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桐野夏生の検索結果1 - 25 件 / 25件

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桐野夏生に関するエントリは25件あります。 文学小説インタビュー などが関連タグです。 人気エントリには 『「アンフェアネスが嫌いなんで」なぜ響く 作家 桐野夏生の言葉 | NHK | WEB特集』などがあります。
  • 「アンフェアネスが嫌いなんで」なぜ響く 作家 桐野夏生の言葉 | NHK | WEB特集

    「顔に降りかかる雨」「OUT」「柔らかな頬」「グロテスク」…先の読めないストーリー展開と衝撃的な結末で時代を生き抜く人々の苦悩や“痛み”を描き続けてきた作家・桐野夏生さん、70歳。いま女性誌を中心に桐野さんの特集が組まれて大きな反響を呼んでいます。私(ディレクター)もまた、桐野さんの物語や語られる言葉にハッとさせられてきた1人。インタビューで話を伺うと、桐野さんの言葉や作品の裏には物語で社会に抗おうとする彼女の信念や覚悟がありました。(「クローズアップ現代」ディレクター 山崎真穂) この春、ファッション誌に掲載された桐野さんの最新作『燕は戻ってこない』をめぐる特集に多くの反響が寄せられました。 「あなたに責任はないよ、と言ってあげたい」(「SPUR」より) コロナ禍で深刻化する「女性の貧困」について、その責任が本人にあるとする“自己責任論”がはびこる世の中に対し桐野夏生さんが語った言葉。4

      「アンフェアネスが嫌いなんで」なぜ響く 作家 桐野夏生の言葉 | NHK | WEB特集
    • 日本ペンクラブ女性初の会長桐野夏生さん「反動や差別と闘う」 | NHKニュース

      日本ペンクラブの会長に女性で初めて就任した作家の桐野夏生さんが、19日、日本記者クラブで記者会見を開き、「ジェンダーが欠かせない視点であるという認識は広がっているが、それでも反動や差別はあると思うので、それとは闘っていきたい」と決意を語りました。 「日本ペンクラブ」は言論や表現の自由などを訴える作家や詩人らで作るNGOで、ことし5月、18代の会長に桐野夏生さんが女性で初めて就任しました。 桐野さんは石川県出身の69歳。 平成11年に「柔らかな頬」で直木賞を受賞し、海外でも作品が翻訳されるなど国内外で幅広く支持を集める人気作家です。 19日、オンライン配信で行われた日本記者クラブでの記者会見に臨んだ桐野さんは「コロナ禍で社会が変化する中、ペンクラブも変わっていかなければいけない。会員の高齢化が進む一方、若い人たちが入ってこない状況を変えるために、これまであった垣根をフラットにして、若い人たち

        日本ペンクラブ女性初の会長桐野夏生さん「反動や差別と闘う」 | NHKニュース
      • “個性派すぎない”探偵が魅力!? 日本の犯罪小説がインドで人気に | 東野圭吾や桐野夏生、「最高のフィクションは日本生まれ」

        東野圭吾や桐野夏生、「最高のフィクションは日本生まれ」 “個性派すぎない”探偵が魅力!? 日本の犯罪小説がインドで人気に 2023年9月18日、インド・ムンバイで開かれた東野圭吾の小説『容疑者Xの献身』を原作とした映画『容疑者X』の上映会 Photo: Prodip Guha / Getty Images

          “個性派すぎない”探偵が魅力!? 日本の犯罪小説がインドで人気に | 東野圭吾や桐野夏生、「最高のフィクションは日本生まれ」
        • 声をつないで:「貧困は女性のせい?」桐野夏生さんが語るジェンダー格差への怒り | 毎日新聞

          インタビューに答える日本ペンクラブ会長で作家の桐野夏生さん=東京都千代田区で2022年2月17日、吉田航太撮影 「苦しみ悩む人たちの中に入って、彼らの物語を書くしかないと思っています」。小説を生み出す自らの取り組みを、作家の桐野夏生さん(70)はそう話す。男性中心の格差社会であえぐ女性たちの怒りや痛みをすくい取り、時に衝撃的な筆致で表現してきた。最新刊でも若い女性の貧困と生殖医療に焦点を当てる。一方、昨年には日本ペンクラブ初の女性会長に就任。女性の仕事やジェンダー格差、ネット上での中傷などに関する発信にも意欲を見せている。桐野さんの“現在地”とは。詳しく聞いた。【和田浩明/デジタル報道センター】 若い貧困女性の代理母で新作 3月4日刊行の新刊「燕(つばめ)は戻ってこない」(集英社)。まず、物語のあらすじを簡単に説明しておこう。 主な登場人物の一人は、東京都内で暮らす地方出身の契約社員で29

            声をつないで:「貧困は女性のせい?」桐野夏生さんが語るジェンダー格差への怒り | 毎日新聞
          • その生きづらさや苦しみを可視化する。桐野夏生が寄り添う女たち - ワタシつづけるSPUR | SPUR

              その生きづらさや苦しみを可視化する。桐野夏生が寄り添う女たち - ワタシつづけるSPUR | SPUR
            • 若い世代の取材に「なぜ許せぬ」桐野夏生さんが疑う正義:朝日新聞デジタル

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                若い世代の取材に「なぜ許せぬ」桐野夏生さんが疑う正義:朝日新聞デジタル
              • 芥川賞・市川沙央さんの衝撃の告発にペンクラブなどが取り組み!11月20日に桐野夏生会長と公開トーク(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                作家・ジャーナリスト団体の本格的取り組み 芥川賞を受賞した『ハンチバック』作者・市川沙央さんの告発は衝撃だった。 これまで障害者の問題にはいろいろ関わってきたつもりだったが、私たちが読書という営みから障害者を排除し、しかもそのことに全く無自覚だという告発は、「目からうろこ」でもあった。 この告発を受けて、私が所属する日本ペンクラブの言論表現委員会で、読書バリアフリーの問題に取り組むべきではないかという意見が出て、この何カ月か、日本文藝家協会とも話し合いを重ねてきた。そして、いよいよ11月20日(月)、日本ペンクラブの会議室に桐野夏生会長や文藝家協会の三田誠広・副理事長らが顔を揃え、市川さんもオンラインで参加するという試みを行うことになった。その一部始終はYouTubeで配信を行うので、ぜひ多くの人に視聴してほしい。 ペンクラブでは今、日本推理作家協会にも呼びかけを行っているが、作家・ジャー

                  芥川賞・市川沙央さんの衝撃の告発にペンクラブなどが取り組み!11月20日に桐野夏生会長と公開トーク(篠田博之) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                • 子を持つ親に桐野夏生『路上のX』をすすめる理由!年少者の商品化に戦慄 - 貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント

                  イマドキのJKビジネスを題材に 韓国で明らかになった「n番部屋事件」をご存じですか。 年少者を勧誘し、個人情報を聞き出して脅し、虐待動画を撮影して有料会員に配信したというものです。 ネットを使った悪質な事件、日本では無縁でしょうか? 年若い世代をモノのように商品化するケースは、私たちが知らないだけで実は横行しているのかも知れません。 桐野夏生の小説「路上のX」は、お子さんをお持ちの親御さんにぜひ読んでほしい冊。 本の感想をネタバレせずに、お伝えします。 スポンサーリンク n番部屋事件とは? 路上のX どう守るのか まとめ n番部屋事件とは? 心理的に巧妙に支配 テレグラムというアプリを使った韓国の事件です。 被害者のなかには中学生も含まれていました。 最初は親しげに若年者に近づいて、心理的に支配するグルーミングの手法が利用されたとのこと。 事件の内容は凄惨としか言いようがない。 舞台となっ

                    子を持つ親に桐野夏生『路上のX』をすすめる理由!年少者の商品化に戦慄 - 貯め代のシンプルライフと暮らしのヒント
                  • 「パート主婦は現代の奴隷」桐野夏生が見た貧困は今も:朝日新聞デジタル

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                      「パート主婦は現代の奴隷」桐野夏生が見た貧困は今も:朝日新聞デジタル
                    • 桐野夏生×武田砂鉄 「日没」を迎えて|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」

                      武田 これまでも社会の閉塞感を吸収した作品を書かれてきた桐野さんが、今回の『日没』では作家を主人公として、これまで以上にストレートにその閉塞感を直視したように感じました。執筆にあたっての動機は何だったのでしょうか。 桐野 この十年近くの傾向だと思うのですが、小説が「純文学」と「エンタメ」に二分されて、私自身も「小説家」ではなく「エンタメ作家」と呼ばれることが増えました。ただ普通の小説を書いているつもりなのに、なぜそうやって〈文化的なもの〉と〈売れるもの〉に分けられてしまうのか。「純文学」と「エンタメ」のあわいにいる小説家はたくさんいるにもかかわらず、そのあわいが取り払われていることの意味について、ずっと考えてきたんです。何かに都合がよくなっているのではないか、と。 その背後にあるのは新自由主義とグローバリズムではないかと感じたのは、アメリカで本を出版した時のことでした。『OUT』という、主

                        桐野夏生×武田砂鉄 「日没」を迎えて|岩波書店のWEBマガジン「たねをまく」
                      • *ハノイの町並みが一望できる穴場カフェを発見【Jazzy Café】最近読んだ本「東京島/桐野夏生」* - Xin Chao HANOI

                        先日、主人の散髪について行って待っている間にひとり入ってみたカフェが素敵なお店だったのでご紹介します。 Google mapで見つけたこちらのカフェ。 この看板が目印です。 【Jazzy Café】86 P. Linh Lang, Cống Vị, Ba Đình, Hà Nội 路地の奥に入ったら、ビルの入り口に看板が続いているのでそのまま中へ。 エレベーターで7Fへ行くと階段があるのでそれを登ったら到着です。 入ると開放的な店内が広がっていて、店員さんが席に案内してくれます。 すごーーい。見晴らしも最高だし、広くてお洒落な店内は冷房もきいてて涼しい。 テラス席からはこんな景色が一望できます。 ロッテタワーも目の前に見えました。 暑い季節を外せばテラス席でのお茶も気持ち良さそうですね。 メニューはこちら。 こちらのドリンクがシグネチャーメニューらしいので、今回はこちらをオーダー。 【BẠ

                          *ハノイの町並みが一望できる穴場カフェを発見【Jazzy Café】最近読んだ本「東京島/桐野夏生」* - Xin Chao HANOI
                        • (寄稿)不寛容の時代 小説家・桐野夏生:朝日新聞デジタル

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                            (寄稿)不寛容の時代 小説家・桐野夏生:朝日新聞デジタル
                          • アンフェアネス、ラベリング…作家・桐野夏生さんが物語で抗う理由【インタビュー】 - クローズアップ現代

                            「OUT」「柔らかな頬」「グロテスク」…数々の作品を発表してきた作家・桐野夏生さん。その言葉はなぜ私たちに響くのか?桑子真帆キャスターがインタビュー。

                              アンフェアネス、ラベリング…作家・桐野夏生さんが物語で抗う理由【インタビュー】 - クローズアップ現代
                            • 桐野夏生が「日没」に記す、社会に充ち満ちる怪異

                              着火する言論 白い手袋を嵌(は)めた運転手が優雅にドアを開け、濃紺の車から琥珀色の髪をした女性が降り立った。「綺麗な外国のひとだなあ。この会社に何のご用だろう」とぼんやり眺めていたら、「キリノ先生だ! いらっしゃった!」と、周囲の編集者たちがバタバタ走って行き、はっと我に返る。 自動ドアが開き、風が流れた。女性はゆっくりと歩み入ってきた。その一見国籍不明な美しいひとこそ、『顔に降りかかる雨』や『OUT』、『柔らかな頬』や『グロテスク』や『メタボラ』や『東京島』で、あの惨殺と解体と、繰り返す異常な性と狂気と、抑圧と崩壊と嘆きと叫びを書いた小説家、桐野夏生だったのだ。 小説の中に生き、小説のために生きている作家は、作品世界をそのまま身に纏っているかのようだ。桐野夏生が座る空間は、それすら既に物語の中のようで、現実離れしていた。 コロナ禍でお互いの監視を強め、疫病対策がいつの間にかイデオロギーの

                                桐野夏生が「日没」に記す、社会に充ち満ちる怪異
                              • 桐野夏生が「大衆的検閲」を懸念している。「世界」2023年2月号に講演録 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                「私たち作家が困惑しているのは、今、人々の中に強くなっている、この「正しい」ものだけを求める気持ちだ。コンプライアンスは必要だが、表現においての規制は危険である。」 桐野夏生「大衆的検閲について」は、ジャカルタで開催された国際出版会議で行われた基調講演。#岩波世界 pic.twitter.com/vMQC3iMgOR— 岩波書店『世界』編集部 (@WEB_SEKAI) January 9, 2023 世界 2023年2月号 岩波書店Amazon 「あたかも人民裁判のごとく過去を裁くには、人権的配慮も必要なのに、その配慮を誰もしなくなったのはなぜか。なぜ急に日本は、そして世界は、そのようにモラリスティックな「正義」を行使するようになったのか」(桐野夏生「大衆的検閲について」『世界』二月号) pic.twitter.com/Ii6XEWR15N— 河野有理 (@konoy541) Januar

                                  桐野夏生が「大衆的検閲」を懸念している。「世界」2023年2月号に講演録 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                • KADOKAWAの出版中止事件についてこれを予告するような論文が半年前に発表されていました。桐野夏生『大衆的検閲について』(雑誌『世界』2023年2月号)です。 示唆に富む内容なので、以下に要約と引用を連投します。「」内は引用となります。 この件は大いに議論がなされるべきです。その一助になれば

                                  • モチーフは「ポリコレ」か否か?「日没」(桐野夏生)を読んでみた。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                    たまたま「王様のブランチ」で内容を紹介されてから、当方の興味は一貫している。 桐野夏生氏の新作『日没』は「表現の不自由」がテーマ(王様のブランチ放映)/戦前的検閲か、ポリコレか… m-dojo.hatenadiary.com ま、タイトル通りなわけです。物語作家が、書いたものを理由に、どこかから圧迫、抑圧を受けて恐怖し、苦しむ…というモチーフだと。 その圧迫のモデルというかモチーフは「戦前の再来的なもの」なのか?「ポリティカル・コレクトとかキャンセル・カルチャーと称されるもの」、要は『差別的だ』といった形での抑圧か? それについて、実際に読む前に、この本の噂を耳にした多くの人が、どっちだろーかと議論をしているように見えるのであります。 このまとめと、そのまとめについた、はてブでもそれでにぎやかでしょ。 ※追記 このリンク先のまとめは現在消滅していて読めません。 togetter.com b

                                      モチーフは「ポリコレ」か否か?「日没」(桐野夏生)を読んでみた。 - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                    • 起きうる「弾圧」リアルに 『日没』 小説家・桐野夏生さん:東京新聞 TOKYO Web

                                      怖い。気持ち悪い。途中で布団に入ったら悪夢をみるかもしれないとおびえ、夜更かしして読み終えた。本の内容が、政権批判する学者を権力者が堂々と排除し始めた現実社会とシンクロしてしまったからだ。 「時代に追いつかれちゃいましたね」と桐野夏生さんは語る。物語の舞台は、近未来に出現した「作家の強制収容所」。五年ほど前に構想を思い付いた。「東日本大震災以降、『絆』などと同調圧力が強くなった。原発事故被害に触れるのをタブー視する風潮も出てきて、北朝鮮や中国、香港のような言論弾圧は日本でも起きうるな、と」

                                        起きうる「弾圧」リアルに 『日没』 小説家・桐野夏生さん:東京新聞 TOKYO Web
                                      • 女性を虐げるのは男性だけではない…桐野夏生が「代理出産」で描いた"恵まれた女性"には見えない真実 貧困から代理母になるのは自己責任なのか

                                        代理出産をテーマにした桐野夏生さんの書籍『燕は戻ってこない』が話題を呼んでいる。「生殖医療の進歩で選択肢が広がった」という声もあるが、選択肢を得ているのは「持つ側の人間」だけ。選択肢となる側の気持ちを考えさせられる問題作だ。以前から社会問題や女性の不利益を描き続けてきた桐野さんは「女性が不利な立場に置かれていると考えていく訓練、習慣が必要」という――。(前編/全2回) 「女に生まれて損をしている」と思うことが多かった ——新刊『燕は戻ってこない』では代理出産をテーマに物語が進んでいきます。なぜ本作でこのテーマを選んだのでしょうか? 【桐野夏生さん(以下、桐野)】ここ数年の生殖医療の進歩に興味を持ったこと、またその背景に女性の貧困があるのではないかと感じたのがきっかけです。生殖医療について調べていくと、世界でも貧しい国の女性が代理母や卵子提供を行っていることが分かります。 ここ数年、日本でも

                                          女性を虐げるのは男性だけではない…桐野夏生が「代理出産」で描いた"恵まれた女性"には見えない真実 貧困から代理母になるのは自己責任なのか
                                        • 桐野夏生『夜の谷を行く』についての雑感 - 映画っていいねえ。本っていいねえ。

                                          ※注意!桐野夏生『夜の谷を行く』のネタバレがあります。 以前にお伝えしていたプライベートでのバタバタがひと段落して、ようやく自宅に戻ってきた。一ヶ月ほど家を離れて故郷にいたことになる。今は久しぶりの我が家でダラダラしているところだ。「とにかくゆっくり休んで疲れを癒して」と言ってくれている夫には感謝しかない。はい、のろけてすみません。 というわけで、疲れが抜けるまでもう少しだけ、レビューではなく、簡単な雑記のアップを続けようと思う。 今回は故郷に滞在中に読んでいた『夜の谷を行く』についての雑感である。 あらすじは以下の通り。 連合赤軍事件の山岳ベースで行われた「総括」と称する凄惨なリンチにより、十二人の仲間が次々に死んだ。 アジトから逃げ出し、警察に逮捕されたメンバーの西田啓子は五年間の服役を終え、人目を忍んで慎ましく暮らしていた。 しかし、ある日突然、元同志の熊谷から連絡が入り、決別したは

                                            桐野夏生『夜の谷を行く』についての雑感 - 映画っていいねえ。本っていいねえ。
                                          • 桐野夏生「《自粛》の概念がいかに容易に、他人の自由を束縛するものに転化するか、我々は目の当たりにした」 国際出版連合世界大会が、インドネシアのジャカルタで3年ぶりに開催|教養|婦人公論.jp

                                            犯罪に手を染めてしまう主婦、代理出産を迫られた貧困女子…社会に顧みられることのない女性たちと、その痛みを鋭い視点で描き続ける作家・桐野夏生さん。『婦人公論』2022年12月号よりスタートした新連載「オパールの火」は、#MeToo運動のはるか昔、ピル解禁を訴え活動を始めた一人の女性が主人公。彼女はなぜ人々に奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られていったか……。フェミニズム黎明期にスポットをあてた小説です。精力的な執筆活動をしながら、2021年に女性初のペンクラブ会長に就任した桐野さんが、インドネシアのジャカルタで行われた国際出版連合世界大会のゲストとして招かれました。現地での模様をレポートします。(文・写真=中央公論新社・書籍編集部) 3年ぶりの開催となった国際出版連合世界大会 2022年11月10日から3日間、国際出版連合世界大会が、インドネシアのジャカルタでコロナ禍を経て3年ぶりに開

                                              桐野夏生「《自粛》の概念がいかに容易に、他人の自由を束縛するものに転化するか、我々は目の当たりにした」 国際出版連合世界大会が、インドネシアのジャカルタで3年ぶりに開催|教養|婦人公論.jp
                                            • 「日没」に関し、桐野夏生氏と武田砂鉄氏の対談が面白い。特に、矛盾の内包が… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

                                              この本の出版に際して、PRの対談が版元のWEBマガジンで行われていた。 日没 作者:桐野 夏生発売日: 2020/09/30メディア: 単行本小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。 ■推薦のことば これはただの不条理文学ではない。文学論や作家論や大衆社会論を内包した現代のリアリズム小説である。国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由。その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ。 筒井康隆 息苦しいのに、読み進めずにはいられない。桐野作品の読後には、いつも鈍い目眩が残ると知っていても――。自粛によって表現を奪い、相互監視を強める隔離施設。絶

                                                「日没」に関し、桐野夏生氏と武田砂鉄氏の対談が面白い。特に、矛盾の内包が… - INVISIBLE Dojo. ーQUIET & COLORFUL PLACE-
                                              • 「これは私たちの物語だ」…なぜ刺さる?桐野夏生さんの言葉 作品の魅力を語る - クローズアップ現代

                                                「女性をとりまく不条理」や、それへの“抵抗”を描いてきた、作家の桐野夏生さん。桐野作品の魅力は?その言葉や物語に影響を受けた人たちの言葉からひもときます。

                                                  「これは私たちの物語だ」…なぜ刺さる?桐野夏生さんの言葉 作品の魅力を語る - クローズアップ現代
                                                • 特集ワイド:桐野夏生さん、新著「日没」を語る 現実が小説越える不穏さ 国家による表現の弾圧に声を | 毎日新聞

                                                  そのラストシーンは、衝撃的で救いがない。作家・桐野夏生さんの最新刊「日没」(岩波書店)である。これまでも社会の閉塞(へいそく)感を映した作品を描いてきた。だが、今作の不穏さは群を抜く。小説のディストピアと、現実社会が「リンク」しているからだ。なぜ今、桐野さんはこの作品を世に出したのか。 「日没」の舞台は、近未来の日本とおぼしき場所。物語は、主人公の女性作家・マッツ夢井が、「総務省文化局・文化文芸倫理向上委員会」から召喚状を受け、携帯電話も通じない辺ぴな“療養所”という名の作家収容所に入れられるシーンから始まる。タブーに挑む性愛を描いてきたマッツは、所長の多田から「社会に適応した作品」を書くよう求められ、矯正しない限り元の世界に戻れないと言い渡される。「B98」。それが療養所でのマッツの呼び名だ。 国家権力による表現の自由への弾圧――。あくまでもフィクションだが、ひたひたと迫りくる恐怖は生々

                                                    特集ワイド:桐野夏生さん、新著「日没」を語る 現実が小説越える不穏さ 国家による表現の弾圧に声を | 毎日新聞
                                                  • その“痛み”を抱きしめて〜作家・桐野夏生〜 - クローズアップ現代

                                                    その“痛み”を抱きしめて〜作家・桐野夏生〜初回放送日:2022年6月1日 『OUT』『グロテスク』など社会に顧みられることのない女性たちと、その“痛み”を圧倒的な筆力で浮かび上がらせてきた作家・桐野夏生さん。最新作『燕は戻ってこない』では女性の貧困と生殖医療を題材にし、相次いで女性誌の特集が組まれている。人や物事をひとくくりにする「『安易なラベリング』に抵抗するために仕事をしている」と語る桐野さん。単独インタビューで、桐野さんが見据える現代社会と“痛み”に迫っていく。

                                                      その“痛み”を抱きしめて〜作家・桐野夏生〜 - クローズアップ現代
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