがアーネスト・ヘミングウェイの短編小説「殺人者(The Killers)」を大変気に入っていたことから、そこに登場するダイナーと関連付けて鑑賞する人も多い。1930年代~40年代はいわゆるハードボイルド小説の古典期にあたり、

                                                                            エドワード・ホッパーと戦争
                                                                          • イギリス人記者が解説「海外旅行先で日本人観光客は、こう見られている」 | おしゃれ、フレンドリー、行儀がいい…

                                                                            日本人観光客の行き先 日本人観光客は海外旅行先を選ぶとき、往々にして感傷に走り過ぎる。ビートルズ好きならリヴァプール、ピーターラビット好きなら湖水地方、楽園の島の典型ならハワイ、建築とアートを見たければバルセロナ。そして詩情とファッションと料理ならパリしかない、という具合に。 これでは「パリ症候群」に陥る日本人が出てくるのも無理からぬことだろう。「パリ症候群」とは日本人の精神科医が名付けたもので、心に思い描いていたパリと現実のパリがまるで違うのを目の当たりにして、超現実的な妄想にとらわれる精神状態を指す。この症状にかかるのは、たいてい日本人観光客だ。 パック旅行は今もなお日本人観光客のあいだで盛んだが、それに属さないタイプの旅行者も急増している。彼らは単独あるいは少人数で行動するのを好む。どちらの場合でも、総じて日本人は見苦しくない服装をしており時間に正確、そして礼儀正しい。

                                                                              イギリス人記者が解説「海外旅行先で日本人観光客は、こう見られている」 | おしゃれ、フレンドリー、行儀がいい…
                                                                            • プーチンが覚醒させた世界各国のナショナリズム

                                                                              しかし、この戦争にはもっと論じなければならない問題がたくさんあると思います。そこで、この座談会ではもう少し違う切り口から議論できればと思っています。 まずは古川さんから、この戦争をどのように捉えているかお話しいただけますか。古川さんは北海道の大学で働いていますから、私たちの中でいちばんロシアの脅威を感じていると思います。 古川:いや、ほんとに(笑)。北海道から本州へは陸路で逃げられませんからね。攻められたら死ぬしかありません。 それはともかく、私もウクライナ関連の報道に関しては中野さんと同じ印象を持っています。とにかく「ロシアはひどい」「ウクライナはかわいそうだ」といった感傷的な報道ばかりで困ったものだなと。 別の機会にもお話ししたことですが、私はこの戦争で日本人が問われていることの1つは、ナショナリズムとどう向き合うか、ということだと思います。 戦後の日本では、「ナショナリズムは戦争につ

                                                                                プーチンが覚醒させた世界各国のナショナリズム
                                                                              • 17年前に2秒見えた海を探す|岡田 悠

                                                                                この文章は、ヤマハ発動機とnoteで開催するコラボ特集の寄稿作品として主催者の依頼により書いたものです。 17年前、海が2秒見えた。 あの海の記憶大学進学のため上京したのは、2006年の3月。山々に囲まれ育った18歳の僕は、さらなる刺激を求めて、東京行きの新幹線に乗り込んだ。予想もできない未来が待っている都会で、新しい人生が始まるのだ ー そう意気込んで列車の座席についたはずが、気づいたら涙を流していた。 過疎化の激しい田舎から出るということは、もう一生ここで暮らすことがない、ということを意味していた。その事実が、意外なほどに僕を悲しませたのだった。新大阪発・東京行きの「こだま」の列車で、しゃくりあげるくらい泣いた。「のぞみ」や「ひかり」ではなく、時間のかかるこだまを選んだのも、後ろ髪を引かれていたからだと思う。 悲しくて心細くて、ただごはんが喉も通らないということは全然なくて、車内販売の

                                                                                  17年前に2秒見えた海を探す|岡田 悠
                                                                                • [寄稿]「植民地近代化論」は“不都合な真実”でなく“不都合な虚構”だ

                                                                                  特別寄稿/『反日種族主義』に反論する(1)植民地近代化論 日帝強制占領期間に所得不平等が深化 開発利益は日本人に集中し 朝鮮人は飢え続け 解放後も長い間貧困に苦しんだ イ・ヨンフン元ソウル大教授らが書いた『反日種族主義』が論議を呼んでいる。この本は、10万部近く売れベストセラー1位に上がった。「日帝は朝鮮を収奪しなかった」「強制徴用はなかった」 「日本軍“慰安婦”らは性奴隷ではなかった」などの極端主張が流布され、政府の高位公務員が「親日することが愛国」と言うまでに達した。この本で最も問題となる植民地近代化論、強制動員、「慰安婦」問題に関し、各分野の専門家の寄稿を3回にわたり掲載する。 日本植民地時代に朝鮮の少年たちが作ったかますを売る市場の様子。学校では貧しい子どもたちにかますを作らせ学費の足しにする児童強制労働をさせた。朝鮮総督府は、米を収奪するためにかます作成を細かく計画し管理した=ソ

                                                                                    [寄稿]「植民地近代化論」は“不都合な真実”でなく“不都合な虚構”だ