トラフトンボマダラチョウのさなぎ。米国ニューオーリンズ、オーデュボン蝶庭園・昆虫館で撮影。 (PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) 子どもとおとなでまったく姿が違う生物の代表例といえば、チョウだろう。丸々としたイモムシが、翅のある美しい姿に変身する。「完全変態」と呼ばれるこの劇的な形態の変化を経験するのは、チョウだけではない。 ミツバチ、甲虫、ハエ、ガなど既知の昆虫のうち実に75%が完全変態をおこない、卵、幼虫、さなぎ、成虫の4つの段階を通じて成長する。 一方、バッタやトンボなどは不完全変態をする。これにはさなぎの段階が含まれず、卵、若虫(幼虫)、成虫という3つのライフステージがある。若虫は小さな成虫のような外見をしたものが多く、自分の皮を食べたり脱皮したりを繰り返し、成虫になる。 ライフステージ